概要
「ファイアーエムブレムシリーズ」に登場する竜人族。
普段の姿は人間と変わらないが、戦闘時に竜の姿に変身して戦う種族。竜が本来の姿だが、力を封じ込めた"竜石"がないと変身出来ない。
多くの作品で重要な役割を担っている。普通の人間よりも長寿で成長が極端に遅く、見た目に反して数千年もの長い時を生きている。登場するマムクートは味方なら幼女、敵はおっさんが多い。
ほとんどの作品において「マムクート」は蔑称であり、本人らは「竜族」または「竜人」と自称する。
暗黒竜と光の剣・紋章の謎・アカネイア戦記
「暗黒竜と光の剣」では、フィールドマップ上では常に人間の姿で、竜石を持った状態で戦闘に入ると自動的に竜に変身する。竜石はシステム上武器に近い扱いだが非売品で、消耗はせず無制限に使える。
「紋章の謎」ではアイテムとして竜石を使うと数ターンの間だけ変身し続け、戦闘しても消耗しない。
アカネイア大陸には王族である神竜族の他に火竜族、魔竜族、氷竜族、飛竜種、地竜族という竜族が存在する。かつて高度な文明を築いていたが滅びの時を迎え、長老に従った者は人の姿になり、反発したものは理性を失い獣と化したという。この内、人の姿になったものをマムクートと呼ぶ。
暴走した竜族と人間の戦争が始まると神竜族の王・ナーガが人に味方をし、暴走した竜族を地底深くに封じたが、ナーガを始めとする竜族のほとんどは滅んだ。後に人間がマムクートを迫害しはじめ激怒した地竜メディウスはドルーア帝国を建国し、人間を滅ぼそうとするが、人間の英雄アンリとナーガの残した神剣ファルシオンにより、メディウスは倒される。それから100年後、復活したメディウス率いるドルーア帝国から人々を救うため、主人公であるマルスが立ち上がる。
該当味方キャラクターは両作品ともにバヌトゥ、チキ、チェイニー(コマンド)、ガトー(司祭/賢者)(チェイニー、ガトーは神竜族だが竜石を捨てており竜の姿になれない。)
他にナーガ、メディウス、マヌー、ショーゼン、ブルザーク、サラマンダー、モーゼス、ゼムセル。
封印の剣・烈火の剣
「封印の剣」以降のマムクートは初代と同じく戦闘時に竜石を装備していると自動的に変身する。竜石はより武器に近い扱いで耐久度設定があり一戦ごとに消耗する。複数の種類を使い分けたり、店で買えるケースもあるが、ハマーンで再生できない等貴重品である。
舞台となるエレブ大陸でのマムクートは、かつて人竜戦役時の人竜双方の膨大な魔力の大激突によって世界の秩序が変化し、大陸にいる限り本来の姿を保てなくなった(竜石に力を封じ込めないといけなくなった)。竜石に力を封じ込めないままでも理性は奪われないが、生存そのものが不可能になった。そのため多くの竜族はエレブとは別の世界にあり、「竜の門」のみで通じる異大陸に住んでいる。少数いるエレブの竜族は神竜族、火竜族、氷竜族などが登場するが、人竜戦役では戦うためだけの戦闘竜が神竜族の力でつくりだされたという。
「封印の剣」での該当味方キャラクターはファのみ。他キャラクターはヤアン、イドゥン、アイン。ソフィーヤは竜の血を半分ひいている。また、封印の剣の主人公ロイは、母親がニニアンである場合、竜の血を4分の1ひくことになる。
「烈火の剣」での該当味方キャラクターは人間とマムクートのハーフであるニニアン(踊り子)とニルス(バード)姉弟だが、味方にクラスとしてのマムクートは登場しない。敵にはラスボスの古の火竜(マムクートとなる前の竜なので正確にはマムクートではないが)がいるのみ。他にヤアン、ファがいるが、民家で留守番中だったりエンディングにちらっと出てくる程度の顔見せ出演なので物語に深くかかわることはない。
