図鑑データ
※図鑑No、艦級、艦種については以下の通り
図鑑No | 408 | 445 | 450 |
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艦級/船名番号 | 耐氷型雑用運用艦 | LL01 | PL107 |
艦種 | 特務艦 | 灯台補給船 | 南極観測船 |
「特務艦、宗谷です。提督、お逢いできて、光栄です。
戦闘艦ではありませんが、私…精一杯、働きます!
どうぞよろしく、お願いします!」
注意
宗谷は昭和の日本を代表する船として高い知名度・人気があったことから、艦隊これくしょん(艦これ)リリース以前からオリジナルの擬人化キャラクターが投稿されていたほか、二次オリ作品であるオリジナル艦娘が一定の知名度を得ていた(ニコニコ大百科の当該項目を参照)。2021年5月21日の本キャラクター実装後も、オリジナルデザインの宗谷の擬人化キャラクターの投稿が確認されている。艦これ公式とは異なるデザインの宗谷の擬人化イラストに本タグはつけないようにしよう(宗谷(船)の記事も参照)。
概要ですね? お任せください! もちろん!
2021年5月8日より開催された艦隊これくしょんの期間限定イベント海域「激突!ルンガ沖夜戦」の後段作戦(5月21日開始)で実装された艦娘。
商船として生まれ、太平洋戦争を特務艦として生き残り、戦後は海上保安庁(海保)の旗船として数々の伝説を残した"奇跡の船"こと宗谷(船)をモチーフとする。他の艦娘と異なり日本艦で健在な艦娘としては唯一無二の存在で、海外艦を含めてもアイオワ、イントレピッドに次いで3隻目である。もっとも、現存艦といっても『艦これ』のシステム上不沈艦扱いはされておらず、(極めて打たれ強いが)轟沈することもある。
また、灯台補給船・南極観測船としての姿は、軍事組織に所属していない船艇をモチーフとした初の艦娘とも言える(保有者が軍事組織でない艦艇としては、名義上日本海運所属の貨物船扱いであったあきつ丸や、日本郵船からの徴用という形態を取っていた頃の春日丸に次いで3隻目)。ただし、諸般の事情によりゲーム内では海保の存在には一切触れられず、煙突に掲げられたコンパスマーク(海保のシンボルマーク)も消されている。
上述の通り知名度は高く、商業・同人問わず船舶擬人化のモチーフとして取り上げられる事もしばしばあったが、艦船として極め付けのイレギュラー的な存在である宗谷は艦船擬人化ゲームでの扱いが難しく、この手のゲームに登場したのは艦これが初めてである。擬人化ジャンル以外のゲームでは、昭和基地に物資を運ぶパソコンゲーム『南極物語』(1983年)に登場したことがある。
事前に公式Twitterアカウントでは「戦闘艦艇ではありませんが、大切な船」、「ぜひいつか、色々な形で出逢って頂ければと思います」と名前をぼかした形で紹介された。そのため、提督たちの間では「現存する船」である宗谷と氷川丸のどちらかが登場するのではないかと予想されていた。
最終作戦海域(E-5)で入手可能。突破報酬でなくドロップ報酬である。実装に合わせて、公式からは「戦闘のための船ではありません。従って、戦力拡充及び攻略等には直接的に寄与しません。また、今後も獲得の機会はあります。無理はせず、それぞれのペースでご参加ください!」とのアナウンスがあった。
実装された次のイベントである2021夏イベント増援輸送作戦!地中海の戦いの「E-1. アレクサンドリア沖/クレタ島沖」で再入手の機会が訪れた。場所は第1戦力ゲージボスマスの「Gマス」と「Lマス」に「Pマス」。何れも道中マス扱いでS勝利しても誰もドロップしない場合がある為入手には提督の根気とリアルラックが試される。
2021年8月現在、後述の【夏服mode】期間が継続中の為でかでかと「特務艦」と書かれた青いTシャツ姿でドロップする。特務艦・灯台補給船・南極観測船の3形態で所持しておきたいとの声も多いが2隻目のドロップ報告はあるが3隻目の報告は現時点では確認出来ない。
