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レンズの中の箱庭の編集履歴

2019-05-05 13:48:04 バージョン

レンズの中の箱庭

れんずのなかのはこにわ

レンズの中の箱庭とは仮面ライダーディケイドの公式小説。

概要

講談社キャラクター文庫から刊行された仮面ライダーディケイドの公式小説。

しかし、何かしらの形で本編の設定と繋がっているディケイドのメディアミックス作品にしては珍しく、完全なパラレル作品。要するにディケイドそのものをリ・イマジネーションライダーとして解釈した作品である。(ディケイドはその設定上、リマジ存在にする事が非常に難しい為にこうした作品は非常に少ない。)

あくまで、原典からリ・イマジネーションされた世界を渡る原作とは異なり、(多少の差異はあるが)原典ライダーの世界を巡るという今でいう仮面ライダージオウに近い作風。一方で誤植や設定監修に不備が見られるが、ディケイドの異聞としては非常に完成度が高い。

著者は鐘弘亜樹で監修は父である井上敏樹が務める。


登場人物

基本的な設定はテレビ版に近いのだが、あくまで彼は大ショッカー首領首領ではなく、本当にただの一般人で、両親は存命な一方、可愛い妹はいない。よってディケイドの力も大ショッカー製ではなく、自分の特性が具現化したものに変更されている。原作と比べて性格は暗く、若干コミュ障の気があり、これが小説ディケイドのカメンライド能力に繋がった物と思われる。

本編同様に多才である一方、私生活はズボラで、食事はインスタントで済ませている。

なお、作中では既にアギト〜響鬼、キバの世界で事件を解決済み。彼がディケイドに初めて変身した1番目の世界はどの世界に当たるかは不明。(カフェの客が突然怪人になったという描写から、555キバ辺りと思われる。)


1番目に士が訪れた世界で出会った少女。ディケイドの名付け親で大まかな役割は原作と同じ。本作においてメシマズ設定が追加されており、士をまともな食生活に戻そうと善意で料理をするのだからタチが悪い。

彼女にはとある秘密が…。

本作にキバーラが登場しない為、仮面ライダーキバーラにはならないし、お爺ちゃんも登場しない。その為に光写真館は無人となっている。


基本的な性格は原作と同じ…なのだが怪盗成分は薄まっており、何らかの理由で並行世界をさまよった末に士達と奇妙なルームシェア生活を始める。目的の為なら士を殺そうと画策する事もある。

実は、本編開始前に家族を惨殺されており、殺人犯の靴を舐めさせられるという屈辱を味わされた経験から、鳴滝の意思に賛同し、新世界の創造を企てる。内心では孤独を誰よりも恐れており、これがディエンドの能力に繫がったと思われる。

家族構成は両親と弟の4人なので、愉快なニーサンは影も形もない。


ご存知おのディケおじさん。新世界創造の為に9つのライダーの力を集めており、赤黒い怪人に変身する事ができる。人間の生命エネルギーを吸い続けないと死んでしまう運命にある。自らの安息地を求めて世界を彷徨う内に故郷を忘れてしまった為にこの能力に目覚めてしまった。

ちなみに、意外と鳴滝の出自に踏み込んだ作品は珍しい。


電王の世界

2007年に放映された『仮面ライダー電王』の世界。

時系列は不明だが、リュウタロスが仲間に加わった後であることは確か。ただし、タロスズの呼び方は本編と異なる。


基本的な性格は原作とほぼ一緒。ウラタロスが取り憑いていた間はえらくモテていたが、後に取り憑いたモモタロスが乱暴な態度を取った為、看護師たちからフルボッコにされるという憂き目に遭う。


