「だから、私たち39人からの…」
「この歌を、声を…届けさせてください!」
「……でも、私の"夢"はきっとここだから。」
「このステージで夢を摑むのがアイドルだと思うから!」
本記事の概要
「新しい未来へ」とは、メディアミックス『アイドルマスターミリオンライブ!』に属する以下の2作品に共通するサブタイトルである。
楽曲「Dreaming!」の冒頭の歌詞「Dreaming! 新しい未来へ 届けにゆこう Happiness!!」が由来であろう。
本記事では両作品について解説する。
- アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』第12話
- 漫画『アイドルマスターミリオンライブ!』第23話
概要(アニメ)
アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』第12話(最終話)のサブタイトル。
先行公開では2023年9月29日公開の第3幕に含まれ、TVでは最速で2023年12月24日に放送された。
あらすじ(アニメ)
12月25日の劇場こけら落とし公演「RAISE THE DREAM!!!」は始まったばかり。Team2nd(高坂海美・真壁瑞希・福田のり子・篠宮可憐・百瀬莉緒)の「海風とカスタネット」の後は、徳川まつりの「フェスタ・イルミネーション」、松田亜利沙の「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」とソロ曲が続き、会場は盛り上がりを見せる。
Team5th(高山紗代子・宮尾美也・箱崎星梨花・野々原茜・中谷育)の出番直前、紗代子はいつもライブでは外している眼鏡を春日未来に託しステージに向かう。Team5thの「バトンタッチ」の後は望月杏奈・豊川風花・横山奈緒の「Sentimentl Venus」へと繋がり、更に盛り上がりを増す会場にプロデューサー(P)たちはライブの成功を確信するが――。
最終サビ直前、突如楽曲が止まる。
音響機材が急にダウンし、動かなくなったのだ。
ステージ上の杏奈たちや観客が困惑する中、観覧に来ていた如月千早は思わず「止まらないで!」と叫ぶ。それを聞いた杏奈たちはアカペラで残りの歌詞を歌い始め、更に観客も一緒になって歌い、全員で急場を凌いだのだった。
「Sentimental Venus」は歌い切ったものの、機材はすぐに復旧するような状態ではない。慌てるPにチーフプロデューサーは、客電を点けてライブを中断する可能性も視野に入れなければと助言する。アイドル達も最悪の事態が頭に浮かび不安に覆われる中、居ても立っても居られない未来は解決策もわからないまま舞台袖に向かい、最上静香と伊吹翼もついていく。
必死に復旧を試みるものの、復旧の兆しが見えないことを感じたスタッフはやはりPに中断を進言しようとする。しかし、皆で繋いできたバトンの集大成であるこのライブを絶対に止めたくないPは、引き続きの復旧をスタッフ達に頭を下げてお願いする。
すると客席では、再開を待つ観客が自然とクラップを始め、更にペンライトを振りながら「がんばれー!」などと声援を送る。その様子を見た未来は、ファンも同じ想いを持っていることを痛感し涙を零した。
そしてまたしても突然、音響機材が復活。ライブはすぐに再開の体制に入る。
再開後1曲目は、白石紬の「瑠璃色金魚と花菖蒲」。それまで気弱な様子をよく見せていた紬だが、自分が繋がなければという使命感に覚悟を決め、強い意志によるパフォーマンスは観客を唖然とさせるほど魅了した。更に桜守歌織の「ハミングバード」、Team3rd(田中琴葉・所恵美・七尾百合子・豊川風花・大神環)の「オレンジノキオク」とライブは続き、流れが戻る。そしてTeam4th(馬場このみ・周防桃子・二階堂千鶴・松田亜利沙・横山奈緒・ロコ)、Team1st(佐竹美奈子・北沢志保・望月杏奈・天空橋朋花)、Team7th(ジュリア・舞浜歩・矢吹可奈・北上麗花)、Team6th(徳川まつり・島原エレナ・エミリー スチュアート・永吉昴・木下ひなた)も楽曲を披露した。
