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石動零の編集履歴

2020-03-31 00:50:52 バージョン

石動零

いするぎれい

石動零とは、6期鬼太郎の新章「地獄の四将編」から登場したキャラクター。

「残念だったな。俺は唯の人間じゃない」

概要

CV:神谷浩史

1000年前、源頼政と共に「大逆の四将」を封じた、妖怪狩りの専門家集団「鬼道衆」の末裔を名乗る男子高校生。

容姿的にはかなりの美少年で、一本ずつ赤い線が通った無数の跳ねた毛の黒髪と鋭い赤いつり目、細身ながら筋肉質の体と両耳の青いピアスが特徴。普段は白いパーカーを羽織っているが、腕に変化が起こる呪装術を使用する際はそれを脱ぎ捨ててタンクトップ姿になる。第74話では砂かけ婆に取り込んだ妖怪を明かすためにタンクトップ姿になった。

石動


初登場時は一般人を装っていたため、鬼太郎に化けたむじなに攫われた彼を救おうとしたが、無論それは鵺に近づくための演技であり、鬼太郎達とむじなの戦いを見てむじなを鵺の偽物と判断し、鵺の場所を聞き出した。


能力

呪装術という倒した妖怪の魂と力を「怨」の掛け声で取り込み、取り込んだ魂を自身に憑依させることでその妖怪の力を使えるらしく、目玉おやじ曰く「妖怪を倒せば倒す程強くなる」という厄介な能力を持つ。

また妖力の込められた声を最新のノイズキャンセリングイヤホンで防いだり、札も所持しておりどこから召喚する鬼道衆に伝わる源頼政の弓「雷上動」の写しを用いるなど、時代を問わず文明の利器も活用する。


しかし元々は孤児だったらしく、師匠(CV:谷昌樹)に拾われて現在に至るため、実は純然たる鬼道衆の生まれではない。そのため、鬼道衆の術の元は鬼から得た術であったこと、黒坊主に関する記録が少ないこともあったせいか彼の本体を知らなかった。また実は鬼道衆が使う呪装術は禁断の術で、妖怪の魂を大量に取り込むといずれ自身の体が魂の力の負荷に耐えられ無くなるという内容だった。そして、第74話では右腕が赤くひび割れて肉体の崩壊が始まっており...?


要するに取り込める己自身の器の許容量があり、必要以上には取り込もうとすると己自身がパンクしてしまう。判り易く言うとタイヤの空気圧と同じ原理であると言える。


なおこれら能力を使わずとも、人間の大男を回し蹴り一撃でノックアウトさせられる程の格闘センスも持っている。その格闘センスたるや、砂かけ婆や四将の一角である鵺の体すらも容易く貫通させてしまう程である。


人物

妖怪に囚われた子供を助けようとしたり、妖怪が回収した人間の魂を解放するよう迫る等、確かな正義感の持ち主。

しかし、その正義感が向けられるのは専ら人間に対してのみ。


故郷の鬼道衆の里が妖怪に滅ぼされ里の仲間達を皆殺しにされた過去を持つ事から、妖怪に対して強い憎しみを抱いている(助けた子供(子猫娘)が妖怪だと知った際には「助ける必要もなかった」と吐き捨てた程)。

以前から知っていたらしい鬼太郎に対しても表立って敵対する様子は見せていないが、妖怪に容赦ない攻撃や拷問を加え、いとも簡単に約束を違えた挙句魂を道具のように自分の力の糧として利用し、「人間に害を及ぼす」妖怪の類は全て狩られるべき害悪と言い切る冷酷非情ぶりを見せた。勿論ラ・セーヌのような西洋妖怪でも例外でもない。


更に里を襲った仇を四将のいずれかと見ており、第51話では同じく四将を追う鬼太郎に対し、「亡骸を弔いながら俺は誓った。必ず復讐し皆の無念を晴らすと。その誓いを果たすまで俺は絶対に止まらない。歯向かう妖怪は容赦なく倒す。一片の慈悲もなく、一瞬のためらいもなく!!」と、宣戦布告ともとれる台詞を放っている。


但し、現状鬼太郎や猫娘に対して自ら手を出そうとはせず、倒しては魂を吸収した妖怪も大小の差はあれど人間に危害を加えた妖怪たちである。半妖であるねずみ男も例外ではない。妖怪に強い憎しみを持つ故か、その一方で必要とあらば無害な妖怪さえも倒し吸収するようである。その為人間に危害を加えていない千里眼の力を持つ一つ目坊を妖怪捜しの能力として使うために狩ったようで、鬼太郎が第50話にて東北地方へ赴く時やラ・セーヌによる吸血事件を探っていた際など、要所要所でその力を利用している。そのことを知った鬼太郎は「自分の道具とするために一つ目坊を・・・!?」と静かながら強い憤りを口にしていた。

その一方で、ターゲットである四将の一人である鬼童・伊吹丸との遭遇の際で、彼の過去が復讐を行ったことや、愛する者を弔うことを望んでいたことを知った際にはシンパシーを感じたのか、必要以上に攻撃を加えることはせず、閻魔大王に送られるのを静かに見送る等、心の底ではまだ完全に非情になりきれていないかのような様子も見受けられる。

