概要
愛知県名古屋市中村区にある東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)・名古屋臨海高速鉄道の駅。
このほか、隣接して近鉄名古屋線近鉄名古屋駅、名鉄名古屋本線名鉄名古屋駅(2005年に新名古屋駅から改称)、名鉄バスセンター(名鉄バスと三重交通)、名古屋バスターミナル(名古屋市バスとJRバス。2015年現在改築中)がある。
中山道沿いに計画された鉄道を港湾まで結ぶ路線として、武豊(現在の武豊線)から延びる路線の途中、名古屋の市街地の西側にできたのが名古屋駅だが、岐阜より東の路線を東海道経由に変更して、東海道本線の主要駅となる。のちに関西鉄道(現在の関西本線)と中央本線も乗り入れ、関西急行電鉄(のちの近鉄)も近くの地下駅に乗り入れた。名鉄の前身のうち、名岐鉄道は市有化前の名古屋市電を運営していた会社を前身に持つ関係で市電へ近くの柳橋まで乗り入れ、愛知電鉄は熱田神宮のそばの神宮前で市電に連絡していたが、合併後に連絡線のトンネル内に地下駅を開設した。
駅の構内は綺麗に施設が並んでいるか(JR+おまけのあおなみ線)コンパクトにまとまっているか(近鉄・地下鉄)で、狭い区域に乗降分離した改札とホームを詰め込んでいる名鉄の難易度がやや高いが、1つのホームに色々な種別と行先の電車が乗車位置ごとに少しずつずれて停車するのに比べればどうという事はなく、ダンジョンとしては初級レベルである。
……というのは、周辺(特に東側の広小路口・桜通口)の地下街が十分過ぎるほどダンジョンだからであり、栄(栄町)の碁盤の目状の地下街とは違い、ところどころが曲がっていたり、近くのビルの地下と融合していたりで、よその地域の人にはわけがわからないよ状態であろう。慣れない旅行者は西側の太閤通口(新幹線の方)の地下街でレベル上げ、もとい経験を積もう。
JR駅の東側にある駅ビル「JRセントラルタワーズ」は地上54階建て、高さ245mで、1999年の竣工時は中部地方で一番高いビルであった。また「世界一売り場面積の広い駅ビル」としてギネスブックに登録されている。2014年に近鉄の大阪阿部野橋駅ビル「あべのハルカス」が開業し、こちらが高さでは日本一になる。隣にはJRゲートタワーを(2015年現在)建築中で、名古屋バスターミナルはこちらに新設される。
セントラルタワーズの南には、名鉄と近鉄の駅の上に名鉄百貨店(名鉄バスセンターが同居)と近鉄百貨店が並んでいる。
駅東側は超高層ビルが並び、伏見・栄へとオフィス街が続く。
西側は予備校や雑居ビルが多く、雑然とした雰囲気である。アニメイト・メロンブックス・とらのあなの名古屋店もこちら。
この周辺ビルのうち、高層の高いビルのいくつかには屋上にヘリポートまで設置されている。
ちなみに現在の所在地の地名自体が、本駅の略称「名駅」になっている。名鉄(名古屋鉄道)・名城(名古屋城)・名港(名古屋港)と同じく、地元では「名駅」と呼ぶのが普通である。
当駅に乗り入れる路線
JR東海
名古屋市営地下鉄
名古屋鉄道
- 名鉄名古屋駅を参照
近畿日本鉄道
- 近鉄名古屋駅を参照
駅構造
JR東海
在来線、新幹線ともに高架ホームになっている。
在来線は、島式6面12線を使用し、9番乗り場はホームのない中線である。
東海道本線と中央本線はどちらも金山駅までいく事が出来る。
新幹線は島式2面4線で全ての電車が停車する。
在来線
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | 東海道本線 | 上り | 刈谷・岡崎・豊橋方面 | 1番乗り場は待避線。稀に武豊線方面の車両がくる。 |
3・4 | 武豊線 | 下り | 大府・半田・武豊方面 | 武豊線の列車の大部分はこちら。 |
3・4 | 東海道本線 | 下り | 岐阜・大垣・米原方面 | しらさぎとホームライナー。(しらさぎは4番乗り場。) |
5・6 | 東海道本線 | 下り | 岐阜・大垣・米原方面 | 5番乗り場は待避線。 |
7・8 | 中央西線 | 下り | 大曽根・高蔵寺・多治見・中津川方面 | 普通・快速はこのホーム。 |
10 | 中央西線 | 下り | 大曽根・高蔵寺・多治見・中津川方面 | 特急しなの乗り場。一部、ホームライナーもあり。 |
11 | 東海道本線 | 下り | 岐阜・大垣・米原方面 | 特急ひだのみ。 |
中央西線 | 下り | 大曽根・高蔵寺・多治見・中津川方面 | 一部列車。 | |
関西本線 | 下り | 桑名・四日市・亀山・津・伊勢市方面 | 一部列車。 | |
12・13 | 関西本線 | 下り | 桑名・四日市・亀山・津・伊勢市方面 | 特急「南紀」は12番乗り場。 |
新幹線
名古屋市営地下鉄
東山線・桜通線ともに島式1面2線の地下駅。
名古屋臨海鉄道
島式1面2線の高架駅。