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湾岸MIDNIGHT

わんがんみっどないと

楠みちはる作の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載された。
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概要編集

楠みちはる作。

首都高湾岸線を主な舞台として、最高速ステージを走る走り屋をテーマにした漫画


1990年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載が始まったが、1991年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)に移籍し、2008年まで連載。移籍当初は作者が同誌に連載していた「シャコタン☆ブギ」と交互連載を行っていた。

1999年、第23回講談社漫画賞を受賞。


シリーズ作品

『湾岸ミッドナイト C1ランナー』:「週刊ヤングマガジン」(2008年~2012年)

『銀灰のスピードスター』:「ビッグコミックスピリッツ」(2014年~2015年)

『首都高SPL -銀灰のSPEEDSTER-』:『月刊ヤングマガジン』(2016年~)


アーケードゲーム「湾岸ミッドナイトR」、「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」なども長期稼動しており、2007年に原作の物語を細かく改変したアニメ化や実写化など、様々なメディアで人気を博している。


同時期に「週刊ヤングマガジン」で連載されていた『頭文字D』とは多くの接点があり、後述のアニメ版では制作会社と主要スタッフ、担当声優が共通していたり、双方のアーケードゲームの初期作品はいずれも首都高バトル等でお馴染みの元気が開発に関わっており、首都高バトル0から車やコースのCGを改良した上でそれぞれに提供し使用していた。


バトルやテクニック重視の『頭文字D』とは違い、

チューニングやクルマ製作を取り巻く事情など裏方について深掘りしたり、狂気のモンスターマシン「悪魔のZ」を通した出会いや人間関係、クルマに命を捧げる者たちの人生観といった心理描写を重視している。

哲学じみた名言も多く、読者の共感を呼んでSNSで度々引用される。



ストーリー編集

地獄のチューナー・北見淳が作り上げた一台のフェアレディZ(S30)。それはあまりのパワーゆえに誰も乗りこなすことができなかった。事故を重ねてオーナーが変わるうち、そのマシンはいつしか「悪魔のZ」 と呼ばれるようになる。

月日は流れ、主人公の朝倉アキオが悪魔のZの新たな乗り手となったところからこの物語は始まる。まるでくるおしく身をよじるように走るその姿 は、スピードの世界に生きる者たちの心を捉えて離さない。 ある者は家族を捨て、ある者はかつて封じ込めた想いを解き放ち、 Zに挑む。 -MAXIMUM TUNE 3 公式ページより-


登場人物・車両編集

朝倉アキオ (CV:小栗旬)

搭乗車種日産 Fairlady Z (L28改ツインターボ)
ボディカラーミッドナイトブルー
ナンバー横浜33 て 53-681

たとえ悪魔でも オレはコイツがいい

ただそれだけだ

Z31に乗るごく普通の高校生だったアキオは、ある日、廃棄寸前のZに出会い、一瞬でその姿に魅入られる。だがそれは「悪魔のZ」と呼ばれた車だった。周囲の制止を振り切り、Zを自分の物にしようと躍起になるアキオ。しかし、大破と再生を繰り返すうち、力で押さえつけるのではなく、ただ従うだけでもなく、車と乗り手が一体になることが大切だと理解していく。そして数々のライバルと走ることで大きく成長し、Zの永遠のパートナーとなる。走りの頂点を目指す者たちにとってアキオとZは、希望であり、そしてターゲットなのだ。

アキオと「Z」


島達也 (CV:三木眞一郎)

搭乗車種ポルシェ911 3.6ターボ
ボディカラーブラック
ナンバー品川33 う 22-039

撃墜させてもらおう

走り続けてきた経験とプライドにかけて

911を駆り、「ブラックバード」と呼ばれる男。圧倒的な速さで「湾岸の帝王」の座をほしいままにしているが、かつて走っていた仲間は次々と消え、親友の朝倉晶夫はZで命を落とし、その心が満たされることはなかった。しかし、朝倉アキオという新たな乗り手によって悪魔のZが復活したことを知り、ストイックな走りでZを追う。そして戦いを繰り返すうちアキオはZに選ばれた唯一の存在であることを理解し、同時に自分も心の底ではZに選ばれたかったことに気づく。アキオとは単なるライバルを越えた関係だが、決して馴れ合うことはない。同じ世界で速さを追求し、互いを高めあう「コインの裏表の存在」なのだ。

――今夜は遭遇えると思ったよ・・・悪魔の・・・Z・・・!!――


秋川レイナ (CV:すほうれいこ)

搭乗車種日産 SKYLINE GT-R (BNR32)
ボディカラークリスタルホワイト
ナンバー品川34 よ 71-023

100万回の言葉よりも

もっとわかりあえる瞬間がある

32Rを操る売り出し中のタレントで、仕事では満たされない心を走ることで埋めていた。そんな時、悪魔のZと遭遇。ライバル心を燃やし、32Rのさらなるチューニングを山本や北見に頼み込むが、アキオのことを知るにつれ、Zの前を走るのではなく、どこまでもZの走りについていきたいと考えるようになった。その後、Zの数々の戦いを見届け、レイナ自身も周囲から最高のR乗りと認められるほどに成長。アキオからも「いなくては困る存在」と言われるようになる。レイナはこれからも追い続ける。Z、そしてアキオを――

