平成13年、干支は巳年。
21世紀最初の年である。
主な出来事
1月20日 ジョージ・W・ブッシュが第43代アメリカ合衆国大統領に就任。
1月31日 セガがドリームキャスト生産打ちきりと家庭用ゲーム機事業からの撤退を発表。
2月9日 えひめ丸沈没事故発生。
3月10日 味の素スタジアム竣工。
3月31日 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開園。
4月21日 アニメ映画「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」が公開。
5月20日 Wikipedia日本語版運用開始。
7月20日 スタジオジブリの宮崎駿監督の新作映画「千と千尋の神隠し」が公開。後に日本一の大ヒット映画となった。
9月26日 大阪近鉄バファローズが北川博敏の代打逆転サヨナラ満塁ホームランでパ・リーグ優勝を果たす。
11月16日 WindowsXP発売(OEM版は10月25日より発売)。
12月9日 田代まさしが風呂場の盗撮と覚醒剤所持で現行犯逮捕され、田代祭が2ちゃんねるで起きる。
主な物故者
三波春夫(4月14日)
河島英五(4月16日)
團伊玖麿(5月17日)
トーベ・ヤンソン(6月27日)
山田風太郎(7月28日)
松尾銀三(8月25日)
張学良(10月14日)
杉浦忠(11月11日)
ジョージ・ハリスン(11月29日)
邦楽「冬の時代」突入
2001年といえば特筆すべきは90年前後から始まるミリオンセラーが続出した邦楽バブルの崩壊だろう。
末期の2000年ですらサザンオールスターズの「TSUNAMI」と福山雅治の「桜坂」の二作のダブルミリオン作品、年が明ける直前の時期でもMISIAの「Everything」や浜崎あゆみの「M」などミリオンヒット作品が出回っている。
それが2001年に入り、年内に出たミリオンヒットシングルはたった4作品(しかもそのうち半分が同一歌手の作品)。邦楽バブルの崩壊は年が開けて突然やってきてしまった。
アルバム市場においては宇多田ヒカルVS浜崎あゆみの400万枚ヒットが大きく話題になったものの、これ以降の作品は300万枚の壁を突破できた歌手は宇多田ヒカルとコブクロとSMAPぐらいしかいない。
邦楽ブームの終焉はチャート上だけにとどまらなかった。
2000年12月27日にLUNASEA、2001年1月8日にTHEYELLOWMONKEY、同年3月8日にJUDYANDMARYが挙って解散。いずれも邦楽業界に強い影響力を与えたバンドだけに彼らの解散は90年代邦楽のバンド方面の終焉と呼ぶに等しく、多くのファンがバンドロスに苦しんだ。
ちなみに2001年を境に活動方針を変えたバンドも少なくなく、特にL'Arc~en~Cielは2000年末を最後に活動が不透明化。ベスト盤やシングル「Spirit dreams inside」発売などリリース自体は少なかったわけではないが、昨年と比較すると活動が大幅にペースダウンしていた上、リーダーのTETSUYAを筆頭にソロ活動に重点を置き始めたことから解散を不安視する声も多かった。
90年代邦楽を象徴するプロデューサー小室哲哉にも災難は降り掛かり、ROJAMの失敗により多くの負債を抱えてしまう。さらには最後の砦とも呼ぶべきヒットメイカーだった鈴木亜美が事務所トラブルにより一気に人気が急落したのがとどめをさし、とうとう稼ぎどころを失ってしまった。
これらの出来事が2008年の逮捕への布石に繋がってしまったと言えるかもしれない。
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