実装当初から戦後の姿にコンバート可能。「灯台補給船」「南極観測船」と変化していくが、コンバートしても名前に「改」や「改二」といった名称はつかず、元の特務艦に戻すこともできる。元ネタの宗谷はたびたび大改造(主なものだけで10回以上)が施されてきた船であるが、進水当初の商船(貨物船)、及び第3次南極観測以降の姿は実装されていない。
すみません。少し、容姿を。
身体は全体に細く、実船の小さくてずんぐりとした印象はみられない。髪色はダークブラウンで三つ編みにしている。垂れ目を強調して描かれていて、目の色は南極観測船の船体と同じアラートオレンジである。ハイライトは見えない。コンバート後も衣装の変化はあれど、ポーズや表情の変化は乏しい。
特務艦
青いコートをまとい、右手に拳銃(陸式拳銃のように見えるが、史実で装備していた8cm単層高角砲をイメージしている可能性もある)を持ち、両肩それぞれからショルダーバッグを斜めに掛け、左手にトランクケース1つを持っている。
灯台補給船
白襟の上下黒のセーラー服と白タイツ、その上から白いジャケットを身につけ、灯台守達から「燈台の白姫」と呼ばれていたことを彷彿とさせる姿。本人は、そう呼ばれる事に照れている。白いジャケットの右胸にはひらがなで「そうや」、右胸には「LL01」と記載されている。
この姿では、右手にかつて灯台の光源として用いられていた2000W型電球を持っている。
南極観測船
上は白襟の濃茶セーラー服、下は白スカートと白タイツ、その上から、アラートオレンジと白襟のジャケットをまとっている。
ジャケットの右胸には「宗谷 SOYA」、左胸には「PL107」と記載されている。
宗谷はこのユニホームを大変気に入っており、万事控えめな宗谷が「素敵ですよね」と同意を求める位である。
この容姿では第1次南極観測〜第2次南極観測任務時代をモチーフとし、ベル47G(第2次までは輸送用主力、第3次以降は予備)と思われるヘリコプターを右手から飛ばしている。実際の宗谷は帰国するたびに魔改造と呼べるほどの改装をされていた事から、今後追加改装が実装された場合にはシコルスキーS58(海自では対潜ヘリ、宗谷は輸送用として運用)などを搭載した第3次観測以降の姿が見られるのかもしれない。……もっとも、後述の通りベル47Gよりも大型のS-51を運用可能となっているため、もしかすると現時点で既に第3時観測以降の要素も組み込まれているのかもしれないが。
【梅雨mode】
(画像は特務艦ver)
2021年6月22日の春イベント終了に伴うメンテナンス&アップデートにて【梅雨mode】が実装された。
梅雨という事で服装も半袖と白のスカートに変わり、革のバッグからビニール製の青いバッグに変わっている。尚「特務艦」「灯台補給船」「南極観測船」では差分となっており、それぞれの制服の色である「青」「灰色」「オレンジ」となっている。
【夏服mode】
(画像は灯台補給船ver)
2021年7月15日のアップデートで今度は【夏服mode】が実装された。
今度のは夏Tシャツ装備で矢張り「特務艦」「灯台補給船」「南極観測船」で差分となっている。
なお下にはセパレートタイプの水着を着こんでいるようで中・大破するとチラッと見え、水着の色も制服の色に合わせてある
- 「特務艦」では青地にでかでかと「特務」と書かれ肩から下げたバックは何時もの下げているバックと同じ色となっている他「そうや」と書かれた紅白の浮き輪を、左肩からロープで吊るしている。
- 「灯台補給船」では白地にでかでかと「灯台」と書かれ、肩から下げたバックは【梅雨mode】時と同じ青色でこちらも「そうや」と書かれているオレンジ色の浮き輪を左肩から吊るしている。
- 「南極観測船」ではオレンジ地にでかでかと「南極」と書かれ、バックは「灯台補給船」と同じだが左肩から吊るした浮き輪の文字が漢字で「宗谷」となっている。
これ迄何処か浮世離れした印象を持たれていた宗谷が一気に身近な存在となった提督が多かった模様(ある意味で畏敬の念を持って見られていた節があった)。
