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烈海王の編集履歴

2023-01-11 15:51:34 バージョン

烈海王

れつかいおう

漫画作品「グラップラー刃牙」の登場人物。中国拳法の達人。

プロフィール

身長:176cm

体重:106kg

ファイトスタイル:中国拳法

特技:料理

口癖:わたしは一向にかまわんッッ


CV:安井邦彦(2001年TVアニメ版)/小山力也(2018年TVアニメ版)


概要

刃牙』シリーズに登場するキャラクター。

中国四千年の歴史の中でも最高の才能を持つ拳法家とされ、母国では「拳雄」「魔拳」などと称される。


かつて拳を交えた主人公範馬刃牙から「世界中を探しても烈海王に勝てる人間など見つかるかわからない」と言わしめるほどの強さを誇り、流星錘投げナイフ青龍刀などの武器術にも長けている。

格闘家のタイプとしては技巧派・速度派だが、手にはめた指輪を破砕する握力を持つ孫海王との力比べにおいて勝利するなど、素のパワーもズバ抜けて高い。刃牙曰く「どうやってあんな身体作ったんだ」とのこと。


本名は「烈永周」。「海王」とは、作中世界で拳法の達人に与えられる称号であり、彼以外にも何人か「海王」が存在するが、烈海王はその中でも群を抜いて優れた拳法家である。

中国拳法の歴史とその成果に対する絶対的な信仰を持っており、登場初期は他の格闘技を見下す傲慢さが目立ったが、次第に角が取れ、義理人情に厚く面倒見の良い好漢としての面が見られるようになった。


拳法だけでなく料理も得意で、中華料理の腕はプロ並み。刃牙に対して滋味滋養の中国料理を出してもて成したこともある。また時折天然な行動も見せ、読者にシュールな笑いを誘う事もある。


ネタの数々

・買い物帰りにドイルと出くわした際、ドイルが何言っても頑なに「わたしはかまわん」の一点張り。

・ドイルを燃やしたかと思ったら、燃えるドイルに消火器をかけてあげる。

・ズボンの中から多節棍を取り出す。

人間を背負って15メートルほどの川を走って渡る。

・発勁でバイクの後ろ半分だけを吹き飛ばす。

・手作り料理を振る舞い、褒められて赤面する。

・忍者の様な動きで自衛隊の基地に潜入する。

・最終奥義がグルグルパンチ

・師匠の会話中にチャーハンを口一杯に頬張る。

・意外にもYouTubeを見ている。


ただし中国拳法への誇りはシリーズを通して常に持ち続けており、それを侮辱する者に対しては一切容赦しない。


活躍

第1部『グラップラー刃牙』

生まれは香港で、劉海王の元で少林拳を学び、メキメキと腕を上げていく。やがて海王の座を継承した烈は徳川光成主催の地下トーナメントに出場することを決意する。


第1回戦ではサンボロシアチャンピオンセルゲイ・タクタロフを圧倒し難なく勝利、続く2回戦でも、過去に刃牙を大苦戦させた東洋の巨人マウント斗羽を敵の攻撃と体重を利用し試合開始1分以内にギブアップさせる。3回戦では愚地克巳と対戦、伝家の宝刀・マッハ突きを真正面から崩拳の一撃で打ち破った。


そして準決勝では刃牙を追い詰めるも、勝利の目前で刃牙の範馬の血を覚醒させてしまい、盛り返してきた刃牙と激闘を繰り広げるが試合の流れを押し返せず、自身の技でもある転蓮華をかけられ敗北した。

トーナメント終了後は、他の選手と共に優勝した刃牙を笑顔で祝福した。


第2部『バキ』

地下トーナメント終了後、克巳の道場食客として招かれ、神心会の更なる進化へと協力するが、神心会の道場に押し入り卑劣・狡猾な手段で克巳を襲った最凶死刑囚の一人ドリアンを取り逃がしてしまう。


その後、徳川により最凶死刑囚と対峙する5人の戦士として選ばれた烈は、24時間どんな時でもバトルを受けるという契約を結ぶ。

その後、ドリアンが末堂厚を倒した所に、愚地親子と共に駆けつけ、そこで彼が、かつて師匠の劉海王が「今のお前は彼には程遠い」と称した白人唯一の海王であった事を語る。

少林寺では同門の戦闘が認められていないため、当初はドリアンとの戦闘を拒んでいたが最終的には決闘を行い、敗北を認められなかった彼に格闘家としての引導を渡した。(その後、精神崩壊を起こしたドリアンを引き取って少林寺一門で面倒を見ている。)