復讐の先には何も残らないことを承知しながらも、それ以外に生きる道を見出せていないが故だろうか。また、先述の呪装術の内容について知っていながらも、復讐の為ならば自らの命を投げ出す一面もある。


人間に対しては、悪人(マンモスのように妖怪に手を貸す等)であろうと生かすと鬼太郎に宣言している。実際、吸血鬼ラ・セーヌを葬った直後、主人の報復に襲い掛かったマンモスを軽くあしらった後には「主人を見殺しにした苦しみの中でのたうち、一生を過ごすがいい」と告げ、殺さずその場に打ち捨てた。

(前述の発言からも判るように、『依怙贔屓をして生かした』と言うわけではなく『生き恥を晒させる』と言う形で制裁を課した、とも取れる)


第69話で四将探しの最中に犬山まなと邂逅。彼女については事前に調査済みだったらしく、鬼太郎たちと親交を持っている事、ゲゲゲの森に出入りできる唯一の人間だという事、名無しの起こした事件に深く関わっている事を知った上で「鬼太郎と二度と会うな」と警告した。


なお故郷を失った後の生活は不明だったが、ある程度家電の備えられた部屋に住んでおり、宿無しでは無い模様。


第74話で玉藻前の決戦に控えて、豆腐小僧を妖怪質に取り、偽の手紙で子泣き爺ぬりかべをおびき寄せて、更には2人を探しに来た砂かけ婆を取り込み、豆腐小僧をも殺そうとするがまなに止められてしまう。その際に既に調査済みであったらしい鬼太郎と閻魔大王の契約(失敗したら鬼太郎がねこ娘の代わりに地獄送りになるだろうと思い込んでいる)についてまなに明かし、彼女を愕然とさせる(その後、まなから猫娘にも伝わった)。


第75話ではいよいよ最終ボスであり、零の一連の行動を起こさせることになった張本人である玉藻前との決戦の為、一反木綿までも騙し討ちして吸収し、更には鬼太郎までを食らおうとしたが、あまりに多くの妖怪を吸収し過ぎたせいで、もがき苦しみ、悍ましい形相となってしまう。


これ以上戦えば命を落としかねない状態にまで陥るも、一族の無念を晴らす一心で彼は戦闘を続行。

「妖怪は殲滅すべき悪だ」という己の価値観へ痛ましいまでに齧り付きながら、まなとの交流の中で「自分の物差しで他の在り方を決め付けない」生き方を真に貫けるようになった鬼太郎と激突する。


最後は取り込んだ魂たちの抵抗もあって敗北し、悔しさを噛みしめつつ、鬼太郎に「子泣き爺」「ぬりかべ」「砂かけ婆」「一反木綿」らと「鵺」の魂を返還した。

その後地獄に送還されていた伊吹丸が、まな達の手によって魂だけ零に憑依する形(下記画像参照)で鬼太郎に加勢し、「九尾の狐・玉藻前」を撃破した。


祝!!地獄の四将編完結!!

事件解決後は、上記の戦いを経て「全ての妖怪を滅するべし」とは思わなくなったが、全てを認めた訳ではないという葛藤を抱えながらも、足掻き続けていつか答えを見付け出すために、そして本当の意味での「一人前の鬼道衆」になるべく、伊吹丸の監修の元、修行の旅に出る。


旅立ち

その直前に鬼道衆の里があった場所へ向かい、そこへ墓参りに来ていたまなと会う。そこで彼女に「あいつ(鬼太郎)に伝えておいてくれ。いつかはお前を倒すって」と鬼太郎への伝言を頼み、まなは「ふんだ!鬼太郎なら返り討ちだよ!!」と、お互いケンカ別れするような形で幕を閉じた。


第96話で伊吹丸と共に再登場する。

鬼太郎を『あらざる地』から取り戻すべく協力する。しかし『あらざる地』へ行くことは入った者の存在が消える可能性もあり、さらに道を開く為の贄(妖怪の命の炎)と術者が必要であるという。伊吹丸はこの禁じられた技を古より伝わりし呪禁道の技と称した。

おがみやまの血を引くまなは術者としての覚悟を決め「やります。」と答えた。

ねこ娘は名無しの策略によって一度は命を失いその後鬼太郎が閻魔大王との取引で復活したことを思い出す。そこで贄として自らの命を鬼太郎のために使うことを決意した。





取り込んだ妖怪

零の使う呪装術は人間に危害を加える妖怪(四将を含めて)、または一つ目坊のような強力な力を秘めた妖怪を自分が倒しては取り込むので何体もの妖怪がいるが、下記はその中で明らかになっている妖怪について記述する。


