ステカセキング
すてかせきんぐ
すばらしいミュージックを聴かせてやるぜ~~っ
『7人の悪魔超人編』に登場した悪魔超人の一人。痛快カセット小僧
ウォークマンのようなカセットプレーヤーをモチーフにした(というか機体に手足頭を付け足しただけともいえる)外見に、背中にはミラクルランドセルといった、いかにも弱そうな超人であった。
性格は実力の割にビッグマウスで、試合中も展開で焦ったりするなど、小物っぽくあるが、愛嬌はあるので親しみが勝る。可愛い系悪魔ってありですか?
実質、格闘能力は低く、超人レスラーとしての実力は七人の中でも最下位だったが、他の超人の音声情報が収録されたカセットテープをセットすると、格上であろうとその超人の技を完璧に再現できるという恐ろしい能力を持つ。だが自身より戦闘力が低い超人のカセットを入れると弱体化する。
足にはヘッドホンがついており、相手の耳を塞いで100万ホーンの爆音を流して気絶させる「地獄(悪魔)のシンフォニー」という恐ろしい技を持つ。しかもアニメ版では「秘技3分殺し」という技を受けた3分後に発動する、延々耳の奥で爆音が鳴り続ける呪いのような効果がある。「地獄のシンフォニー」を受けたキン肉マンとウォーズマンは病院で寝込んでいたが、ウォーズマンの機転により二人の耳を接触させることで爆音同士をぶつけることで相殺させ、呪いを解除した。
なお100万ホーンという轟音は空想科学読本によれば、宇宙を一瞬で消滅させても有り余るエネルギーになるが、まあゆでだから……と言うか、そもそも作者含めた一般人が「ホーン」と言う単位に無知だから起きた話である。作者は知らなかったようだが、ホーンは数字が10上がる毎にエネルギーが10倍になる(「デシベル」と同じ)。なので100万ホーンは10万ホーンの10倍ではなく9万桁上のエネルギーと言う計算になる。
しかし、連載当時の作者はどうも100ホーンの1万倍という感覚で「100万ホーン」という表現を使っていた様子で、これに基づいて計算すると「地獄のシンフォニー」の実際の音量は140ホーンになる。もっとも、普通の人間は130ホーンを超える音を聞かされると失神するため、140ホーンの音量(130ホーンの10倍)でも人間相手なら十分な威力があろう。
ただし音楽では音響効果が凄まじい殺人技となるが、試合会場によっては曲を放送中のラジオ番組からそのまま流すこともあるため、その場合体内のラジオ機能に頼れば、番組が変わって落語などを流されるとお笑い効果が出てしまうといった裏目に出る弱点がある。アニメでは牛丼音頭に変わったことでキン肉マンは逆に元気を取り戻し、難を逃れている。他にもノリの良い相手であれば、音楽で操ることもできる。
ちなみに二番手となるブラックホールは超人強度「200万パワー」であり、総合的に備わった基本数値自体はブラックホールより少し上である。
キン肉マンを苦しめた悪魔超人ではあるが、茶目っ気のある憎めないキャラクターをしており、ダメ超人時代のキン肉マンのテープを間違えてセットするドジな面もあり、シリアスな作風に移行しつつあった当時でも、まだ試合描写にギャグシーンが多かったので、一部キン肉ファンから熱烈な支持を集めている。ちなみに自身より圧倒的に弱かったダメ超人時代のキン肉マンのカセットを持っていたのは元々コレクションの趣味があった為らしい。
死亡後は悪霊超人としてキン肉マン達の妨害をして苦しめた。
新シリーズの『完璧超人始祖編』では七人の悪魔超人の中で真っ先に登場し、完璧・無量大数軍の「完遂」ターボメンと対戦。『黄金のマスク編』時点で復活したバッファローマン、夢の超人タッグ編で復活したブラックホールを除く4人(スプリングマン、アトランティス、魔雲天、カーメン)と同じく蘇生の経緯は不詳。
開戦早々に必殺技「地獄のシンフォニー」「超人大全集」を披露するなどの大活躍をやってのけ、往年のファンを狂喜乱舞させた。
新・超人大全集はキン肉マンゼブラ・ネプチューンマン・マンモスマンといった悪魔超人編以降の強豪超人達のデータを入れたカセットテープに更新されており、以前を遥かに上回るパワーを発揮した。
しかし、ターボメンの策にはまって増幅したパワーを送り返され肉体が自壊してしまい、そのまま止めを刺されてしまう。
ステカセキングが最後に使用したのは、ターボメンが対戦を熱望したウォーズマンのカセットだったが、ターボメンからウォーズマンに固執した理由を聞かれた際、「正義超人の助太刀ではない。あくまでウォーズマンの技でお前を倒せると踏んだからだ」と語っていた
