恐怖はほんの少しで人の心を支配する
おろかな民衆のために
金を使う必要はない
私はオヤジとはちがうのだ
CV:大川透
概要
フルネームはルーファウス神羅。
神羅カンパニー社長・プレジデント神羅の息子。本編にて変死した父に代わり新社長に就任する。
父の存命時は副社長を務め、ジェノン支社に回されていた。
これはかつてアバランチを利用し、情報をリークするなどして会社に損害を与えることで責任問題に発展させ、父を社長の座から引きずり降ろそうとしたことが露見したための左遷であった。
社長就任後は、父の方針であった「飴と鞭」ではなく神羅の軍事力による「恐怖」で世界を支配しようと考えるも、JENOVAやメテオ災害の対応に追われることになる。
一代で成り上がった父親へのコンプレックスを窺わせるも、能力面では完全に超えており(プレジデントの能力が衰え始めていたとも言えるが)、恐怖による支配を謳った割りにはそこまで恐怖政治に頼った運営はしていなかった。
登場間もなくクラウドたちに対して社長就任のあいさつを行い、金の力で民衆を支配していた父親のやり方に対して「一見完璧だが金が掛かりすぎる」と言い放つ。そして「私のやり方は違う」と恐怖での支配を唱える。
しかし終盤ではメテオ発生をティファ達アバランチの仕業として公開処刑を行おうとするなど、皮肉にもやっていることはプレートの落下被害をバレットたちの仕業にした父親と同じであった(ちなみにティファには「演説好きなところはそっくりね」と皮肉られている。この時に気に障ったのかティファの方を振り返っている)。
FF7Rでは亡き父の偉大さを素直に認めたり神羅の幹部メンバーからリメイク前より人望を集めている。原作では彼から雑な扱いを受けていたハイデッカーからは若と呼ばれている。
グレン・ロズブロークを射殺しているが、ウータイの使者として登場した時には少しばかり驚いていた。
人物
金髪碧眼に整った容貌。髪は左サイドを顔にかかるように流したオールバックで、よく前髪を掻き上げる癖がある。年齢に関しては、原作では21歳と紹介された記事があったがそれ以外で年齢は明確にされていない。なお、原作のメインシナリオライターが書いた本編後からの2年間を描いた公式小説では20代中頃であった。リメイクでは30歳となっている。
聡明で度胸もカリスマ性はあるが、内心では民衆を「愚か」と見下している。父譲りの冷酷さを持つと同時に、父親以上の実力主義者である。
主な活躍
『FF7』の序盤から父に代わって神羅の社長となり、セフィロスを追って約束の地を目指すことに。
『FF7』本編の中盤では、竜巻の迷宮の崩壊の際にバレットとティファを保護して脱出。以後は星の守護者であるウェポンたちの破壊活動に対して自ら指揮を執って戦いに出ていた。これにはバレットも「気にくわねえがたいした奴だよ」と述べている。
しかしルーファウスの目的は、ティファをエサにクラウドをおびき寄せることにあった(宝条がクラウドを調べたがっていたため)。だが一向にクラウドが現れないためティファたちに用はないとして「メテオを呼び寄せた罪人」として公開を処刑を行おうとする。これを聞いたバレットは「この野郎をチラっとでもほめたのは取り消すぜ」と悔やんでいる。
終盤ではダイヤウェポンの攻撃による神羅ビル崩壊に巻き込まれ、死亡したような描写がなされて本編中ではそのまま姿を消すが、後続作品では重傷を負いつつもタークスに救助されていたことが明らかになる。
一連の騒動の後は神羅に憎悪を抱く人間から命を狙われるという因果応報の結果を招き、タークスと行動を共にしている様子。
その後の騒動の数々から心境の変化が訪れ、クラウド達は和解はできなかったが改心し、人格面でも父を大きく超えることとなった。
もっとも、今までが今までなのに加えて『FF7AC』での含みのある言動などから、裏では何か企んでいそうな感じ(同作でレノが神羅を復活させる旨の発言をしている)がぬぐえないのだが、少なくてもそれを実行している様子はなかった。
戦闘力
副社長(二代目社長)という立場とは裏腹に戦闘力はそれなりにあり、初登場時には『ダークネイション』という大型のガードハウンド(番犬)を引き連れ、クラウドと対決。自身はショットガンを用いた戦闘を行う。
直立不動の姿勢で、しかも片手でショットガンをぶっ放すことから肉体的にも相当な実力があることが窺える。
ある程度ダメージを与えると「ク……今日の相手はここまで…だ…」と言い残し、ヘリコプターに片手で捕まって飛び去っていった。
