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CV:高橋剛(アニメ版)


概要

 他校の男子生徒。学年は不明。

 相手の心情を考慮せず、自分の気持ちだけを押しつける幼稚で利己的な性格。りせ曰く「一人で喋っちゃう系のアレな人」。 「引きこもり」と言われて思いつくマイナスイメージを片っ端からつぎ込んで作られたかのようなキャラである。

 物語序盤で雪子に告白したが、相手にされなかった。


 ひたすらに根暗で、ゲームでは普段何をしているのかまでは描かれていなかったが、アニメでは真っ暗な部屋でゲームをしながら笑みを浮かべるというどう考えてもアレな描写がされていた。

 実は作中のとある人物に並々ならぬ恨みがあり……。


























美津雄のシャドウ

※(注意)ここからはネタバレ要素の強い記事になります




























「僕は…影…」

「おいでよ。…空っぽを、終わりにしてあげる」


「僕はね…僕がここに居る証拠が欲しいんだ…

 だから…君らを殺さなきゃ!



空っぽの虚栄に身を包む赤ん坊



 八十稲羽高校の生活指導教師・諸岡金四郎に退学されたこと(ちなみにこれは人気のないモロキンが他の八十神の学生にファインプレーと言われる位、美津夫が酷かったらしい)で以前から恨みを抱いており、彼を殺害、これまでの事件同様高所へ宙吊りにする。その上で「自分が犯人だ」とうそぶき自称特別捜査隊の面々へ挑発を行った。

 ダンジョンの最奥へと辿り着いた主人公達と相対した時、自らの影の核心を突いた発言に焦りそれを完全否定、暴走させてしまう。

美津雄の影美津雄の影

 現れたシャドウはまるでドットで構成されたRPGの勇者のような外見であり、名前はそのまま「導かれし勇者ミツオ」。

 彼の「自分は特別だ」と思い込む虚栄心で、内側の本体である異様に頭部が肥大化した赤ん坊のような姿をした幼稚な心を覆い隠しており、外装を剥がさなければ本体へ攻撃する事はできない。

 本体が出ても時間が経つとどこかのゲームで見たようなコマンドを使い剥がれた外装を再生し、さらに復活するとレベルアップしてより強力になっていく曲者。

 一定以上のダメージを与えれば再生を阻止出来るが、ただでさえ堅い上に壁系スキルによって4属性いずれかに耐性を持たせるため、突破する為にはそれなりの準備がいる。


 なお、他の影たちは戦闘に入る際我は影…真なる我…と見栄を切るのに対し、美津夫の影だけは「僕は…影…」としか言わない。美津夫が抱える「自分には何も無い、何もできないカラッポな存在である」という無力感、虚無感の顕現であるがゆえに、本当の自分ですらないということだろうか。


 アニメでは勇者の状態に問題があったのか、変化と同時に鳴上悠を取り込んで周囲と築いた絆が無くなってしまうという幻覚による精神攻撃を行った(原作ゲームでも恐怖状態付加の攻撃を多々持っている)。

 当初は戦闘描写が無く、戦闘開始直後に何の前触れも無く日付が飛び日常パートへと戻った為、視聴者を困惑させた。

 幻覚の中で悠は他の特別捜査隊の仲間達との絆が薄くなっていき、最後には親友であったはずの陽介からも「向こう(元の学校)に戻った時の事を考えろ」と言われ深くショックを受けてしまう。

 その晩、もう映る事が無いはずのマヨナカテレビを眺める悠は自室でミツオのシャドウに襲われ、ペルソナを召喚しようとするもアルカナカードが白紙になっており、ペルソナを召喚できない事態に陥る。

 シャドウが囁く絶望的な言葉によって虚無感に支配されかけた悠を救ったのは、現実世界で必死に彼を救おうとしていた陽介の声であった。

 その後外装を再生しようとするが、特別捜査隊の面々による妨害と悠による怒涛の9ェンジを受けて倒された。


 倒されたシャドウはその後無言で立ち尽くしていたが、なおも自分自身の影を認めようとしない美津雄が拒絶した為、見放すように消滅していった。

 その後美津雄は諸岡殺しの重要参考人として逮捕され、さらに前の二件の犯行も認めた為一連の殺人事件は解決した。



 ……かのように思われたが、事件はまだ終わってはいなかった。



 ちなみにリメイク版の『ペルソナ4ザ・ゴールデン』ではなんと、戦闘時に専用曲が登場した。その名は真・ミツオ転生。通常のボス戦曲「I'll face myself -battle-」をFC調にチップチューンアレンジしたものである。


関連イラスト

GAME OVERMOTHER2風 ペルソナ4(ボイドクエストボス戦)


関連タグ

ペルソナ4 P4G 自己愛性人格障害

杉村次回作の登場人物で、一見すると美津雄と違って清廉潔白な感じの男だが、性格は美津雄同様救いようの無いクズであり、雪子と同じ感じの箱入り娘を狙い、クマと同じ感じのマスコットにひどい仕打ちを行い(美津雄はクマを罵り、杉村はP5の箱入り娘を守ろうとしたマスコットを虐めた。)、罰を受けても反省しない所が共通している(杉村の場合は婚約破棄という形の罰である為、直接罰を受けた訳ではない模様。)。

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