第三二駆逐隊
だいさんじゅうにくちくたい
2017年冬まで実装艦が誰もいなかった駆逐隊であったが、先に実装が始まった31駆を差し置いて夕雲型による駆逐隊としては3番目に実装が完了した。
史実では、第十一水雷戦隊で訓練を受けたあと(隊編成後も暫くは11水戦指揮下で行動していた)、第二水雷戦隊(旗艦:能代)に所属した。
玉波・早波・藤波・涼波・浜波の5隻(戦没・編入のため、全艦が揃ったことはない)が所属していた。
玉波は1943年4月就役し、単独で11水戦での完熟訓練後二水戦に付属として編入。
早波・藤波・涼波は1943年7月にそれぞれ就役し、11水戦内で32駆を新設(正確には海風型&楢型による初代、若竹型による2代(開戦後解散)に続く第3代)。32駆ごと二水戦に編入し同時に玉波を32駆に編入。
1944年11月、ラバウル空襲にて涼波戦没。同時期11水戦で訓練中だった浜波が12月に32駆に編入。
1944年6月、初代駆逐隊司令艦の早波が米潜水艦ハーダーの餌食となり戦没。
1944年7月、2代駆逐隊司令艦の玉波が米潜水艦ミンゴの餌食となり戦没。
1944年9月、3代駆逐隊司令艦に浜波が就任。10月、レイテ沖海戦にて藤波が空爆により戦没。
1944年11月、浜波は第3次多号作戦にて擱座放棄。放棄後31駆に籍を移し32駆は解散となった。
艦隊これくしょんにおいて
2017年2月に藤波が、2018年2月に浜波が実装。2018年12月27日未明に早波が実装された。
なお、藤波と浜波がレイテ沖海戦時まで残存していた32駆の全艦である。
レイテ沖海戦をモチーフとした捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)に併せ、浜波実装と、藤波決戦modeの実装が行われた。同イベント中の期間限定ボイスにて、当時の旗艦能代が、当駆逐隊に言及している。
2018年12月末に実装された早波は同時実装の朝潮型の娘に人気を取られたか実装直後は投稿された作品は少なかったが、その後絵師・CVが全員共通という事と同じ駆逐隊である事等から3人一緒に描かれるパターンが増え2019年2月5日から開始された8回目となるローソンとのコラボキャラにも選ばれた事で注目を集めるようになった。
2021年5月21日に涼波も編入。2022年3月6日に玉波も実装され、史実3代目第三二駆逐隊に属した艦を元にした艦娘が全艦揃った。
史実準拠の4隻編制を組むには玉波が必要(涼波戦没後に浜波編入)なため、史実の4隻編制32駆を編成するためには玉波の艦隊編入が待たれていた。これは第三十駆逐隊の如月・卯月の関係に似た状況ではある。
32駆の艦娘のうち、早波・涼波・玉波には艦娘実装当初から「改」で時報ボイスが実装されている。また、藤波は改二実装と同時に時報が追加実装され、浜波以外全員に時報ボイスが存在している。
艦娘実装年次が遅い艦ほど事務処理能力が向上しており、うち、涼波・玉波は秘書艦業務(特に深夜の書類仕事)では大いに活躍してくれる。
早波・玉波の時報で午前11時頃の演習でどちらも藤波の機関不調に言及しているが、これは後に実装された藤波の時報で単に藤波が朝食を食べすぎていたことが原因であることが判明した。
時報持ち4人共通で午後には32駆が存在していた時期の二水戦旗艦能代が登場する。
早波・玉波の時報では、32駆司令は新聞よりもネットで記事を読んでいるようだ。どうもここの32駆司令は令和の時代を生きているようだ。
絵師は藤川氏(これは夕雲型全員に共通)。CVについては実装順に藤波・浜波・早波までは初春型追加艦・白露型の1~4番艦や長良型4番艦、フランス艦担当のタニベ隊員ことタニベユミ氏。涼波は丁型駆逐艦4番艦「桃」を担当した石橋桃氏。玉波はイタリア弩級戦艦(魔改造により超弩級戦艦に更新)コンテ・ディ・カブールを担当した飯田ヒカル氏。
なお、当駆逐隊所属艦娘全員、イベント先行実装であり、2020年9月の7-3実装時にドロップ解禁された藤波、史実戦没地を模した7-2-1ボスマスで邂逅可能な早波を除き通常は建造や通常海域での邂逅はできない。(建造での入手は夕雲型全員不可。但し関連期間限定任務実装に合わせて通常海域期間限定ドロップが実施されたことがある)
玉波
9番艦。藤永田造船所にて建造。
2022年3月6日発令!「捷三号作戦警戒」後段作戦にて実装。
同イベントE-4のモチーフでもあるシマ船団護衛中に戦没した艦で、戦没した初代司令艦早波から32駆旗艦職を継いだ2代目32駆司令艦。32駆でいちばんのお姉さんである。(駆逐隊司令も玉波艦長が継承し、新たな艦長は早波に着任予定だった新艦長が引き継いでいる。)
基本僚艦は「◯◯さん」呼びだが、涼波だけは「スズ」と呼ぶ。轟沈時も涼波のことを気にかけているところを見ると、涼波に対し思い入れがあるのかもしれない。
