デュランダル(崩壊3rd)
でゅらんだる
miHoYoのスマートフォンアプリ『崩壊学園』及び『崩壊3rd』の登場キャラクター。
本作が初登場となり、登場から「金髪碧眼の謎の美女」として話題をさらった。
今世代における最強の戦乙女。
天命組織が率いる戦乙女部隊でも、その最精鋭である「不朽なる刃」を組織し、時に自ら陣頭に立って勇猛果敢に戦う戦場の女神。
本名はビアンカ・アタジナであり、デュランダルは通名。
同時に彼女にとっては、自らの宿命を意味する符号でもある。
10歳以前の記憶は失っており、後見人であるオットー・アポカリプスの示すところでは他の多くの戦乙女たちにあるように、彼女もまた「崩壊」によって身寄りを失った孤児であった。
崩壊の影響で脳に厄介な腫瘍を患い、名医もお手上げという病状だったが、オットーの考案した新たな治療を受けて1年の昏睡の後に完治。その対価として記憶を失った。
その後、孤児院に慰問に訪れた戦乙女ラグナ・ロックロッドの影響から12歳で戦乙女部隊へ入隊。
不断の努力で素質を開花させ、オットーの虚数空間への潜入実験にリタ・ロスヴァイセと共に参加し、「世界の泡」と呼ばれる並行次元世界での数々の冒険を経て精神的にも成長を遂げる。
「世界の泡」から帰還したのち、リタと共にS級に昇進して「不朽なる刃」部隊を組織する。
それからは「崩壊の駆逐」という人類の悲願を達成し、多くの人々が平和に暮らせる世界の実現のため奔走している。
常に完璧を目指し、決して油断なく物事に対処する鋼の精神の持ち主。
常に冷静沈着であり、優れた観察力と度胸の強さで目標を達成する。
未だ十代後半でありながら、その精神は世間の大人さえたじろぐ成熟度であり、その雰囲気は同年代の少女たちとは隔絶したものを纏っている。
その完璧超人ぶりは、配下である「不朽なる刃」の隊員たちさえ畏敬の念を示すほどに実直正道を地で行く弛まぬ鍛錬の上に成り立っている。
あらゆる武術と知識を貪欲に吸収し、最強の称号をほしいままにしてなお、崩壊の駆逐を実現すべく一切の努力を怠らない。
食事も相棒であるリタによって栄養価を完璧に計算して接種しており、常にスケジュール通りに日程をこなし、いつでも完全に実力を発揮できるよう自身を律し続けている。
昨今ではある戦乙女から教わった瞑想とそれを利用したイメージトレーニングを積極的に取り入れており、更なる高みを目指し続けている。
このように、一見して遊びの無い頑なさが目立つものの、本質は誠実さに重きを置き常に善悪の河岸を問い続ける温和な少女。
「世界の泡」に突入するまではとんだじゃじゃ馬娘で、直情径行の負けず嫌い、議論でも正論を屁理屈の質問攻めで打ち返して自分の優位を掴もうと小賢しく知恵を捻るなど、現在の彼女からは考えられないほどお転婆だった。
のちにラグナに次ぐ恩師となった冒険家シェイクスピア、そして彼女たちに同行した戦乙女時雨綺羅との交流が、じゃじゃ馬娘を高潔で善良な戦士へと導いている。
余暇もトレーニングを欠かさず、何より「崩壊の駆逐」と「史上最強」の目標のために寸暇を惜しむため、あまり休暇らしい休暇は取っていない。
それでも愛猫のスタン(猫種はヒマラヤン?)をとても可愛がっており、またリタの不意打ち的な小悪魔対応に困ったり、真夜中に誕生日ケーキのカロリーに悩んで「明日のランニングを1km増やす」と言い聞かせて一口だけ口にしたりと、少女らしさは失っていない。
少女らしい青春を経験できず早熟な身であるが、それを悲観せずむしろここに至れた身の上を誇りとしている。
元々は「凡才」であり、特質して強力な素質は持ち合わせていなかった。
だが入隊以前から自らに過酷な訓練を貸し、「世界の泡」を経験してからはさらにその努力に磨きをかけた。
結果、眠っていた天性の素質を叩き起こすことに成功し、常人離れした戦闘能力を獲得した。
「世界の泡」の冒険で聖剣デュランダルに選ばれ、その力を解放することで更なるパワーを発揮する。
全力を尽くせば、5万年前の人類最強である融合戦士ケビン・カスラナの領域にさえ到達するほど。
神の鍵「黒淵白花」の適合者でもあり、聖剣の力と並んで彼女の切り札となっている。
キャラカード
ver3.8より実装。
新武装ランスを武器とした突進力、さらに相手を突き刺して振り回す「投げ技」が使用可能。
戦乙女・栄光
デュランダルの戦乙女としての制服姿。
量子属性。A級。
炎元素アタッカーであり、KPゲージが貯まればボタン長押しで槍を構えて突進攻撃を敢行する。
