東海道本線(静岡地区)
とうかいどうほんせんしずおかちく
概要
この区間はほとんどが片側3扉オールロングシートの電車が主流で、しかも普通列車のみで運行している。
クロスシート車は朝夕に首都圏から来る2階建グリーン車付きのE231系またはE233系(熱海~沼津間)と名古屋地区から来る転換クロスシートの313系(浜松~静岡間)と静岡~三島間に御殿場線、身延線の313系セミクロスシート車(3000番台・3100番台)が静岡車両所への送り込みを兼ねてわずかに来るのみだったが、2022年3月改正より313系8000番台が転属してきたことで、転換クロスシート車両の運用が熱海まで拡大した。
速度についてはJR東日本の東海道線に比べて速度が高く、2023年のダイヤ改正で廃止された快速アクティーよりも速いと揶揄されるほどである。
最高運転速度自体は110km/hとむしろ若干下がるのだが、駅間が長くまた走行する電車の大半が211系2M1Tや313系など加速度の大きな車両で占められていることの影響が大きい。なお、この区間の所要時間は、客車時代の急行と同程度かそれよりもやや上回るというレベルは維持されている。
さらに東京ー神戸間の東海道本線で唯一、トイレ未装備の車両(211系)が多数運用されている区間でもある(いわゆる緩行線を除く)。在来線で長距離移動する場合、運が悪いと当区間(約152㎞)をトイレ無し車両で移動する事を強いられるスーパー地獄を経験する場合がある。
かつては東京から静岡、浜松への直通があったが2004年10月16日のダイヤ改正で沼津まで短縮され現在に至っている。
また、週末の深夜に2017年3月3日まで運行されていたホームライナー静岡21号の後継として設定された三島発静岡行きの乗車整理券不要の快速列車が同年3月4日のダイヤ改正より運行中。
使用車両
静岡車両区所属車両
5000番台・6000番台が使用されている。
一部の編成は大垣車両区から転属してきている。
2024年から315系の投入に伴い順次置き換えられる予定。
2300番台・2350番台・2500番台・2600番台・3000番台・3100番台・8000番台が使用されている。
3000番台と3100番台は前述の通り静岡車両区への送り込みを兼ねた運用となっている。
8000番台は2022年3月に神領車両区から転属してきた。
特急ふじかわとホームライナーの運用がメインだが、浜松~豊橋間と沼津~熱海間では普通列車として運行されている。
過去には特急東海や快速ムーンライトながらの他、東京と静岡を結ぶ普通列車の運用にも就いていた。
大垣車両区所属車両
平日限定で浜松以西に乗り入れている。
かつては静岡駅まで乗り入れていた。
313系
0・300・1100・1500・1600・5000・5300番台が使用されている。このうち0番台と1100番台は静岡駅まで、300番台、1500番台、1600番台、5000番台、5300番台は掛川駅まで乗り入れている。
JR東日本からの乗り入れ車両
朝夕のラッシュ時に東京方面から沼津まで直通運転する普通列車として乗り入れており、グリーン車付きの10両編成で運転される。
E257系2500番台
修善寺着発の踊り子号として熱海~三島間に乗り入れる。