プロフィール
真名 | 果心居士 |
---|---|
クラス | アサシン |
性別 | − ※ |
身長 | 153cm(人型部分) |
体重 | 41kg(人型部分) |
出典 | 『義残後覚』、『華鳥百談』など |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・悪・地 |
好きなもの | キラキラとして輝くもの |
嫌いなもの | 無し(通常)、自分(イベントクリア後) |
ILLUST | 米山舞 |
CV | 瀬戸麻沙美 |
※現在の見た目は女(終期型果心居士・女郎蜘蛛)だが、加藤段蔵を製造した時は男(中期型果心居士・悪四郎)だった。元の肉体の性別がどちらかだったかは覚えてない。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
以前からマテリアル本や言及などで加藤段蔵と縁深い存在として語られており、イベント『風雲からくりイリヤ城』にて初登場を果たす。以降は恒常召喚ラインナップに追加される。
真名
室町~安土桃山時代に存在した、稀代の幻術使いにしてカラクリ技師、「果心居士」。
筑後国の生まれで元は興福寺の僧侶であったが、僧籍の身でありながら外道の術を修めていたために破門。以降は外術使いとしての放浪の末、様々な武将に幻術を披露したとされる。
※ここでいう「外道」とは、仏教の教え「内道」に対する異説を意味する。そこから異説を唱える者を貶める言葉としても使われ、派生的に人の道を外れた悪人を指すようになった。
その言い伝えは、日本史上の人物の中でも特に胡乱でへんてこなものが殆ど。
本作で深い関わりのある加藤団蔵共々、実在を疑う説も有力視されている。
人物
一人称は「ワタシ」。
基本的には穏やかで控えめな言動をしているが、これは晩年、および現在の機体である「終期型果心居士・女郎蜘蛛」としての性格設定に過ぎず、生前の知人だった「とある戦国武将に嫁ぐも早々に死に別れた少女」の人格をトレースしたものらしい(段蔵制作時は男性の容姿であった)。
才能と探求心の赴くままに、自身の五体をカラクリに改造し続けた結果、元の人となりすら忘れてしまい、元の肉体部分と確信できるのも左目の魔眼だけになった。アイデンティティを喪失したため、拠り所を外部に置くしかなくなり、入力した設定に従って稼働するヒトならざる機械だと己を定義し、他者が見て感じたいわゆる「キャラ像」に沿った人物像として振る舞うようになった。
それ故か、口調も現代でいうSiriやボイスロイドのような機械が読み上げたようなカタコトであり、機械として造られながらも芽生えた人間性のために葛藤する段蔵とは、奇しくも逆になっている。ただし、希薄になったとはいえ人間性を完全に失った訳ではなく、興奮したり怒った時などは機械的な喋り方から普通の口調に戻る事もある。イベント中ではこの点が中心として描かれている。
英霊となった今でもカラクリ技術への関心は強く、機械や技術者系のサーヴァントとは積極的に交流しているが、大抵自身の解体や改造を率先して提案してはドン引きされている。
能力
段蔵に組み込まれた武装・幻術のアーキタイプであり、ボディに施された様々な仕掛けや相手の動きを止める魔眼を組み合わせた、多彩かつ複雑怪奇なカラクリ殺法を得意とする。
モーション中では、
- 触手のように操れる有線式ロケットパンチ(日本刀とクナイ付きのワイヤーも同時に放つ)
- 腕から光の刃を生やす
- 全身から刀を生やして回転しながら斬り付ける
- 空中で回転しながら発射する仕込みクナイ
- 火炎放射を膝から放つ
- 4人に分身し旋回しながら巻き起こす火柱
- 召喚した蜘蛛の幻影に騎乗して放つ火炎放射
……といった技を披露する。
第3再臨では、背中の刀や槍、鉄砲による攻撃や、蜘蛛の巣型の結界での拘束や足場の形成、影への潜航、小型ミサイルの発射、足蹴りや蜘蛛脚を模した節足での突き刺しなどの攻撃に変化する。
エクストラアタックでは、蜘蛛の巣結界で宙に浮き、手から魔力砲を発射する。
また、移動の際は空間を丸く湾曲させて瞬間移動している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | D | D | B | B+ | A | B |
