概要
1996年から発売されているコミカルなアクションやキャラが楽しいアクションゲームのシリーズである。派生作品でレーシングゲームやパーティゲームも出ている。
日本では「宇宙初の奥スクロールアクション」をキャッチコピーに、日本向けのテーマソング作成、児童番組への露出、着ぐるみ作成などなど様々な展開した結果、"2"と"3"はミリオンセラーを記録するなど大ヒットとなった。
日本におけるいわゆる洋ゲーは売れないという定説が根付いていたが、本作はその洋ゲーが大々的に、かつ子供にも売れるという実績を叩き出した作品である。
大抵の作品では、おなじみのニトロ箱やパワーストーン、ドクロステージ、?マークボーナスステージ、基本25ステージで定着している。
主人公「クラッシュ・バンディクー」の表記揺れでもあるが、Pixivにおける投稿数はこちらの方が多い。本項では初代作とシリーズ全般の作品について記述する。
シリーズ作品
ナンバリングタイトル
# | 作品名 | ハード | 発売元 |
---|---|---|---|
1 | クラッシュ・バンディクー | PS | ソニー |
2 | クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲! | PS | ソニー |
3 | クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周 | PS | ソニー |
Re1~3 | クラッシュ・バンディクー ブッとび!3段もり | PS4 | アクティビジョン |
4 | クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース | PS4 | アクティビジョン |
外伝
# | 作品名 | ハード | 発売元 |
---|---|---|---|
3.5 | クラッシュ・バンディクーアドバンス | GBA | コナミ |
4 | クラッシュ・バンディクー4さくれつ!魔神パワー | PS2,XBOX,GC | コナミ |
4.5 | クラッシュ・バンディクーアドバンス2 ぐるぐるさいみん大パニック!? | GBA | コナミ |
EX | クラッシュ・バンディクーアドバンス わくわく友ダチ大作戦! | GBA | コナミ |
5 | クラッシュ・バンディクー5 え〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!? | PS2 | ユニバーサル |
5.5 | クラッシュ・バンディクー がっちゃんこワールド | PS2,PSP,GC | ユニバーサル |
6 | Crash of the Titans | Wii等 | アクティビジョン |
7 | Crash: Mind over Mutant | Wii等 | アクティビジョン |
レース・パーティ
作品名 | ハード | 発売元 |
---|---|---|
クラッシュ・バンディクー レーシング | PS | ソニー |
クラッシュ・バンディクー カーニバル | PS | ソニー |
クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート | PS2,GC,GBA | コナミ |
クラッシュ・バンディクー フェスティバル | DS | ユニバーサル |
クラッシュ・バンディクー ニトロカート3D | iOS | アクティビジョン |
Crash Bandicoot Nitro Kart 2 | iOS | アクティビジョン |
クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ! | PS4 | アクティビジョン |
歴史
主な開発元は、
- 1~3、レーシング - ノーティードッグ
- カーニバル - ユーロコム
- 旧4~5 - トラベラーズテイルズ
- Titansシリーズ - ラディカル・エンターテインメント
