CV:郷里大輔、岸野一彦(二代目)、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)(完璧超人始祖編)
悪魔の化身か、地獄の使者か。リングで突然相手が消える。
「教えてやる。ブラックホールの本当の恐ろしさを」
出身地:バミューダ海域(初期は異次元)
身長:201cm
体重:420kg
超人強度:200万パワー
概要
悪魔超人の尖兵「7人の悪魔超人」の一人。
全身黒ずくめで、赤き死のマントをまとい、顔面に大きな穴の開いた悪魔超人。
顔面の穴は全てを飲み込む至高のブラックホールへの入り口となっており、
赤き死のマントは鋭利な刃物となって相手を切り裂くほか、
実は当初は7人の悪魔超人のリーダーに据える案もあったらしい。
新シリーズでは「タフネスが自慢」との設定が追加されたが、劇中ではあまり活かされていない(というか回復速度が微妙に遅いこともあって、ただ鈍感なだけにしか見えない)。
タイトル暦
●冥王星J・ヘビー級
★銀河系超人タッグ選手権
活躍
『7人の悪魔超人編』で、悪魔超人軍団2番目の刺客としてキン肉マンと対峙。
四次元からの奇襲攻撃を駆使してキン肉マンを苦しめるが、自身の四次元空間の弱点を見抜かれホワイトホール(屁)で脱出され(東映アニメ版はガスの色が黄色いので、イエローホールに)、肉弾エルボードロップを受けて敗北する。
キン肉マンは「表にばかり気を取られ裏を見ることを忘れていた…それがきさまの敗因だ」と語っていた。
その後、怨霊になってキン肉マンを苦しめたり、悪魔六騎士に首を切り落されて胴塚に討ち捨てられていたりしたが、どういうわけか『夢の超人タッグ編』で再登場。
従兄弟のペンタゴンと「四次元殺法コンビ」を結成(超人墓場で「お互いビビビッと来た」らしい)。
キン肉マンとキン肉マングレートのタッグ、マッスルブラザーズと1回戦で対戦。
お互いの長所をうまく利用し合い、なかなかに善戦したがマッスル・ブラザーズのタッグ技「マッスルドッキング」の前にKO負けした。
キン肉星王位争奪編ではペンタゴンと共に超人墓場で浮遊している姿が描かれ、昏睡状態で生死の境を彷徨っている可能性も暗示されていた(ペンタゴンは同シリーズの終盤で完全復活を遂げている描写がある)、新シリーズでは7人の悪魔超人として完璧・無量大数軍との戦いに参戦。
「完牙」ダルメシマンとは得意の四次元殺法で攻めながらも段々と対策を取られ戦況が変わって苦戦し傷を負いながらも、「至高のブラックホール」で捕らえたダルメシマンの犬としての本能を利用して、脱出の瞬間に真空飛び膝蹴りを顔面に決め、立て直す間も与えず新必殺技「フォー・ディメンション・キル」で勝利。ステカセキング、ミスターカーメンが連敗していた流れを断ち、(読者にすれば20数年越しの)大金星を上げた。
しかし、敗北の掟に従おうとするダルメシマンに対し、参戦時のコスチュームの赤き死のマントを羽織って、ダルメシマンの自害の前に首を切断。敗北の後始末ではなく勝者に死の権利を奪われた形を取った。
ダルメシマン戦の傷の癒えぬままセカンドステージにも参加し、「完流」ジャック・チーと対戦するが、ダルメシマン戦のダメージと、ジャック・チーが水蒸気を利用したことで太陽光が遮られ影分身を封じられる。奥義である「至高のブラックホール」も封じられ、それでも金的や目のあたりをロープで擦るなどの反則技で食らいつくも死を覚悟した時、空間が歪んだことで盟友・ペンタゴンが顔の穴に密かに飛び込み、ペンタゴンとの交信が可能になる。
当初は彼の力を借りる気はなかったものの悪魔超人の在り方を正義である彼から諭されたことで承諾。そして、自らの身体を裏返すようにして、純白の身体に変身(簡単に言えばペンタゴンと交代なのだが試合自体はあくまでブラックホールの変身という形で進んだ)。
華麗な空中殺法を駆使してジャック・チーを圧倒、さらに「クロノスチェンジ」で相手の必殺技すら弾き返したところで、「私の出番はここまで」として、ペンタゴンの身体が黒く染まりブラックホールに戻り「フォー・ディメンション・キル」を決め、勝利をもぎ取った。
試合後はダルメシマンの時のように赤き死のマントでとどめを刺そうとするが、いち早くジャック・チーの自害の歩が早かった。
その後は、連戦の代償は大きく、試合後は休息のため意識を失った。
かつてヒラ悪魔超人の教官役だったスニゲーターによるとバッファーロマンともども優秀な教え子だったらしい(実際、旧作でも「六騎士だって? あのバッファローマンやブラックホールより強いのか」などと言われている)。
また、悪魔超人の中でも一二を争うタフネスという設定も追加された。お前初登場の時はキン肉マンが上から落ちてきただけで死んだだろと突っ込むのは野暮である(アトランティスと同じく弱点を鍛え上げたのかもしれない)。
新シリーズにおいて全体的に悪魔超人の絆が強くなっているが、その中でも彼は、
- 仲間からは「BH」あるいは「B・H」と略称で呼ばれる(読みは「ビーエイチ」)
- 悪魔に復帰したバッファローマンに軽めのアッパーカットを喰らわせ(他の悪魔超人たちもこれで恨みをチャラにしている)、「リーダーはお前しかいない」と認める
