概要
国鉄の新性能電車で初めて採用された電動機。しかし、全電動車編成を組むことが前提のモーターだったため、熱容量が小さく、頻繁に行われる加減速に対応できない、急行型では登坂性能が悪いという問題点があがり、103系や113系以降では採用されなくなった。しかし、廃車発生品の流用は多く見られる。
このモーターは直流モーターで、制御にはもっぱら抵抗制御が使われた。
性能
出力
端子電圧375Vのとき、出力100kW。
回転数
定格回転数は1860rpm、許容回転数は4320rpm。
この結果、101系では定格速度67km/hを実現している。
採用例
採用後まもなくMT54に移行したため、新造車での採用例は少ない。太字は現役、斜体は定期運用なし。
この他、えちぜん鉄道と福井鉄道に多数の採用例があるが、廃車や主電動機換装などにより現存するのはえちぜん鉄道ではMC5001形と福井鉄道では200形・600形のみである。
国鉄直流電車
- 101系:登場時は90系。メイン画像。
- 111系:JR四国のみが継承したが全廃。
- 123系:クモユニ147と145系からの改造車の40番台と600番台で採用。後にMT54に換装。
- 145系:101系からの発生品。MT54に換装された車両以外は全廃。
- クモユニ147:101系からの発生品。123系に改造。
- 151系:登場時は20系。
- 153系:登場時は91系。
- 155系:修学旅行用。
- 157系:保留車1両のみ存在。
- 159系:修学旅行用。
- 161系
国鉄交直流電車
秩父鉄道
- 1000系:旧JR東日本101系。最後の活躍の場であった。
愛知環状鉄道
豊橋鉄道
- 1900系:足回りは101系の発生品。