データ
別名: | 双頭怪獣 |
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身長: | 40メートル |
体重: | 1万5,000トン |
出身地: | ゴース星 |
スーツアクター: | 西京利彦(セブン)、新井宏幸(タイガ) |
概要
『ウルトラセブン』第48話「史上最大の侵略(前編)」、および第49話「史上最大の侵略(後編)」に登場
左右対称な二つの頭を持った怪獣で、見えにくいが嘴のすぐ上に目が二つあるため、合計四つの目玉を持つ。武器は頭に2つある口からの火炎放射「火炎地獄」。
大岩を武器に使う、アイスラッガーを叩き落として封じる、最終戦ではアイスラッガーを受け止め、武器として使用を試みるなど知能も高い。
接近戦主体のパワーファイトを得意とし、セブン(ダン)の頭部には人間態の状態でも深手が残る負傷を与えた。
活躍
ゴース星人の大型宇宙船・スペースキャリアーに載せられ、宇宙ステーションV3の防衛網を突破して地球に侵入。
- このとき地球防衛軍極東本部に警報は届いていたが、通信に出たのが前述のとおり過労から意識が朦朧としていたダンであったため、ウルトラ警備隊は初動対応が遅れ、地球侵入を果たした。
パンドンは途中でウルトラホークの迎撃に遭うも無事地上に到達し、地上戦を仕掛けるウルトラ警備隊の前に出現、強力な「火炎地獄」でキリヤマ隊長らを危機に陥れた。変身したセブンとも戦うが、ボロボロのセブンは体調が最悪で立つこともままならない。弱ったセブンに猛攻を加え、とうとうセブンを追い詰めたかに見えたが…
- セブンの反撃は全て不発(エメリウム光線はまともに撃てず、格闘すらもできない状態。頼みの綱のアイスラッガーは脳波コントロール出来ず、手持ち武器として使うが落としてしまいパンドンに叩き落とされるといった有様で、とても相手にならず圧倒されてしまう。)
アンヌ隊員の操縦するウルトラホーク3号の援護で出来た隙を突かれアイスラッガーで手足を切断されてパンドンが敗退。
- 深刻な深手を負ったセブン(ダン)は再起不能寸前に追い込まれたが一方、パンドンはゴース星人に回収され(手足のみ転がっていた)。義手と義足が移植され復活を果たすのだった。
その後、ウルトラ警備隊の放った自動操縦のマグマライザーによりゴース星人の基地が爆破され、燃え盛る熊ヶ岳の地中から出現する。
戦いは改造パンドンが優位に立ち、切り札のアイスラッガーさえ受け止めセブンを窮地に追いやる。パンドンはトドメを刺すべくアイスラッガーを投擲するが、力を振り絞ったセブンの念力により制御を取り戻したアイスラッガーで首を切り落とされた。
総括
上記の理由から、セブンが万全な体調だったら普通に倒されてたのでは?という意見もある。
赤い体色と特徴的な双頭など外見以外はごく平凡な怪獣でしかなく、セブンが苦戦してしまうことで、痛々しいまでのセブンの衰弱を視聴者に見せつける演出のためだったと考えられる。とはいえ「アイスラッガーを受け止めて投げ返す」「人間体にも残る重傷を与える」などの一定の成果もあり一概に弱いとは言えないだろう。
ウルトラ忍法帖のパンドン
敵対組織「朧党」の一員として登場。当初はゲストキャラとしての登場だったが後にもう一回登場した。語尾に「~ッス」をつけて話す。
劇中では「ウルトラセブンを追い詰めたほど強い怪獣」と解説されたが、マン(ウルトラマン)には「テレビでは強かったかもしれないけどこのマンガじゃそうはいかないぞ」というメタ発言の後にボコボコにされた
再登場した際はタロウやレオを圧倒するほどの強さを見せ、パンがドンと爆発する「パンドン攻撃」を披露した。しかし、マンとエースを赤ちゃんにしたジュースを自分がかぶってしまいベビー化してしまった。
スーパーファミコンソフト「ウルトラセブン」
