概要
京美人・博多美人と並んで、「日本三大美人」の一つと数えられる。
その特徴としては以下のものがある。
- 肌が白く透き通っている
- 背は高く、均整の取れた体型
- 目は大きく、二重まぶた
- 瓜実顔(美人の典型的な顔。やや面長で、鼻筋が通っている整った顔立ちのこと)、卵型の輪郭
- 眉は端が少し垂れ下がったような感じ
詳しい言葉の発祥はまだわかっていないが、明治時代に、いわゆる花柳界において、芸者や遊女として秋田からやってきた女性たちを評するものとして使われていたという研究がある。ここから全国に広まったとも考えられる。
ひとくちに「美人」といってもさまざまなタイプがあるが、秋田美人は特に日本人としては彫りが深い人が多いと言われている。
理由としては、古代の東北に住んでいた蝦夷の血を濃く受け継いでいるから、アイヌとの交流やシベリアなどから渡ってきた人との交流(北前船での貿易も関係すると見られる)があったから、米の生産が盛んで栄養状態がいいから、などが考えられている。
東北は日本における先住民族である縄文人をルーツに持つ人の割合が比較的高いと考えられており、縄文人の「彫りが深い顔立ちに骨格が大きくがっしりした体格」という特徴は、現代日本において支持される美の価値観に通ずるものがあるといえる。
近年のDNA解析の研究から、秋田をはじめとする東北は、インディアン・インディオに多く検出されるようなDNAウイルスのタイプが優勢であることが明らかになっている。また、秋田や隣の青森県の一部、韓国の沿岸ではツングース系民族(またツングース系のアイヌも含む)に多いタイプが確認されている。
明治以降、特に大正や昭和の時代に多く言われるようになったと考えられており、これについて司馬遼太郎は「西洋人との交流が増えたことで日本における美の基準が少し変化し、それまで見過ごされてきた秋田の美人の存在が『見出された』のではないか」という趣旨の発言をしている。
なお、秋田ばかりが美人が多いと取り上げられるものの、東北や北陸、特に日本海側は美人(どちらかと言えば、美人の象徴である色白な人)が多い。実際に多くの文筆家によって「裏日本(いわゆる日本海側)は地名と絡めて美人を形容する言葉が多く使われており、特に東北に多い」と言及されている。
これは、東北や北陸は関東などに比べると日照時間が少ないため肌の白い人が多いと考えられ、また先述の通り他民族との混血の影響もあると見られる。
同じ東北だと例えば山形県庄内市における「庄内美人」などは「秋田美人」ほど有名ではないもののそれなりに知られている。
また、『月曜から夜ふかし』では番組初期に「青森美人伝説問題」というタイトルで「秋田美人ばかりが知られているが、隣の青森県も美人が多いのでは?」という取材企画が組まれており、(結果として夜の街への取材ではあったが)実際に美人が多いと結論づけられている。
美人の代名詞とも言える「小野小町」にかけて、秋田美人のことを「秋田小町」と呼ぶこともある。
関連タグ
秋田美人と言われる人
桜田淳子 藤あや子 加藤夏希 佐々木希 生駒里奈(元乃木坂46)鈴木絢音(乃木坂46) 相場詩織(学生時代の映像がネット上で「秋田の美人過ぎる女子高生」として取り上げられた)
アイドルマスターシンデレラガールズ/デレマス秋田組 奥山沙織 相原雪乃 井村雪菜 十時愛梨 喜多日菜子