概要
お菓子やデザートのことを"スイーツ"と呼び替えるマスメディアの宣伝に乗せられる。
または、あえてそう呼ぶことにより、オシャレを気取る。
そういった女性の文化に横たわる愚かしさを揶揄する言葉である。
スイーツ(お菓子)好きや「スイーツ」という単語そのものを批判しているわけではない。
2006年ごろからインターネット上で流行。
2007年、ネット流行語大賞の銀賞を受賞した。
「スイーツ(笑)」的であるとされるもの
「スイーツ(笑)」の他にも、さまざまな言葉に「(笑)」をつけることで、同等の意味を持たせることができる。
特に、女性向けファッション誌に見られる表現につけられることが多い。
この言葉が流行した土壌には、そういった汎用性の高さがある。
より多く知りたければ、はてなキーワードを参照。
流行の影響
流行に伴って、その意味は拡大し、単に気に入らない女性を批判する言葉として使われるようになる。
インターネットを頻繁に使う層(端的に言えばオタク)から見て、縁遠い文化圏に位置する女性(フェミニスト、ギャルなど)が、その対象になりやすい。
また、これをきっかけに「(笑)」という表現が持つニュアンスが、単なる笑いから嘲笑へと大きく傾くこととなった。
反動
「スイーツ(笑)」が流行した当時、それが流行に乗せられる女性を揶揄した言葉であるにもかかわらず、「スイーツ(笑)」そのものが流行と化し、男性たちがそれに乗っているようでは、人のことは言えない(ブーメラン)ではないかという、女性側からの反論が存在した。
それに、外観重視の美女・美少女ブームはオタク男性受けの良かった「ピチピチギャル」「萌え系」などのブームの裏表を引っくり返したものである。
はてな匿名ダイアリーでは、メディアに踊られやすい男性を揶揄する言葉として「ライフハック(笑)」が提案された。
なお、お菓子をスイーツと呼びかえる文化は、1990年代後半からすでに存在している。
また、より古くからの表現は「甘味」。
言ってはならない正論
- スイーツ(suite)じゃなくて、スウィーツ(sweets)じゃね?
- イギリスではsweetsとは飴やグミといった駄菓子の事。
- デザート(dessert)には「食後」という意味があるが、sweetsには「食後」というニュアンスは無い。※ただし「食後のデザート」という言い方は表現が被ってしまっているので「食後のスイーツ」のほうが正しい。
- ドルチェのほうがオシャレ。
「スイーツ+(笑)」としての「スイーツ(笑)」
お菓子を題材にした作品で、笑える要素を含んだものにもこのタグが付けられる。
ただ、混乱の原因になりやすいので、特別にネタ寄りでなければ、洋菓子・pixivカフェ等のタグを付けるのをお奨めしたい。
いろんなスイーツ(笑)変換用語
左側が主に男性(特に年配者)の言い方。右側は女性やちょっとオサレな言い方。
左側と右側が必ずしも同義という訳ではなく、総称だったり、正確には違うものだったりする。
そこをあえて言い換えるところがポイントである。
何事もテンプレートで片付ける脳筋なおじさんの思想に対抗しようとして、わざと言い方を変えていたという説もある。
企業が女性向け商品のコスパが低いこと、薄っぺらいこと(所謂、手抜き)をごまかす為に、見た目、言葉の響きに凝っていたという説もある。
女性の中二病用語だという説もある(そういう人たちはゴスロリとか、伝奇とか、もっとオタクっぽいアイテムに拘る気がするのだが…?)。
余談
別に「スイーツ(笑)的」と言われているものが悪いのではない。
スイーツ(笑)的と言われている「綺麗」「美しい」「かわいい」「オシャレ」「目新しい」と言われているものは実際に魅力的であり、触れてみたことがある人は「確かに楽しい」「若い女性以外が見ても面白い」「人気があるのも納得が行く」「変な信者が多いせいで損してる」と思う事だろう。子供、お年寄り、男性、服装にお金をかけない女性でも気に入ることだろう。
でも、一般女性受けするものを扱った(下手な)創作物を読んでみると、実物よりも魅力がないのに気付かないだろうか?
マスコミが率先した流行には当たり外れがあり、自然に発生した流行をマスコミが「これが今の流行りだ」と後付けするケースもあり、外れのほうは見向きもされない。ステマは需要があれば相手にされるし、需要がなければ無視される。女性も馬鹿じゃないのである。