- アドバンス、アドバンス2、ニトロカート、リマスター - バイカリアス・ビジョンズ
発売元は、
- 1996年 - ソニー・コンピュータエンタテインメント(PS時代)
- 2001年 - コナミ(4・GBA版・ニトロカート)
- 2004年 - ビベンディ・ユニバーサル・ゲームズ(5~フェスティバル)
- 2007年 - アクティビジョン / セガ(Switch版)
と、大人の事情で次々移り変わっており、結果各作品でキャラデザインや内容、クオリティ等が全然違うものになっている(特に『さくれつ!魔神パワー』以降の作品はそれが顕著)。
簡単にいうと、当時の版権元の一つだったユニバーサルスタジオが、クラッシュのヒットに味を占め、ゲームに詳しくないのに介入度を高めたのが原因。SCEはこれを受けてクラッシュの版権を買い取ろうとしたが、ユニバ側が吹っかけたため、当初開発していたノーティ・ドッグが離脱する羽目になり、ゲーム性も変わっていった。
『3』『4』『5』に関しては、実は本場ではナンバリングが付いていない。『4』以降は特に外伝としての色合いも見られるため、担当を担ったコナミが日本で発売するに辺り、独断で続編と扱ってしまった模様。とはいえ先の通り『3』にもナンバリングはなく、『4』はそれなりにシステムを踏襲している。
『フェスティバル』発売後に版権元のビベンディ・ユニバーサル・ゲームズがアクティビジョンと合併。同時に日本市場から撤退してしまい、長らくiPhoneアプリ以外のタイトルは日本で発売されていない状況が続いた。
ちなみに本家海外版ではさらに外伝色を強め、クラッシュら主要キャラのデザインが大きくいじられていくのだが、それはまた別の話。
しかし2017年に1~3のリメイクをセットにした『ブッとび!!3段もり』がプレイステーション4で発売され、久々のコンシューマ作品での新作となった(但し、オリジナル版に比べて難易度を下げている)。
これを機に『3』以降のゴタゴタを作品ごと一度無かった事(いわゆるパラレルワールド)とし、本場においても正当な4作目となる『とんでもマルチバース』が双国で2020年に発売する事が発表された。なお『3』にもナンバリングはなかったはずなのだが何故いきなり飛んで『4』なのかは…お察しください。
主なキャラクター
バンディクーファミリー
「イぇーい!」
タスマニア出身のバンディクートで脳ミソ筋肉な主人公。リンゴが好物。
元々は暴れ者だったが、コルテックスの洗脳機械の誤作動によって正義に目覚める。
主な攻撃方法はボディプレスやスピンアタック。
「わしはアクアク、この島を守っておる魔術師じゃ」
タスマニアの平和を守る木の仮面・・・ではなく、木の仮面に宿る精霊。
1度だけダメージの身代わりをしてくれる。3枚集めると神秘のパワーが爆発じゃっ!(つまり無敵)
「用心しなきゃダメ!コルテックスの言ってることはやっぱり怪しいわ」
2から登場したクラッシュの妹。兄とは違いパソコンを使いこなす天才。兄には困っている。
3からはプレイヤーキャラとしても活躍。
クランチ・バンディクー(CV:岸祐二...他)
「こいつがあんたの大いなる野望をぶち壊す奴かい?へっ!!冗談じゃねぇ、こんなチビ野郎すぐにぶっ潰してやる。」
旧4から登場したコルテックスが創った秘密兵器で、スーパーバンディクーに改造されている。
「クラッシュの破壊」を目的に遺伝子操作されていたが、ラストでは善の心を取り戻し、
以降の作品ではクラッシュの仲間として登場している。他のキャラ達共々新4以降にも登場するかは不明。
タウナ・バンディクー(CV:戸田亜紀子など)
1から登場しているクラッシュの元恋人。続編の2のプロフィールでクラッシュに愛想が尽き、ピンストライプに移ったが、今でもクラッシュはタウナのことを愛しており、少なくとも4の時点で彼女の写真を持っている。
クラッシュの友達である白クマの子供。ポールというとても恐い父がいる。シリーズが進むにつれ成長しており、「5」では2足歩行している。
ココの友達の子供のトラ。ココが以前中国を訪れた時に迷い込んだ竹林で出会って、