主人公と決闘という美味しいシチュエーションであったものの、ルーファウスと戦うのはここくらいで、以後はクラウドたちと激突することなく退場する。
リメイク版ではチャプター17のボスとして登場。体術も優れている事が明らかとなり、「ギリギリだ」とうそぶきながらもクラウドとタイマンで互角に渡り合うスピーディーな戦いを披露してみせる。しかもバスターソードの一撃をショットガン(やはり片手)で平然と受け止め反撃するという芸当を見せた。オマケにルーファウスはこの勝負を「遊び」としか見ておらず、レノたちが乗ったヘリを引かせている。
一方で「ふたりきりだな」と言いながらしっかりと番犬を連れており、何か言いたげなクラウドに「こまかいことは気にするな」と言い放つ。番犬がやられ引かせた後はクラウドから「今度こそふたりきりだな」と皮肉られた。すると本気の実力を発揮し、ショットガンを後方に撃つことでその反動を利用したと思われる高速エアダッシュを使った戦法を取るようになる。
戦闘方法も番犬との連携攻撃やショットガンの二挺持ち、射撃を加える事で様々な効果を発揮する(爆発する・煙幕を発生させる・電磁フィールドを発生させる・レーザーが発射される)特殊コインを用いるなど、多彩な戦法をもつ。
戦闘シーンではクラウドを圧していたもののバスターソードによってショットガンを弾き飛ばされ逆転される。しかしルーファウスもまだまだ余力を残しており、ヘリコプターに捕まって引き下がるという一応の決着を迎えた。オリジナル版と比べるとかなりの強キャラ感を出すようになっている。
他にも戦闘中に「忘れられない夜にしてやる」などキザな言動も見せるようになった。
2作目となるリバースにおいてもボスとして再び対決することとなる。本作では打突特化型銃器『神威』なる武器を装備し近接攻撃を交えたよりスピーディーな戦闘を展開してくる。ある程度追い詰めると愛犬のダークネイションが乱入、ルーファウスと連携してフェニックスライジングなど強力な攻撃をしてくるようになる。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』からDLCとしてクラウドが参戦したが、『for Nintendo 3DS』の「シンプル」クリア時のスタッフロールの一枚絵に、なんとMiiで作られたと思しき彼が後ろ姿で登場している。ちなみにタークスと思しきMiiもいる。
のちに、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にて、タークス&ルーファウス神羅名義で、スピリット化。こちらでは、一応ちゃんと登場している。
効果は「蓄積ダメージが30%で始まるが攻撃/防御/スピードアップ【小】」というもの。非常に有用なのでぜひともゲットしたい。またエアリスのスピリットを装備すると時間経過でダメージが回復するのでリスクを軽減出来る。
入手する際に戦う相手は、白いコートを来たルフレとタークスを模したMiiファイターとなる。原作のルフレ(マイユニット)はボイスパターンに大川透のものがあるので声優繋がりで選ばれたと思われる。
セフィロスの参戦によりDLCを購入していればいつでも挑戦できるようになっている。
その他
異母兄弟について
『クライシスコアFF7』に登場するソルジャー統括のラザードは実は異母兄弟に当たるが、ルーファウスが知っていたかは不明。
他の異母兄弟のことは新羅崩壊後タークスに調べさせておおよそ把握しており、とりわけ異母弟エヴァン(「FF7外伝 TURKS THE Kids Are Alright」の主人公)は自身の影武者を依頼するほど信頼している。
ルーファウス歓迎式典
作中ではルーファウスの社長就任を記念するイベント『ルーファウス歓迎式典』が開催され、当時のパーティメンバーが思い思いに変装して式典に潜入することになる。それぞれの独特の装いもそうだが、一般兵に扮したクラウドがパレードのパフォーマンスに参加する羽目になる一連のイベントは、奇しくも敵勢力である兵士たちと一時的ながら交流する姿が描かれ、同時にイベント中に延々と流れる同名のBGM、それにテロップ挿入されるとってつけたような歌詞で、印象に残ったユーザーも多かった。
ちなみにリバースでもきっちり再現され、無駄に豪華な合唱付きで流された。
『FF9』ではタンタラスの音楽隊「ラヴ・レイダース」が霧の森脱出時の景気付けとしてこの曲を演奏したことがある。
同一人物?
FF7Rシリーズ3作目で登場が予想されるウータイのスフール総督と同一人物ではないかとファンの間では噂されている。