保有スキル
気配遮断(A) | アサシンのクラススキル。自身の気配を消す能力。アサシンクラスとして召喚された果心居士は、最高ランクの「気配遮断」スキルを有している。生前協力関係にあった、初代風魔小太郎の忍術を微細に解析した事によって忍術を修得し、それを自身にプログラムする事で優れた忍びとなったのである。機械化の影響で生物としての気配は殆ど持たない為、それもランクに影響している。 |
---|---|
絡繰作成(EX) | 「道具作成」の亜種スキル。生前の文明レベルを遥かに超越した絡繰(機械装置)を自在に作り出す。ルーツについて果心居士は多くを語らないが、これもまた外術の一種であるとして、その高度な技術と製作の成果物は神秘の域にある。本作では、果心居士が初代風魔小太郎の協力を得て造り上げた「絡繰の忍び」こそが加藤段蔵であるものとする。自身に施した絡繰もこれによるもの。 |
精神改造(EX) | 詳細不明。改造の果てに変質した自我を表すと思われる。 |
幻術(外術)(EX) | 果心居士は伝説的な幻術使いであり、名のある戦国武将を容易く翻弄したと伝えられている。精神攻撃として用いれば致命的な効果を相手に齎す。幻と絡繰を組み合わせれば、大軍勢を圧倒する事さえ可能となる。果心居士自身は日本での古めかしい言い回しである「外術」や「外法」と呼ぶのを好む。 |
殺戮機巧(B+) | 「殺戮技巧」とは似て非なるスキル。開発したカラクリ(機械装置)に対して意図的に付与される殺戮用途がスキル化したもの。本作では自身に組み込んだ戦闘用のカラクリを起動し、戦闘力を底上げする。宝具の要と思しいスキル。 |
魔眼(A→B) | 果心居士の左瞳は、見た者の行動を束縛する力を持つ魔眼である。「幻術(外術)」スキルと併用する事によって、暗示の効果は倍増する。この魔眼だけが、果心居士にとっては唯一残された「生身」の部位らしい。本人曰く「昔よりも目が悪くなったように思う」そうなので、本来はAランク相当と思われる。 |
一目何処かで(B) | 果心居士は己が正体を失っている。幻術とカラクリによって造り上げられたその体は、常に「誰かの大切な人」の面影を纏っており、敵の刃を鈍らせ、味方を賦活する。本作では基本的に使用されない(マスター及び周囲を混乱させない為の配慮として、基本的に外観と言動は終期型果心居士で固定している)。 |
宝具
絡繰外法・獅子奮迅(からくりげほう・ししふんじん)
- ランク:B
- 種別:対人/対軍宝具
- レンジ:1〜40
- 最大補足:1人/50人
「全殲滅兵装、並列起動。」
「魔眼起動。全果心兵装、並列起動。殲滅、殲滅殲滅殲滅!『絡繰外法・獅子奮迅(からくりげほう・ししふんじん)』!!――御首級(みしるし)、頂戴。」
「真名解放、スタンバイ。」
「赤き眼を見開いて、鋼の躯が花開く。此処にて、お覚悟召されよ。『絡繰外法・獅子奮迅(からくりげほう・ししふんじん)』!!――その首、貰った。」
魔眼とカラクリの同時使用による殺人絶技。
抵抗する暇を与えずに怒濤の攻撃で敵を抹殺する。
まずは、長大な多腕を有した「女郎蜘蛛」に似たフォルムへと拡大変形。
魔眼解放により相手を束縛した上で、秘蔵の戦闘カラクリをフルオープン。
段蔵と同系統のミサイル等の火力攻撃を繰り出しながら、多腕による切断攻撃を行う。
そして宝具「妖術斬法・瓠瓜」を発動させ、相手の首を落として確実にトドメを刺す。
妖術斬法・瓢瓜(ようじゅつざんぽう・ひさご)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~30
- 最大捕捉:1人
「赤き魔よ、来たれ。鋼に拠りて起源を成さん。見遣れ、これぞ我が身、我が形!『妖術斬法・瓢瓜(イビルウィンド・デススラッシュ)』!!――忌み技にて、御免。」
幻術の一種にして絶技、無惨きわまる殺人妖術。
手にした果実を対象に見立て、斬り落とす。すると対象の首は落ちる。
加藤段蔵が修めている第二宝具「妖術斬法・夕顔」(軍学書『北越軍談』にて段蔵が使う技)のオリジナル。本作では、果心居士こそがこの妖術の真の使い手であり、自らの技を加藤段蔵に搭載したものとする。この技は、果心居士が体をサイボーグ化する前、生身であり、両目が共に真紅の瞳であった頃に修めた技であったとか。先述の「絡繰外法・獅子奮迅」の際にも併用。