続くヘクター・ドイル戦では、空手(中国武術から派生したものと烈は認識)を使う鎬を体に仕込んだ爆薬で戦闘不能に追いやったことに「キサマは中国武術を嘗めたッッッ」と激怒、鏢・青竜刀(柳葉刀)・多節棍あらゆる武器術の使用を解禁してドイルを死の一歩手前まで追いやったが突如現れたジャック・ハンマーに薬を打たれ、昏睡してしまう。目を覚ました烈が見たものは、カラスに目玉をつつかれそうになりながらも血まみれで仁王立ちを続け無防備な自分を酔っぱらいやチンピラから守り抜いたドイルの姿だった。敵ながら天晴なその姿に敬服した烈はドイルを抱えて神心会本部へと向かい、彼を治療させた。この際には、彼を背負ったまま15メートルの水面を渡りきるという超人技を見せている。


最凶死刑囚が全員再び収監された後、柳龍光毒手により死に瀕した刃牙を治療すべく、刃牙らを誘い烈は中国へ向かう。そこでは100年に一度の武道の祭典、中国大擂台賽が開かれていた。刃牙もこれに参加し、結果的に参加したことで一命を取り留めることとなる。


烈は1回戦にて握力自慢の孫海王を難なく倒し、中国武術対日米格闘家による5対5のバトルでは中堅を務める。日本人唯一の海王である寂海王を小細工を弄されながらも撃破した。寂海王との闘いでは、常に圧倒していたものの、中国武術史4000年 天才と呼ばれる者の全力を受けきって、なお両の腕に執念を宿している寂海王のことを「君こそが勝利者だ」と讃えている。

擂台賽終了後は再び日本へ飛び、克巳や加藤と共に刃牙の勇次郎を再現したエアシャドーを見守った。


第3部『範馬刃牙』

第3部になってからはしばらく出番が無かったが、原始人ピクルが発見されると他の格闘家たち共々ピクルのケージに忍び込もうとするなど、世紀の一戦に立ち会いたいという情動に狩られることとなる。猛虎をも瞬時に屠るピクルに対し、「私がヤツのエサになる」と光成に宣言し、戦いを挑んだ。


人間どころか哺乳類の範疇を凌駕するピクルには、烈の技がことごとく跳ね返される。中国武術が負けるわけにはいかない、そう決意した烈は海王であることを捨て、一人の人間としてピクルに立ち向かう。そう、その技こそが「グルグルパンチ」だった。

勿論通じるわけもなく、生物としてピクルには勝てないのか、そう思い始めた烈だったが、その体に刻み込まれた中国四千年の技の数々は、彼にを突かせることを許さなかった。「武術家」烈海王は最後の最後まで戦い抜き、右足を代償として得難い経験を得たのだった。


その後は克巳の501年目に半ば無理やり協力して、郭の力もあり克巳の「真マッハ突き」を完成させ、彼の成長に大きく貢献し、また刃牙とピクルの最終決戦でも共に観戦していた徳川や花山に事細かに解説して見せた。


ピクルが去り、義足の身となってからも闘争心は変わらず、新たな戦いの場を求め、ボクシング界に殴り込む。ボクシングジムに入門したにも関わらず、中国拳法より弱いボクシングのトレーニングなどする意味がないと、中国拳法のみで勝ち上がっていく。


ボクシングルール縛りの枷があっても、なおプロボクシングの猛者達を圧倒し、元チャンプ・ワーレフやモハメド・アライが高く評価するジョー・クレーザーを撃破し、遂には現世界チャンプであるウィルバー・ボルトに挑むまでに至った。


第4部『刃牙道』

アメリカのボクシング界でボルトに勝利していたことが語られる。その後、Youtube宮本武蔵復活を知ると再び来日。郭との修行で消力を習得し、本部以蔵に止められるも聞く耳を持たず、地下闘技場で武蔵との武器解禁戦に臨む。


苦戦を強いられる中、幾度と活路を見い出すも、戦況を覆すには至らず、捕縛され死に方も選べない有り様に涙する。勝負はついたとする武蔵に対し、プライドの高い性格から抗戦を続けてしまい、最期は消力を上回る武蔵の一撃にて胴を横薙ぎに斬り裂かれ、地に伏した。


若かりし頃の回想にて「たとえ斬られても私は即座に反撃してみせる」と言っていたが、一太刀にて臓腑を斬り裂かれ脊椎までも両断され、当然動く事など出来ず、切り口からは大量の血と臓物が飛び出していた。最期には今回の経験は「次に活かせる」と考えたまま意識を失い、二度と起き上がる事は無かった。長年刃牙ワールドを支え続けた偉大なる格闘家・烈海王。その人生は、常に戦いの中にあった。


控え室で刃牙ら仲間達に囲まれた烈の遺体を前に、徳川は武蔵と戦わせた事で烈を死なせてしまったと後悔し「間違っていたと! 言うてくれっつ!!」と、涙を流し叫ばずにはいられなかった。

