本項では建造物としてのプラントを記載する。
歴史や独立国家としてのプラントは該当記事を参照。
概要
L5宙域に広がる、天秤型のスペースコロニーの集合群。しかし、2つの円錐を先端同士で繋げた見た目は砂時計そのものであり、劇中でも「あの忌まわしい砂時計!!」と罵っている場面もある。
コロニー1基を1区、10区で1市とカウントしており、C.E.71年時点では全12市・計92基が存在していた。『SEED』にて発生した「血のバレンタイン」事件で農業用コロニー「ユニウスセブン」が崩壊した。
第1次連合・プラント大戦後は新たなコロニーが建設されるなど拡大し、C.E.73年には120基前後にまで増加を続け、L4宙域にアーモリーワンが建設されていたが、『SEED DESTINY』における2度目の大戦の際に、地球連合軍の軌道間全方位戦略砲「レクイエム」によって4基のコロニーが全壊、その残骸による二次被害で2基のコロニーも崩壊した。
アーモリー以外の名称はヌマ歴※が由来となっている。
各コロニー | ローマ字表記 | 意味 |
---|---|---|
マティウス | Martius | ヌマ歴の1月 |
アプリリウス | Aprilis | ヌマ歴の2月 |
マイウス | Maius | ヌマ歴の3月 |
ユニウス | Junius | ヌマ歴の4月 |
クィンティリス | Quintilis | ヌマ歴の5月 |
セクスティリス | Sextilis | ヌマ歴の6月 |
セプテンベル | September | ヌマ歴の7月 |
オクトーベル | October | ヌマ歴の8月 |
ノウェンベル | November | ヌマ歴の9月 |
ディセンベル | December | ヌマ歴の10月 |
ヤヌアリウス | Januarius | ヌマ歴の11月 |
フェブラリウス | Februarius | ヌマ歴の12月 |
アーモリー | Armory | 英語で兵器工廠 |
※ヌマ歴とは、ローマ歴 (ローマ王国~帝国で使われた暦で、広義には現在われわれが使っているグレゴリオ暦も含む。元はギリシャ暦)の一種で、第二代ローマ王ヌマ・ポンピリウスが紀元前713年、それまでのロムルス暦(先王にして初代王ロムルスにちなむ) を改めたもの。それまでは春から秋の十月+月のない冬だったものに冬の二月(11月と12月)を加えて十二月とした。これが紀元前713年に11月を1月と改められ(このせいで数字名の月が本来より2つ遅れた月を指すようになった)、その後ユリウス・カエサルがそれまでの太陰太陽暦から太陽暦であるユリウス暦に改める際に7月をQuintilisから自分の家名であるJuliusに、彼の養子にして初代ローマ皇帝アウグストゥスが閏年の入れ方を間違えていた (4年に一度のはずが3年に一度になっていた) のを修正する際に8月をSextilisから自分の名であるAugustusにそれぞれ変えてしまい、そのまま現在に至る。
各プラント
作中に明確な名前が出てきたものは個別で明記する。
マティウス
専門分野は航空宇宙工学、造船工学。
C.E.71年の代表者はエザリア・ジュール。
ザフトやコンパスのMSに搭載されている武装を開発している「マティウス・アーセナリー社(マティウス社)」を有するコロニー群。
各コロニー | 備考 | 状況 |
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マティウスワン | ||
マティウスツー | ||
マティウススリー | ||
マティウスフォー | ||
マティウスファイブ | ||
マティウスシックス | ||
マティウスセブン | ||
マティウスエイト | ||
マティウスナイン | ||
マティウステン |
アプリリウス
専門分野は天文、宇宙物理学、宇宙論、宇宙惑星学、宇宙生命学。
C.E.71年の代表者はシーゲル・クライン。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
アプリリウス |
|
- アプリリウス
アプリリウス市を構成するプラントの首都(首基)。劇中で「L5プラント アプリリウス市」や「プラント首都アプリリウス」と紹介されている。プラントの「市」であれば、アプリリウスも10基で構成されていることになってしまうが、アプリリウスのみ単体で市として扱われて番号が付けられたこと無い(アプリリウスワンとは呼ばれない)。実態は不明だが、本項では首都単体で「市」の扱いとする。
マイウス
専門分野は応用機械工学、基礎冶金学、応用冶金学、応用材料工学、ロボット工学。
