基礎データ
進化
イーブイ → リーフィア
- "特定の場所"でLvアップ(第7世代まで)
- リーフのいしを使う(第8世代から)
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)から登場したイーブイの進化系。
名前の由来は恐らく「リーフィア(leafier:leafの形容詞leafyの比較変化)」または「リーフ+アトモスフィア」だと思われる。金銀の開発段階でもその姿が見られ、リーフィという名前だったが姿は今とかなり違う。
植物の要素を得た形態で、体の各所から草が生え、大きな耳や尾も葉っぱと一体化したものへと変わり、それらの先には切れ込みや葉脈が存在する。
それ以外の部分はクリーム色に変わり、首周りを覆う毛が無くなってスマートな体型となる。また、一本だけ大きな緑色の毛が額の中心からやや上部に生えている。
容姿こそ哺乳類に近いが細胞は植物に近く、晴れた日に寝ているリーフィアは光合成を行って栄養や清んだ空気を作り出している。
喰わずともエネルギーを得られる為か、イーブイの進化形の中では最も争いごとを好まない温和な性格で、綺麗な川が流れる森の奥深くで静かに暮らしている。
しかし外敵から仲間を守るためならば武力を振るう事もあり、尻尾の葉っぱを尖らせ刃に変えて戦い、大木も真っ二つにする威力の斬撃をお見舞いする。
また、体臭さえも植物に近くなっており、若いリーフィアほどツンとくる青臭い匂いで、年老いると落ち葉のような匂いとなる。
このクセのある香りは、ガラル人等一部の人間には好まれており、抜け落ちた葉が香水に加工され人気商品になっている模様。
色違いは、葉っぱ部分はより濃い緑色に、クリーム色の部分は黄色よりの色合いに変化する。一見するわかりづらいが、元の色合いを生かしたままよりコントラストがはっきりした色合いとなる。
ゲーム上における特徴
進化条件
初登場の第四世代から配置された、「苔(こけ)むした岩」の周りでレベルアップする事で進化できる。
該当する岩はどれも各地方における大きな森林地帯に存在しており、調べると「表面がコケで覆われている、触るとなんとなく気持ちいい」と地の文が出てくる為、すぐに分かる。
カントーやジョウトにはその条件を満たす所が無いらしく、HGSSバージョンのみ進化させる事が出来ないため注意。
具体例としては、以下の場所となる。
- 第四世代:ハクタイの森(DPt)
- 第五世代:ヤグルマの森(BW,BW2)
- 第六世代:20番どうろ=迷いの森(XY)、トウカの森(ORAS)
- 第七世代:シェードジャングル(SM,USUM)
第一世代から存在している「リーフのいし」では進化させる事が出来なかったが、第八世代からは石を使っての進化に変更されている。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
65 | 110 | 130 | 60 | 65 | 95 | 525 |
「ぼうぎょ」が最も高く、次いで「こうげき」「すばやさ」と続く。残りの3つは低い。
またイーブイの進化形の中で「ぼうぎょ」が最も高くなっている。
そのステータスからこうげき重視の物理向けになる。攻撃技の候補としては、タイプ一致技の「リーフブレード」を筆頭に、「つばめがえし」、「おんがえし」、「シザークロス」、「でんこうせっか」などが挙げられる。それらを軸に「つるぎのまい」を使用すれば、かなり高い威力を誇ることとなる。
しかし、見ての通り主力技でははがねタイプに対抗策が無く、止まりやすい。
この辺は「あなをほる」も技候補とネタにされるレベルだったりする。
舞って無理矢理突破する事も出来ない事はないが、他のポケモンに任せよう。
ブイズ特有の補助技の多さも魅力的である。「あくび」、「あまえる」、「バトンタッチ」、「にほんばれ」などが挙げられ、特に「バトンタッチ」は前述した「つるぎのまい」の効果を後方に繋げることが可能なので、あると便利である。
またイメージ通りの「こうごうせい」も色々な用途で使用できる。
第8世代では「やどりぎのタネ」を覚えられるようになった。