イマジンの契約者。料理や裁縫などの家事が得意で看護師というヒロイン属性の塊。愛読書は川端康成『片腕』

かつてボクサーであった恋人が左腕を負傷し、未来を絶たれた悲しみから、『片腕』に拘る理由を詮索される事を非常に嫌う。



クウガの世界

2000年に放映された『仮面ライダークウガ』の世界。

時系列は不明だが、クウガがまだ一条薫ぐらいしか理解者がいないので物語前半辺りだと思われる。その割にゲゲル内容が凝っているが。


クウガの主人公で設定はほぼ原作通り。ディケイドをディケンズと言い間違えるなど、本編以上に天然な所がある。作中ではマイティフォームドラゴンフォームを披露しているが、何故かマイティフォームの状態で剣を使用している。ゴウラムもクワガタムシ型ではなくカブトムシ型と表記されている。(海外では甲虫類をbeetleと一纏めにするが、流石に無理がある。)

小野寺ユウスケの原典であるので、彼は登場しない。


カブトの世界

2006年に放映された『仮面ライダーカブト』の世界。

時系列は恐らく物語の前半辺り。


カブトの主人公で設定はチートである点を含めて原作通り。

今回は自宅に押しかけたゼクトルーパーに怯える樹花を上手く言いくるめて宥めたり、箸を海東と士の額に命中させて倒したり、クロックアップのカードをどこからともなく持ってくると云った芸当を披露。


原作にも登場した天道の妹。自宅に押し掛けたZECTを兄の友達と信じ込んだ辺り、天然さは度を越している。(それだけ兄を信頼しているという事なのだろう。多分。)


ビストロ・ラ・サルで働く少女。当初は士達を食い逃げ犯と見なしていた。(犯人は後述のワーム。)



怪人

非常に大柄で頑強な肉体を持つ赤黒い鬼に似た怪人。ポジション的にはアルティメット・Dダークディケイドに近い。

他者のエネルギーを奪って生きるというファンガイアに似た特性を持つが、ファンガイアが食った対象はガラス状になるのに対して、こちらは食われた対象がミイラ化するという違いがある。

ライダーの力を使って世界を破壊し、新たな世界の創造を促す鬼に似た赤黒い怪人という特徴は本作の主人公ディケイドの特徴に酷似している。というのも、本質がディケイド達と同じであるので無理もない。つまり本作のディケイド達は怪人と紙一重の存在という訳なのだ。


正式名称もセリフも全くない。ただし、ビルを跳躍する能力や真空波を放つ能力を持っている事からモチーフは鋭い爪や刃を持つ動物と思われる。

『ひったくりで左腕が使い物にならなくなった恋人の為の綺麗な腕が欲しい』という看護師の願いを叶える為に暗躍しているが、その叶え方というのが人々を襲って左腕を捥ぎ取るという、イマジンらしいが中々にえげつない方法を取る。

最期はディケイドとデンオウモモタロスの必殺技で挟み撃ちにされて粉々に粉砕された。


揚羽蝶種怪人のグロンギだが、正式名称は不明。

詳しくはリンク先で。

名前や設定から実はクウガ編は元々キバ編の予定だったという説がある。



 カブトの世界にて食い逃げ犯(士と海東)に擬態したワーム。前者はさなぎ体と共にカブトに瞬殺され、後者はゼクターカブトに変形したカブトとクロックアップを使用したディケイドクウガのタッグのキックの前に爆散した。両者共に士達の心を乱す行動を取っており、士が自分の本心と向き合うきっかけとなった。

正式名称が不明で、後者は恐らくカミキリムシがモチーフと思われる。(原作の命名法則に倣うなら、キケーダワームとセラムビシドワームだろうか?)


今までに士達が倒してきた怪人達。突如士の世界に現れて平和を脅かし始めた。


オリジナルフォーム

  • ディケイドディエンド

ディケイドがディエンドにカメンライドした姿。と言ってもディエンドそのものに変身している訳ではなく、マゼンダ部分がシアンに変化し、ディエンドの能力を手に入れたディケイドという解釈が正しい。

地面にクレーターが空くほどの銃撃が得意だが、鳴滝には全く通じなかった。


  • ファイナルカメンライドディケイド

小説版におけるディケイドの最強フォーム。ケータッチと頭のクラウンが無い点でコンプリートフォームと異なる。

最大の特徴は歴代ライダー本人を召喚して戦える事にあり、戦闘力も通常時に比べ大幅に上がっている。


関連タグ

講談社キャラクター文庫 仮面ライダーディケイド

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