ゲーム上での性能
最大HP | 12568 |
---|---|
最大ATK | 11674 |
コマンドカード | Arts:2/Quick:2/Buster:1 |
宝具カード | Quick |
スキル1 | 幻術(外術)(EX) / 味方全体に無敵状態を付与(1回・3T)+自身のNPを増やす(20~30%)+スターを獲得(10~20個) |
スキル2 | 殺戮機巧(B+) / 自身のQuickカード性能アップ&攻撃力アップ&自身に「Quick通常攻撃時に自身のNPを増やす状態(5~10%)」を付与(全て3T) |
スキル3 | 魔眼(B) / 敵単体に確率で拘束状態を付与&自身のスター集中度をアップ&自身のクリティカル威力アップ(全て1T) |
アペンド3 | 対アルターエゴ攻撃適性 |
宝具 | 敵全体に中確率で拘束状態を付与(1T)<オーバーチャージで効果アップ>&強力な〔拘束〕特攻攻撃<オーバーチャージで特攻威力アップ>&低確率で即死効果 |
ジャック、刑部姫に続く3騎目の恒常☆5にして、初となる全体攻撃型宝具持ちのアサシン。
保有するスキルはいずれも複合効果を持ちそれ故にチャージタイムが長い反面、自身の攻撃性能の強化とNP獲得、全体無敵付与にスター獲得など、あらゆることを己独りでやってのけてしまう、自己完結型のアタッカーである。特筆すべきは敵の行動を阻害する「拘束状態」にする術を持つ事と、その状態の相手に特攻効果がある宝具を有する事であろう。拘束状態にできる確率こそ不確定ではあるが、決まればアサシンにあるまじき火力を相手に叩き込む事が出来る。
関連人物
生前
初代風魔小太郎と共に作り上げた絡繰忍者で、自分とは別個の英霊として歴史に刻まれた。
実の娘のように可愛がっており、お互いシャイながらも現在でも関係は良好である。
生前に逃亡生活を送っていた彼に依頼されて「人の見た目を変える妖術(整形手術?)」を施したが、その際に相手の同意を得ずに性転換させてしまい、本人から少し恨まれている。
生前縁があった戦国武将の1人。
現在の容姿のモデルとなったのは彼の妻であると思われる。
Fate/Grand Order
初代とは浅からぬ縁で、当時の役目が彼の代まで果たされた事に安堵している。
孫のように可愛がっているが、善意で改造を打診したりする。あと性転換も目論んでいる。
契約したマスター。
再び段蔵と出会えるキッカケを作ってくれたことに感謝している。その恩に報いようとしてくれるのだが、手足を絡繰に改造することを勧めてくるなど、やっぱりどこかズレている。
日本最高峰の外術使いとして尊敬している。それを聞いたキャス狐は苦い顔をしたとか。
実は源為朝の制作にも関与しているらしく技術者としても彼の系譜にあたる模様。
下総の段蔵にした所業の記録を見たのか、流暢なガチトーンで「お前絶対許さんからな」と激怒している。向こうは「はてwwあいにく欠落した記録があるようでwww」とかすっとぼけているんだろうけど。実際「果心礼装・最終絡繰大連結」を発動して殺しに行ったらしい。
プロフィールで好きなものとして挙げた「キラキラとして輝くもの」の例。
彼らのことを話す際はテンションが上がって流暢に話している……改造しないだろうな?
星が作り出した「完璧な生命体」。その美しさ、特に目の輝きにうっとりしている。
因みに彼女も「人間に寄ったあり方を心がける魔眼持ちの人外」である。
余談
CVを担当する瀬戸麻沙美女史はアニメ版『Fate/Zero』においてコトネ役を担当しており、久々の『Fate』シリーズへの出演となる。(何の因果かキャスターが天敵であるキャラクターが続く形となった。)なお、収録スタッフである九条ケント氏によると、声は何も加工していない。担当ライターからの「台本上のカタカナは、わざと音を外す」という指示で演技をしたところ、まるで加工された機械音声の如きトーンになったとのこと。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント アサシン(Fate)