GUTS
がっつ
概要
名称は「Global Unlimited Task Squad」の略。
超常現象や怪事件の捜査を目的としてTPCに設立されたが、2007年時点で世界中の戦争が終結した為、非武装集団として活動が開始されたものの、超古代怪獣の出現を皮切りに武装を解禁している。ただし、あくまでこれらの武装はあくまで怪獣や宇宙人にのみ向けられるもので、人間同士の争いには原則使ってはいけない事になっている。
あくまでGUTSはTPCの極東本部に属する特捜チームを指すのであって海外にGUTSはない。 (トルネードやドラゴンを配備しているのはTPCの海外支部である。)
基地は房総半島沖にあるダイブハンガー。
構成員
演:高樹澪
GUTSの隊長。
シリーズ初の女性隊長で、夫とは死別している。一人息子のトモキがおり、彼もまたティガを救った小さな英雄の一人。地球星警備団団長ユザレの子孫であり、劇場版では同じ高樹氏が演じている。
元は科学者だったが、研究熱心な余りに家庭を顧みなかった時期があり、義母との関係が悪化してしまった。
研究者畑の人間であるにも関わらず、ライドメカを操る技量も高い。
『ウルトラマンダイナ』ではTPC情報局参謀に就任している。操縦技術も全く衰えておらず、劇場版ではクイーンモネラに苦しむダイナを援護した。
また、ティガの事を知りに自分の元を訪れたアスカに対してティガは決して無敵の戦士ではなく、本質が光であったから強大な闇に打ち勝てた事を教え、トラウマを植え付けられて戦えない彼に再起するきっかけを与えた。
演:大滝明利
GUTSの副隊長でリーダー。
普段は厳格で真面目な人物なのだが、その反動故か、ギャグ回ではノリが良すぎてキャラが著しく崩壊する事で有名。TPC六歌仙の一人だが、愛好会メンバーは6人しかいない。オートスタッガーに乗っての射撃は必見。
『ムナカタは酒が飲めなかった』(ナレーション談)とあるように酒が苦手であり、ムナカタはバーでは酒の代わりにホットミルクを飲んでいる。ちなみにムナカタを演じた大滝氏は本編との設定とは逆にお酒が大好物である。
『ウルトラマンダイナ』では退職金代わりに頂いたアートデッセイ号を「曙丸」と名付けて宇宙海賊「キャプテン・ムナカタ」を名乗るが、キャプテンとは呼ばれずに「親分」だの「お頭」だの間違われていた…が、全ては夢オチであった。スーパーGUTSのコウダ隊員憧れの人物で、彼がスーパーGUTSに入隊したのもムナカタの影響らしい。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではパラレル世界におけるムナカタが登場。ここでは横浜市役所の観光交流推進課長という地方公務員であるが、ダイゴの上司であるという点は変わっておらず、遅刻した上に勤務中に居眠りの夢で見たウルトラマンに興奮して「ウルトラ兄弟だ!」と叫びながら起きたダイゴを「いい度胸してんな」と叱っている。
また怪獣出現の際には街の被害状況を市長(当時の横浜市長本人が出演)に報告したり、ウルトラマンが勝利すると市長や職員達と共に喜んでいた。
演:吉本多香美
隊員養成所出身のエースパイロットで、本作のメインヒロイン。
闇の勢力との戦いが終結した後、ダイゴと結ばれ、一人娘のヒカリを儲けた。
演:影丸茂樹
隊員養成所出身の射撃の名手。ダイゴ隊員と組むとよく墜落され、仲間内からは「墜落コンビ」と揶揄されている(陸上マシンでも普段落ちないガッツウィング2号でも墜落。どないせぇっちゅうねん!)。あまりにも落ちる為に修理を命じられるシーンもあり、GUTSの経費がかさむ原因になってしまっている。
熱血漢で幽霊の類が苦手。ルックスは悪くはないが、女性関係にあまり恵まれず、ホリイに先を越されてしまった。ユミムラ・リョウのように彼に憧れる女性も少なくはない。
怪獣に対しては人々に恐怖を与える存在として快く思っていない節があるものの、悲しい背景を背負った怪獣に対しては思わず涙したり、友好的な怪獣に対しては穏便な策を取ろうとするなど、本来は優しい男。
ウルころにも登場しており、ウルトラマンボーイとも知り合いである。