エサをあげたことがきっかけで彼女と仲良くなった。
コルテックス軍団(アニマル軍団)
「覚悟しろ!クラッシュ!!」
科学界で除け者にされた恨みから世界征服を企てる悪の科学者。額のNが特徴。
正義に目覚めてしまったクラッシュに毎回計画を阻止されるが悪運だけは強く、何度も蘇ってくる。
上司であるウカウカには全く頭が上がらない。
「このアホども!!役立たず!!うすらトンカチ!!」
アクアクの双子の闇の精霊であり、黒幕である。
遠い昔にアクアクによって封印されていたが、3で復活を遂げる。
「コルテックス殿に言われた筈、集めたパワーストーンを拙者に渡さぬか⁉︎」
2以降の参謀を務めている宇宙機械技師。「2」でクラッシュに敗れて以降ライバル視する。なぜかサムライ口調。
「タイニ〜弱い奴嫌い!!」
タスマニアンタイガーから変貌させられた悲しき男。強面だが性格は幼稚でクラッシュに負けないくらい天然。シリーズが進むにつれて賢くなっていく。
「今日のご飯は焼肉かぁ〜!!」
「3」から登場。名前からディンゴとワニを合体してできたと思われる。パワーストーンを集めるクラッシュを警告したり、本を読んだりするなど真面目な性格だが、戦闘モードになると好戦的になる。火炎放射器というか、炎そのものが大好きで、『5』では身体が炎に包まれた暑い勝負を挑んでくる。
「私の力を信用しなさい!コルテックスの悪巧みを止めさせますよ。ダイヤの力でねぇ〜!」
コルテックスの初代参謀。薬品で攻撃したり自ら飲んでパワーアップしたりする。
2ではコルティックスの野望を阻止するため、クラッシュに協力するが、その後ウカウカ側に戻ったりと性格は超気まぐれ。
5ではエヌ・トロピーの部下になっている。
また、副業でバーテンダーをやっている。
「この下品なバンディクー!そのパワーストーンを渡すんだ!」
3から参謀として登場した自称時間博士。IQ.1061の大天才で時間を操る事ができる。
英語を混ぜたルー語のような喋り方をする。コルテックスとはあまり仲は良くない。
アドバンス2では、コルティックスの代わりにラスボスを務めた。
本名はネファリアス・トロピー。
コルテックスの光線銃をくらいすぎたため狂ってしまったカンガルー。「2」では賢くなりシルクハットと杖を持っている。
コルテックスの光線銃を受けて上半身ムキムキになったコアラ。「1」では3面ボス。エンディングで映画俳優なったことが明かされるが、「カーニバル」ではウカウカに呼び出されてプレーヤーキャラとして登場。
「気持ちいい風だ…」
コルテックスの最高傑作であるイタチ。普段はクールだが、銃を持つとかなりクレイジーになるというかなり危険な男である。クラッシュの恋人タウナを奪った張本人。
ナイフを使った芸を見せる双子の兄弟。ジョーはスピン、モーはナイフを投げる攻撃を得意として、クラッシュを翻弄するが目が回ったジョーを利用されたことにより敗北する。「4」以降行方をくらます。
ブリオがリパー・ルーの遺伝子を元に、ゴリラとカンガルーを掛け合わせて作られたモンスター。関西弁で、商売上手なお調子者。「まいど」が口癖。
「かしこまりましたランス!」
初登場は『アドバンス2』。エヌ・トロピーの腹心を務める。催眠術で操ることが得意でクランチのココを捕らえて操るなどで活躍する。自らも妨害しようとクラッシュに立ち塞がるが逆に黒こげにされてしまう。その後クラッシュに恨みがあったのかニトロカートではディンゴダイルとポーラを洗脳してエヌ・オキサイドを加えた自分のチームを作り、参戦した。
「待て!悪いお肉ちゃんだ!貪り食うぞぉ〜、天ぷらにしちゃおう!心行くまで味わってゲップしちゃうぞォ!」
エヌ・ジンの戦闘艇で働くセイウチのコック。調理場の前に落ちてきたクラッシュをお肉ちゃんと呼び、天ぷらにしようと、追いかけてくる。
ニーナ・コルテックス(CV:こおろぎさとみ)
コルテックスの姪っ子。コルテックスの母校でもある「ワルワルスクール」に通っている。
コルテックスが改造を施した両腕は、鋼鉄でできており伸縮自在。可愛い動物が好きなのだが、
