イタリア料理
いたりありょうり
「イタリア料理」は、イタリアを発祥とする料理法で、世界の多くで好まれ多くの地域で料理されている。
解説
日本では明治時代から作られていた記録があり、最古のイタリア料理店は1880年に新潟県に開業した「イタリア軒」である。
本格的な普及は第二次世界大戦後に日本に定住したイタリア人の元軍人や軍属によって行われた。特にラム2世に乗っていたシェフであるアントニオ・カンチェーミ氏が有名で、氏が初めて本格的なイタリア料理を提供した。そして氏は日本で初めてとなる本格的なイタリアンレストランである「アントニオ」を開業している。
バブル期に『イタメシ』(イタ飯)と呼ばれ一大ブームとなり定着した。フランス料理よりカジュアルで、しかもお洒落なイメージがあるため、デートの時の食事として好まれる傾向にある。
スパゲッティをはじめとするパスタなど保存しやすい材料が多く、味も良いうえに調理法が手軽であるため、料理の初心者でも挑戦しやすい。
しかもフランス料理の雛型という側面を持っており欧州料理全般の家元に当たる。
実際、本格的なイタリア料理はいくつかの皿に分割され、【前菜→本菜→後菜→食後の一服】と、かなりのボリュームで提供される。いわゆるコース料理の形式であり、その源流と言える。
一口にイタリア料理といっても地域性豊かであり、地方によってそれぞれ趣が異なるが、全体としてトマト・ハーブ・燻製肉・オリーブオイル・チーズ・ワインを多用する傾向にあり、風味豊かで濃厚な旨みを持つ料理が多い。また地中海に面しているだけに、海沿いでは海鮮も積極的に取り入れている。