概要
1947年10月に現在の春日部市にあった粕壁競馬場の移転という形で開場し、2001年のさいたま市発足まで旧浦和市の市域にあった。
現在は埼玉県とさいたま市で構成される埼玉県浦和競馬組合が施設を所有・運営し、レースも開催。
大井競馬場(東京都品川区)、川崎競馬場(神奈川県川崎市)、船橋競馬場(千葉県船橋市)と共に、「南関東4競馬場」としてレースの開催や場外馬券の販売などで提携している。
施設
コースは1周1,200mの左回りの平地ダート競走仕様。
設定距離は800m、1,300m、1,400m、1,500m、1,600m、1,900m、2,000m。
1,600mのスタート地点は第3コーナーの途中にあるが、スタート直後すぐ左コーナーにぶつかる上にコースの幅にそこまで余裕がないといわれており、多くの騎手が「日本一難しいスタート地点」としているとも言われている。
当競馬場内には調教専用のコースはなく、所属馬の調教(原則)と飼育は同市緑区にある野田トレーニングセンターで行われる。
同じ南関東の地方競馬場である大井競馬場や川崎競馬場と比較すると飲食売店の数や料理の種類は少ない印象ではあるが、一般のグルメ本やグルメサイトで場内売店のメニューが紹介されることも多い。
主に春から秋にかけて販売されるマグロカツは、来場者の多い時には早々に売り切れるほどともされている。
コンコース内のパドックには観客のために屋根が設けられているが、出走馬の人気順や配当倍率を掲示するモニターはかなり小さめである。
ちなみに他の南関東3競馬場にある、敷地に隣り合う大型商業施設が存在しない。
浦和記念公園
浦和競馬場がある同敷地には、元々は旧浦和市が1940年に開園させた浦和記念公園という都市公園が先にあった。
競馬場が公園の敷地を利用して移転した後に再整備が行われて、現在は本コースの内側(内馬場)部分に本公園の無料開放エリアが所在する状態となっている。
公園エリアは浦和競馬場でのレースが開催されない日に開放されており、時期などによって時間帯は異なるが基本的には朝の5時または6時から夜の7時まで利用可能。
出入口のゲートは4つあり、横断部分以外のコースへの侵入は禁止されている。
施設として健康遊具や草花の手入れがされた庭園、サッカーや野球もできるとされる芝生グランドなどが整備。
また災害時用のヘリポートが設けられているほか、中央部の窪地部分が水害対策の調節池として機能を果たすよう再設計がされている。
アクセス
徒歩約15分。
無料シャトルバス約5分(レース開催・場外馬券発売時のみ)
JR東日本浦和駅
徒歩約15分。
競馬場近辺にはマイカー客用の駐車場が用意されており、特に第1、第2駐車場は収容台数が多い。
レース開催時と南関東3競馬場の場外馬券販売時は無料、JRAの場外馬券販売(ウインズ浦和の営業)時は1,000円で利用可能。
なお当競馬場の周辺は狭小で見通しの良くない入り組んだ道路網が広がる住宅街のため、土地勘のない場合は交通機関の利用が望ましい。
マスコット
競走馬をモチーフにしたオリジナルキャラクター。
埼玉県の公式マスコットでもあり、騎手に扮した「パカパカコバトン」がウラワールよりも先に登場している。
関連項目
現在地上波第2チャンネルにて開催全日程で中継放送。