――加藤段蔵。ここに起動。入力を求めます、マスター。
段蔵は忍なれば、あらゆる命令に従いまする
プロフィール
真名 | 加藤段蔵 |
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クラス | アサシン |
性別 | 女性 ※1 |
身長 | 165cm |
体重 | 45kg? ※2(ゲームマテリアル)/ 49kg(書籍マテリアル) |
出典 | 史実、『甲陽軍鑑末書結要本』、『北越軍談』、『伽婢子』、『繪本甲越軍記』等 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・中庸・地 |
好きなもの | 風 |
嫌いなもの | 黒き太陽 |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 曽我誠 |
CV | 明坂聡美 |
※1 性別は史実とは違い女性になっている。正確には女性の精神を持つ無生物である。
※2 格納されている武装などを含めればもっと重いとされる。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオ第1.5部の第3シナリオ『屍山血河舞台 下総国』にて、現世で活動する忍びとして初登場し、同シナリオクリア後にストーリーガチャに追加される。
第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』では下総での因縁から主人公の護衛として特異点に同行する。
真名
日本の忍者、「加藤段蔵」。
江戸時代初期の仮名草子、軍学書などに名前が見える窃盗(しのび)のもの、水破(すっぱ)――戦国時代末期に活躍した風魔の流れを汲む忍者。「飛加藤」「鳶加藤」などの異名で知られ、甲斐や越後での活動が報告されるが、その出自や目的については諸説あり、謎に包まれている。
しかし『Fate』シリーズにおいては、その正体を妖術師・果心居士によって作られたからくり人形であったとしている。史実の加藤段蔵には傀儡・からくり人形を操ったという伝説があり、これを「段蔵本人がからくり人形であった事実から派生した伝説であった」と脚色した結果による。
初代・風魔小太郎の協力を元に形作られた人造の女忍者(くのいち)であり、命のある人間ではなかった。だが、幾つもの務めを成し遂げ、後世の文献にあってもよく語られた結果、その存在は英霊として人類史に刻まれた。
史実からして元々素性のよく分からない人物ではあったのだが、女体化・ロボット化・更にはとある人物との衝撃の因縁設定など、『Fate』シリーズでもトップクラスに原型を留めていないサーヴァントの1騎になっている。
英霊化に伴う変化を遂げたトーマス・エジソンとの違いは生前での設定にある(あちらは生前は普通の人間)。ある意味恐ろしい存在と言えよう。
人物
一人称は「ワタシ」、または「段蔵」。真面目で純朴なからくり少女。生前には自由意志を持たず、入力された命令に従うだけの機械人形である――と自己を定義していた。
その後、英霊として人類史に刻まれサーヴァントとして現界するにあたり、自分もまた人間たちのように思考し、感情を抱いても良いのではないだろうか……許されるのであればそうしたい、と考えている模様。
そのためか機械としてはかなり人間臭い部分もあり、基本的に好奇心旺盛。根がお人よしなために、忍者にしては少々不用心で危なっかしい所もある。
カルデアに来てからは主に機械・人造系サーヴァントに仲間意識を抱き、交流している。また機械全般に対して同族意識があるのか、流れ作業を行う工場機械に対して複雑な面持ちをしていた。
能力
彼女の製造年代を考えればもはやオーパーツもいいところなスーパーバイオニックガイノイドで、本人曰くローラーダッシュや自己修復までできるらしい。ただ英霊全体から見れば、心身共に強いとは言い難い部類に入る。
モーション中では、両腕の仕込み刀、背中から発射するミサイル、更には有線式ロケットパンチや腕から放つエネルギーガトリング砲など、多種多様な嗜好が盛り込まれた機能を駆使して戦う。
魔力を原動力とし、その体は肉(生体パーツ?)と鉄と木材で構成されているらしい。これだけ機能が豊富にもかかわらず、アンドロイドには付き物の電気関連の技術は一切使われていないため、サーヴァントとなっても未だに機能の拡張性を有している可能性がある。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | D | D | A | C | B | C |
保有スキル
気配遮断(A) | アサシンのクラススキル。自身の気配を消す能力。隠密に適しており、Aランクであるならば、完全に気配を断てば発見する事は不可能に近いが、一方で攻撃態勢に移るとランクが大きく落ちてしまう。 |
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破壊工作(C) | 戦闘を行う前に、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能を表したスキル。このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。 |
人造四肢(絡繰)(A++) | 肉体が人造の機構、特に木製の絡繰(からくり)となっている。戦闘に関連する行動判定や、スキルの成功判定にボーナスが加わる。Aランクは、四肢のみならず全身が人造品の『からくり人形』である事を意味する。 |
忍術(A) | 忍者達が使用する諜報技術、戦闘術、窃盗術、拷問術などの総称。各流派によって系統が異なる。初代・風魔小太郎の技術が搭載されている為、流派は風魔忍群のものとなる。絡繰技術と織り交ぜたものであると思しい。 |
絡繰幻法(B+) | 絡操を用いた、幻術を主体とする技術を示すスキル。段蔵が特に得意とするものである。潜入、斥候、戦闘、等々多くの活動で応用が利く。こと戦闘に関して言えば「絡操斬法」が優れているが、段蔵はあまり好まない。 |
全盛期として世界に記憶されているのが少々ガタの出てきた頃であったため、機能の一部(主に記憶装置)に機能不全があるらしい。
それはカルデアに召喚された彼女も同じであり、生前(稼動期間)の記憶は世に残る逸話と大差ないレベルでしか覚えていない。だが、自身の幕間にて……
宝具
絡繰幻法・呑牛(からくりげんぽう・どんぎゅう)
- ランク:C→C+
- 種別:対獣宝具
- レンジ:0~20
- 最大補足:50匹
「真名開放、スタンバイ。」
「風よ集え……果心礼装起動!『絡繰幻法・呑牛(からくりげんぽう・どんぎゅう)』!!」
『北越軍談』にて語られた、牛を呑み込む幻術を応用させたものである。果心居士が手ずから組み込んだ礼装により、魔性特攻の性質を有する。
逸話通りに「物体を目の前から消す」「消した物体を再び目の前に出す」幻術として用いる事も可能だが、『FGO』では基本的に使用されない。
また、宝具セリフでは「イビル・ウィンド・デス・ストーム」とあまりにもアレな名前で呼ぶことも有る……この世界の小太郎といい、型月世界の忍者は何かおかしいのでは……?