最後の出番を託されたTeam8th(春日未来・最上静香・伊吹翼・白石紬・桜守歌織)。デビュー曲「REFRAIN REL@TION」を歌い、更に39人全員での想いを届けたいという願いから、最終サビでは他の34人も客席の通路で同曲を歌唱。万雷の拍手と歓声に包まれながら、こけら落とし公演は幕を下ろした。
終演後、雪が降る劇場の屋上に集った39人。
今日の公演はあくまで始まりのライブに過ぎない。これからアイドルたちは様々なお仕事、楽曲、お芝居と出会い、更にライバルとの出会いも待ち受けている可能性もある。そんなアイドル人生を、ずっとどこまでも一緒に走って行く、そんな決意を39人は確かめ合ったのだった。
今日も765プロライブ劇場では公演が行われ、町のどこかではアイドル達の活躍する姿が見られることだろう。
「「765プロライブ劇場に、ようこそ!」」
楽曲(アニメ)
オープニング
挿入歌
BGM
エンディング
余談・小ネタなど(アニメ)
(随時追加)
- 全12話で最もサブタイトルが短い(6字)。逆に最長は第6話「動き出す夢 ライブシアタープロジェクト!」(19字)。
- サブタイトル「新しい未来へ」については上述の通りゲッサン版の実質最終回にあたる第23話と共通しており、オマージュしたものとみられる。
概要(漫画)
ゲッサン版漫画『アイドルマスターミリオンライブ!』第23話のサブタイトル。
雑誌『ゲッサン』では2016年8月12日発売の2016年9月号に掲載され、単行本では2016年12月12日発売の5巻に収録されている。
あらすじ(漫画)
クリスマス当日、それは春日未来が初センターを務める劇場の定期公演、そして最上静香の出演する武道館でのライブ当日。静香は出演前、他事務所の共演者である角倉からプレッシャーをかけられるが、以前のように孤独感に苛まれることもなく、ただステージが待ち切れない一心だった。
やがて両公演の幕が上がる。劇場では1曲目の後、MCで未来は翼を呼ぶ。
元々この公演でユニットで曲を歌う予定だった未来・静香・翼だったが、静香が武道館公演に出ることが決まりそれは叶わなかった。それでも、「このステージで夢を摑むのがアイドルだと思う」と語る未来は翼に、そして翼は……そこにいないはずの静香に、一緒に歌おうと呼びかける。
横山奈緒「スクリーンで…静香が歌っとる!」
劇場のスクリーンに映るのは武道館で歌う静香、そして武道館のスクリーンに映るのは劇場で歌う未来と翼。未来の「このステージで3人で歌いたい」という夢を聞いたプロデューサーは、武道館公演プロデューサーの灰島に手を回し、同時中継で2会場を繋ぐというプロジェクトを成功させたのだった。
2会場で「君との明日を願うから」を歌う3人。劇場では翼が更に観客を煽って盛り上げ、3人は会場は別々でも一緒のステージを過ごしたのだった。
3人の出番が終了。静香は礼を言った灰島に労われる一方で、角倉らからは勝負はこれからと焚きつけられ、"これから"のアイドル活動に思いを馳せた。
一方で、未来も舞台袖でPにステージを褒められる。デビューの定期公演、中学校の文化祭のステージ、遊園地のステージ、様々なステージやイベントにこの1年で立った未来だが、それらを「全部好き。」と語る未来は、更に来年の目標としてフェス、武道館、全国ツアー、海外ライブ…とキリのない夢を口にする。そのうち宇宙ライブとか言い出しそう、そして全部叶えば文句なしのトップアイドルだと語るPに対し、未来は……
「プロデューサーさん、決めました! 私、トップアイドルになりたいです。」
そして自分をトップアイドルにしてくれるかとの未来の問いに、Pも……
「もちろん、俺は未来のプロデューサーだからな。」
「改めてよろしくな、 未来のトップアイドルさん。」
1人のアイドルと1人のプロデューサーは、永遠の絆を確かめ合ったのだった。
楽曲(漫画)
余談・小ネタなど(漫画)
- これまで顔がはっきり映ることがなかった本作のプロデューサーだが、今回の最終ページにて初めて顔がはっきり映った。また、『ミリオンライブ!』単独の作品でプロデューサーのビジュアルが判明するのはこれが初であった。
関連タグ
前後の回(アニメ)
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