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人物

日本のアニメーター、アニメーション演出家、アニメーション監督。アニメーション作画スタジオ「スタジオG-1NEO」代表。

1966年1月24日生まれ、広島県出身。

学生時代からアニメを自主制作し、高校を卒業後、葦プロダクションに入社。『特装機兵ドルバック』の動画や『トランスフォーマー』の原画を経て、『超獣機神ダンクーガ』のメカニックデザイン(当時19歳)で頭角を現す。

その後、機甲戦記ドラグナーにてその演出スタイルを遺憾なく発揮したOPで脚光を浴び、その作画スタイルは山根理宏雨宮哲など、多くのアニメーターに多大な影響を及ぼしている。

中でも『スーパーロボット大戦OG』のダイゼンガーなどは、大張のメカニックを意識してデザインさせられた程であり、後に『ジ・インスペクター』において大張自らがダイゼンガーを動かすことになった際、本人をして非常に動かしやすかったと言わしめている。

銀河旋風ブライガーのメカアクションを手がけた金田伊功に憧れており、新人時代はオープニングアニメーターになることを夢見ていた。

後にこの夢を叶え、多数のアニメでオープニングを制作するようになっているが、内容はややテンプレ化しており、構図の使い回しが多い。

しかしこのテンプレ以上にカッコいいオープニングなどそうそう存在しうるものでもないため、ファンからは「大いなるマンネリ」として愛されている。

作風

独特な影指定やマッシブな絵柄、パースを効かせた大胆な構図などが特徴で、特にロボットアニメでの仕事ぶりが有名。

演出面では中割り(原画と原画の間に挿入される画。アニメ業界でいうとろこの“動画”)を殆ど使わない、剣戟で斬撃シーンを描かない、下方から見上げるような構図の合体シーン、設定にない武器を勝手に追加するなど、ダイナミックな演出が目立つ。

この他、メカニックデザインの際には前述のマッシブな体型を有するメカを多く描き、同時に「ロボットは顔」として顔の造形を最重要視する。

一方で、メカニックの作画については設定画からかけ離れたアレンジも多く見受けられ、特に後述の『機甲戦記ドラグナー』のOPにおいて大胆にアレンジされたドラグナーは「バリグナー」とファンの間では呼ばれている(初期の作画は有機的なラインが多く、特にアレンジが顕著だった。現在は直線でロボを描く作画方法を確立させ、その傾向はなりを潜めている)。

自身は大のプロレス好き。

特に武藤敬司新日本プロレスのレスラーに入れ込んでいるらしく、往年のレスラーや現役のスターまで、作画演出に様々なレスラーのムーブを取り入れることがある。

余談だが、2020年10月23日から新日の社長に就いている大張髙己氏は実弟である。

交友関係

元妻は同じくアニメーターであった石田敦子(現在は漫画家として活動)。

石田がキャラクターデザインを務めた作品のOPアニメーションを大張が手掛けるなど、夫婦共作も多かったが、9年後に離婚した。石田敦子による漫画『りこん猫』によると、「仲が良くなりすぎて夫婦としては失敗した」「仲がいいという安心感から夫婦として形を作る事を二人共怠った」などと書かれている。

また、石田敦子の漫画『アニメがお仕事!』の主人公である双子アニメーターのうち、主人公は石田、双子の弟は大張がモデルではないかと言われている。

自身が監督を務めた作品の大半で、声優池澤春菜を主要キャラクター役で起用しており、池澤とはプライベートでも付き合いがあった事が、さまざまな雑誌記事や互いのブログで追う事が出来るが、ある時期からは付き合いが薄くなっているようである。

2016年11月に、27歳歳下のモデラー・戸ヶ崎葎と再婚。

Twitterでも色々と呟いており、リツイートも多くを掲載している。

代表的な参加作品

関連タグ

アニメ アニメーション

アニメーター メカニックデザイン アニメーション演出家 アニメーション監督

石田敦子 池澤春菜 バリグナー

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大張正己の編集履歴2022/02/14 00:46:30 版