同時に「ダサT愛好家」なのでは?という新たなキャラ付けがなされるようにもなっている。
以下その例
性格、ですか? ……いえ、いえいえ! ……そんな……。
基本的に控えめな性格で、言葉遣いが丁寧。
仕事に対して「精一杯働きます」と口にし、それをモットーとしている(海上保安庁のモットーである「正義仁愛」を意識したものかどうかは定かではない)。
宗谷は「奇跡の船」「海の守り神」「不可能を可能にする船」等々と称えられているが、本人はあくまで精一杯働いただけという意識が強く、そう呼ばれる事に照れると同時に戸惑いの言葉が出る。
ただ「海のサンタクロース」に関しては、灯台守とその家族に物資を直接渡していた事から、受け入れている。
南極観測船時に「令和の静かなお台場もいいものです」と発言しており、現在の自分の身の上にも満足していた模様(つまり艦これの世界でも本物の宗谷は健在という事になる)。結果として静かな余生を送っていたところを引っ張り出されてしまった事にもなってしまうが。なお、中破ボイスで「令和の海」という単語を出しており、南極観測船時のMVP台詞では「この時代のお台場もいいものです」とも言っているため、艦これ世界の時間軸を事実上確定させる事になった。
今も実船が健在であるためか、建造完了ボイスは「素敵な船……おめでとう」とかつての仲間達の転生を祝福するかのようなものになっている。
史実においては南極観測任務を解かれた後、釧路を拠点として北海道近海の漁業監視任務や医療前進哨戒任務に当たった経験を持つ(ただし秋刀魚漁ではなくサケ・マス漁での話)事から、秋の秋刀魚祭りにおいては「北方の海(での漁業支援は)、私も得意分野です」と張り切っている。
性能、用途、いけます!そのための改装も、万全です!
史実の宗谷は(色々な意味で)特異点的な船であり、戦中・戦後を通じて八面六臂の大活躍をしたことで知られるが、本ゲームの宗谷は専用装備や特殊スキルなどが与えられなかったため、公式のアナウンスの通り戦力としては全く期待できない。
ステータスは低速の上、火力、対空、雷装、対潜などの値が低いかゼロだが、運と回避は高い。特に運は圧倒的数値を誇る。運の値を未改造艦限定で比較した場合、初期値の55、最大値の110で共に1位。さらに南極観測船へ改造された場合は初期値77、最大値155と、これまで改造済みを含めた全艦娘トップ、ウォースパイト改の初期値70、グレカーレ改/雪風改二の最大値120を大きく上回り堂々の1位となる。
もっとも、(現状のあらゆる改装状態で)砲も魚雷も積めない宗谷は運が発動率を左右する夜戦カットインに参加することができず(特殊機銃+対空3以上の機銃+対空電探での対空カットインは可能) 、せっかくの高い「運」を直接的な戦闘に生かせる場面はない。一方で、運の値は回避のプラス補正に絡んでいることもあり、コンバートごとに上昇する装甲とあいまって生存性はすこぶる高い。
ルート制御では速吸や神威と同じく「補給艦」と同じ判定を受けている(洋上補給もいちおう装備可能)。そのため補給艦を編成するとルート制御が出来る海域での運用が見込める。神威や速吸に比べ回避や装甲に優れ、燃費や耐久が低い(=運用コストが安い)という強みがある。
「1-3.製油所地帯沿岸」では燃料マスのDマスへ向かうので、大発を積んで三重クル要員に起用されることが増えている。レベリングを兼ねて宗谷を旗艦に据える提督も多い模様。1-6の補給艦ルートにも組み込めるが、補給艦2隻で1-6を周回して終点に到達する任務を宗谷+速吸や宗谷+神威で達成できるかまでは未確認。
5-5で補給艦を組み込む事でルート制御できる中央下ルートでも、増設バルジをガン積みした宗谷を投入し、道中の安定性を高める運用が定石になりつつある。ただし、艦攻や水戦を積める神威や速吸と違い、制空補助等が行えないという難点がある。しかしバルジによる高装甲値低耐久からの一発大破のリスクが速吸や神威よりも圧倒的に低く、更に圧倒的な幸運値がもたらす生存性はヲ級の艦載機の攻撃にさらされてもカスダメでやり過ごす程。更にボスマスでは超低火力から必然と割合ダメージになる為、相手の耐久値が残量が多い程い手痛いダメージを与え此方の戦艦や空母の攻撃での撃沈の可能性を高めてくれる。
