概要
TYPE-MOON原作の『Fate/staynight』が元となるゲームの名称。
開発はエイティング、製作はカプコンとキャビアが担当。
対戦格闘ゲームで、アーケードが2008年6月11日に稼働。
家庭用はプレイステーション2、プレイステーション・ポータブルで提供されている。ポータブル版はコマンドやシステムなどが変更されてるので注意。
特徴
グラフィックは3Dで描かれているが、システムは従来の2D格ゲーのそれに近い。
従来のパワーゲージに当たる「魔力ゲージ」に加え「聖杯ゲージ」がある。両者がゲージを共有し、ゲージをMAXにしたプレイヤーは聖杯の使用権が与えられ、1ROUNDにつき1度だけ「聖杯超必殺技」を使用できる。他、飛び道具除いた相手の攻撃を反射できる「リフレクトガード」などのシステムがある。
…とここまで書けば普通の格ゲーに見えるが、その実態は「世紀末聖杯戦争」の異名を持つ、システムぶっ壊れ上等な世紀末コンボゲーである。
一部のキャラに永久ループ(また、なくともそれに近いコンボ)があり、あっという間に体力が削られてしまう。この為操作に馴れていても一瞬で体力の8割程持っていかれることもザラにある。
他、キャラ性能のバランスの悪さも度々指摘されている(ランサーとギルガメッシュが異様に強い点など)。
そのぶっ壊れたゲーム性に惚れた一定のプレーヤーは現れたが、キャラゲーはおろか格ゲーの中ですら異様に難易度が高いため、ゲームセンターなどでは早々と撤去されてしまった。
一方で各キャラそれぞれの聖杯戦争を描いた、ストーリーの評価は高い。
これは原作ルートに準じて進むセイバーと士郎を除き、原作ルートの一部分の要素を交えつつもオリジナルのIFストーリーとなっている。
またVS画面の全身イラストやOPEDイラストなどの作画を担当した、カプコンデザインチーム所属・日暮竜二の絵柄がどう見ても武内崇の絵にしか見えないと専らの評判となった。
他、必殺技なども原作再現が多く、一部ファンからは外伝作品のキャラを登場させた続編を望む声もある(無論、システムやバランスを調整してのことだが)。
登場キャラクター
基本キャラクター
- 「誇り高き騎士王」セイバー:PS2版では別バージョンセイバー・リリィが使用できる。
- 「見習い魔術師」衛宮士郎
- 「錬鉄の英雄」アーチャー
- 「優雅なる名門魔術師」遠坂凛
- 「疾風の蒼き槍兵」ランサー
- 「妖艶なる黒き蛇」ライダー
- 「怒涛の破壊者」バーサーカー
- 「無名の侍士」アサシン
- 「最古の英雄王」ギルガメッシュ
- 「神代の魔術師」キャスター
隠しキャラクター
- 「代行者」言峰綺礼
- 「マキリの杯」間桐桜
- 「淑女のフォークリフト」ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
家庭用追加キャラクター
- 「繰り返す逆月の主」バゼット・フラガ・マクレミッツ
- 「闇に染まりし暴君」セイバーオルタ
- 「天の杯の侍女」リーゼリット
- 「忠誠なるフィアナの騎士」ZEROランサー:『Fate/Zero』に登場したランサー。アーケードモードでのストーリーは無くゲストとしての参戦。
その他
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:アーケードモードでのストーリーやバーサーカーのデモなどに登場。一部のミッションでは非戦闘キャラクターとして使用できる。
- 葛木宗一郎:アーケードモードでのストーリーに登場。声優の中多和宏が当時休業中だったため、石塚運昇が代役を務めている。
関連タグ
Fate/staynight - 第5次聖杯戦争を描いたアダルトゲーム。
Fate/hollowataraxia - 「stay night」の続編。
Fate/Zero - 10年前の第四次聖杯戦争を描いた小説
Fate/EXTRA - 本編とは全く異なる聖杯戦争を戦うRPG
フェイト/タイガーころしあむ - キャラクター達が入り乱れて戦うACT
Fate/kaleidliner プリズマ☆イリヤ - イリヤスフィール・フォン・アインツベルンを主役にした漫画
氷室の天地Fate/schoollife - 氷室鐘を主役にした4コマ漫画
Fate/strangefake - 偽りの聖杯戦争を描いた小説
Fate/Apocrypha - 没になったオンラインゲームとして企画された作品
Fate/Prototype - 「Fate/staynight」の原型。