しかし、「ねむりごな」を覚えないため、状態異常技は「あくび」「くさぶえ」くらいしかなく、相手の動きを牽制しにくいのは難点。
登場した当初は「リーフブレード」の習得がLv"71"と非常に遅く、50フラットが無かった頃のタイプ一致のメインウエポンは「はっぱカッター」(威力55)のみという唯一王以上の鬼畜仕様。幸い『プラチナ』では教え技で「タネばくだん」を習得でき、HGSSから本格的にフラットルールが導入された為事なきを得た。
ただしBWで強化された「タネマシンガン」は第4世代限定技となる。
防御面に関しても、「ぼうぎょ」の種族値"130"は驚異的な数字であるが、「HP」がかなり低い為、あまり長居をすることが出来ないのが現実である。そこへくさタイプの宿命である弱点の多さが追い打ちとなっている。まず特殊攻撃には耐えられないと割り切った方が清々しいほどである。
これらのことから、ブイズの中でもくさタイプの中でも不遇の烙印を押されてしまっている。
隠れ特性は「ようりょくそ」。発動すれば「はやあし」サンダースより速く、ブイズ中最速となる。ちなみに、「ようりょくそ」持ちでワタッコの次に素早く、「こうげき」は最も高い。さらに「ぼうぎょ」が高いのでほのおタイプに飛んでくる「じしん」や「ストーンエッジ」を受けに出して展開できる。
「つるぎのまい」からそのまま殴ったり、味方に「バトンタッチ」するのもよい。
BW2からは、イーブイ系のレベル技習得レベルの変更により、「リーフブレード」がレベル45で覚えられるようになり、加えてイーブイが「すてみタックル」を覚えられるようになった為隠れ特性と両立可能になった。
更に第6世代では、はがねタイプの仕様変更により、威力が上昇した教え技「はたきおとす」が等倍でダメージが通るようになった。なおこの技を覚えられるブイズはこいつだけ(ブラッキーも覚えない)である。が、新登場のファイアローがこれでもかというほどきつい。
交代際でうまく対処して凌ぎたい。
ポケモンGO
2019年5月18日にグレイシアと共に実装。通常の方法では進化できず、同時に実装された特別なルアーモジュール「ハーブルアー」を使ったポケストップの周囲で進化させる必要がある。
原作同様、やや防御が高く次いで攻撃がそこそこというステータス。総合CP値も非常に高く、高個体値の者ともなれば2900を突破してしまう(この数値は現状くさタイプの中ではナッシー/アローラナッシーに次いで2番目に高い)。
覚えられる技は、通常技が「でんこうせっか」と「はっぱカッター」、ゲージ技がフルゲージの「ソーラービーム」3分割ゲージ技「リーフブレード」2分割ゲージ技「エナジーボール」となっている。他のブイズと同様、ゲージ技がどれもタイプ一致でかつ分割ゲージ技が多いので比較的取り回しやすいのも嬉しい。
進化前のイーブイが比較的手に入れやすく、さらに性能面も比較的優秀であるのだが、進化条件が限定的かつ特殊なのが玉に瑕(一応、ブイズ共通の特定の名前を付けて進化させる裏技もあるが、最初の1回のみしか使えない)。もっと手軽に即戦力として使えるくさタイプは大勢いるため、残念ながら初心者からの需要も現状ではあまり高くない。
一応、タイプ一致で「リーフブレード」を使えるポケモンの中ではトップクラスの攻撃種族値を持っているポケモンなので、そのあたりで差別化したいところである。
アニメのリーフィア
ヒカリの友人兼ライバルであるコーディネーター・ノゾミの手持ちとして登場。
シンオウグランドフェスティバルではセミファイナルでムウマージと組んで参戦し、レベルの高いパフォーマンスを披露、また頭としっぽの葉を使ったリーフブレード二刀流でコロトックのシザークロスと激しい剣劇を繰り広げた。
ベストウイッシュではポケモンレスキュー隊イーブイチームのトレーナー・バージルの手持ちとして登場した。
ポケモンXYではトライポカロンのポケモンパフォーマー・シン・リーの手持ちとして登場。
一瞬だけの出番だが、笑顔でトレーナーに懐いている仲の良さそうな姿を見る事ができた。
主な使用トレーナー
余談
pixivにおいて、6月18日はリーフィアの日として扱われている。
その植物的特徴からかたまにレタスと呼ぶ人もいるらしい。だからと言って食べてはいけません。