概要
Universal Studios Japanの愛称。株式会社ユー・エス・ジェイにより運営されている。2001年3月31日開園。ユニバーサル・スタジオ社が手掛けたテーマパークとしては3つ目であり、米国外の進出としては初である。
全体の敷地面積は54ヘクタール (54万平方メートル。阪神甲子園球場14個分)
開園当初は好調だったものの、その後ハリウッド映画限定という拡張性のなさが足を引っ張り、なかなか維持費に見合った収益を得ることができなかったがP&Gのマーケティングを担当した森岡毅氏を迎え入れ、映画の世界のみに限定しない様々な戦略を打ち出し、少しずつ売り上げを回復させていく。
それ以降もハリー・ポッターをはじめとする映画を中心としながらも、進撃の巨人やゴジラ等日本のアニメ・漫画・映画更にはゲーム作品まで幅広く取り扱うイベントやアトラクションを展開し、成功を収めている。当時政府が打ち出したクールジャパン戦略とも非常にかみ合っており、海外からも注目を集めた。
年間の来場者数は毎年1000万人弱を推移しており、2012年には累計来場者数が1億人を突破した。2012年の世界テーマパーク来場者数ランキングでは9位であり、日本のテーマパークとしては東京ディズニーランド、ディズニーシーに次いで3位。ユニバーサル・スタジオのテーマパークとしてはアメリカの本家を追い抜いてトップである。
各エリアと主なアトラクション
園内は10のエリアに分かれており、下記のアトラクションを始めとした様々なエンターテインメントがゲストを待っている。
ハリウッド・エリア
映画の都ハリウッドにあるスタジオや大通りを再現したエリア。
- ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド
好みのBGMと共に空を駆けるジェットコースター。後ろ向きに進むバックドロップ(イラストの赤いコースター)が人気。
- スペース・ファンタジー・ザ・ライド
回転するライドに乗って宇宙を飛び回る屋内型コースター。
VRゴーグルをつけて乗る"XRライド"を始め、イベントに合わせた期間限定版が時折開催される。
- シネマ4Dシアター
飛び出す3D映像と様々な特殊効果を組み合わせた"4D"を体験できるシアター。
普段は"セサミストリート4-Dムービーマジック"と"シュレック4Dアドベンチャー"を入れ替え制で上映している。
- ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー
ビートルジュースとユニバーサル映画の代表的なモンスター達が披露するロックンロール・ショー。
- プレイング・ウィズおさるのジョージ
おさるのジョージと遊べる子供向けアトラクション。
- シング・オン・ツアー
"イルミネーション・シアター"で開かれるアニメーション映画"SING/シング"をテーマにしたショー。
ニューヨーク・エリア
1930年代のニューヨークを再現したエリア。
- アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド
MARVELコミックの人気ヒーローであるスパイダーマンの世界を駆けるライド型アトラクション。
アミティ・ヴィレッジ
映画ジョーズに登場する漁村アミティを再現したエリア。
- ジョーズ
サメに襲われる恐怖を体験できるボートツアーアトラクション。
ミニオン・パーク
- ミニオン・ハチャメチャ・ライド
ミニオンになってグルーの秘密基地を冒険するライド型アトラクション。
- ミニオン・ハチャメチャ・アイス
凍ったプールの上を走るコーヒーカップのようなアトラクション。
ユニバーサル・ワンダーランド
スヌーピーやセサミストリート、ハローキティなどのキャラクターたちがいるファミリー向けエリア。
以下の3つのエリアにそれぞれのキャラクターをテーマにした遊具やアトラクションがある。
- スヌーピー・スタジオ
- ハローキティ・ファッション・アベニュー
- セサミストリート・ファン・ワールド
サンフランシスコ・エリア
アメリカ西海岸の港町を再現したエリア。
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター
ハリー・ポッターシリーズの舞台である魔法界のエリア。
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
魔法の椅子に乗ってホグワーツ城の周囲を飛び回るライド型アトラクション。
- フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ
魔法界の生き物ヒッポグリフに乗るコースター型アトラクション。
ジュラシック・パーク
現代に蘇った恐竜たちが待つ"ジュラシック・パーク"をテーマとしたエリア。
- ジュラシック・パーク・ザ・ライド
