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センシティブな作品

"Crusaders of the Dark Savant"の邦題。

概要

wizardryシナリオ#7

原題は"Crusaders of the Dark Savant"(ダーク・サヴァントの十字軍)。

BCF』同様、発表当時は『7』のナンバリングが為されていなかったため、タイトルを略し『CDS』と表記されることが多い。

内容はBCFの直接的な続編であり、この後に続く『8』と合わせて三部作の扱いになるが、『8』は家庭用ゲーム機移植されておらず(2017年現在)、PC版でもセーブデータを三作に亘って引継げるバージョンは限られている。

プラットフォーム

IBM PC(1993年)

PC-9801 / FM-TOWNS(1994年)

プレイステーション(1995年)

セガサターン(『Ⅵ&Ⅶ』収録) (1996年)

windows(『Ⅵ&Ⅶ』収録) (2013年)

1996年には本家Sir-Tech社によって、『Wizardry Gold』のタイトルでWindows3.1に移植されている。

システム

データを引き継いだ場合、BCFのどのエンディングを迎えたかによってCDSのスタート時の状況が変化する『マルチビギニング』が採用されている。

ゲームシステムの基本的な部分はBCFと同じ。

スキルとして水泳登攀マッピング外交術と、イベント等で習得可能になる六つの特殊スキル(パーソナルスキル)が追加されている。

ゲーム内での時間が経過することでが入れ替わり、加えて『プレイヤーのパーティが惑星ガーディアに降り立ってからの経過日数』もカウントされており、これによってゲーム内の状況がリアルタイムに変化していく。

何人かのNPCマップ上を移動しており、宝箱中身を先に持ち出していたり、また他の特定のNPCを殺る気満々な者も少なくないため、プレイヤーが会う前に死んでしまっている者も。

この特徴がCDSを従来のタイトルと大きく異なるものにしている。

#1#2#3#5ではレベルを上げて強力装備を入手すること自体がゲームそのものの主要素ですらあり、BCFではには戻れなくとも、クィークェグやスミッティーといったNPCの近場に陣取って、時間をかけてパーティを強化するというプレイも不可能ではなかった。

対してCDSでは、時間をかけての強化はアイテムを取り損ね、シナリオ上のイベントを見逃すことに繋がる。

…といっても、四種類のエンディングを見るだけならば、途中でどれだけ時間をかけても問題は無いらしい。

ストーリー

賢者フォーンザング(Phoonzang)が解き明かした『宇宙生命根源に関わる秘密』、その全てを記したとされる秘宝アストラル・ドミナ』(Astral Dominae)。

フォーンザングはアストラル・ドミナを隠すために新たな世界、すなわち一つの惑星を作り出し、隠し場所の地図断片に分け、惑星の各所に保管した。

更にこの惑星そのものが、森羅万象運命をつかさどる神器コズミックフォージ(Cosmic Forge)によって隠され、全宇宙に創造破壊をもたらす危険な秘密は万全に護られているはずだった…

だが、コズミックフォージが本来の持ち主(コズミックロード)の許から持ち去られた(BCF)ことにより、フォージの力で隠されていた宇宙の秘密が明らかにされてしまった。

銀河の片隅で、それまで誰の目にも触れなかった未知の惑星が発見されたのである。

全宇宙の支配をも可能にする秘宝を求め、銀河の二大勢力・アンパニとティーラング、そして謎の破壊者ダーク・サヴァント惑星ロスト・ガーディアに到達。

ダーク・サヴァントの許には、アストラル・ドミナに関わる重大なを握るといわれるヴィ・ドミナ(Vi Domina)がいる。

アラムの地に隠されていたコズミックフォージを見つけ出した冒険者たちは、コズミックロードの一人であるアレスエイデス(Aletheides)の依頼(つうか強制…)によって、惑星ガーディアを探索することに…

これがCDSの始まりである。

ファンタジーものというよりSFスペースオペラ的な作品になっている。

とはいえ、#4や#5においてもSF的な小道具はしばしば登場していた。

ガーディアの住人

惑星上の種族と共に、主だったNPCも記載。

  • ムンク(MUNK)

地球人に似た種族。格闘術棒術を駆使。

ジーン・ゼン(XEN XHENG)

ブラザー・ツォーバー(BROTHER TSHOBER)

  • ダーン(DANE)

青肌痩躯の種族。攻撃手段は主に魔法

マグナ・ダーン(MAGNA DANE)

カイマス・ツラン(KYMAS TURAN)

  • ラットキン(RATTKIN)

ネズミに似た種族。戦闘スタイルは盗賊レンジャー系。

バルローン'(BARLONE')

ラツプーティン(RATSPUTIN)

  • ゴーン(GORN)

頑強を持つ種族。を好む。

ウルガー(KING ULGAR)

ガリエラ(LORD GALIERE)

  • アンパニ(UMPANI)

先にを持つ種族。を持つ。

ヤモ(GENERAL YAMO)

ロダン・レワークス(RODAN LEWARX)

  • ティーラング(T'RANG)

クモに似た種族。多機能のロッドを使用。

エイチジェン・ラ(H'JENN-RA)

シュリティス・ティーラング(SHRITIS T'RANG)

  • ヘラゾイド(HELAZOID)

赤いで飛び回る女戦士。一部はゼノゾイド(XENOZOID)表記。

ケ・リ(DAME KE-LI)

ジャン・エッテ(JAN-ETTE)

  • サヴァント(SAVANT)

円筒状のボディを持つアンドロイド

ダーク・サヴァントのしもべ。レーザースピアを装備。

SV.クイ・サーカ(SV. KUI'SA-KA)

  • その他

破壊者ダーク・サヴァント

ヴィ・ドミナ(メイン画像参照)

余談

ゼノゾイドの元ネタはアメコミの『Xenozoic Tales』と思われる。

"Xenozoic"は地質時代区分上の『新生代』"Cenozoic era"をもじったもの。

コミックの『Xenozoic Tales』は人類文明荒廃後、地上世界は恐竜等の絶滅した生物によって再生されていたというポストアポカリプスもので、惑星ガーディアには(BCFに引き続き)恐竜タイプのモンスターも登場する。

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