曖昧さ回避
これが俺の概要だ!
「最後かもしれないだろ。だから、全部話しておきたいんだ」
本作の主人公。17歳。
名前の由来は沖縄方言で太陽を意味する「てぃだ」。 英語表記は「Tidus」。
大都市ザナルカンドの名ブリッツボール選手ジェクトの息子で、本人もザナルカンドのブリッツボールチームであるザナルカンド・エイブスに所属するスポーツ選手。
父ジェクトの名を冠したトーナメントに出場していたが、試合中に現れた怪物『シン』に飲み込まれてしまい、ザナルカンドが滅びたとされる異世界「スピラ」へと渡る。
スピラに渡った直後は、流れ着いた先であるバージ=エボン寺院にて一時期リュックらアルベド族の世話になり、その後に再び『シン』と遭遇。今度はビサイド島に流れ着く。そこで出会った召喚士ユウナやそのガード一行と共にザナルカンドへ帰る手掛かりを求めて島を出発する。
当初はユウナ達と行動を共にしながら帰る手がかりを探していたが、後にユウナからガードを依頼され、目的を同じくする旅の仲間として1000年前の都とされるザナルカンド遺跡を目指す。
今作はFFシリーズ初のキャラクターボイスが採用されており、ティーダのみプレイヤーキャラクターとして名前が変更できるが、その影響からか台詞ではボイス付きのものでは他のキャラクターから名前で呼ばれることはなく、パーティメンバーからは常に二人称や三人称のみで呼ばれる(呼ばれ方は「キミ」「お前」「あんた」「あいつ」など)。
よって初対面の人間に自己紹介する場面がないという悲劇。一応、サブキャラクターのボイス付きでない台詞では名前を呼ばれたり、エンディングのキャストのクレジットで名前が出る。(一方、隠し召喚獣でありシーモアの固有召喚獣でもあるアニマは、名前が変更できるにもかかわらずちゃんと名前で呼ばれている)
以降、『ディシディア』シリーズ等の、ゲスト出演したゲームで何度か名前を呼ばれている。
メビウスファイナルファンタジーの限定イベントで出演した際、そのことを本人は気にしていた。
外見ッスか
金髪碧眼で肌は小麦色。身長は175cm。
皮製とみられるつなぎ服(オーバーオール)に素肌に黄色の上着。
皮の手袋。左腕に装甲具。黄色のショートブーツ。
なおオーバーオールのすそは右がすね、左が膝上までで、ともに短い。ザナルカンド・エイブスのチームシンボルのネックレスと指輪をしている。
活動的な外見だが、悲しいことに外国では服のセンスがダサいゲームキャラランキングにランクインしてしまっている。
DDFFのサードフォーム、及び天野絵では上半身裸。これじゃあジェクトと一緒だ。
ウダウダ性格書いてないでさ!
明朗快活で表情豊かであり、若干泣き虫な部分も見られる。調子に乗りやすく素直で、思ったことをすぐ口にする。時々語尾に「~ッス」をつけるのが口癖。
スポーツマンらしく体を動かすのが好きであり、頻繁に運動神経の良さを生かした身軽なアクションを見せる。スピラの常識やエボンの教えについて全くの無知であるため、感情のまま行動することもあるが、教えに囚われない思考や行動が一行の指針となることもある。
父のジェクトは名を馳せたブリッツボールプレイヤーであったが、約十年前に練習中に海で行方不明となっている。愛情表現が下手で、すぐにティーダをからかって泣かせたり、自信過剰で傲慢にも見える態度から、ティーダは嫌悪していた。
また、母親はジェクトが行方不明になってまもなく、ティーダを残し亡くなっている。母親がジェクトにかかりきりでティーダに愛情をあまり注がなかった(決して険悪な仲だったわけでもないが)ことも、ジェクトとの確執の一因となっている。
なお、アーロンは共に旅をしたジェクトにティーダを見守るよう頼まれたことからザナルカンドへ渡り、ティーダの後見人として面倒を見ていた。
これ、戦闘の鉄則!
使用する武器は西洋風の剣で、防具はシールド。最強の武器にあたる七曜の武器は「アルテマウェポン」。オーバードライブ技は剣技。
ステータス上では、(スフィア盤を普通に進めれば)攻撃力はそれほど伸びが良くないが、すばやさが特に高く伸び、「ヘイスト」「スロウ」など行動回数を操作する魔法を習得し、手数で攻めるタイプ。「とんずら」や「挑発」など本人の性格が表れたようなアビリティも覚える。
最強技「エース・オブ・ザ・ブリッツ」の締めでは好感度の最も高い女性キャラ(シナリオ進行上、両想いの関係にあるユウナとは限らない)からのトスを受け、「ジェクトシュート」を放つ(タイミングが悪いと失敗する)。
身体能力は高く、「ザナルカンド・エイブスのエース」を自称し、父ジェクトの得意技であった「ジェクトシュート」を他のブリッツボールプレイヤーの中で唯一使用できる(ミニゲームのブリッツボールを進めると更なる進化を経た「ジェクトシュート2」を習得することが出来るが、使用価値はあまり感じられない)。
『ディシディア』のティーダ
「ディシディア」のストーリーでは青いもの同士のフリオニールとよく行動を共にしており、ここでも原作でも度々出た独白があり、打倒ジェクトに燃えていた。
皇帝やセフィロスに対しては、ジェクトとは違う意味で嫌悪している節があり、それは恐らくティーダが原作にて、初めて見た時から気に食わなかったコイツに通ずるところがあるからだろうか。
前作(13回目の戦い)より一回前の12回目の戦いを描いた「ディシディアデュオデシム」では、なんとカオスの戦士として登場。対するジェクトはコスモスの戦士で、ここでも親子同士で相反する立場にあった。ディシディアの世界に召喚されたばかりで前いた世界の記憶が無く、再会したユウナと仲間だったことも覚えておらず、ここでもただ父親を倒すという思いに駆られていた。
