意味
(三省堂国語辞典より)
用例
●ーの無い人。
(同上)
●—があって言ったのではない。
(デジタル大辞泉)
【逃げられ男にならないための8ヶ条】(※)
①嫁の無言を許容だと思うな。
②怒りを小出しにしないタイプが怒った時は終わりの時。
③自分の親は嫁にとっては他人、むしろお互い敵同士。
④「悪意(=悪気)はない」を絶対に免罪符にするな。
⑤嫁の愚痴は貴重な情報収集の場だと思え。
⑥産前産後の嫁は野生動物、手厚く保護しろ。
⑦終わった事、済んだ事と思っているのは夫だけ。
⑧釣った魚にも餌は必要、やらないと愛が餓死する。
(出典:2ちゃんねる既婚男性板(気団板))
※ちなみに逃げられ女にならないための8ヶ条もある
解説
たいていは何らかのトラブルや軋轢が生じた際にその渦中の人物を関係者・第三者等が弁護する際に
「どうやらこの人物が悪の心をもっていたのではなく、何なら良かれと思ってとやったことなんだから、今回は大目にみてやってよ」
このロジック自体には一応は問題はない。当事者間に何らかの意思があったかどうかは状況判断に際して欠かせることはできないからだ。
とくに初犯とか軽犯罪においては、けっこうこれで罪が軽くなるケースも多々ある。単に間抜けで不運だったというだけでいちいち重い罰則を課していても仕方がないし、更生の余地がある当事者を追い込んでしまうかもというのも道理である。
問題は、上述の用例がしめすように「加害者を無罪放免にするための免罪符」としてこの言い回しが乱用されるケースが多々あることにある。なんなら「記憶にございません」と惚けだすまである。
そもそもこの場合の『悪気』(=悪意)の範囲ってなんだろう???
「お前を殺す」とか「呪ってやる」とか完全に恨んでいたらアウトか。
でも『それがダメだって知らなかった』とか「相手のことを考えてあえて厳しい対応をした」とかならセーフか。
・・・いやダメだろう。それだと『無知』や『良かれと思って』の概念に何でもかんでもこじつけしていけば文字通りの『何でもあり』になってしまう。
そう、『悪気』の適応範囲が未知数である以上、この言い回しはマジックワードの域を出ないのが実態なのである。
ちなみに、上述にもある家庭での離婚やハラスメント関連にまつわるトラブルの相談が多くよせられる気団板とその周辺の匿名掲示板ではパートナー間の著名な問題の一つであるドメスティック・バイオレンス(以下DV)の適応範囲を以下に定義している。
◆精神的暴力 | ・何でも従えと言う・発言権を与えない・交友関係や電話の内容を細かく監視する・外出を禁止する・何を言っても無視する・人前で侮辱する・大事なものを捨てる・壊す・罵詈雑言を浴びせる・夜通し説教をして眠らせない |
……上記の内容を『悪気無く』やっている人間がいたら、それは性格破綻者と言わざるを得ないだろう。フツーに強●や虐待、殺人未遂から人格否定まで入っているし。適応概念をイジメに変えても十分に通じる。
しかし、世間には上記の問題が明るみに出ても、「悪気はなかったんだから許して(+あげて)」とのたまう人種が一定数いるのである。
匿名掲示板をはじめとするネット界隈では上述のようなほとんど犯罪さながら行為に際しての「相手に何度もイヤなことを繰り返しされて、こちらが拒否したら『悪気はない』と当人や周囲から開き直られた」&「こちらは冗談だったのに相手に『悪気はなかった』といくら伝えても絶交された、どうしてだろう」……といった被害者だけでなく加害者からもかなり胸糞なトラブルの報告や相談が多数よせられており、良識あるユーザーを戦慄させている。とくに加害者(とされる投稿主)からの投稿は、当人が自身を非常識であると自覚していないケースが大半であり、まず一般常識をスレ住人が説明することに大半の時間が費やされ投稿者がなんども「嘘だッ!」とカルチャーショック(?)をうけたり自己正当化をはかるのが鉄板である。最悪の場合は「ククク…ひどい言われようだな。まぁ非常識なのは事実だからしょうがないけどなブヘヘヘヘ。」みたいなことを言い捨てて逃走する者も。じゃあ何で相談にきたんだよ
この手の投稿は信憑性が曖昧な部分を多々あるが、本当にヒドい内容のものは釣りであることを願うばかりである。
けれども一般常識として『悪意のない悪意』が120%許される道理は無い。許されざる一線を超えたら、悪意があるか否かは別の話しになるのだ。
思い出してほしい。「ノーカン!ノーカン!ノーカン!」とゴネ得狙いにはしった大槻班長が最終的にどうなってしまったかを……
(もっともこちらは悪意100%の確信犯だったわけだが)
もう一度いうが、悪気が無かったから何をしても許されるというのは大いなる勘違いである。
ていうか、悪いことや失敗をしたら先ずは謝罪をしよう。現実でこのワードを論点のすり替えや後出しじゃんけんでの都合の良い方便とするのは最悪の禁じ手である。
pixivでは
かつてはセクハラ系やおまわりさんこいつです案件の作品に付されるタグとして機能していた。 少なくともかつての記事内容はそれに沿ったものであった。
しかしそれはもう過去形で、現在ではクリエイターが趣向を暴走させた際の言い訳や、キャラクターが失言や失敗、悪ふざけをしている作品に付されるケースが主になっている。
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時には当事者がASDなどの発達障害等というケースもあるとされる。