一方の武蔵も徒手格闘から刃物や棒術・投擲までありとあらゆる武術を繰り出し戦う烈の姿から、その強さを「関ヶ原」と称し、「惚れてしまった」「その鍛錬に惚れ、その発想の飛躍に惚れ、その豪胆さに惚れ」「同時に畏怖(おそ)れた」と言わしめた。


その後、烈が斬られた現場を見ていた地下闘技場の観客の1人が警察に通報した事で物語は進展し、更に渋川や花山といった同じ環境で戦ってきた仲間達も動き出す事になる。


第5部『バキ道』

烈の死後、遺体は火葬されたが、火葬前、徳川は密かに烈の右腕を切断し保存していた。なんとかつてピクル戦にて右腕を失った克巳に移植しようと考えていたのである。

当然徳川を批難する克巳だったが、父・独歩の勧めや徳川の「この提案を喜ばない烈海王がどこにいる?」という言葉を受け移植を決意。


移植後、即座に馴染んだ烈の腕に驚く克巳だったが、同時に烈の守護霊を感じる様になった。

そして「片腕ブラックジャック」の肩書の元、復帰戦となる地下闘技場で行われた異種大相撲対決に参加し、横綱級の実力を持つ関脇・獅子丸と対決した。


滅多に異種格闘技戦を行わない相撲を堪能する為に手を抜き最初は押され気味だったものの、それでも最終的には圧勝する。しかし脅威のタフさから中々ダウンしない獅子丸をこれ以上壊す事は出来ないとし、克巳は獅子丸に勝利を譲った。この行動に守護霊となった烈も克巳に拍手を送っていた。


  • 烈海王復活ッッ……?

烈の死についてクローン技術や紅葉の手術で生き返れるのではないか?という読者の声に作者の板垣恵介は「それをやっちゃうと板垣恵介という作家に対して読者がビビらなくなる」「これで烈が生きていたら、もう俺は何を描いても信用されないだろう」「読者の心の中で生きてもらおう」と回答しており、明確に烈の復活が無い事を明言している。


一方で、烈の死後ネット上では「烈海王が流行りの異世界転生をする」というネットミームが流行り、コラ画像や同人誌を作成するものまで現れた。その後、チャンピオンの公式作家である陸井英史が自身の漫画で取り上げた事がきっかけで、月刊少年チャンピオン創刊50周年記念として、スピンオフ作品となる『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』(原作:猪原賽 漫画:陸井英史)が月刊少年チャンピオンで連載される事になった。


原作者・板垣恵介非公認のまま企画がスタートした為、克巳の守護霊となっている本編と食い違うものになってしまったが、陸井はこれに関して「あくまでこちらは外伝であって、本編で右腕だけ残っていても異世界の烈とは関係ない。もし今作を読んで『こんなの烈じゃねぇ』と思ったら、別個体として捉えていただければ。」と語っている。


なおストーリーに関しては「モンスターを倒す・村を再興する・現地の女の子と仲良くなる・現代の料理を披露する」などといった異世界転生ものの黄金律から外れ、何故か同じく現代から転生してきた歴史上の偉人達と戦うシナリオを展開しており、賛否両論の流れとなっていたが、制作サイドもそれを察したのか、ヒュドラとの戦いを経て烈が今までの舞台だった城下町から離れ、旅に出るという路線変更が行われ、そのすぐ後の話から今までの鬱憤を晴らすかのようなゴブリンを倒し異種族の女性と出会い狩ったイノシシを料理し振る舞うなど上記の黄金律に則ったストーリーが展開された。

現在では「異世界でも中国拳法最強を証明する」という目的のもと、元の世界には存在しなかった未知の強敵(モンスター達)に挑んでいくというものになっている。

要所要所で原作のシーン等を意識した演出が入るのが特徴。


関連イラスト

2012 龍っぽい絵を・・・烈海王

わたしは一向にかまわんッッとっとこ烈たろう


関連タグ

バキ ツンデレ わたしは一向にかまわんッッ キサマは中国武術を嘗めたッッッ 辮髪 ボクシング

グルグルパンチ 褐色肌


劉海王 - 師匠。

範馬刃牙 - 友人でありライバル

愚地克巳 - 最強トーナメントで対戦後、親友になる。

ヘクター・ドイル - 怨敵であり命の恩人でもある。


烈海王をモデル、または影響を受けたキャラクター

馮威:『鉄拳』シリーズに登場するキャラクター。容姿や格闘スタイルまで酷似している。

牙刀:『餓狼 MARK OF THE WOLVES』などに登場するキャラクター。物腰や技などが共通している。またネーミング自体が範馬刃牙のもじりと思われる。

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