ティラノサウルスと25.9mのダイブが最後に待ち受けるボートアトラクション。
- ザ・フライング・ダイナソー
翼竜プテラノドンに背をつかまれ、腹ばいのまま空を飛び回るジェットコースター。
スーパー・ニンテンドー・ワールド
マリオを始めとした任天堂のゲームの世界を体験できるエリア。
- マリオカート ~クッパの挑戦状~
マリオカートのレースに参加することができるアトラクション。
- ヨッシー・アドベンチャー
ヨッシーに乗ってエリア内を散策できるアトラクション。
ウォーターワールド
映画"ウォーターワールド"のスタントショーが行われるエリア。
ラグーン
パークの真ん中に位置する湖。
開園当初は、ここでパークの夜を締めくくるショーが行われていた。
現在は"ユニバーサル・スペクタクル・ナイト・パレード"というパークを一週するパレードが1日の最後を飾っている。
かつて存在したエリア・アトラクション
開園当初の経営困難や映画以外のコンテンツも取り入れる戦略の採用もあり、アトラクションやエリア全体の世代交代が何度も行われているのもある意味パークの特徴となっている。
思い入れのある場所とアトラクションは、味わえる内に存分に楽しもう。
- モーション・ピクチャー・マジック
パーク内にある多くのアトラクションの元ネタを手掛けたスピルバーグ監督の案内の元、 映画の世界を巡るショー・アトラクション。スクリーンに映っていた撮影セットが目の前に現れ、その中を通りながら退場するという映画ファンにはたまらない演出が成されていたという。
開園から2002年11月4日までの短命な上演の後、劇場は「シネマ4Dシアター」へと改装された。
パーク開園10周年記念企画の際に、閉演直前の一度だけ再演されるサプライズが行われた。
- ウエスタン・エリア
開園から2006年5月まで存在した、西部劇の世界をテーマにしたエリア。
ギャング三兄弟と保安官コンビの戦いを笑いあり・アクションありのスタントショーで描く"ザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタントショー"と、動物たちが俳優顔負けの演技を披露する"アニマル・アクターズ"ら二つのショーアトラクションが存在していた。
- ランド・オブ・オズ
ウエスタン・エリアの跡地に作られ、2007年7月12日から2011年2月まで存在したオズの魔法使いをテーマにしたエリア。
エリア内の劇場"エメラルド・シアター"では、ブロードウェイ・ミュージカルの名作"ウィキッド"の短縮版が披露されていた。
- E.T.アドベンチャー
自転車を模したライドで、E.T.を彼の故郷"グリーン・プラネット"へ送り届けるライド型アトラクション。最後にはE.T.が名前を呼んでくれるクライマックスが待っていた。
開園から2009年5月まで運営された後、跡地はスペース・ファンタジー・ザ・ライドとなっている。
ファミリー層を始め人気の高いアトラクションだった為、クローズ後の2009年5月から翌年の10月の間にアトラクション内のキャラクター達に会えるウォークスルー型のアトラクション「"E.T.アドベンチャー・ザ・レジェンド"」が公開された。
- ペパーミント・パティのスタント・スライド
"スヌーピー・スタジオ"に隣接していた、ゴムボートに乗る形のウォータースライダー型アトラクション。開園から2013年9月まで運営していた。
跡地はハリー・ポッターのエリアへの入口となっている。
デロリアン・タイムマシーンに乗って過去や未来を飛び回る冒険を体験できるライド型アトラクション。
開園から2016年5月まで運営された後に跡地は"ミニオン・ハチャメチャ・ライド"に、周辺は現在の"ミニオン・パーク"となった。
- アニメ・セレブレーション
カートゥーンの世界から抜け出してきたウッディー・ウッドペッカーと、彼を捕まえて元いた所に戻そうとするアニメ監督の吉川哲也(イラスト右、CV:関俊彦)のドタバタ劇を描くショーアトラクション。
開園時から運営されていたが、2016年6月に実質的なクローズを迎えた。使われていたスタジオは2018年6月からオープンした"プレイング・ウィズおさるのジョージに流用された。
- スヌーピーのグレートレース
"スヌーピー・スタジオ"の中にある子供向けのジェットコースター・アトラクション。
開園当初から運営されていたが、2021年3月にクローズした。施設は2022年現在も残ったままとなっている。
- ターミネーター2:3-D
SFアクションの傑作"ターミネーター2"の世界を舞台演技と3D映像、アニマトロニクスを組み合わせた斬新な演出で描くショー・アトラクション。
上演前に行われる司会者・綾小路麗華による観客いじりも大人気であった。
- バックドラフト
映画"バックドラフト"の撮影現場を舞台に、恐怖の大火災を肌身で体験するアトラクション。
サンフランシスコ・エリア内にある消防署を模した建物の内部にあった。