名前の由来は金城哲夫。この為、生まれ故郷も沖縄という設定があり、作中でも度々「シーミシッサ(やぁってやるぜ!)」と口にする。
演者の影丸はウルトラシリーズをはじめとする特撮作品に数多く出演していることで有名。後年のウルトラシリーズにも何度かゲスト出演している他、別の世界ではメタルヒーローだったり、オルフェノクだったりした。
演:増田由紀夫
GUTSのメカニック担当。詳細はリンク先参照。
元輸送隊員で主人公。詳細はリンク先を参照。
バックアップ担当で、コンピューターやプログラミング技術のスペシャリスト。若さゆえに未熟な面が目立ち、シンジョウの妹マユミとは衝突する事もあったが、ジョバリエ事件を境に大きく成長していく。
割とリアリストな所があり、増えていく怪獣災害に対し、軍備を強化するべきだと考えている。
彼が主役を務める回では女性と絡む事が多いが、いずれも哀しい別れに終わっている。ある回を除けば。
続編の『ダイナ』では主任になっていた。
シンジョウ・マユミ
演:石橋けい
TPC医務局の看護師を務めるテツオの妹。歳の近いヤズミとは時々衝突する事が多い。実は兄のコネで就職したとか。恋人を失った自棄から、人類が武装する事に疑問を持つようになる。(しかしながら、武装しなければ怪獣災害でさらに多くの人々に犠牲が出るのは想像に難くない…簡単に人類が武装放棄出来るほどこの世界は甘くないのである。)
後に医務局の婦長となった。
武器
隊員が携帯する小型ビームガンで、女性用により小型に製造された『レディスミス』も存在している。
カートリッジの交換で熱弾、ドリル、催涙ガス弾、信号弾、バリア、怪獣などを追跡するビーコン機能を発揮できるという高性能っぷり。威力は小型の怪獣なら一撃で撃ち落とすほど。
後部と全部にパーツを装着させる事で高性能ビームライフル『GUTSライフル』に変形する。
DUNKショット
シンジョウ愛用の大型レーザーガン。ハイパーで倒せる怪獣より大型の怪獣に対してダメージを与えるほどに威力が高い。後に改良型としてⅡとⅢが登場。
PDI
小型PC。超高性能CPUを搭載しており、通信やデータ解析に使用される。また、放射線探知機や生物探知機としても機能する。
GUTSメット
小型カメラとインカムが内蔵されたメット。装着者の頭部を衝撃から守る。
デオ209
第1話に登場予定だったアイテムでダイゴをこれで光に変えるという構想がなされていたが、没になった。
メカニック
GUTSの主力戦闘機。ニードルガンや信号弾、ナパーム弾を装備している。
元々は武装がない航空機だったが、カシムラ博士によって可変翼と武器を装備された。
ダイナでは訓練機として使われているが、オリジナルのガッツウイングはGUTS解散後にホリイが譲り受けて再就職先の格納庫に保管、ネオマキシマを搭載してネオジオモスとの戦いで重要な役割を担った。
更にラブモスが暴走して、TPCのメカを全て取り込んだ時にはスーパーGUTSのヒビキがコンピュータ制御から外され整備されていた一機を使用している。
モチーフはイカ。
GUTSの大型戦闘機。1号より攻撃性能がアップされている。
元々は輸送機だったが、怪獣の出現により武装を搭載。
機体中央に搭載されているデキサスビーム砲は、ガクマαやメンジュラを一撃で粉砕する程の威力を持つ。そして超時空のアドベンチャーではあの悪名高いノスフェルを一撃で仕留めている…マジかよ。
これがどれだけすごい事かと言うとネクサスの世界においてスペースビーストは来訪者の技術込みで作られた技術でやっと倒せるレベルの強敵が多く、地球人の技術だけで作られた…それも元は戦闘機では無かったガッツウイング2号がワンパンしたのは歴史的に見ても快挙なのである。(身もふたもない事言っちゃうと小説という大人の事情に縛られない舞台故にここまでの活躍が出来たとも取れるが。)
大怪獣バトルNEOでは最大武器のデキサスビームではなく、レアリティに準じてか主翼からスパル砲を放つ。
モチーフはザリガニのハサミ。
ドルファー202
全長 | 33m |
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最高速度 | 114ノット(水上)/69ノット(水中) |