※アニメ版では尺の都合、もしくは実際は奇襲で地獄のシンフォニーを喰らわせただけで対戦経験はなくつながりが薄いと判断されたかこのやり取りはカットされてしまった。
代わりに、「(自分たち完璧超人のように)自害していればここまで傷付くことなく楽に死ねたものを」と嘲笑してきたターボメンに「悪魔超人は勝利のためなら何度踏み潰されても立ち上がる、潔いフリをして敗北から逃げているだけのお前たちと一緒にするな」と返す、という内容に差し替えられている。
アニメ完璧超人始祖編では、キン肉マンゼブラ、ネプチューンマン、マンモスマン、ウォーズマンと、オリジナルキャストの特徴をよく捉えた声を
担当声優の柿原氏が全て1人で演じ分けている。
バッファローマン不在の間は暫定リーダーを請け負っていたとは彼の談。ブラックホールにツッコまれてはいたが、少なくともムードメーカーではあったようだ。
外伝のキン肉マンディープオブマッスルでは、スニゲーターの指導を受けていた時期(マンモスマンへの変身を遂げているので、王位争奪戦後と思われる)が描写されている。
自前の変身能力を活かしきれずに、悪魔超人内のスパーでも連敗を重ねて葛藤していた。そこを同じ変身超人で教官のスニゲーターから、変身してもすぐ必殺技を使ってパターンが読まれやすいという欠点を指摘される。
その戦略の甘さを指摘され、スニゲーターに再度スパーリングを挑むが、全く改善されずに、スニゲーターから怒りの罵倒とカウンターのキックで返された(お膳立てが完璧なコテコテのコントっぷりに、読者の笑いを誘った)。
指導直後に同じミスをしたため、スニゲーターから叱責と理由の追及を受け、さっきのは相手のマグレかなと同じ戦略に至ったことを説明し、スニゲーターからの指導も頭が追いついていかなかった。
その中で、基本的に罵倒されても流しているが、「弱い」と言われる事だけは我慢ならないステカセキングの内面を見抜いたスニゲーターに、連日のスパーリングで叩きのめされ、弱さを認めるほど心を折る事で強さの渇望を引き出され、変身カセットでを使用。今回のマンモスマンへの変身は、毛皮と鼻の変化を加え、今まで以上の一皮むけた能力を発揮した。
上記の通りカセットに手足が付いたような外見をしている。
アニメ版と漫画版のデザインが異なっているのはキン肉マンでは日常茶飯事だが、ステカセキングはその中でも大胆なほどにデザインを変えられた一人である。
これはおそらく漫画版の彼は顔に愛嬌がありすぎ、無表情でアニメに向かなかったためと思われる。アニメ版のステカセも表情豊かでコミカルであり、キン肉ファンの心を大いに癒した。
なおそれ以外の媒体では何人かがアニメカラーだったり原作カラーがごっちゃになってるキャラクターがいるなか、基本原作デザインが優先されている(ぱちんこ、Ⅱ世アニメetc)。ただし、格闘ゲーム「マッスルグランプリ」シリーズにおいてはアニメ版のデザインも2Pカラーとして実装されており、両方を使用することができる。
ぱちんこの「夢のタッグ編」では、何故か「ウォッチマン」との「殺人家電コンビ」というコンビを組み、「眠りの行進曲」というツープラトンを繰り出してくる。
まずはステカセキングの「超人大全集」の超人技のラッシュからの地獄のシンフォニー、高音でフラフラしたところをウォッチマンが、「スリーパーホールド」でとどめをさすもの。
上述の通り、ウォーズマンのカセットに固執しているが他にも
・ステカセキングが最初に倒したのがウォーズマン
・ステカセキングが最初に超人大全集で披露したのもウォーズマン
・Ⅱ世の人気投票で、ウォーズマンの登場に驚いているシーンにステカセキングもいるhttp://livedoor.blogimg.jp/conbul/imgs/2/b/2b06a406.jpg
・新・超人大全集で古いカセットはほとんど倉庫送りにしたが、ウォーズマンのカセットだけ残した。
・CRぱちんこキン肉マンでの大当たりで登場するステカセキングの相手がウォーズマン。
等など。
小説「ディープオブマッスル」でもウォーズマンのカセットを愛用しているが、指導役のスニゲーターからはウォーズマンに成り切っていない事を指摘され、厳しい指導を受けている。
ちなみにカセットプレイヤー(キン肉マン戦の描写からラジオの機能もあるようなのでより正確にはラジカセ?)の化身の超人=カセットがセットでなければいけない、ということなのかカセットテープおよびそれを入れたミラクルランドセルは身体の一部扱いになっている様子で、その使用が反則を取られたことは作中無い。
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