ゼイハブ「手応えのねぇ……おめぇたちの先祖はもっと手強かったぜ」(第一章より)
概要
宇宙を渡り歩いては星々を荒らしまわってきた、魔人達で構成されている残虐非道な海賊団。
収集欲を満たすために、標的に定めた星で徹底的に殺戮と破壊の限りを尽くしてはお宝を略奪し、最後は魔獣に星そのものを食べさせて、「星の命」を宝石にして自らのコレクションにしてしまう。
3000年前に上質な宝石になると睨んで地球を狙ったが、幹部達の足の引っ張り合いが仇となり、当時のギンガマンによって海の底深くへと封印された。
現代になって海底地震により封印が解け復活、ギンガマンに復讐を誓った。
だが、拠点であり移動手段である魔獣ダイタニクスだけは封印が解けておらず、あの手この手を使って、魔獣復活の作戦に奔走する。
構成員
首領
声:柴田秀勝
バルバンを束ねる船長。部下思いだが、同胞を陥れる者は決して許さない。
幹部
演:水谷ケイ
魔獣要塞の操舵手を務める女海賊で、実質上No.2にあたる。
声:茶風林
バルバンの知恵袋でイリエスの叔父。
ゼイハブからは「先生」、サンバッシュからは「樽じじい」、ブドーからは「ご老体」、イリエスからは「叔父様」、バットバスからは「爺さん」と呼ばれる。
4大軍団長
ゼイハブ、シェリンダに次ぐ地位を持つ幹部。だがそれぞれの仲が悪く、3000年前はそこを当時のギンガマンに突かれて封印された。
3000年前の教訓から、ゼイハブは行動隊長制度を導入し、基本的に口と手を出すことはなくなった(最終的に欲と嫉妬に駆られたイリエスが破ってしまい、結局仲の悪さの根本的な解決には至らなかった)。
声:檜山修之
第二章~第十二章までの最初の行動隊長。サンバッシュ魔人団を率い、部下達からは「リーダー」と呼ばれる。
声:林一夫
第十三章~第二十四章までの2番目の行動隊長。ブドー魔人衆を率い、部下達からは「御大将(おんたいしょう)」と慕われる。
声:高島雅羅
第二十五章~第三十四章までの3番目の行動隊長。ブクラテスの姪で、デスフィアスという弟がいる。イリエス魔人族を率い、部下からは「マザー」と呼ばれる。
声:渡部猛
第三十五章~第四十九章までの最後の行動隊長。荒くれ者揃いながら統制が取れたバットバス魔人部隊を率いる。
その他
4大軍団長の下に集う荒くれ者たち。
バルバンの水夫でもある兵士で今作の戦闘員。
声:塩沢兼人
第二十九章から登場する、銀河を股にかけて活動する闇商人だが、その実態は滅んだ星の兵器・戦力を他の星で売り払うという悪徳商人。
バットバスとは旧知の関係で、彼が行動隊長になったときには参謀として補佐する。
バルバンの戦力
魔獣要塞ダイタニック
バルバンの本拠地で、居城である「荒くれ無敵城」と魔獣ダイタニクスが接続した姿。わかりやすく言えば、『宇宙刑事ギャバン』のドルギランのような形態である。
名称の由来は実在の客船「タイタニック」から。
ゼイハブと同じ故郷で生まれ、惑星を滅ぼすことを生き甲斐としている邪悪な生命体。
倒されたダイタニクスの破片から生まれた新たな魔獣。
強力な酸を口から吐き、腕力もダイタニクスを上回っている。
関係者
声:加藤精三
Vシネマ「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」に登場。ゼイハブと義兄弟の契りを交わした宇宙海賊。
ダイタニクスと同種の魔獣で、体色は赤い。グレゴリの居城と接続することで魔獣要塞ゲルマディックとなる。
パワーレンジャーでの登場
星獣戦隊ギンガマンの海外版『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』においては、ゼイハブ船長は「キャプテン・バウンティ(原作名称はキャプテン・ミューティニー)」と名を変えて登場しているが、メインの敵組織はパワレンオリジナルの「宇宙昆虫軍団」となっている他、第三勢力的な立場になっており、部下もバーバラックス、ヘクスバ、デビオット、スワビー(前から日本版におけるバットバス、イリエス、ビズネラ、ヤートット)のみと減少している。
(因みにサンバッシュとブドー、ブクラテスは何故かDr.ヒネラーと共に宇宙昆虫軍団の幹部となっている)
当作では異次元宇宙「失われた銀河」にて奴隷を集めており、そこに新天地を求めている内に迷い込んだテラ・ベンチャー(レンジャーたちの乗る宇宙船)の面々を快く迎える振りをして奴隷に引き込もうと画策するが、2代目マグナ・ガーディアン(黒騎士ブルブラック)がわざと捕まったことにより奴隷たちを解放される。その後は失われた銀河を脱出するレンジャー達を追跡していたが、宇宙昆虫軍団の宇宙船スコーピオン・スティンガーに基地を破壊され、デビオット除く乗組員全員が宇宙の藻屑となった。
余談
その凶悪さゆえか外部出演に恵まれなかったが近年ではキュウレンジャーショーで宇宙幕府ジャークマターの活動が原因で地獄から復活したという設定で登場している。
…『キュウレンジャー『』を見てる世代は全く知らない悪役のはずだが。
関連タグ
ダークビーダ・ゴールドプラチナム社 - ニチアサ同期の敵対勢力。前者は「4大幹部が侵略作戦を展開するが、幹部同士が不仲」というバルバンとの共通点もある。
ゴーカイジャー - 後のシリーズに登場する宇宙海賊。しかし、こちらは「正義のアウトロー」であり、ギンガマンのメンバーからも正義の戦士として認められる。
宇宙暴走族ボーゾック - 宇宙を荒らして財宝を強奪しては星を破壊する荒くれもの繋がり。ただしあちらは作風の影響かアホが多い。ちなみにサンバッシュ魔人団もボーゾックと同じ暴走族がモチーフ。
宇宙の無法者デスガリアン - 40作目の戦隊に登場する彼らと同様のやり方で多くの惑星を荒らしてきた組織。
N星人 - 某妖怪擬人化アニメに登場する宇宙海賊の組織。ただし首領がブラックホールの姿をしている星々を食い尽くしてきた邪悪な宇宙生物だったことであり、部下たちも支配された被害者に過ぎなかった。