入部しない奴はダートに埋めるぞ
概要
日本のあちこちからウマ娘が集い、トゥインクル・シリーズを駆け抜ける一流選手への教育が行われる「トレセン学園」では、生徒を指導するトレーナーごとにウマ娘のチームが部活感覚で分けられており、レース出場の活動母体にもなっている。
アニメ版においてチームスピカはそのうちの一つで、主人公のスペシャルウィークらが所属する。
チーム名の「スピカ(Spica)」は、乙女座を構成する一等星から取られた。
「学園最強」と謳われるチームリギルや伸び代が期待されるチームカノープスなどとはライバル関係にある。
なおアプリ版ではメジロマックイーンやゴールドシップがチームシリウス所属となっており、アプリ時空とアニメ時空は異なる世界線である可能性が高い(2022年1月現在、スペシャルウィークとサイレンススズカもチームシリウス所属になっている)。
担当トレーナーの指示や作戦厳守を方針とするシステマチックなチームリギルとは異なり、基本的にはレースや練習ではウマ娘らの望むやり方で走らせる自由な気風(良く言えば自主性尊重、悪く言えば放任主義)を尊重している。
ただし重要レースなどが近づくと現実の人間に置き換えるとかなりハードな練習メニューを組み、生徒の故障中は徹底してリハビリをさせるなどメリハリを効かせた指導が行われている。
物語開始以前は別のウマ娘たちも所属していたが、普段はどこか締まりがない担当トレーナーの方針等でついていけなくなって次々と脱退。
ただ一人残ったゴールドシップと一からチームを作り直していった過去を持つ。
またサイレンススズカがリギルから移籍してきたのは思うようにのびのびと走れる気風に惹かれたからである。
リギルのライバルとあって実力者揃いとなっていくのであるが、担当トレーナーの言う「放任」主義の結果からなのか、
等々よくも悪くもネタに事欠かないイロモノ集団としての側面もある。
実際、ライスシャワーから「スピカさんだー!」と絶叫を上げられているためその奇行は他のチームやウマ娘、トレーナーからもイロモノと思われてるようだ。
後述するがメンバーのモデルとなった8頭の競走馬すべてが栗東の厩舎の所属馬であったため、関西的なノリが反映されているのかもしれない。(カノープスはツインターボ、リギルはシンボリルドルフが美浦寮)
リギルには三冠馬のシンボリルドルフやナリタブライアンの2人がいるが、スピカには三冠馬はいない。逆に2冠馬なら3人いる(ゴルシ、テイオー、ダスカ。ゴルシは皐月賞と菊花賞を制覇・日本ダービーは東京コース適性からか5着、テイオーは皐月賞と日本ダービーを制覇・菊花賞は骨折により不出走、ダスカは桜花賞と秋華賞を制覇・オークスは風邪により不出走(※))。ちなみに、それ以外のメンバーについてもスズカを除けばクラシックの一冠は持っている(スペ、ウオッカ、マックイーン、キタサン。スペとウオッカはダービー、マックイーンとキタサンブラックは菊花賞を圧倒的実力差で制している)。
メンバー間で切磋琢磨する反面、出走が決まった者をチーム総出で応援しに行ったり、願掛けのアイテムを作ったり、勝利を呼び寄せるためにあやしい色の念を送り合ったりと、メンバー同士の仲は非常に良い。
またメンバーの多くが健啖家のため、部費で捻出できないご褒美代などで担当トレーナーのお財布は常にピンチである。
最近ではメンバーが重賞レースで活躍したことから新入生などが憧れを抱いてきたりすることもあるらしいがゴルシの奇行等にビビって新規メンバーは増えない模様。
(1stアニバーサリーで公開されたショートアニメにて、ゴルシがキタサトたち新入生にイモリの黒焼きを差し出す様が描かれており、キタサンはそれなりに美味しそうにいただいていたがサトイモは難色を示していた)
また、アニメ版で名前が判明しているチームでは、唯一父内国産馬(日本国内生産馬を父親に持つ競走馬)がモデルのウマ娘の割合が多いことも特筆点である(スペとスズカを除くメンバー全員が該当)。
(※)なおエリザベス女王杯や有馬記念のクラシック時代制覇も含めるなら、ダスカとゴルシは変則三冠(正規二冠+シニアG1制覇)を成し遂げてることになる。
所属メンバー
担当トレーナー
本名が明かされていないため、ファンからは担当声優の名字から沖野Tとも呼ばれている。
詳細はトレーナー(ウマ娘プリティーダービー)を参照。
ウマ娘
正規メンバー
- ゴールドシップ(やりたい放題の最古参。アニメ第三期にてドリームトロフィーリーグに移籍)
- ウオッカ(イカすチラシに釣られて入部)
