曖昧さ回避
- 自動車の1ジャンル。スポーツカーまたはグランツーリスモのうち、特に同世代の中でも抜きん出た性能や特徴的な外観、それに見合った高価格などを有する車を指す。本項で解説。
- 京阪2000系の愛称。1959年から京阪電気鉄道で運用された通勤形電車。本項で解説。
- 日本の4人組ロックバンド。1997年デビュー、2005年解散。→SUPERCAR
概要
そりゃあスーパーカーって言うくらいなんでいろいろスーパーな車を総称する名称である。
一般的にはイタリア車のフェラーリやランボルギーニをその代表として想像する人が多いだろう。しかしながら、これらのクルマは日本やドイツのスポーツカーと比較しても特段運動性能が高いというわけではなかったことから、主にスーパーなのは値段と外観であると思われる(日本車やドイツ車で「スーパーカー」と呼ばれる車種はポルシェの技術を惜しみなく注ぎ込んだカレラGTや、「日本車で唯一のスーパーカー」と呼ばれたHONDA・NSX、レクサス・LFAのように、マジで運動性能が高い車が多いが)。
実際、光岡自動車でスーパーカーとして開発されたオロチは「ファッション・スーパーカー=スーパーカーな雰囲気を楽しむ車」というコンセプトのもとに設計されたため、運動性能の高さは重視していない。駆動系統はレクサスのSUVであるRX330のエンジンと変速機を使用し、トランスミッションはATのみ、エンジン出力もボディサイズの割に控えめである。
ステータスとしてのスーパーカー
としての……というか、その為だけに存在していると言っても過言ではない。テレビなどのメディアでもガレージに複数台のフェラーリを保有するお金持ちが度々登場しては羨望を集めている。
だが、実際問題スーパーカーと言っても一台2000万~5000万程度であり、大金持ちからしてみるとヨットや宝石、不動産などよりも安い買い物でしか無いので、「スーパーカー=ステータス」という時点で既に小金持ちでしかない可能性もある……世の中というものは不公平なものだ。
そしてハイパーカーへ…
1999年、スーパーカーの概念では捉えきれないスポーツカーが登場した。パガーニ・ゾンダである。ゾンダから始まり、ブガッティ・ヴェイロンやケーニグセグ・アゲーラなどが続いたそれらはハイパーカーと呼称される。スーパーカー同様に定義は曖昧ではあるものの時速400km以上、1000馬力超は当たり前、1億どころか5億を超えてくるハイパーカーまで登場している。
世界各国のメーカーがハイパーカーへと参入しているが、ハイブリッドカーやEVカーのハイパーカーも誕生している。中でもフェラーリがF1のエネルギー回生システム(KERS)由来のHY-KERSを採用したラ フェラーリを出したかと思えば、トヨタはル・マン 24時間レースを制したTS050 HYBRID由来のTHS-Rを採用したGRスーパースポーツコンセプトを市販化予定と発表するなど、レーシングカーの開発で培われた技術がほぼそのまま採用されたハイパーカーが登場している。ハイパーカーとレーシングカーは、今やその境界線が曖昧となっている。
世界から見たスーパーカー
日本人のスーパーカー感は舶来偏重・プレミアム性重視であり、量産車種はスーパーカーではない、日本車はスーパーカーと認めない、という人もいるくらいである。しかし海外では文字通り“(基本的にはオンロードで)走行性能が凄い車”でなければ“SuperCar”としては認められない。逆に言えば、日本人が“スーパーカー”に求めがちなプレミアム性は海外ではそこまで重要視されない。
つまりどういうことかというと、海外でSuperCarと言えばランボルギーニやフェラーリ、ポルシェに混じってNSXやLFAはもとより、TOYOTA・SUPRA、DATSUN・Z、NISSAN・GT-R、MITSUBISHI・GTOなどの日本製量産スポーツカーが整然と並んでいたりする。むしろ、動力性能からは反則だろという値段の安さと扱いやすさと燃費のよさが“Japanese SuperCar”の特徴だったり。技術的に突き抜けていると言う意味ではMITSUBISHI・LANCER Evorution、SUBARU・IMPREZZA WRX、MAZDA・RX-7も含まれることもある(特にランサーとインプレッサは、もともとベースグレードは商標権回避で別名で輸出していたのが「日本国内と同じ名前で販売してくれ、頼む!」と言われるほどだったり)。多少古いが「スーパーカー映画」としても有名だった『キャノンボール』では、カウンタックやフェラーリ308GTSに並ぶ日本代表車としてレオーネ4WD、スタリオン4WDが登場している。
概要(京阪2000系)
京阪2000系電車(けいはん2000けいでんしゃ)は、1959年から製造された京阪電気鉄道の通勤形電車である。
1966年までの間に100両が製造され、主力の通勤車両として運用されたが、架線電圧の1500Vへの昇圧に伴い、2600系に改造(正確には代替新造)されて1982年までに廃車となった。当初は阪神のジェットカーなどと同様に高加減速性能を持ち、「スーパーカー」の愛称がある。
関連タグ
車 ランボルギーニ ポルシェ NSX LFA リトラクタブルヘッドライト クーペ
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