基礎データ
進化
リーシャン → チリーン
(夜・深夜になつき進化させる)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)で初登場したポケモン。
風鈴に模した姿をしており、体の空洞に風などを反響させて鳴き声を発する。頭の金色の部分は吸盤になっていて、これで枝や天井にぶら下がる事ができ、手の代わりになる尻尾で器用に木の実を掴んで食べる。
鳴き声のパターンは全部で7種類あり、それぞれを上手く使い分けて仲間とコミュニケーションを取る。
怒ると衝撃波で敵を吹き飛ばす程の威力になる。夏の時期が近づくと活発に飛び回る。
NPCのトレーナー戦でも使用されず、特定マップで低確率で出現するポケモンだったので存在を知らないまま殿堂入りまで進めてしまったプレイヤーも多い。
その分初めて遭遇した時に驚いた人も多かったとか。アニメを見ていたファンなら姿と名前は知っているという人も少なくなかったのではないのだろうか?
風に流されるからなのか山岳部に生息していることが多く、特にホウエン地方ではおくびりやまの山頂付近にしかいない。しかしながら、風に乗って各地を旅するというハネッコじみた習性がある。
だけならまだしも捕まりにくい上に自滅技(「とっしん」)持ちという嫌がらせつき。
中々にやきもきさせられるポケモンでもある。
ダイヤモンド・パール(4世代)からは進化前のリーシャンが登場した。
pixivでは、その見た目から夏の風物詩のマスコットキャラとして描かれることがままあるようである。
風鈴だからか教え技でこごえるかぜは覚えるものの、あやしいかぜやぼうふう、おいかぜは覚えない。風を起こすのではなく、風に吹かれるのが風鈴の性だからだろうか……。
とかなんとか言っていたらLEGENDSアルセウスにてあやしいかぜを習得した。今後も風技を習得してくれるのであろうか…?
同作の図鑑説明では自分より大きい獲物を音波攻撃で仕留める肉食性の傾向がある事が判明している。
しかし、基本的には臆病なので主人公が近付けば逃げる。あまり人の近付かない場所に住んでいるのも納得である。
サブ任務「お気に召します軒下は?」ではイソの家の軒先に住み着いた個体が登場。全ての個体が人を避けるわけではなく、賑やかな軒下を好む個体もいるようだ。
対戦でのチリーン
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
75 | 50 | 80 | 95 | 90 | 65 |
特性「ふゆう」+単エスパーの1匹だが、その中でも低種族値かつ比較先と似通っている技レパートリーからマイナーに属してしまうポケモン。
比較先はクレセリア、アグノム、エムリット、ユクシーと伝説のポケモンばかりでかなり厳しい。
複合まで入れるならラティオス、ラティアスと更に伝説のポケモンが続く。
一応この中では一番遅く、「トリックルーム」が使用できる。素早さ逆転からの「かなしばり」が使えるのが差別化のポイントとなる…かもしれない。
しかし「トリックルーム」かつ鈍足だけで見れば一般ポケモンでもドータクン、オーベム、ムシャーナ、ランクルスとライバルが多い。
このうちオーベムは「かなしばり」も使えてしまうので……
第6世代ではリーシャン時限定のレベル技で「なかまづくり」を習得。味方にふゆうを渡したり相手の特性を無効化したりする芸当を確立した。スキルスワップと違って何度もふゆうを渡せるという利点もある(もちろんスキルスワップとの両立も可能)。
第7世代にてHP、防御、特防の種族値がそれぞれ+10されて75、80、90まで上昇。じこさいせいを交えた耐久型が使いやすくなった。
更には、続く『USUM』で何と「ほろびのうた」と「トリックガード」を習得。「まきつく」+「ほろびのうた」という恐ろしいスタイルも生まれた。
この世代はフィールド系を使う機会も多いため、「なかまづくり」も相対的に使いやすくなっている。
ただし、「ほろびのうた」と「トリックガード」は「なかまづくり」との両立はできないので注意。
ライバルが数多くいる中、種族値が高くないながらも個性的な数少ないポケモンである。
ポケダンでのチリーン
『時・闇・空の探検隊』でプクリンのギルドの一員になっている。
チームの編成、給仕係は彼女がやっていて、キマワリと仲が良い。
時の探検隊のパッケージでは彼女が描かれているが、同行イベントは無い(ちなみに、闇の探検隊はビッパが描かれている)。
ポケモンGOでのチリーン
2018年2月10日、第3世代実装第4弾の一員として登場した。
スペックそのものは能力が原作準拠なのでほぼ見向きもされないが、こいつの魅力は別にある。
何と捕まえた時に「ほしのすな」が通常の10倍(1000)ももらえるのだ。
イベントに関係なくほしのすなのボーナスがかかるポケモンは他にもいるが、こいつ以上のボーナスがかかるのは現状タブンネのみ。
その為見かけたら是非とも確保しておきたいのだが、そんなお得なポケモンがわんさか出現するわけもなく、ラッキーやミルタンク並みの超低出現率となっている。根気よく探したい。
一応救済措置として、7kmのタマゴから進化前のリーシャンが孵るようになっている(リーシャンの実装前は10kmタマゴから直接チリーンが生まれていた)のだが、スペックの低さ故他のポケモンの方が明らかに良いので、こちらは一般的には外れ枠扱いとなっている。砂のボーナスがこちらにはないのでお得感もあまりない。アローラロコンや他のベイビィポケモンが孵るかとワクワクしていたら、リーシャンが孵化して肩透かしを食らった…という経験は誰しも一度は通る道であろう。
アニポケでのチリーン
コジロウのチリーン
CV: 吉原ナツキ
AG編84話で登場。
ヒワマキシティの祭りの最中、チリーンに思い入れのあったコジロウと出会い、そのまま友情ゲットされた。
コジロウはチリーンを溺愛しているため、あまりバトルに出そうとしない。ムサシが無理やりバトルさせた時には激しく動揺し、ニャースに呆れられていた。また、ロケット団のお馴染みの口上では最後に鳴くこともある。
使用技は「いやしのすず」「すてみタックル」「おどろかす」「まきつく」。
チリーンは体が丈夫ではなかったらしく、コジロウたちの貧困な生活故にAG編147話で病気を患ってしまい、別荘にいる爺やと婆やの元に預けられる(同話では入れ替わりにコジロウを気に入ったマネネが加入)。この回では涙腺崩壊のシーンとしてとても有名。
DP編第70話では回想で登場。チリーンの進化前であるリーシャンの登場回でもあり、コジロウが自身のチリーンを思い出し、ムサシとニャースを出し抜いてシズエのリーシャンを1体持ち帰ろうとした(その時、リーシャンの相手をしたのはマネネであった)。
今でもチリーンはコジロウにとって思い入れのある存在らしく、アローラリーグ参戦時に着ていたシャツはチリーン柄である。