CV:西村知道
概要
管理国家ラビリンスを支配している総統。
禿頭の壮年男性の姿をしており、時折部下への気遣いを見せる為、一見器が大きいように見える。
性格
上記の性格は表面的な態度に過ぎず、目的達成のためには忠誠心に厚い部下であろうと捨て駒にすることも厭わない冷酷非情な性格の持ち主。
自ら定めた治安をより安定させるためにノーザ、クラインを作り出した。
正体
国家管理用の球体型巨大コンピューター。前述の姿は影武者のアンドロイドである。
優秀なプログラム故に、やがて自我を持つようになったメビウスは国の管理すらコンピュータに任せようとする堕落した人間に失望し、全端末から自国の人間を洗脳して管理下に置いた。
人間のエゴから生まれた管理プログラム。それこそがメビウスの正体である。
末路
メビウスにプログラムされた行動目的は「苦しみも悲しみもない世界」を作り出すことであり、元来は人間のためになる善なる存在を目指して創造されていた。しかし、その結果生まれたのは管理国家としてのラビリンスであった。
メビウスは自分がやっていることが正しいと信じて他のパラレルワールドをもラビリンスのように管理しようとしていたが、キュアピーチ達にその思想の問題を指摘される。
幸せのあり方は自分が決めるものであり他人が押しつけるものではない、と。
この矜持の元にメビウスの「管理」を否定したピーチは、メビウスに逆に問いかける。
「メビウス、あなたの幸せは何?」
メビウスは自己にとっての幸福というのを全く想定することができず、他人の幸福を規定していた自分が、それを自分に適応できていないという論理矛盾を突きつけられることになる。
この時点で管理コンピュータとしてすでに瓦解していたことを自覚したようで、自らの管理を拒んだプリキュアや幹部達を道連れに自爆しようと試みた。
だが正気に戻ったシフォンの超能力によってプリキュア達は守られ、自身のみが爆発、消滅した。
なお2016年3月公開のオールスターズ映画『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』において歴代のラスボスと共に登場しているが、こちらは魔女ソルシエールがプリキュアの記憶を元に再現した複製体で本物ではない。
演者について
CVを務める西村氏は、昨年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』で炎神ジャン・ボエールを演じていた。立場もポジションも正反対なまさかの転生に驚いたファンも多かっただろう。
また、2012年の『スマイルプリキュア』では青木れいか/キュアビューティの祖父である、青木曾太郎を演じている。
関連タグ
フレッシュプリキュア 管理国家ラビリンス プリキュアの敵一覧 ディストピア 独裁者
デューン:次作のラスボス。中の人同士は某バスケマンガにて、同校の監督と生徒の関係にある。
ナポギストラー一世、スカイネット:人間を便利にするために作られたはずが、反乱を起こして独裁者となったコンピューター繋がり。前者はメビウスと同じ人間に失望した機械でもある。
ロボット長官、ファンタス星人、ギルバリス、ブレイン、星の夢、インターネサイン:人間に反乱を起こしたコンピューター繋がり。特に後者は世界を滅ぼし、大破壊を引き起こした。
メサイア(ゴーバスターズ):3年後の1時間前の番組における敵組織の首領。世界征服を目論む管理プログラム、異世界から男女の分身体を送り込む、元々は人の手によって生まれたなどと共通項あり。
レイヴンズ・ネスト、シビュラシステム:裏で支配していた管理AI。ただし、シビュラシステムの正体は・・・
グロッサー:世界征服を目論む管理プログラム、異世界から男女の分身体を送り込む、部下の一人が途中で主人公チームに転向などの共通点あり。
血祭ドウコク、スーパーアポロガイスト:同時期のニチアサ作品におけるラスボス。
アカギ(ポケモン):世界から感情を消し去ることが目的のラスボス繋がり。
アイ(シン・仮面ライダー):こちらも歪んだ幸せの概念を持つAI。ただしアイの場合は“最も深い絶望を抱えた少数の人間を救済する”というメビウスとは逆の方法である。
ロボットの神様:本質的にはある意味正しい表現。