概要
ウルトラシリーズや仮面ライダーが一時的にお茶の間で放送されなかった時代に直撃した世代のことである。
なおロストヒーロー、などと言うと語弊があり、実際には後述するように、その代替となるヒーロー番組自体は存在していたのであしからず。(なので迂闊に、この語を用いると「ウルトラマンとライダーだけがヒーローだとでも言うのか」と激怒したり「自分たちが好きだったヒーローはヒーローじゃなかったのか」と勘違いを起こして落胆してしまう人もいるので、ご注意)
おおむねポスト団塊ジュニアからゆとり世代に相当し、80年代と90年代、2つの区間に分けられる。
おおむねの期間
ウルトラはウルトラマン80(1980年)~ウルトラマンティガ(1996年)、
ライダーは仮面ライダースーパー1(1981年)~仮面ライダーBLACK(1988年)と仮面ライダーBLACKRX(1989年)~仮面ライダークウガ(2000年)
の空白の期間がある。
この間、両作品はビデオのウルトラマンG、テレビ特番の仮面ライダーZX、劇場版のネオライダー三部作以外作られなかった。
(派生のアニメ作品としてザ・ウルトラマンやウルトラマンキッズはあったが)
80年代の大空白期
80年代半ば(仮面ライダーで言うとスーパー1~BLACKの空白期)もウルトラ・ライダーが無い時期が長くあったが、この時代は宇宙刑事をはじめとしたメタルヒーローシリーズ・戦隊もの(昭和戦隊)・不思議コメディー、加えてロボットアニメ(SFアニメ、ファンタジーロボット)が絶好調であり、代替物はいくらでもある時代だった。
90年代の空白期
90年代の期間はゲーム機ブームによるテレビ離れ、バブル崩壊に加え、埼玉県での某事件の影響が暗い影を落とし、何かと暗い話題が多かった。またバラエティ等で過去の特撮作品がネタとして消費されるようになり、特撮ファンは肩身の狭い思いをした。ビデオの発売が中途半端なところで打ち切られたり、ソフトそのものが発売されなかった特撮作品が大半であったところに再放送の打ち切りや枠廃止が続く状況にげんなりしていたファンも多かった。
しかし、この時代には
…など後の特撮シリーズの原型になり、ウルトラ・ライダー両シリーズの再興の基礎となった作品が多く作られた。また平成戦隊も初期こそ脱マンネリの苦しみに晒されて迷走とも見られるコンセプト揺れを繰り返したが、徐々にそこから脱して堅調を続け、のちの第1次イケメンヒーローブームによるブレイクに至らしめる土台を形成していた。
関連タグ
特撮番組 平成ライダー 平成ウルトラマン 超星神シリーズ 平成特撮
ゴジラシリーズ、ガメラシリーズ…こちらもほぼ同時期に作品があまり作られなかった。
ポスト団塊ジュニア:80年代の空白期に幼少期だった世代。
ミレニアル世代(ポスト団塊ジュニア後期~ゆとり世代前期):80年代・90年代の両空白期にまたがって幼少期を過ごした世代。
ゆとり世代:90年代の空白期に幼少期だった世代。