真相
以下ネタバレ注意
その正体は1000年前、機械戦争によって滅亡したザナルカンドの召喚士・エボンによって作られた「夢のザナルカンド」の住人。
すなわちガガゼト山に眠る祈り子(かつてのザナルカンドの住民)が見る夢であり、それが幻光虫によって実体化した人間がティーダである。そのため根本的には召喚獣と同義の存在である。
ゆえに死の螺旋の元凶たる『シン』、その核であり自らの召喚者とも呼べるエボン=ジュが倒されれば、夢は覚めて消える運命にある。
祈り子たちにとって夢のザナルカンドの住人であるジェクトが『シン』となってしまったのは衝撃的なことであった。そこでバハムートの祈り子は、ティーダを導いてジェクトを『シン』から解放させようとしていた。
父ジェクトが成り果てた『シン』によってスピラに連れて来られ、終わらない死の輪廻を終わらせる時に自分は消える事を、バハムートの祈り子から聞かされる。
当初はユウナを犠牲にしたくないと『シン』を倒そうとしていたティーダだが、今は自分がその立場になってしまった。迷いはあったが覚悟を決め、最後の最後になるまで誰にも真実は明らかにせずエボン=ジュとの決戦に臨む。
「勝手で、悪いけどさ……これが俺の物語だ!」
全てが終わり、祈り子達が消えていく中で、ティーダもまた体が透けて消えかける。咄嗟にユウナが抱きつこうとするが、最早触れる事は叶わなかった。
涙を堪えながらもユウナを背後からそっと抱き締め、仲間に一つ手を振ると、幻光虫が舞い散る空へと身を投げる。その身体は光に包まれ、ジェクトとハイタッチした所で彼の物語は終わる。
スタッフロール終了後、何処ともつかぬ水中に浮かんでいるティーダ。
ゆっくりと目を開けると一つ伸びをし、明るく輝く水面を目指し、笑顔を浮かべて泳ぎ出す。
これについては、決戦前イベントにおける祈り子との会話で、
「あらたなる夢の世界に海を作ろう……。おまえが泳ぐ、海を作ろう……」
「走りつづけるひたむきな夢よ……。夢の終わりを越えて真実となれ……」
とあり、そこに解答があるのかも知れない。
……その後は、続編のエンディング次第。
余談がどうしたってんだ!
全編通して前向きな性格で明るくメンバーを引っ張っていく姿が印象的な彼だが、自身の迎える結末や境遇を含めて歴代FF主人公の中でもトップクラスに悲惨な人物。
本作は初のボイス実装作品だが、主人公の名前が変更できるため主人公を呼ぶ際には「キミ」「お前」など二人称で呼ばれていた。名前を呼んでもらえないことへの評判が悪かったためか、『ファイナルファンタジー12』以降の作品では、キャラクターの名前が固定され変更できない仕様になった。
続編『ファイナルファンタジーX-2』ではティーダ本人はほとんど登場しないが、物語の本筋に関わっており、ユウナがスフィアハンターとなって再び旅を始めるきっかけとなった。シューインというよく似た青年も登場する。
英語化された10のインターナショナル版では概要のセリフが「Listen to my story,this may be our last chance」(俺の話を聞いてくれ、最後かもしれないから)になっているが、Listen to my storyが空耳で「俺死んでまうストーリー」と聞こえることで有名になってしまっている。あながち間違っていないから困る・・・。
上記にも書かれている通りティーダは召喚獣と同じ存在になるので穿った見方をするとFF史上初となる召喚獣が主人公のキャラクターでもある
関連イラスト何なんだよ!
くっだらねえ! なんだよこの関連タグ! 馬鹿馬鹿しい!
FF10 FFX ファイナルファンタジー10 ファイナルファンタジーX-2
アーロン ユウナ ジェクト ワッカ リュック ルールー キマリ=ロンゾ
セルジュ(クロノクロス):クロノクロスの主人公。ティーダと同じく「もう一つの世界で生きる存在(本来の次元には存在しない)」であり、序盤にある人物に導かれもう一つの世界に迷い込んでしまう(そちらが本来の世界であり、セルジュのいた世界がイレギュラー)。また海と共に描かれることが多い。ある存在を倒すために、ある人物によって行動を誘導されたり、身内が敵になっていたり、本来なら死ぬはずだったがヒロインによって命を救われる(海から助け出される)など類似点が多い。複雑な条件を満たせばラスボスにトドメを刺せる。
レックス(ゼノブレイド2):ゼノブレイド2の主人公。サルベージを生業としているパーティ最年少とリュックと似ているが、宗教の闇を知る刀使いによって非日常へと誘われるという点でもティーダと似ている。またセルジュとの類似点も散見される(声優も同一)。ラスボスを倒すためには彼の能力を使う必要がある(ただし火力が高ければゴリ押しできる)。
プネウマ(ゼノブレイド2):ゼノブレイド2の重要人物。ネタバレ注意のためティーダとの類似点はリンク先の「もう一つの関連タグ」を参照。
マリン(夢をみる島):風のさかなが見る夢の世界で生きる存在。エンディング分岐でその後が変化するのも同じ。
蛮野天十郎/バンノドライバー:中の人繋がりかつみんなのおもちゃ···もといネットミームになった繋がり。こちらは悪役だが。
ただしバンノはミームの要因となるシーンが放送されてから対して時間が経たないうちにネタにされた(今でも時々ネタにされている)が、ティーダは登場作品が出た数十年後に登場作品がネタにされた動画が流行ったことで一気にブームが再燃されミーム化するという違いがある。
カップリング・コンビ・その他