- ダイワスカーレット(同上)
- サイレンススズカ(チームリギルより自主的に移籍。なお、この経緯においてリギルのトレーナー・東条ハナからは破門同然かつ暖かく見送られていた)
- スペシャルウィーク(スカウトしたい担当トレーナーの指示を受けたメンバーによる誘拐)
- トウカイテイオー(歌・ダンスの指導役からの加入)
- メジロマックイーン(彼女を気に入ったゴルシの泣き落としで加入)
- キタサンブラック(1st anniversaryで仮入部 season3で正式入部)
加入順はキタサンブラックを除いて元の競走馬の若い順となっている(スペとスズカのみ逆)。
ちなみにモデル馬の血縁を見るとゴールドシップとメジロマックイーンが作中でも仲の良さが反映されたりと有名ではあるが、実は大種牡馬サンデーサイレンスの血縁としてはスペシャルウィークとサイレンススズカは息子にあたり、ダイワスカーレットとゴールドシップとキタサンブラックが孫にあたるなどモデルが血縁同士だったメンバーは結構多い。
というか、トウカイテイオーとウオッカ(とゴールドシップ本人)を除く5頭は、いずれもゴールドシップから見て4親等以内に収まっている。ウマ娘のゴールドシップがスピカ最古参メンバーなのは、season1時点で元ネタが若い順で一番前に来るから、というだけでなく、この点も踏まえてのことかもしれない。
さらに遡った場合、ウオッカとダスカ、ゴルシ、スペ、スズカ、キタサンの直系高祖父(スペスズから見たら曽祖父)はヘイルトゥリーズンで共通し、そのさらに祖父がロイヤルチャージャー、トウカイテイオーの曽祖父であるスピードシンボリはロイヤルチャージャーの直系の孫(娘を経由してシンボリルドルフになるがルドルフもネアルコ主流の3頭のなかではロイヤルチャージャーの血しか継いでいない。テイオーは主流3頭の血を引いてはいるが直系(父)からはロイヤルチャージャーのみ。)
マックイーン以外はロイヤルチャージャー系を主流に持ち、スペ、スズカ、ダスカ、ウオッカ、ゴルシ、キタサンはヘイルトゥリーズン系、テイオーとマックイーンはパーソロン系である。
また、ゴルシはヘイルトゥリーズン系のステイゴールドとパーソロン系でなおかつマックイーンの娘のポイントフラッグの間にできた子なので、スピカメンバーの2代祖先であるヘイルトゥリーズンとパーソロンの血がどちらも入っている。
他にも、スペシャルウィークとウオッカは牝系祖先を辿るとシラオキにたどり着く。
スピカほど血統や血縁が近いチームはそうそういないだろう(先述のチームシリウスもなかなかに血統・血縁が濃いが、1人だけどうやっても血縁を繋げられない娘がいるため。詳しくはチームシリウスの項を参照)。
また、リギルには顕彰馬が数名いるがこちらも4名いる。
トウカイテイオー、メジロマックイーン、ウオッカ、キタサンブラックがこれに該当し、リギルが大人びた怪物集団であればスピカはまだ若いもののそのうち化ける怪物集団といえる。
後述のショートアニメにて、未だ主人公を務めていないウオスカ+ゴルシの3人が、「次こそは自分が!」という想いで競い合う様が描かれていた。
テイマクの2人に憧れる幼年期ウマ娘として前述のキタサンブラックとサトノダイヤモンドがアニメ二期に登場しており、1stアニバーサリーの新作ショートアニメにて仮入部する様が描かれた。
なお、親友のサトノダイヤモンドは思うところがあるのかスピカへの入部には少し言葉を濁しており、ショートアニメでも「体験入部」となっていた。
2023/2/21のぱかライブTVにてキタサンブラックの正規入部が発表され、サトノダイヤモンドは別チームに入る事が決定した。
メンバーが担当した歌唱曲
『 Make debut! 』(アニメ一期OP主題歌)
作詞・作曲:新田目駿 編曲:新田目駿・廣澤優也
『 グロウアップ・シャイン !』(アニメ一期ED主題歌)
作詞:真崎エリカ 作曲:桑原 聖(Arte Refact)
編曲:酒井拓也(Arte Refact)
『 Find My Only Way 』(アニメ第12R ED)
作詞:真崎エリカ 作曲:新田目翔
編曲:田熊知存
『 ユメヲカケル! 』(アニメ二期OP主題歌)
作詞: マイクスギヤマ 作曲・編曲: 東大路憲太
『Special Record』(『ANIMATION DERBY 05』にスピカ版が収録)
作詞・作曲:新田目駿
関連イラスト
関連項目
最終話の応援イラストに何故かスピカのメンバーが登場。公式にも「スピカやないかい!」と突っ込まれた。