装備
特務艦
3つの装備スロットを持ち、主砲・副砲は装備できないが「15m二重測距儀+21号電探改二」以外のすべての電探、全ての対潜装備に全ての機銃、他缶&タービン・大発系装備(特二式内火艇除く)・WG42等の対地装備・高射装置・司令部施設系・探照灯が装備可能。
初期火力は【1】、最大火力【9】。この形態のみ機銃が装備できるので「特殊機銃+対空3以上の対空機銃+対空電探」での対空カットインが可能となっている。主砲・副砲・魚雷が装備不可のため対空カットイン以外の特殊攻撃は一切不可能。夜戦に参加できるのはこの形態のみだが、単発攻撃しかできない。
コンバートをして特務艦に戻すと初期装備の「25mm単装機銃」を再度持参する。これを繰り返すことで「25mm単装機銃」の量産が可能・・・と言いたいがコンバートにかかる資材消費を考えると全く釣り合っていない。工廠任務で「25mm単装機銃」が要求されたがあと1個足りない、といった時に緊急手段として覚えておくのも一つの手ではあるが。
灯台補給船
装備スロットは2つに減少。火力は【0】となり、夜戦で一切攻撃しなくなる。
主砲・副砲はもちろん、特務艦時代に装備できた機銃も装備できなくなる。
電探・ソナー・タービン・大発動艇・探照灯(96式150cm探照灯も可)・ドラム缶・司令部施設系・戦闘糧食系・洋上補給が装備可能。宗谷(特務艦)や宗谷(南極観測船)に比べて使いどころが難しいが、砲関係や魚雷を一切装備していないため、弾薬消費が【0】となっている。弾薬を多く消費し枠の余っている遠征枠に組み込んで運用するのもありかもしれない。
南極観測船
装備スロットが再び3つに増える。
灯台補給船時代に装備可能であったものに加えて、日本初のヘリコプター母船という史実の通り、オートジャイロやヘリコプターといった回転翼機、並びに航空要員系が装備できるようになる。もちろん史実通りに物資輸送に使うという訳にはいかないが。
最大の強みは、「増設バルジ(大型艦)」の装備が可能になる点であろう。同装備を装着可能なのは戦艦・巡洋戦艦・航空戦艦・正規空母(含む装甲空母)以外では宗谷(南極観測船)のみ。増設バルジ(大型艦)を3つ装着すると装甲値は89に達し、戦艦級の数値となる。しかもバルジをガン積みしてもなお回避が高いため、同レベルなら戦艦よりも圧倒的に生存性に優れる。
さらに補強増設を使い「艦本新設計 増設バルジ(大型艦)」を4つ装備すると装甲102に達する。
よ、余談ですか? 危険では……は、はい、了解。
彼女が特注家具職人妖精の技術を使って製作したという家具「チャージング航行の床」には、床に置かれた宗谷の装備の上に2匹の樺太犬と思われる子犬が座っている。宗谷と縁のある2匹の犬と言えば間違いなくタロとジロであろう。彼らも宗谷と共に鎮守府にやってきたようである。…ただ実物の樺太犬ではなくゴトシープや装備に他の装備妖精と一緒に描かれる妖精の一種とみるのが妥当(鞄の大きさと比べて子犬とみるには小さすぎる)…(純血の樺太犬は後に絶滅したと見られている)。また、連れて帰る予定があったためか、後ろにコウテイペンギンもいる。
…と、ここまでは心温まるのだが、すぐ隣にダイナマイトを放置しているのはどうなんですかね、宗谷さん……
うそ……関連イラスト、ですか? そんなことって……すみません。
関連タグをまとめます。……こちら、ですね。
船の科学館:実船の保存先。実装当日には公式twitterにて反応している。
丹陽(艦隊これくしょん):戦後、海上自衛隊以外の組織(中華民国海軍)で旗艦を務めた旧日本海軍艦をモチーフにした艦娘
アイオワ(艦隊これくしょん)、イントレピッド(艦隊これくしょん):アメリカ合衆国の現存する記念艦をモチーフにした艦娘
同イベントで実装された艦娘