曖昧さ回避
・アメリカのシェルビー・エレクトリックが発売して
ともにスペルはゾロアスター教の最高神にして光の神
であるアフラ・マズダーから取っている。
買収に伴い商標権は同じくアメリカのGEに移行し、
日本では長らく東芝が製造権を持っていた。
概要
以前は"ZOOM-ZOOM"(日本における「ブーブー(=自動車の幼児語)」の意味)のキャッチコピーでも知られていたが、現在は"Be a driver."。
1920年に「東洋コルク工業株式会社」として創業。
1927年「東洋工業株式会社」に改称して3輪トラック製造へ進出し、この分野でダイハツと共に名を馳せ1974年まで生産を行っていた。
1984年には、長きに渡って親しまれたブランド名『MAZDA』に合わせると共に、先述の電球同様アフラ・マズダーに因み自動車産業の「光明」となる事を目指して現行社名「マツダ株式会社」に改称。
1970年代末にはオイルショックなどの影響もあってアメリカのフォード・モーターの傘下に入り、バブル崩壊後の経営悪化時には経営権を掌握されるほどに至る。
プラットフォームの共同開発・共有化を推進していたが、今度はリーマンショックの影響でフォード側の経営が悪化。
徐々に資本比率を減らし2015年には完全に独立した。
資本関係は消滅したものの、引き続き中国やタイにおいては生産合弁事業を展開するパートナーではある。
近年はトヨタと株を持ち合って提携しており、ハイブリッドシステムの供与、EV開発の合弁会社やアメリカ工場の共同設立、相互に車種のOEMをするなど、グループ傘下にこそ入ってないものの関係を大きく強化している。
自動車の特徴
エンジン開発において高い技術力を持ち、特にロータリーエンジンで有名。
近年はレシプロエンジン全般の改良に重点を置いている。
かつては軽自動車も自社生産していたものの、バブル期前後にはスズキからのOEM、あるいは同社の既存車種をベースとしたものとなっている。
また商用車市場にも積極的に打って出ていたが、SKYACTIVを展開するようになってからは大幅に縮小したりトヨタからのOEMに切り替えたりした。
そして2020年8月には、唯一の自社生産であったボンゴバン/トラックもタウンエース(グランマックス)のOEMに切り替えられた。
ロータリーエンジン
マツダと言えばロータリーエンジンがあまりにも有名である。
通常のピストンの代わりとしてローターを用いるエンジンで、特徴としては小型でありながら高出力を誇り中排気量までのスポーツカーに向いていた。
燃料の種類を選ばないものの、低速時の燃費がお世辞にも良くはなく、エンジンオイルが混じったり不完全燃焼を起こしたりで排気がより環境的ではないなどの欠点も多い。
SKYACTIV
2010年に発表されたマツダの技術群の総称。
現代の自動車業界では一般的になったプラットフォームのモジュール化により、大幅なコスト削減と品質向上を可能とした。
モータースポーツ
WRCでは1987年にファミリアでグループA規定下での日本車初の総合優勝を果たし、その後も合わせて3勝をマークした。
ル・マン24時間ではグループC規定下で、1991年に787Bが日本車として初、ロータリーエンジン車としては空前絶後の総合優勝により伝説となっている。
しかし1993年をもってバブル崩壊による業績悪化からどちらからも撤退し、それ以降はワークス参戦と呼べる活動は行っていない。
2020年現在は北米の子会社がIMSA(アメリカのスポーツカーレース)に参戦する程度である。
主な車種
軽自動車
(現在はスズキのOEM)
キャロル(過去に同名で自社設計の車を製造していた)
〜1500cc
サバンナ(通称および海外での名称はRX-3。また、RX-7の前身でもある)
RX-7(一見少ないと見えるが実際は654ccを2機搭載されている)
RX-8(RX-7と同様)
1500〜2000cc
CX-4(中国市場専用モデルでCX-5の4ドアクーペに相当するモデル)
2000cc以上
CX-8(CX-9を日本市場にコンパクト化されたモデルで後に中国市場にも投入された)
パークウェイ