- 暫定リーダーだったとふざけるステカセキングにヘッドロックを仕掛けツッコミをする
- 挑発に乗りかかるバッファローマンをなだめる
と仲間を意識した描写が見られる。バッファローマンとはかつて不仲設定もあったのだが上記の通りそれらしい様子もなく、七人の悪魔超人は二人だけが生き残ったため共に行動しているシーンも。
また、過去にペンタゴンとタッグを結成した経緯もあってか、ロビンマスクがアトランティスの試合を褒める言動や、ブロッケンJr.が手を貸す態度を示した時などは、スプリングマンのように正義超人を殊更に敵視したりせず、黙って聞いていた。
なお、その能力の便利さからか悪魔超人側の移動手段として試合後も結構酷使され続けている(『キン肉マンジャンプ』によれば、サンシャインが勝手にどこでもドア替わりに使用しているせいで部屋中砂まみれらしい)。
余談ではあるが、ダルメシマンとの試合中に「悪魔をなめるな!」の台詞と共に決めたポーズがあまりにもシュールで、パロディイラストが結構作られている。→荒ぶる悪魔のポーズ
主な技
- 四次元レスリング
影の中に潜み相手を翻弄するブラックホールの代名詞的な技。入る影はロープや水流のものでも可能で、また影を蛇の形にしたりと応用が可能。ただ強い光などで影を消されると後述の影分身含め封じられてしまう弱点がある。
また、ブラックホールが入った影そのものに攻撃することでダメージを与えられるため、四次元空間に入ったというより二次元的に薄くなったに近い。
- ブラックホールキャッチ
顔面の穴を伸縮させて攻撃してきた相手を掴む技。
- グローリー・ホール
体に空けた穴に相手の攻撃を貫通させる回避技。
- 影分身(セパレートシャドウ)
影を分裂させて分身を作り出し一斉攻撃する技。なお分裂したのではなく本体が1体、偽物が7体という技である様子。
- 8メンブラックホールキック
セパレートシャドウからの技。8体のブラックホールが一斉にドロップキックを浴びせる。
- 吸引ブラックホール
顔面の穴に相手を吸い込み、体内の四次元空間へと送り込む。戻って来られなければ相手はリングアウト扱いとなるが、四次元空間とブラックホールの肉体が連動しているため内部に衝撃を与えたり本体を傷つけて生まれたヒビから脱出することは可能。
- 至高の(エクストリーム)ブラックホール
無量大数軍との戦いで披露した、全力の吸引ブラックホール。吸引ブラックホールを踏ん張る相手も吸い込めるが、その分消耗も大きい。
- フォーディメンションキル
初勝利の決め技となったフェイバリットホールド。逆さにした相手の両腕をクロスさせて背後から掴み、落下中に相手の両脚を自分の両脚でフックし四肢を拘束して脳天から叩きつける。垂直落下式の変形ピラミッドドライバー。
- 赤き死のマント
僧帽筋から取りだしたマントを刃に変化させ相手の首を刎ねる技。試合中の凶器攻撃ではなく、自害しようとしたダルメシマンを処刑する儀式に使用した。
- 四次元エレメント交差
身体を裏返しにするように反転させ、四次元空間に吸い込んだペンダゴンと入れ替わる技。実際には交代しているが、見かけ上はペンタゴンに変身しているように見える。
- 四次元ワープ(タッグ技)
四次元空間に吸い込んだパートナーをワープさせる技。上述の通り試合外でも悪魔超人の移動手段にされている。
- 四次元交差(タッグ技)
ペンタゴンがブラックホールの顔面に相手を投げ込む連係技。
バミューダⅢ
ブラックホールにそっくりさんの3人組超人。
胸のロゴは「BⅢ」と一人だけ「BH」。
必殺技は異次元スリープラトンだが、キン肉マンの世界は未だに3対3のトリオマッチルール編は存在しない。
もし存在しても戦術、技などの描写が難しいことは確実であることがわかる。
ニューブラックホール
劇場版第4作『逆襲!宇宙かくれ超人』に登場。
かくれ超人ハイドラキングにより新たな肉体を得て復活したブラックホールであり、胸のロゴが「NB」に変更され、頭に赤いトサカが付いた。はぐれ悪魔超人コンビ及び、映画第3作『大暴れ!正義超人』の脇役ブラックレインらとともにハイドラキングに仕える。…なんで前作のラスボスであるブラックエンペラーにしなかったんだろう?
ハイドラ星でラーメンマンと闘い、敗死する。
関連イラスト
余談
新シリーズの『完璧超人始祖編』で声を担当する宮田は声優が本職ではないものの、自他共に認めるアニメオタクとして知られており、アニメ作品に出演し、レギュラーでの主役の経験もある。また、公式のコメントでもその熱い旨を語っている。
そしてアニメ本編が開始したが笑い声がめっちゃ甲高く旧作のブラックホールの声を知る視聴者からは賛否両論だったが、その後普通に喋る際はイケボである為アニメ版でかなり緩急の激しい演技となっている。
当番回となった第6話では対戦相手のダルメシマン役の檜山修之の演技にまったく引けを取らない熱演を披露、宮田の演技力にSNSでは称賛の声が上がった。
関連動画
関連タグ
キン肉マン 悪魔超人 7人の悪魔超人 ブラックホール 四次元 黒
バッファローマン スプリングマン ステカセキング アトランティス ザ・魔雲天 ミスターカーメン
マーシャル・D・ティーチ、ゲッコー・モリア…似た能力の持ち主。