湾岸ミッドナイト・レイナ


関連イラスト編集


TVアニメ編集

スカパー!パーフェクト・チョイスにて2007年6月から2008年9月まで放送された。原作の設定が多く改変されているため、赤坂ストレート編、ガレージACE編以降の話が映像化されていない。


主要スタッフが『頭文字D Fourth Stage』から参加した為、車体やバトルシーンのCG表現、5桁ナンバープレート、実車からのエンジン音・スキール音の収録及びチューニングメーカーの協力など、頭文字Dと同じ表現方法が用いられている。車体に関しては、頭文字Dで登場していないZやポルシェなどは新規モデリング、既に頭文字Dで登場し、データが残っていたR32GT-Rなどは再モデリングされる形で登場した。

また、首都高速道路の情景の一部は元気発売のレースゲームで本作とも関係が深い『首都高バトル』シリーズの一つ「首都高バトル01」から流用されており、よく見るとビル群や広告看板等が同じなのが分かる。


主題歌編集

オープニングテーマ:「lights and any more」

歌:TRF

エンディングテーマ:「Talkin' bout good days」

歌:Mother Ninja


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話悪魔のZ
第2話ブラックバード
第3話GT-Rの少女
第4話第3の男
第5話地獄のチューナー
第6話ニューマシン
第7話魅せられた者たち
第8話湾岸のゴースト
第9話甦る悪魔
第10話ドッグ・ファイト
第11話幻の最高速ランナー
第12話プロフェッショナル
第13話モンスターマシン
第14話失速
第15話R-200CLUB
第16話撃墜
第17話再会
第18話今、この場所に…
第19話スタンド・バイ・ミー
第20話大阪ミッドナイト
第21話夜の熱気の中で
第22話首都高速午前零時
第23話デッド・エンド
第24話遠い日のパッション
第25話とめられない思い
第26話選ばれし者

ゲーム版編集

後述の一部作品を除き、主な開発は元気

アーケード版『湾岸ミッドナイト』(2001年稼働開始。販売:ナムコ編集

最初に発売された湾岸のゲームで、アーケード作品。

開発元の元気の代表作『首都高バトル』シリーズの一作「首都高バトル0」をベースに開発されており、ゲームのルールも基本的には首都高バトルシリーズと同様のSPバトルを採用。

元になったシリーズに先立ち、時間帯の概念を取り入れており深夜帯から明け方まで選択する事が出来る。

コースや車両のグラフィックは首都高バトル0をベースにしつつも収録車種が首都高バトル0の無許可からメーカー公認の実名表記となった事でそれに合わせ改良された。

コース上のビル群の広告も大幅に差し替えになり、首都高バトル0では実在メーカーのブランド名だった広告がアーケード版ではパックマンになっていた。

「ファイトファイナンス」「MUTO」の様に、本作初出の一部広告は「首都高バトル01」へと逆輸入された(首都高バトル0ではそれぞれ「ワィルドファイナンス」「8ATO」)

PS2版『湾岸ミッドナイト』(2002年発売)編集

上記のアーケード版をPS2用に移植した作品。

本作では元気が発売も請け負った為、アーケード版にあったビル群のパックマンの広告は首都高バトル0や『剣豪』シリーズといった元気自社発売のゲーム広告に差し替えられた。

アーケード版『湾岸ミッドナイトR』(2002年稼働開始。販売:ナムコ)編集

アーケード版初代の続編。

前作からBGMの追加、登場キャラクターの搭乗車両のプレイアブル化、新機能の追加がされている。

アーケードゲームでの首都高バトル形式は本作が最後となり、後述のアーケード後継作ではグラフィックやシステムを一新した。

アーケード版『湾岸ミッドナイトマキシマムチューン』(2004年稼働開始。開発:ポリゴンマジック、販売:ナムコ)編集

Rまでからグラフィックやシステムを一新して稼働開始したアーケードゲーム。

本作から開発元も変更になった(後の作品で元気開発に戻るが)。

現在に至るまで多くの続編が販売されている。

詳細はそちらを参照。

PS3版『湾岸ミッドナイト』(2007年7月26日発売)編集

元気発売によるシリーズはPS2版以来となる。

本作は既に稼働中だったマキシマムチューンシリーズとは別枠でありゲームシステムも首都高バトル形式となっている。

本作発売までにアニメ版が放送された事もあってキャラクターボイスはアニメ版準拠であるが一部キャラの声優が異なっていたり、アニメ版未登場のキャラが登場するといった相違点もある。

隠し要素でXbox360で発売された『首都高バトルX』から一部ライバルが登場する。

PSP版『湾岸ミッドナイト(2007年9月27日発売)』編集

上記のPS3とは発売日が近いが内容は異なり、こちらはPS2版をベースとした移植作品となる。

ただし、グラフィックやBGMはPSP版『首都高バトル』からの流用が中心。


関連タグ編集

楠みちはる 改造車 首都高 走り屋 最高速

湾岸ミッドナイト→表記ゆれ

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