太字は物語の主要人物の妖怪。

  • 不明
    • 鬼神招来
      • 両(片)腕は怪力を宿す「鬼神の腕」となる。
  • 吸血鬼ラ・セーヌ
    • 不明
      • 片腕を鵺の顔に変え、その鳴き声で相手に気絶させる程のダメージを与える。
      • 口から尾であった蛇を出して、拘束する。
  • むじな
    • 不明
      • 潜入調査のための変身能力を持つ。
      • 変身を解くときは額に『狢』の文字が浮かび上がる。
  • 一つ目坊
    • 不明
      • 瞳を閉じ、或いはフードを被って額に第3の目が現れ、より遠くを観察することで情報収集に使っている。
  • 化け火
    • 化け火招来
      • 炎を吸収して全体を包んで相手に体当たりをくらわす術。
  • 子泣き爺
    • 子泣き招来
      • 体自体が石になる。
  • 砂かけ婆
    • 砂かけ招来
      • 掌から様々な効能の砂を出す。
  • ぬりかべ
    • ぬりかべ招来
      • 自身が壁の元である泥になり、地中を移動する。
  • 一反木綿
    • 一反招来
      • 自身が飛行できる。ただし零自身は使おうとしたが、既に肉体が限界に達していた為発動ができず、後に魂を鬼太郎に返還し鬼太郎がこの能力を使用している。

関連人物

  • サヤ

サヤ

詳細はサヤ(ゲゲゲの鬼太郎)

零とは直接の関わりは無いが、こちらも悲しい出来事が原因で妖怪を憎むようになった人物。

のちに民衆という不特定多数にも自身の思想を共感させており、(間接的ではあるが)零以上に鬼太郎達と対立する事となった


余談

アニメでは三期以来の登場となる鬼道衆の一員であり、八百比丘尼 (と一時的に鬼巫女にされた人魚天童夢子)と実写版の比良本楓を除けば、鬼道衆としては初めての個別キャラクターとなる(八百比丘尼は実写映画版でも登場しているが)。


鬼太郎とは対立関係にあるが、それぞれ幽霊族と鬼道衆という自分の出自における最後の生き残りという点で共通している一方、その容姿や仲間達と協力して戦う鬼太郎に対して孤独を貫くというスタンス等ある種のアンチテーゼや皮肉ともなりえる要素が多い。


トマトとバナナを枕元に置いているが、この二つの食品には安眠効果がある


関連タグ

6期鬼太郎 復讐鬼 ダークヒーロー 哀しき悪役 漆黒の意思

  • うちはサスケ滅ぼされた一族の末裔であることや、作品の主人公と対立していることが共通している。
  • 地獄先生ぬ~べ~…主人公のぬ~べ~こと鵺野鳴介と、「鬼を封じ込めた手を武器にする人間」である点が似ているため、登場時に話題となった。劇場版が同時上映になった事もある。50話のタイトルもぬ~べ~の有名な紹介台詞を思わせる部分がある。さらに原作にはヤン=カイルンという「大事な人(彼の妹)を目の前で妖怪に殺された悲しみから妖怪に対して撲滅を目論むほど強い憎しみを抱くようになり、その目的達成の為に鬼の力を身体に取り入れる」という零によく似た設定を持つ霊符師が登場している。
  • 鏢(うしおととら)…零及び前述のヤン・カイルン同様に「大切な人を妖怪に殺された事による怒りと悲しみで『情け無用の妖怪キラー』と化した人物」つながり。
  • 一刻堂4期鬼太郎に登場する、式神と言霊を操る陰陽師。鬼太郎と敵対した人間で、尚且つ「妖怪狩りの専門家」であるという点と、最強クラスの戦闘力を誇る点が共通している(もっとも一刻堂の能力は、やや反則気味ではあるのだが)。
  • 蒼坊主5期鬼太郎では鬼道衆は登場しなかったが、僧形で六尺棒を携え、悪事を働く妖怪を封じて回るなど、キャラクターが原作の鬼道衆から拝借されている。
  • 快傑ズバット…「情け無用の復讐鬼」ながらも根本的には正義感が強く、相手が悪人であっても仇に無関係なら必要最低限度の制裁で済ます点が共通。
  • 鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ「人間の敵と成り得る種族には容赦なく襲い掛かるが人間は善悪問わず生かす」という信条が酷似している。
  • ジンライ…最強形態「ゴッドジンライ」時に使う必殺技・「超魂ゴッドファイヤーガッツ」が零の「化け火招来」同様の「炎を纏った状態での体当たり攻撃」となっている。
  • サガフロンティア…同作に登場する四大種族の一つである妖魔種族は自身の体の一部である剣・籠手・具足の三つの「妖魔武具」に敵を吸収して成長する、零の「鬼神の腕」同様の能力を持っている。ただし、ゲームと言うメディアの都合上それぞれの武具に取り込める敵は各一体ずつと決まっており(敢えて取り込めば上書きされてしまう)、その点が当面容量の限界が見えない零とは異なる。
  • バラゴ…家族をホラーに殺されて力を欲する事で暗黒騎士に堕ち、主人公の冴島鋼牙と対決するところが似ている。
  • キンジ・タキガワ/スターニンジャー...家族を妖怪に殺され、その敵討ちを狙っていた点や、その戦いの最中妖怪の力を取り込んでしまい、肉体に異常をきたす点も共通する。
  • 仙水忍…零と同じく妖怪キラーであったが、使命の過程で妖怪以上におぞましい人間の所業を目の当たりにした事が原因で現在は零とは逆に人間を忌み嫌うようになってしまった。
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