聖魔の光石
マムクートの性能、竜石の特徴は「封印の剣」と同様である。
舞台となるマギ・ヴァル大陸では、大昔魔王を竜人族が封じたと言われている。その魔王を封じる遺跡のある闇の樹海で、竜人族の長であるムルヴァとその養女ミルラが隠れ住んでいる(ミルラの実の両親は既に他界)。ポカラの里の大婆ダラと賢者サレフたちは彼らを「竜人さま」として崇め、守護している。
該当味方キャラクターはミルラのみ。他キャラクターにムルヴァ。
新・暗黒竜と光の剣・新・紋章の謎・新・アカネイア戦記
両作品は「暗黒竜と光の剣」と「紋章の謎」のリメイク作であるが、マムクートの性能、竜石の特徴は「封印の剣」と同様である。
リメイク作であり、ストーリーや登場するマムクートキャラクターに大幅な変化はない。
「新・暗黒竜と光の剣」ではチキが戦死していた場合、外伝より新キャラクターとして、ナギという女性マムクートが登場する。アカネイア大陸とは異なる次元に存在する閉ざされた空間にある塔で眠りについていたが、マルスたちの助けを呼ぶ声により目覚めた。眠っていた前の記憶がなく、彼女の経歴や正体については一切不明。
「新・紋章の謎」では普通に参入するが、前作と同じく正体は不明のままである。
該当味方キャラクターは両作品ともにバヌトゥ、チキ、チェイニー(コマンド)、ナギ、ガトー(司祭/賢者)
他にナーガ、メディウス、マヌー、ショーゼン、ブルザーク、サラマンダー、モーゼス、ゼムセル。
ファイアーエムブレム覚醒
マムクートの性能、竜石の特徴は「封印の剣」と同様であるが、竜石は2ランク存在する。
本作は暗黒竜および紋章から遠い未来の世界とされており、マルスが英雄王として語り継がれている。「1000歳とちょっと」という比較的若いマムクート・ノノが登場する他、暗黒竜・紋章にも登場したチキが成長した姿で登場する。また、終盤のイベントでナーガが登場し、バヌトゥとガトーも名前のみ登場する。
該当味方キャラクターはノノ、チキ、ンンと、マイユニット(ルフレ)の結婚相手がマムクートの場合、マークもマムクートとなる。
一方で敵としては珍しくマムクートは登場しない。また、男性のマムクートも登場しない。
さらには蔑称としても扱われていないようで、彼女達は普通にマムクートを名乗る。
今作ではチェンジプルフを用いて職業を変えることが出来、マムクートのキャラクターもチェンジプルフで他の職業になる事が出来るが、どの職業になったとしても竜属性を持つ為、敵のドラゴンキラー、聖書ナーガには気をつけたい(後者は通常プレイでは登場しないが異伝などで登場するため、案外油断すると危険かもしれない)。
今作ではさり気なく射程2であり、竜石も購入可能であるので使い勝手は良い。パラメータ上限も高いので終盤でも十分主力となりうる。
類似キャラ・種族
聖戦の系譜
マムクートという言葉は登場しないが、かつて竜と血の盟約を結びその力を手に入れた人間の子孫が多数登場。なお、この時「光神ナーガは幼い少女 火神サラマンドは老人」に姿を変えて降臨したという。
また、自軍ユニットとしては登場しないが、第二部で裏方役として活躍しているレヴィンは竜族の青年フォルセティが誓約(ゲッシュ)によって彼の一部を借りているものとされる。
蒼炎の軌跡・暁の女神
ラグズの竜鱗族という似たような種族が登場するが、その戦い方や特徴はマムクートとは異なっている。
関連タグ
暗黒竜と光の剣 紋章の謎 アカネイア戦記 封印の剣 烈火の剣 聖魔の光石 覚醒
関連キャラ
ナーガ メディウス マヌー ショーゼン ブルザーク サラマンダー モーゼス ゼムセル