ノーマル・改造共に出演。最終ボスとして登場。
ゲームの仕様上セブンが常時万全の状態である(エメリウム光線やアイスラッガーが問題無く使用可能)にも関わらず、ストーリーモードやCPUが相手だと鬼の様に強く、射程や効果範囲の広い火炎放射(改造は火炎放射が波状に動く等、微妙に性能が強化されている)をバンバン使ってくるので接近するのも一苦労。しかも、岩石投げ以外バリアで跳ね返せないので待ちバリア戦法も有効とは言い難い。難易度Hardにすると熟練者でも1~2回は負けることもある程である。逆に負けられる事を利用し、1~2回捨てて必殺技ゲージを溜め、光線連発でパンドンや改造パンドンのライフを削っていくと言う方法もある。
「パンドンに苦戦する」意味では原作通りかもしれない。
なお、対戦モードで操作キャラとして使うと、手足のリーチは短い上にジャンプ攻撃は出来ず、自キャラはゲームの仕様上必殺技ゲージが貯まるまで岩石投げも火炎が使えないので非常に使いづらい。
ただし、改造パンドンの場合は一撃死の首絞めが追加されている。そのため、油断して接近してきたら組技で一気に持っていかれることも。
スーパーヒーロー作戦
宇宙人連合組織ETFの手先怪獣として登場。地球防衛軍TDF極東基地を襲撃し、ザラブ星人の破壊工作でまともに抵抗できないウルトラ警備隊を窮地に立たせた。ライの駆るアルブレードとR-GUNを痛めつけたがリュウセイ・ダテ達の手で復活したSRXとR-GUNパワードの合体技「天上天下一撃必殺砲」で敗れ去った。
ウルトラマンSTORY0
惑星エレメンターの火の民を守護する怪獣として登場。
四聖獣全滅を目論むガッツ星人の口車に乗せられた火の民の長により風の守護獣ヒドラとの決戦時に爆殺されてしまう(口の上手いガッツ星人は「近接用の必殺兵器だ」としか言っておらず、結果的に長は自爆スイッチだと知らずに押してしまった)。
その後シーモンス、シュガロン、ヒドラの魂と合体し、ガッツ星人の手先にされてしまう。
ウルトラマンメビウス
第24話にてGUYSにその火炎放射能力を評価され、ウインダムをファイヤーウインダムへとパワーアップさせるためにゼットンやブラックエンドと共にデータが使用されている。
ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦のパラレルストーリーである「戦え!ウルトラ兄弟」ではL・P372星雲でゴース星人に操られ、タロウ&エースと交戦している。
ウルトラマンオーブ
劇場版『絆の力、おかりします!』のゼッパンドンの変身シーンにゼットンと共に登場。
数十秒というごく僅かな登場ではあったが、本編には『史上最大の侵略(前編)』以来の実に49年ぶりの再登場である(映像作品では『私が愛したウルトラセブン』や『ウルトラスーパーファイト』等に登場している)。
スーツはマガパンドンのものを改造、或いはCG加工でマガクリスタル部分を消したものと思われる(マガパンドンのスーツは後年のウルフェスにて展示されている為、改造であったしても簡単に戻せるようなものと見られる)。
酩酊!怪獣酒場2nd
次元の穴と連動する「心の穴」の持ち主である「ラスボス」の一体。
唯一の男性社員であるが故に肩身の狭い思いをしており、仕事を押し付けられたり、飲み会に付き合わされたりと散々な目にあっている。しかし、PCのスキルが身に付くなどメリットがなかった訳ではななかった事に気が付いて一度は心の穴が埋まり掛けるが、ゴース星人達の余計な一言で全て台無しになり、退社を選ぶ。
現在はなんでも屋を経営していて、かなり儲かっている模様。
ウルトラマンタイガ
第21話「地球の友人」に登場。主人のゴース星人と共に登場したのは51年ぶりである。
冤罪で囚われそうになった主人であるゴース星人を救うために出現。現れたタイガと戦闘になるが、主人の呼びかけもあっておとなしくなる。しかしその隙にトレギアによって体を切り刻まれて殺害されてしまった。