極限回避時の挙動が独特で、時空断裂を発生させてからバックステップし、さらに回避直後に攻撃ボタンを押すとカウンターを繰り出す。
必殺技では上空から飛び上がって槍を投げ、着弾地点の周囲の敵を吸い寄せて連続付きを繰り出す。
輝騎士・月魄
デュランダルの戦闘スーツ姿であり、対律者装備「神殺し兵装」の一つ。
機械属性。S級。
リタの神殺し兵装「蒼騎士・月魂」と双璧を成し、スカートパーツに仕込まれたマルチスラスターを利用することで、短時間ながら単独飛行も可能。
基本的な操作性は栄光と大差はないが、回避がブローニャの「駆動装・山吹」同様にシールド展開へ変化しており、敵の攻撃を無効すると直後に時空断裂を発動させて槍投げによるカウンターに移る物理タイプ。
必殺技では剣の騎士「キング」と盾の騎士「クイーン」を召喚し、低空飛行しながら怒涛の連撃を展開する。
不滅のスターアンカー
聖剣デュランダルの力を解放し、星の鎧を纏った「ビアンカ・アタジナ」としての本気の姿。
生物属性。S級。
それまでのランス主体の重攻撃から一転、徒手空拳を軸とした猛撃を主体とする炎元素のインファイター。
戦闘開始時は軽装だが、分岐攻撃でKPゲージを満タンにして通常攻撃ボタンを長押しすることで一定時間鎧を顕現させる。
必殺技は星鎧の顕現中に分岐攻撃を展開し、特定のコマンドからフィニッシュブローを放つ。その様は己を弩に槍を灼熱の矢として放つ射手座の一射そのもの。
天元のパラディン
ver5.5実装。虚数属性S級物理アタッカー
ある血族の秘奥の力。
デュランダルの出生にまつわる、重大な秘密を握っている。戦闘ではナイト形態とランサー形態を使い分ける。
組織のトップであり、命の恩人。
彼女の任務は基本的にオットーからの派遣要請であることが多い。
自身の野望のために他者を犠牲に出来る歪んだ精神性についても知っている。
それでも自身が最強に至れた道筋で彼から多くの手助けがあったこと、彼が無駄な犠牲は強いない主義であることも熟知しており、「崩壊の駆逐」という共通認識の下で命に従っている。
「不朽なる刃」の副隊長であり、公私共に苦楽を共にしてきた「相棒」とも言い得る最愛の友人。
何かと隠し事も多い一方、それが彼女なりに最善であると信じての行動と理解しており、咎めることはしない。
ただ稀に彼女の遊び心に振り回されることもあり、彼女なりの自分への労わりだと分かりつつも困惑している。
猫のスタン
デュランダルがイギリスでの崩壊獣討伐の帰りに拾った、ワインレッドの目を持つヒマラヤンっぽい猫。
……その正体はその討伐任務で討たれたはずの崩壊獣。
完全には駆逐されず、猫の姿を借りてデュランダルに近づき、報復の機会を狙う――つもりだったのだが、あまりに無邪気に自分に構い倒すデュランダルの姿に困惑するうちに毒気を抜かれてしまい、今では「弱点を探す」という建前で彼女の飼い猫としての身分に甘んじている。
そのため喋ることは出来ないが、人間レベルの高度な知能と観察力を有する。
当初はオットーの計画の最重要項目として、その存在を追っていた。
しかし出会ったころから、デュランダルのキアナへの態度は「戦士としての成長を見守る」導き手のそれであり、アフリカの実験場からキアナが脱走を図った際も敢えてそれを見逃している。
カロスタンで再開した際には、アフリカで交わした約束を果たすように互いの成長を示すため一線を交えた。
――のちに、この二人には28章で当人らさえ知らない重大な秘密が明らかとなった。
ラグナ・ロックロッド
孤児院時代に出会い、自身の人生の師の一人に数える戦乙女。
のちにラグナは最前線勤務である「雪狼部隊」へと配属され、崩壊汚染で理性を失ったことで部下だった無量塔姫子に介錯されることとなった。
その姫子もラグナを人生の師と仰ぐ一人である。
シェイクスピア
「世界の泡」で出会い、彼女の冒険に長く関わった冒険家。こちらの世界では詩人・作家。
ラグナに次ぐ人生の師の一人であり、「人生の意味」について一つの道を示し、デュランダルの人生哲学に大きな影響を与えている。
時雨綺羅
天命組織の戦乙女であり、紆余曲折あってアイドル志望だったはずがいつの間にか戦乙女部隊の教導官になっていた女性。
セシリア・シャニアテの熱烈なファンの一人でもあり、彼女の率いた部隊の一員でもあった。
デュランダルの「世界の泡」の旅にも同行し、現在は諸事情からあちら側に居ついている。
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