彼女の両腕の力が強すぎる為に何匹もの動物がペチャンコになってしまっている。
その他
「オキサイドから地球を守るパプ!」
初代から登場する原住民の長。短気な性格をしているが正義感は強く、オキサイド襲来の際は地球の存続にかけてレースに参加する。レーシングでは「〜パプ」と独特な語尾を使った話し方が印象的だったが、「5」では理解不能な民族用語を使っている。
「…いいだろう。宇宙最速の称号を賭けた最後のレースだ!」
三度の飯よりレースを好むスピード狂のエイリアン。これまでに様々な惑星の代表者と勝利する度にその惑星の文明を滅ぼし、駐車場にしてきたという色々な意味で恐ろしい侵略者。「宇宙最速」の称号を持っていたが、クラッシュ達に負けたことで2番目に成り下がってしまう。その後は「カーニバル」でクラッシュ達に逆襲し、「ニトロカート」ではゼム、ザムなどの仲間のエイリアンと共にレースに参加する。
エビル・ツインズ(兄:ビクター(CV:辻親八) 弟:モーリッツ(CV:佐藤せつじ))
「お前に壊された人生を…俺たちに返してもらおう」
突如異次元から現れた双子のオウム。兄のビクターはリーダー格でしっかり者。弟のモーリッツは子供っぽく甘えん坊。無限次元の支配者であり、コルテックスを上回る高い頭脳、アクウカ兄弟を返り討ちにするなど極めて高い能力を持っている。それと同時に世界各地から大量のお宝を集めている。どうやらコルテックスに強い恨みを持っているようだが…
その他のキャラ
主な仕掛け
箱関連
木箱 ニトロ箱 爆弾箱 シマ箱 1UP箱 ↑箱 鉄枠箱 スロット箱 アクアク箱
足場関連
ボーナスステージ ドクロステージ→死の道 カラーダイヤステージ
主なアイテム
『1』から登場。白ダイヤは箱を全て集めると手に入るパーフェクトダイヤ、ドクロコースなどで手に入る所謂隠しダイヤなどがある。
緑、青、黄、紫、赤の5色(『1』のみオレンジ含めて6色)。ドクロコースをクリヤすれば手に入る事もあれば、箱を壊さずにゴールなど特殊な入手条件がある。
『2』から登場。ピンク色に輝いている力を秘めた石。一定の数を集めれば小さくなった地球を元に戻すなど計り知れない力を持つ。コルテックスがやたらと狙っている石でもある。『5』ではパワークリスタルと呼ばれたが、リマスターで再びパワーストーン表記に戻った。
- トロフィー→レリック
タイムアタックで手に入れる事が出来る。サファイア、ゴールド、プラチナの3種類があり、その中でもプラチナトロフィーは入手難易度が高い。クラッシュが日本から撤退する以前の作品では「トロフィー」と呼ばれていた。
テーマソング
これはクラッシュシリーズのCMソングのメインとなっていた。
このダンスは日本のCMから生まれたものであるが、海外版では長らく使用されていなかった。
1作目はCMのみ使用されていたが、「2」の以降はゲーム内でも使用されてるようになった。
「レーシング」以降は様々なアレンジがされるようになるが、「ニトロカート」以降は使用されなくなったが、数十年の時を経て「とんでもマルチバース」にて完全復活し、更には海外でもCMの一つに採用されている。
クラッシュダンス
CMでテーマソングと共にクラッシュが披露した振付。「2」以降は本編でも使用するようになる。このクラッシュダンスも日本で生まれたものであり、逆輸入する形で海外でも使われている。
「1」と「2」のCMではクラッシュ以外のキャラ達もノリノリで踊っている。
関連イラスト
関連タグ
プレイステーション ソニー・インタラクティブエンタテインメント アクティビジョン
スパイロ・ザ・ドラゴン:アクティビジョン作品繋がり。コラボした事もある。
ジャック×ダクスター、アンチャーテッド:ノーティドッグが開発したゲームシリーズ繋がり。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ):かつてクラッシュ君に会うことが出来た。前述した大人の事情によりUSA版風のデザインである。残念な事に2012年4月をもってクラッシュ君は引退してしまい現在は会えない模様。