概要
特撮番組『仮面ライダーキバ』の放送に際し前作『仮面ライダー電王』とのコラボ作品として公開された特撮映画。本来はVシネマ作品になるはずだったが諸事情により一般公開となった。平成ライダーとしては初の「本編終了後に公開された映画作品」であり、後に宇宙戦艦ヤマトのごとく延々続く電王劇場版や、MOVIE大戦2010の先駆けともなった。
本来平成ライダーシリーズは第1作『仮面ライダークウガ』と第2作『仮面ライダーアギト』を除き毎回世界観がリセットされてきた(ただし、アギトもクウガ最終回から完全に世界観が繋がっているわけではないらしい)ので、本作はかーなーり画期的な作品と言える。
ただし、後述するあらすじを見ればわかる通り、電王の世界とキバの世界が完全に地続きと断言できるわけではない模様。その後、映画『超・仮面ライダー電王&ディケイド 鬼ヶ島の戦艦』では『仮面ライダーキバ』名物のアームズモンスター三人衆が紅音也と出会う前の状態で登場している。
ただし、『キバ』最終回では渡の息子、紅正夫が未来から時を超えてやって来たので、もしかしたら…。
同時上映(前説)はギャグ短編『モモタロスのキバっていくぜ!』。
あらすじ
カイ配下に属さないはぐれイマジン、ネガタロスが世界征服のためにファンガイアや人間と手を組んだ。デンライナーのオーナーが保有するライダーパスを盗み出したネガタロスは資金調達のために銀行強盗を行おうとするが、オーナーが結成したデンライナー署(要するにいつものメンバー)の追撃を受けてネガタロス軍団(仮)は逃走。デンライナー署は警視庁と手を組み、ネガタロス一味検挙へと動き出す。
警視庁の刑事・鈴木と協力して町を捜し回る良太郎は、土に埋めていたバイオリンのニスを積めた瓶を掘り返している青年・紅渡と出会う。渡の情報から、「悪の組織」の存在を聞きつけた良太郎と鈴木は都内のビルに潜入する。そこではネガタロスと侑斗が組んでいて…!
登場人物
デンライナー署とゆかいな仲間たち
- 野上良太郎/仮面ライダー電王
- モモタロス
- ウラタロス
- キンタロス
- リュウタロス
- オーナー
- コハナ
- ナオミ
- 桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス
- デネブ
- 紅渡/仮面ライダーキバ
- キバットバット3世
- キャッスルドラン
- 野村静香
- 鈴木一哉:オリジナルキャラ。新人刑事。
ネガタロス軍団(仮)
怪人
人間
余談
後に、全国の科学館などにおけるプラネタリウム用映画として、『仮面ライダー電王&キバ デンライナー宇宙へ!』という短編映画が作成された。別にこの映画の続編と言うわけではない。