乗員 | 6名 |
GUTSの特殊潜水艇。超伝導エンジンを搭載しており、水上でも素早く活動できる。
武装は水中ミサイル「モンロー」とD機関砲。
超古代遺跡ルルイエの調査や、ガタノゾーアによって石像に変えられたティガを元に戻すべく活躍した。
名前の由来はドルフィン。
物語後半から登場する大型戦闘機。TPC西アジア支部にも配備された。
α号とβ号に分離する機構を持つ。
ハイパーブラスター、ハイパーコールドビーム、ハイパーメルトビーム、火炎放射等、火力も充実。
ガッツウイングクリムゾンドラゴン
TPCヨーロッパ支部が開発した、火力重視の赤いガッツウイング。
新たに荷電粒子ビームガンを装備している。
ティガ本編で登場したのはホログラムでの会議の中の映像のみであったが、続編のウルトラマンダイナでは、宇宙大昆虫ダイオリウスを追撃する活躍を見せた。
ガッツウイングブルートルネード
TPCアメリカ支部が開発した、高い機動力を誇る青いガッツウイング。
ゾイガーやデスフェイサーに果敢に立ち向かうが、出動した機体が全て撃墜されてしまう不遇の機体。
武装の方はベースとなった1号と同じニードルガンだが発射口が機体の先端に変更されている。
ガッツウイングゼロ
ガッツウイングの訓練機仕様。
実戦モードに切り替えれば戦闘も可能で、シビトゾイガーやスフィアと戦った。
スノーホワイト
マキシマオーバードライブユニットを搭載した実験機。(元々は名前が無かったが再登場の時にスノーホワイトと名付けられた)
かなりのスピードを誇り、ゾイガーと激しいドッグファイトを繰り広げた
武装はハイパワーニードル弾だが、元々非武装の上、急遽装備されたため、5発しか撃てない。
ゼロドライブ計画の随伴機として銀一色の『スノーホワイト改』が『ウルトラマンダイナ』の回想シーンに登場している。
中盤から登場した巨大戦闘艦で、移動司令室にもなる。宇宙での戦闘も可能。
ウイング1号3機、ドルファー、ピーパーを積載可能。
デラック砲とマキシマエンジンを接続することで使用可能となるマキシマ砲は、ゴブニュオグマやデシモニアを破壊する程の威力を誇る。
アスカ・シンの夢の中では量産化されており、宇宙海賊風に施されたムナカタの搭乗艦・曙丸も登場した。
ピーパー
全長 | 4.91m |
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最高速度 | 時速212km |
乗員 | 4名 |
GUTSが運用する地底探査ドリルタンク。熱線フューザーZ、コールドビームが武器。
コールドビームは火山のマグマを凍結させる威力がある。また、対怪獣用信号弾モンスターキャッチャーも搭載。
シャーロック
全長 | 4.91m |
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最高速度 | 時速500km |
乗員 | 2名 |
GUTSの高速特捜車。無公害のマルチコンバージョンエンジンを搭載。
武装はスクロール砲。光波バリアも搭載している。
マニュアル操縦にすることで、強力な磁場に覆われているところでも走行可能。
デ・ラ・ム
全長 | 4.7m |
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最高速度 | 時速500km |
乗員 | 4名 |
4WDタイプの軽装甲車。シボレー・ブレイザーをベースにしている。
武装はデグナー砲。二本のレーダーにより、GUTS基地からデータを受信し、内部のスーパーコンピューターで分析を行うことも可能。
こちらもマニュアル操縦にすることで、強力な磁場に覆われているところでも走行可能。
オートスタッガー
全長 | 1.844m |
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最高速度 | 時速300km |
乗員 | 1名 |
GUTSの高性能オートバイ。『スタッグ』と表記することも。
どんな悪路でも走行可能でウイリー走行も可。武装の類はなく、攻撃する際にはライダーが武器を携える必要がある。