涼波
10番艦。浦賀船渠にて建造。有明気質に有能な秘書艦特性を加えた娘。
2021年5月21日激突!ルンガ沖夜戦後段作戦にて実装。
同イベントE-4のモチーフでもあるラバウル空襲にて僅か4ヶ月弱の艦歴を閉じることとなった艦で、史実では浜波と出会う前に戦没している。そのためか、艦娘としての涼波は夜に訪問してきた浜波を歓迎し提督・涼波・浜波の3人で邂逅を祝し一献傾けている。
藤波→藤波改二
11番艦。藤永田造船所で建造。「もち!」がかわいい。
2017年冬イベ「偵察戦力緊急展開!「光」作戦」で実装。
史実で鳥海の乗員を受け入れて処分を行い、早霜の座礁現場で米航空機に仕留められ、藤波乗組員・鳥海救助便乗員もろとも総員戦死した。
このためか、秋私服やレイテ決戦modeでは鳥海の眼鏡のお下がりを身についけている。
私服では眼鏡そのものを掛けている。決戦modeではケースに入れ腰にぶら下げている。
2024年12月3日に32駆でこちらも初の改二となる藤波改二が実装された。
12.7cm連装砲D型改二・同改三に加え空襲により戦没した戦訓を踏まえ10cm連装高角砲(いわゆる秋月砲)系統にもフィット補正が加えられている。また、立ち絵がレイテ沖海戦での護衛対象だった鳥海改二の鏡写し姿となっているのも特徴と言える。補強増設への電探搭載、特型内火艇系の搭載が可能となる。
基本姉妹は艦名の頭1字を用いた「◯ちん」呼び(「早ちん」など)だが、涼波に対してのみ「涼姉ぇ」呼びをする。
早波
12番艦。2019年冬イベ「邀撃!ブイン防衛作戦」第2海域以降のドロップ艦として実装。
当駆逐隊初の実装艦「藤波」と同日舞鶴で竣工し、同日32駆に編入された。
あまったるい口調でひたすら姉Love。
1944年6月、対潜掃討任務中に行方不明となった22駆の水無月の捜索任務中に米潜ハーダーの雷撃により戦没。
当時32駆司令駆逐艦であったが、隊司令共々戦没し、32駆司令は玉波艦長が昇進し継承、司令駆逐艦も玉波が引き継いでいる。(その玉波戦没後最後の司令駆逐艦は下記浜波である。)
浜波
13番艦。舞鶴工廠で建造。2018年2月22日、2018年冬イベ捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)後段作戦にて実装。臆病な雰囲気で自信がないのか、言葉遣いもたどたどしく、両目とも隠れている。(正確に言えば右目が僅かに見える程度)藤波のことは「ふーちゃん」、共に沈んだ31駆の長波のことは「ながちゃん」と呼んでいる。また、最期で乗員を救出した朝霜をお花見で「あーちゃん」と呼んでいる。クリスマスでは早波を「はーちゃん」、玉波を「たーちゃん」(おそらく、32駆司令と僚艦の人形か何かを制作し紹介しているようだ)と呼んでいる。浜波と面識のない涼波は当該セリフでは言及されていない。
レイテ沖海戦では生き残ったものの、第三次多号作戦で戦没。
朝霜によって生存者は救助された。
余談ではあるが、浜波艦長の前職は時津風艦長であり、こちらもビスマルク海海戦で戦没しながらも助けられている。
実装に先立つ2018年1月、多号作戦の惨劇の舞台であるレイテ島オルモック湾にて、リアル艦これマニアことポール・アレン氏らの海洋調査グループが、浜波をはじめとする艦を発見した。
涼波のみ、海上自衛隊のたかなみ型護衛艦に艦名が受け継がれた。同型の5番艦・2代目「すずなみ」である。
その就役は初代の戦没から60年以上を経た2006年で、初代が建造された浦賀船渠(晩年は住友重機械工業浦賀工場)が既に閉鎖されていたためか、当代はJMU横浜事業所磯子工場での建造になった。現在は大湊基地を母港としている。
前述の「激突!ルンガ沖夜戦」の前段作戦で実装された夕雲型5番艦の巻波もまた、名前が受け継がれた、同じたかなみ型の3番艦「まきなみ」が現在運用中で、「すずなみ」と同郷かつ、同じ大湊基地の配属。ただし、こちらは3代目。
藤波・浜波が「基地航空隊」について紹介する「はばたけ海鷲!基地航空隊講座」が公式電文にて公開されている。
藤川氏担当のページに藤波・浜波に混じり、2018年12月(19年冬イベ前)時点未実装の夕雲型艦娘2名(但し1名は遠景で、かつ、頭部が隠れており意匠は把握しにくい)が登場している。
同様の例がコンプティーク2018年10月号でも見られたことから、当駆逐隊未実装艦のいずれかの可能性が指摘されており、2018年12月27日未明スタートの2019冬イベントで手前に描かれていたのは早波である事が確認された。
この為遠くで小さく描かれている残りの姉妹は上述の未実装艦の内、浜波がクリスマスボイスで言及している「玉波」ではないかと目されていた。
- 担当絵師による11周年記念投稿(C2機関Xポスト):玉波を除く32駆メンバーが私服で登場