妖術斬法・夕顔(ようじゅつざんぼう・ゆうがお)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~20
- 最大補足:1人
「『妖術斬法・夕顔(ようじゅつざんぼう・ゆうがお)』――是にて御免(ソーリー)。」
手にした花や果実を斬ると、なぜか、遠く離れた敵の首が落ちる。仮名草子『伽婢子』では夕顔、軍学書『北越軍談』では瓠瓜を用いて行われた、摩訶不思議な絶技。
幻術の一種に過ぎない、と段蔵は語る。あまりにあまりな殺人術なのでできれば使いたくない、というのが本音らしい。
ゲーム上での性能
先に実装されていた小太郎からデバフ要素を取り除き、攻撃性能と味方の支援に重きを置いたサブアタッカーになっている。
最大の特徴は、味方単体に対し第2スキルで回避、第3スキルで無敵を付与できることであり、自身に使って殿として粘る、防御手段を持たない味方に使って守る、敵の全体攻撃の際に2つを味方に使って自身は退場し、控えにバトンを託すなどといった幅広い運用を可能とする。
宝具の「絡繰幻法・呑牛」は「敵全体に強力な〔魔性〕特攻攻撃(オーバーチャージで特攻威力アップ)」という性質を持つが、相性有利なライダークラスにはその対象がほとんどいないため、使いどころが限られてしまう。後に強化クエストによって威力が上がり、味方全体のBusterカード性能を3ターンアップさせるバフが追加された。
関連人物
生前
初代風魔小太郎、果心居士
歴史上では忍術の師と言ったところ。
Fate世界においては風魔小太郎の監修の元、果心居士の手で彼女は製造された。
史実では長野氏を介して一時仕えていたとされるが、Fateにおいては互いに一切言及がない。
Fate/Grand Order
亜種並行世界の下総国で共演した風魔の忍び。
上記の初代風魔小太郎の子孫であり、同じ忍軍の出ということもありシンパシーを抱いている。
契約したマスター。他の忍者勢の例にもれず、強い忠誠を誓っている。
第2部5.5章では事実上のパートナーサーヴァントとして行動する。
出演章における因縁の相手。その下種さに自分がされた事も加え、生前にも無かった嫌悪を抱いている。
黒塗りで隠されているが、『FGO Material Ⅲ』にて彼女について曰く「これこそオートマタ。麗しきもの」だそうな。彼女からも同じ「絡繰のサーヴァント」と認識されているようで、仲間を見つけたかのような喜びようを見せている。
バベッジ同様にからくり仲間だと認識されているサーヴァント達。
前者はバイオメカ、後者は童話の化身なのでベクトルは異なるが。
段蔵は彼女のことも、からくり仲間だと認識している。他のからくりサーヴァントが、どのような機能を持っているのか、段蔵的には興味津々なのだとか。
ごく一時とは言え同じ武田方の忍であったことから仲間意識を持っている。
ただしあちらの方は何やら気恥ずかしいのか、目をそらしてしまう。
お馴染み英霊屈指の技術屋コンビ。
電気を使わずに動く彼女の「絡繰の体」に興味津々なご様子。
あわよくば魔改造など狙っているらしい。段蔵逃げて超逃げて。
『ちびちゅき!』にて本人からの頼みとはいえど、実際に魔改造を行ったサーヴァント。
「学校に馴染めるように、出来れば小太郎殿のお側にずっと仕えていられるような」という本人の要望の元、簡易的なプログラミングを施し、元気系の妹キャラに人格を改変した。
イベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』のシナリオ中にて彼女の魔改造を行っている。
もっとも、メカエリチャン自身が機械系のサーヴァント故、本人の認識としては他人にお洒落をさせるような感覚なのだが。段蔵に拡張性はあるのだろうか?
余談
独特なボディスーツ状の忍装束から『対魔忍アサギ』シリーズを連想したユーザーが多くおり、彼女自身を「対魔忍」と通称する光景も見られた。彼女の真名は別段秘匿されてはいなかったのだが、シナリオ上での登場が若干遅かったため、ある種のネタバレ回避にもなっていたと言える。
また、CMで初めて姿が公開された際には、未だ真名が明らかになっていなかったため、髪型と目つきの似ていた牛若丸の別クラスではないかという声も挙がっていた。もっとも牛若丸には、CMのように九字を切るような逸話は存在しない。強いて言うなら、天狗に師事したという部分が、アサシン的な挙動として該当するのだが、その側面は全く異なる姿で明かされることになる。
担当イラストレーターの曽我誠氏曰く、彼女の衣装に露出が多いのは「体中からいろんな武器が出てしまうでしょう?服が多いと邪魔かな」と思った為であり、仕方がなかったのである。