C.E.71年の代表者はユーリ・アマルフィ。
ザフトやコンパスのMSに搭載されている武装を開発している「マイウス・ミリタリー・インダストリー社(マイウス社、MMI社)」を有するコロニー群。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
マイウスワン | ||
マイウスツー | ||
マイウススリー | ||
マイウスフォー | ||
マイウスファイブ | ||
マイウスシックス | ||
マイウスセブン | ||
マイウスエイト | ||
マイウスナイン | ||
マイウステン |
ユニウス
専門分野は基礎農林水産学、応用農水工学、社会工学。
C.E.71年の代表者はルイーズ・ライトナー。
食糧を自給するべくユニウスセブンが農業用コロニーへ改装され、ユニウスファイブも農業用コロニーへの改装が予定されていた。食糧供給でプラントを支配していた地球連合は農業での自給自足を認めず、挙げ句ブルーコスモス思想の将校が核ミサイルのトリガーを握ってしまったために、ユニウスセブンに向けて核ミサイルを発射する「血のバレンタイン」事件へ発展してしまった。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
ユニウスワン | ||
ユニウスツー | ||
ユニウススリー | ||
ユニウスフォー | ||
ユニウスファイブ |
| |
ユニウスシックス | ||
ユニウスセブン |
|
|
ユニウスエイト | ||
ユニウスナイン | ||
ユニウステン |
ユニウス市に所属する7番目のコロニー。農業用プラント(故に非武装)。
このコロニーが血のバレンタインによって崩壊、約24万の罪なき尊い命が犠牲になり、この事件が切っ掛けで地球連合と本格的武力衝突(全面戦争)に発展した。
- クィンティリス
専門分野は基礎化学、応用化学。
C.E.71年の代表者はジェレミー・マクスウェル。
各コロニー | 備考 | 状況 |
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クィンティリスワン | ||
クィンティリスツー | ||
クィンティリススリー | ||
クィンティリスフォー | ||
クィンティリスファイブ | ||
クィンティリスシックス | ||
クィンティリスセブン | ||
クィンティリスエイト | ||
クィンティリスナイン | ||
クィンティリステン |
- セクスティリス
専門分野は基礎物理学、理論物理学、素粒子物理学、高次元物理学、数学。
C.E.71年の代表者はオーソン・ホワイト。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
セクスティリスワン | ||
セクスティリスツー | ||
セクスティリススリー | ||
セクスティリスフォー | ||
セクスティリスファイブ | ||
セクスティリスシックス | ||
セクスティリスセブン | ||
セクスティリスエイト | ||
セクスティリスナイン | ||
セクスティリステン |
- セプテンベル
専門分野は電子工学、情報工学、人工知能工学、総合情報学。
C.E.71年の代表者はアイリーン・カナーバ。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
セプテンベルワン | ||
セプテンベルツー | ||
セプテンベルスリー | ||
セプテンベルフォー | ||
セプテンベルファイブ | ||
セプテンベルシックス | ||
セプテンベルセブン | ||
セプテンベルエイト | ||
セプテンベルナイン | ||
セプテンベルテン |
- オクトーベル
専門分野は人文科学総合。
C.E.71年の代表者はヘルマン・グールド。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
オクトーベルワン | ||
オクトーベルツー | ||
オクトーベルスリー | ||
オクトーベルフォー | ||
オクトーベルファイブ | ||
オクトーベルシックス | ||
オクトーベルセブン | ||
オクトーベルエイト | ||
オクトーベルナイン | ||
オクトーベルテン |
- ノウェンベル
専門分野は多目的実用生産工学。
C.E.71年の代表者はパーネル・ジェセック。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
ノウェンベルワン | ||
