概要
高校卒業後に上京し、会社勤めをしていたときにモデル事務所にスカウトされ芸能界入り。当時の芸名は風戸拳。
サンミュージックで歌のレッスンを受け、1974年にピープロの特撮ヒーロー番組『電人ザボーガー』に主人公大門豊のライバル秋月玄役で出演。育ての親の悪之宮博士への恩義に報いる為に大門豊とザボーガーを倒そうとするも、正々堂々とした戦いを好んだ事が悪之宮博士の怒りにふれて鉄の輪を頭にはめられ、大門豊に敗れると孤児たちの為に生きる事を選ぶライバルキャラを演じた。
当時は演技経験がほぼ皆無だったことから、後年「普通の芝居よりもアクションシーンの方がホッとした」と語っている。
その後は芸名を風戸佑介に改め、東映で日本初のカーチェイス映画とされる『暴走パニック大激突』などへの出演を経て1977年にスーパー戦隊シリーズ第2作『ジャッカー電撃隊』にてクローバーキング/大地文太を演じた。
同作で共演した宮内洋によると「『仮面ライダーV3』の主役風見志郎役を最後まで争った仲」であるらしい。
直前まで出演していた映画の役作りのため頭を剃り上げており、撮影開始当初はカツラを着用していた。
演技については多くの映画・ドラマに出演してきたため余裕を持って取り組むことができたと語っている。
1979年に芸能界を引退したが、その後2000年代に『ジャッカー電撃隊』で共演した吾羽七朗(当時の芸名は伊東平山)の主催する演劇研究会「ステージ・E-1」に参加して芸能界に復帰した。
主な出演作品
テレビドラマ
- 電人ザボーガー 第22~30・34~38話(1974年):秋月玄
- 6羽のかもめ 第21話「恋はすまじ」(1975年)
- 土曜ドラマ / 松本清張シリーズ 愛の断層(1975年):アベック
- 特別機動捜査隊 第722話「ある恐怖の体験」(1975年)
- ザ★ゴリラ7 第24話「オホーツクから来た男」(1975年)
- 太陽にほえろ! 第162話「したたかな目撃者」(1975年)
- 敬礼!さわやかさん 第16話「愛のミニパト天使」(1975年)
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第81話「兇悪の暴走族」(1976年):ツネオ
- 事件ファイル110 甘ったれるな 第14話「涙なんか流さない」(1976年)
- ジャッカー電撃隊(1977年):大地文太 / クローバーキング
- スパイダーマン 第3話「怪盗001 VS くも男」(1978年):岡部大吉(怪盗001)
- 青春ド真中! 第10話「夏の海にやさしさがあった」(1978年):田坂教諭の従兄
- Gメン'75 第156話「女子大生誘拐!」(1978年):不良グループの男B
- 明日の刑事
- 第44話「転落スター街道」(1978年)
- 第66話「熱中先生が殺された」(1979年):平岡
- 特捜最前線
- 第91話「交番ジャック・4人だけの忘年会!」(1978年):松本惇
- 第135話「われら殺人安保条約!」(1979年)
- 大空港 第24話「特捜部対ヤクザの斗い パートII」(1979年):茂山(半田組構成員)
- 翔べ! 必殺うらごろし 第6話「男にかけた情念で少女は女郎に化身した」(1979年):孝之助
- 伝七捕物帳 第12話「からすの証言」(1979年):仁吉
- 土曜ワイド劇場 / 0計画を阻止せよ〜総理大臣誘拐(1979年)
- 七人の刑事 第67話「あばよ暴走族」(1979年)
- 半七捕物帳 第19話「湯屋の二階」(1979年)
- ザ・スーパーガール 第20話「女の命は裸で守れ」(1979年)
映画
- 暴走パニック大激突(1976年):手塚益夫
- 徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑(1976年):主演・佐々木伊織
- やくざ戦争 日本の首領(1977年):宮園健
- 大奥浮世風呂(1977年):法丹
- ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー(1978年):大地文太 / クローバーキング
- 危険な関係(1978年):加藤辰夫