アローラ外のベトベトンは→ベトベトン
基礎データ
進化
アローラベトベター→アローラベトベトン (Lv.38)
※通常種と進化条件は同じ。
概要
ポケモンSMから登場する、アローラ地方の環境で姿と性質を変化させたベトベトンのリージョンフォーム。
紫色の体色から油膜めいたカラフルな体へと変化し、黒い隈取りに鋭い目つき、体中に付いている白い結晶体が特徴的。
人口増加の影響でアローラ地方のゴミ問題が深刻化してしまい、問題解決のために海外から連れてこられた従来のベトベトンがそのゴミを主食としていくうちに、姿が変化した。
現在はゴミ処理場に多数生息し、アローラ地方中から出たゴミは全て彼らが平らげているという、ある意味現地の美しい自然と消費文明の両立を維持している立役者といっても過言ではない。
そうして食べ続けた多種多様なゴミや人工物は、体内で100種以上の有害な毒素として蓄積し、それらが絶えず繰り返している化学反応が生きる為のエネルギーとなっている。
その為、体内には常に新しい毒素が生み出されており、体中の結晶体も体内で強まり続けた毒性が固まって作られた物である。
触れるだけでも死に至る凶悪なもので、分解方法は解明されていない。これを牙や爪のように使って攻撃するが、割と簡単に剥がれて散らばるらしく、非常に危険。
また、体内に毒素を凝縮するという性質上、近付いても悪臭はしないらしい(特性からも「あくしゅう」が無くなっている)。
あくタイプが追加されているが、気質はむしろ従来のベトベトンより大人しく、実際ゲーム内でもアローラ地方のあちこちで人や他のポケモンと共存しているベトベトンを確認できる。
このように、あらゆる点で原種のベトベトンの上位互換である生物となっている。
図鑑説明によると、工場から垂れ流される廃液を主食とした原種は近年環境の整備に伴い数を減らしているようで、いずれ全てのベトベトンがこちらの姿へと変わってゆくだろうと言われている。
また、似たような境遇のダストダスも彼らに追い回されているのだとか。
一方、常にゴミを食い続けていないとエネルギーが維持できないという燃費の悪い面もあり、基本的に食うのは無機物だが、地面に落ちたパンケーキ等の有機物も平気で食べる。というか与えられれば何でも食べる。
空腹を感じると暴れ、周りの家具などを壊して食べ始めてしまうらしく、アローラのゴミ処理場で働く人間は、彼らの食欲を上手くコントロールする手腕が不可欠なのだとか。
本来のベトベトンは工業廃棄物等の汚染物質やヘドロという高濃度の毒素を栄養素としていたポケモンなので、ただの家庭ゴミは質量こそあるものの肝心の毒性が足りていないのかもしれない。それ故に原種と違い毒を体内で濃縮する事で外に漏らさず、エネルギーが不足しない様に保っている可能性もある。
ウルトラホールの先にも危険物質を食べている同じあくタイプのポケモンが居たが・・・。
「ゴミなら基本なんでも食べる」という特徴が一致している(ただしあちらの食べているのは間違いなく汚染物質なので流石のベトベトンも処理できるか怪しいところだが)ので、相性は良さそうである。
ゲームでの特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
105 | 105 | 75 | 65 | 100 | 50 | 500 |
通常種と比較して種族値の変化はない。
タイプにあくが付いたことによりエスパータイプの技、「ぼうぎょ<とくぼう」となるため特に苦手だった「サイコショック」を完全に無効化できるようになった為、特殊系のエスパータイプ相手に出しやすくなった。
同じあくタイプへの耐性もついたので、高いこうげきを逆に利用される「イカサマ」を半減できるようになったのも強い。のちに自身も習得できるように。
また、鈍足を生かせる「しっぺがえし」の威力も上がり、更に自力で「はたきおとす」を覚えたことで優秀なダメージソースを確保した。
反面、複合タイプになった事で弱点は減った反面、かくとう・むし・フェアリー技が等倍で通るようになってしまったため、意外な相手からの「こだわりハチマキ」などで強化された物理技で致命傷を追ってしまう事もある。そして言うまでもなくじめんタイプのポケモンを増やすことにもつながっている。