事件が一段落した後、ゴース星人によってささやかな墓が建てられ、丁重に葬られた。
ちなみに偶然か否か、放送日と同じ日に配信された『ウルトラ怪獣大百科』はパンドン回だった。しかも次回に登場したタッコングも同じ日に配信されている。
スーツは(今度こそ)マガパンドンを改造したもので、オーブに登場したパンドンと比べると嘴や体色などがよりオリジナルのパンドンに近くなっている。
よく見なければ分かりにくかったオリジナルのパンドンとは異なり、目の存在がはっきりしているのが特徴。
ウルトラマンデッカー
巨影都市
同作品にも登場。
主人公達が最後に遭遇する巨影で、夜の街でウルトラセブンと戦った。
最後は原典同様アイスラッガーで切り裂かれるが、腕と足が切り落とされたような描写は無い。
ウルトラセブン ゴードの巻
宇宙人達によって、宇宙連合軍の1体として蘇生させられる。目元がハッキリしたデザイン。
炎を吐いて東京を焼き尽くしたが、劣勢になって宇宙船に回収され、最後は宇宙獣神ゴードによって宇宙船ごと撃破された。
亜種
ネオパンドン
OV作品『ウルトラセブン EVOLUTION5部作』に登場するパンドン。
詳しいことは該当項目参照のこと。
キングパンドン
劇場映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』以降の作品に登場するパンドン。
詳しいことは該当項目参照のこと。
マガパンドン
『ウルトラマンオーブ』に登場した、パンドンの新種。
詳しいことは該当項目参照のこと。
ゼッパンドン
こちらも『オーブ』に登場した怪獣で、後の『ウルトラマンZ』にも登場。
ジャグラスジャグラーが大魔王獣マガオロチの尻尾をベースにゼットンとパンドンの力を融合させて誕生した、合体魔王獣。
詳しいことは該当項目参照のこと。
余談
OPの2番の歌詞にある「倒せ火を吐く大怪獣」に該当するのは宇宙人を除きパンドンのみである。
脚本では名称は「バンドン」となっており放送当時の書籍でもそう記載されていたが、「パンドン」と誤植されて以後訂正されず、現在の公式設定となった。
尚、名前の由来に「パンドラの箱」が挙げられるが、二見書房刊「懐かしのヒーロー ウルトラマン99の謎」が出典の俗説である。
『最終回に登場する最強の怪獣であり、なおかつ箱のなかから登場する強烈なインパクトを持つこの怪獣の特性を考えると、パンドラの箱から登場する「パンドン」が、もっともあてはまる名前がだと思うのだが……。』とあるためあくまで「筆者の感想・思ったこと」の部類で一次ソースではあり得ない。
デザイン画では鳥のような形の首が2つあり、高山良策によって最初に制作された着ぐるみも同様の形状だったが、その後に現場スタッフの手で改造が施され、現在の形状になった。監督を務めた満田かずほはこの件に関して「当時の技術で2本の首を同時に動かすのは無理だと思った」と後のインタビューで述壊しており、嘴はボール紙で作られている。この案は後にネオパンドンに受け継がれた。
脚本では、セブンのビームランプに蹴りを入れて「割る」描写があった。変身を解除した後のダンが額に裂傷を負っているのは、この名残である。
鳴き声はミクラスの鳴き声を早回ししたもの。
『タイガ』第21話で脚本を担当した小林弘利は、タイガがパンドンを倒さないことが重要としており、トレギアに倒させることでその非人道性を強調している。
関連イラスト
関連項目
とんかつ:ファンからのあだ名の一つ。外見がトンカツに見える事から。外見的にチキンカツでも良さそうなものだが。同じような事例で、マガオロチはエビフライ(どちらかといえばゼッパンドンの肩が近いか?)、ガヴァドンは餃子に例えられる事も(ガヴァドンの場合は公式でやらかした事がある)。