ノウェンベルツー | ||
ノウェンベルスリー | ||
ノウェンベルフォー | ||
ノウェンベルファイブ | ||
ノウェンベルシックス | ||
ノウェンベルセブン | ||
ノウェンベルエイト | ||
ノウェンベルナイン | ||
ノウェンベルテン |
- ディセンベル
専門分野は初等教育全般。
このコロニー群にザフトの本部がある。
C.E.71年の代表者はパトリック・ザラ。
C.E.74年に2基のコロニーを喪失。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
ディセンベルワン | ||
ディセンベルツー | ||
ディセンベルスリー | ||
ディセンベルフォー | ||
ディセンベルファイブ | ||
ディセンベルシックス | ||
ディセンベルセブン |
| |
ディセンベルエイト |
| |
ディセンベルナイン | ||
ディセンベルテン |
- ディセンベルセブン
- ディセンベルエイト
ディセンベル市を構成する2基。後述の経緯で破壊されたヤヌアリウスフォーが衝突し、コロニーが崩壊。住民も全て犠牲になっている。
ヤヌアリウス
専門分野は基礎微細工学、応用微細工学。
C.E.71年の代表者はアリー・カシム。
C.E.74年に4基のコロニーを喪失。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
ヤヌアリウスワン |
| |
ヤヌアリウスツー |
| |
ヤヌアリウススリー |
| |
ヤヌアリウスフォー |
| |
ヤヌアリウスファイブ | ||
ヤヌアリウスシックス | ||
ヤヌアリウスセブン | ||
ヤヌアリウスエイト | ||
ヤヌアリウスナイン | ||
ヤヌアリウステン |
- ヤヌアリウスワン
- ヤヌアリウスツー
- ヤヌアリウススリー
- ヤヌアリウスフォー
ヤヌアリウス市を構成する4基。C.E.74年に地球連合軍ダイダロス基地から発射された軌道間全方位戦略砲・レクイエムの攻撃で崩壊した。住民も全て犠牲になっている。
フェブラリウス
専門分野は基礎医学、臨床医学、生化学、分子生物学、応用生体工学。
C.E.71年の代表者はタッド・エルスマン。
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
フェブラリウスワン | ||
フェブラリウスツー | ||
フェブラリウススリー | ||
フェブラリウスフォー | ||
フェブラリウスファイブ | ||
フェブラリウスシックス | ||
フェブラリウスセブン | ||
フェブラリウスエイト | ||
フェブラリウスナイン | ||
フェブラリウステン |
アーモリー
各コロニー | 備考 | 状況 |
---|---|---|
アーモリーワン |
|
プラントの1基で、兵器工廠のある軍事用コロニー。
C.E.73年10月にミネルバやセカンドステージシリーズの進宙式を控え、準備のためにてんやわんやの中、オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハ氏が議長との会談の為に訪れ、地球連合軍第81独立機動群(ファントムペインによるMS強奪事件に巻き込まれた。またコロニー自体も穴が開くなどの多大な被害を受けた。
このコロニーのみ中立宙域のL4に置かれており、1基しか確認されていない。
余談
- コロニー群の計算は「1基を1区、10区で1市」でカウントされているはずだが、C.E.71年の計算は「全12市、計92基」である。92基しか計上されていないのであれば、9市しかカウントできないことになる。
- C.E.73年の計算で「120基前後まで増加」とあるので、全12市はこの73年のカウントを71年のカウントとして誤解されている可能性が高い。
- 一方で、首都のアプリリウス市が「1区で1市」と認められているように、同様の措置をされた場所が他に2箇所ある可能性もゼロではない。候補は兵器開発をしているコロニー「マティウス」と「マイウス」あたりだろうか。
- TCGガンダムウォーなどで「アプリリウス市」が登場する際に「下部を緑で覆われた塔のような構造物」のあるコロニー内部がイラストとして使われている。しかし、アーモリーやヤヌアリウス、ディセンベルも同じ構造(アーモリーは『DESTINY』PHASE-1で確認可能)なので、コロニー内部でプラントを見分けるのは困難である。
- 『FREEDOM』では首都のアプリリウス内部の建造物が増えて都市化が進んでおり、緑は減っている。