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司馬遼太郎の編集履歴

2023-05-30 11:22:12 バージョン

司馬遼太郎

しばりょうたろう

日本の作家。歴史作家の大家である。

概要

大阪府出身の小説家・評論家。1923年~1996年。本名は「福田定一」で、ペンネームの由来は古代中国の『史記』を書いた司馬遷で、「司馬遷に遼(はるか)におよばず」の意味であると言う。


歴史小説や紀行文を得意とした。行動力もあり、幅広い交友関係も持つ。


司馬の小説は様々な小説家や歴史家に多大な影響を与え、小説によって歴史上の人物の一般的な印象や人物像も変えてしまった。


NHK大河ドラマや時代劇の原作も司馬作品が多い。また、『街道をゆく』のような紀行文や『明治という国家』、『昭和という国家』などの歴史随筆のほかに戯曲も書いている。


大阪府東大阪市にある司馬遼太郎記念館には、生前の司馬が集めていた史料のうち、半分近くの二万冊が常時展示されており、本棚を通り越して本の壁となっている。


作風

緻密な取材と独自の歴史観で様々な歴史上の人物達の小説を書き、基本的に司馬が好意を持った人物しか小説の登場人物として描かない。従って、司馬の扱う題材にはかなり偏りがあり、豊臣秀吉徳川家康の様に別の作品に繰り返し登場する人物もいる。


事実上、歴史小説というジャンルにおいて他作家の追随を許さない不朽のクオリティを誇る。

ただし、その作品影響力の高さゆえの「司馬史観」論争その他の理由により、近年では「フィクション作品という枠組み中では」という注釈が付されることが多くなってきている。


作品の時代の多くは戦国幕末明治を舞台にしているが、生涯、太平洋戦争の戦中とその前後の時代の小説を書くことはなかった。その理由として当時の政府や軍上層部のあまりの愚劣さと出征体験の悲惨さに腹が立ったからだと言われている。

それが高じて、司馬史観と俗称される独自の歴史観を展開した。


小説では「筆者は考える」と作者が登場して意見を述べたり、「余談だが...」というお決まりのフレーズに続いて話が脇道に逸れることがすこぶる多い。脱線で語られる蘊蓄や、知られざる人物の繰り広げるサイドストーリーも司馬作品の楽しみのひとつである。だだし、メインストーリーから頻繁に脱線するため目が滑るという声も少なくない。

あと読者を惹きつける、飽きさせないための工夫なのか何なのか、作品中に濡れ場が頻繁に挿入されるなど非常にエロ度が高くて濃い点にも(特に年少読者は)要注意のこと。


エピソード

前述の通り、戦時中に学徒出陣で徴兵された経歴をもつが、その際に戦車兵としての教育を受けている。俗にいう、福田定一少尉である。

ついぴくまとめ2枚

ガールズ&パンツァー』に登場するキャラクター福田はるはそんな彼の経歴をリスペクトしたものである。


『歴史と視点―私の雑記帖』というエッセイ集に含まれる逸話で、本土決戦の打ち合わせ中に大本営参謀に戦車で移動中に避難民で道路が埋まっていたらどうするんですか?」と質問したところ、「轢っ殺してゆけ」と返されたという記述していた。



一方で、戦車に対しては愛憎入り交じった複雑な感情を持っていたらしく、くそみそにけなすこともあれば「九七式中戦車はメカニックとしては大変優れていた」「時々夢に見る。内部で臭う独特の臭気すら夢に出てくる」と素直に愛着を語ることもあった。

「ダメな子ほどカワイイ」といったところか。

ただし、運転は下手クソだったと自己申告している。戦後も「一般車を運転しようとも思わないし、車に轢かれたのが数少ない縁だ」みたいなことを言い放っている。加えて、徴兵当初は機械関連の知識がほとんど無いのにいきなり上官に「スパナ持って来い!」といわれたがスパナが何か分からず、相手にそのスパナでぶん殴られたと、そのほか軍役時の人間関係に関しては恨みがましく綴っている。

唯一、戦車学校生徒時の校長であった池田末男大佐に関しては一流の人格者と評価した。その池田は、終戦直後に千島列島へ騙し討ち同然で侵攻してきたソ連軍を、島の民間人を脱出させた後に司馬がいう「憂鬱な乗物」に乗り込んで占守島の戦いにて迎え撃ち、壮絶な戦死を遂げた。

戦車第十一連隊 北海道占守島  (鉄獅子その21・改)

この戦いは、日本陸軍最後の勝利として後世に語り継がれている。



代表作 (カッコ内は物語の主人公)

平安時代

戦国時代・安土桃山時代~江戸時代初期

江戸時代後期

幕末

明治時代

海外

その他


関連タグ

小説家 歴史 悲しき英雄

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