「ターミネーター2」と「バックドラフト」は2020年後半からコロナ禍の影響による閉鎖が続いた後、「スパイダーマン」のクローズ発表時に再開することなく運営終了となった。
名物キャラクター
- 綾小路麗華(イラスト真ん中)...ターミネーター2:3D→しゃべくり・ゼネラル・マネージャー(SGM)
- ビートルジュース(イラスト左)...ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー
- ディーコン(イラスト右)...ウォーターワールド
登場するアトラクション内だけでなく、イベントやパーク外に向けた宣伝などで世界観の垣根を越えて共演することも多い三人組。
「ターミネーター2:3D」の運営終了後、綾小路麗華は「しゃべくり・ゼネラル・マネージャー(SGM)」としてイベントに登場する。
入場料金
USJでは入場券を持っている事で利用期間内は全てのアトラクションに乗車可能である。但し、年間スタジオ・パスを除き退場後の再入場は出来ない。
年間スタジオ・パスについては2種類存在し購入から1年の間は入退場及びアトラクションの利用が自由に行える(但し、ゴールドパスについては除外日が存在する)。
沿革
- 2001年3月31日……オープン
- 2003年4月26日……セサミストリート 4-D ムービーマジックを導入
- 2003年6月20日……シュレック 4-D アドベンチャーを導入
- 2004年1月23日……アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライドを導入
- 2006年5月7日……ウエスタン・エリアが終了
- 2006年7月12日……ランド・オブ・オズエリアを導入
- 2007年3月9日……ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドを導入
- 2007年7月19日……マジカル・オズ・ゴーラウンドを導入
- 2008年3月18日……ファンタスティック・ワールドを導入
- 2009年3月5日……マジカル・スターライト・パレードを導入
- 2009年5月10日……E.T.アドベンチャー終了
- 2009年7月18日……E.T.アドベンチャーレジェンドを導入
- 2010年2月28日……E.T.アドベンチャーレジェンド終了
- 2010年3月19日……スペース・ファンタジー・ザ・ライドを導入
- 2011年1月10日……ウィケッドを終了
- 2011年2月15日……ランド・オブ・オズエリアが終了
- 2012年3月16日……ユニバーサル・ワンダーランドエリアを導入
- 2013年7月5日……NEW アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3Dを導入
- 2013年7月19日……バイオハザード・ザ・リアルを導入
- 2014年7月15日……ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターを導入
- 2016年3月18日……ザ・フライング・ダイナソーを導入
- 2016年5月31日……バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドが終了。
- 2016年12月16日……ユニバーサル・クールジャパン「戦国・ザ・リアルat大阪城」を大阪城で開演。
- 2018年5月17日……スペクタクルナイトパレード・ハリウッドスタート。ハリー・ポッター、トランスフォーマー、ジュラシックワールド、ミニオンズの世界を再現。
- 2020年3月以降……COVID-19流行の影響で、ほぼすべてのイベントが中止。任天堂エリアも、オープンが延期になった。
- 2020年10月16日……任天堂エリアオープンに先駆け、マリオカフェ&ショップがオープン。
- 2021年3月18日…スーパーニンテンドーワールドグランドオープン。
事故・事件
- 2001年……社員がアトラクションの予約券を横領しインターネットオークションに出品して懲戒解雇となった
- 2002年……テレビプロダクションツアーの水飲み器に誤って工業用水が供給されていた このため、暫くの間、園内で飲料水が配られることとなった
- 2002年……ハリウッド・マジックで大阪府の認可量以上の火薬が使われていたことが判明
- 2011年……ターミネーター2:3Dの外壁に取り付けられた窓枠が落ち3人が怪我
- 2012年……神戸大学文学部2年の男子学生がアトラクションで迷惑行為を繰り返す 翌年本人のTwitterの投稿により発覚し永久入場禁止処分を取られる
- 2017年&2018年……ザ・フライング・ダイナソー緊急停止の影響で客が宙吊りになった。
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