また、全員がどくタイプに弱いカプ神に対する有力な抑止力だが、テテフ以外はフェアリー技が等倍で通ってしまうため通常個体の方に分があがる。
とはいえ基本的にはアローラベトベトンが大きくリードしているのが現状。通常個体は辛うじて数人に使用されたことがある、という形跡がPGL上にある程度で絶滅危惧種なのはこちらの面でも同じ状態である。
特性「どくしゅ」は通常個体では隠れ特性になっているもので、「どくづき」でのどく状態をより誘発できる他「はたきおとす」でもどく状態を吹っ掛けることができ、攻めに有利。
特性「くいしんぼう」は今作から強化された「フィラのみ」などと相性が良く、HPが半分以上削れた段階で発動し最大HPの半分を一気に回復させられる。被ダメージのリカバリーなどバランスを重視したい場合お勧め。
どちらも大変優秀なので戦術や味方との兼ね合いで決めたいところ。
隠れ特性の「かがくのちから」は第7世代からの新特性。
味方の倒れたポケモンの特性を引き継ぐという効果を持つダブル専用の特性である。
USUMでは「グロウパンチ」、3色パンチ、「リサイクル」など大量の技を新たに習得したことで大幅に強化された。特にカビゴン以来となる「くいしんぼう」+「リサイクル」による回復コンボが実現可能となったことも大きい。
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
ポケモンGO
2018年6月22日のフレンド機能の追加と併せて解禁された、アローラポケモン第1弾の1匹として登場。
野生の個体は存在せず、進化前のアローラベトベターを進化させることでのみ入手が可能。
孵化率がやや低いのがネックだが、アローラロコンほど理不尽な確率ではないので、コンスタントに7kmタマゴを孵化させていればいつの間にか結構な数のベトベターが手元にいることも。
通常のベトベトン自体がどくタイプの中では結構強力な部類に入るポケモンだったのだが、このアローラベトベトンもそれに負けず劣らずの非常に優秀な性能を誇っており、現在実装されているリージョンフォームの中でもアローラゴローニャと並んで最も扱いやすいポケモンとまで言われている。
あくタイプが追加され、2つのタイプが上手いこと弱点をカバーし合うおかげで、苦手とするタイプがじめんタイプしか存在せず、元の耐久性の高さも相俟って、ジム防衛用のポケモンとしてはかなりの性能を誇る。
特に、それまで弱点だったエスパーわざを軽減できるようになった(本作には無効は存在しないので注意)という点は大きく、ミュウツーやサーナイトといった強力なエスパータイプに対する大きな牽制になる……どころか、技の組み合わせによっては返り討ちにできることも。
ただし、原種とは異なりかくとうわざを軽減することは出来ないので、ハピナスやカビゴンの討伐ついでにカイリキーやルカリオを始めとしたかくとうタイプのゴリ押しを許してしまいやすいため、その点に関しては注意した方がいいだろう。
ジム防衛のみならず、アタッカーとしても割と優秀で、現状、ボスゴドラ共々ジム置きされるフェアリータイプを相手に比較的有利に戦える対抗馬の1匹に数えられている。
いずれにせよ、攻めてよし、守ってよしの逸材なので、もしも運よく高個体値の個体を手に入れることができたら、育成を検討してみてもいいだろう。
アニメ版
- SM13話で初登場、ポケモンパンケーキレースで落ちてしまったパンケーキをベトベトン達がおいしく食べていた。
その他
SM | 42話・81話・113話 |
---|
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
ムーンのアローラベトベトン
性別:♂ 特性:どくしゅ 性格:のうてんき
リーリエに代わって急遽出場することになったゼンリョクバトルに備えて捕まえたポケモンで、グラジオのポリゴンとのバトルで使用。ムーンはアローラ地方に来て日が浅く、初めリージョンフォームのことを知らなかった為にあくタイプを持っているとは知らずに相手のエスパー技を警戒させていたが、グラジオにその事を教えられる。なお、ムーンは「アローラのベトベターの色なんてもうサイコー」と言っている。
ムーンがサンと共にウルトラディープシーで過ごしていた半年間にベトベトンに進化していた。
関連イラスト
関連タグ
スカンプー/スカタンク・ドラピオン・ヒスイハリーセン/ハリーマン:同タイプ