火野レイ
ひのれい
プロフィール
概要
紫に近い黒髪を太ももの半ばまで伸ばした美少女。巫女もしている火川神社の孫娘で、霊能力で未来を予知したり魔除けのおふだを作れる。ペットは鴉のフォボスとディモス。
ミッション系の女子校・私立T.A女学院中等部在籍。学園での愛称は「レイ様」。
仕事中は巫女装束だが、通学中はブレザー型の灰色セーラーを着る。
家族構成
火川神社の宮司を務める祖父と二人暮らし。霊感を不気味がられて近所では孤立している。
父親は民主自由党の火野議員(実写版では火野隆司)。か細く病弱だった母親(実写版では火野リサ)は父親を信じて待ち続けていたが、レイが幼い頃に亡くなった。レイは母方の祖父の火川宮司にずっと預けられ、政治にかまけて母の見舞いにも来なかった父親を嫌っている。
原作版では父の秘書・海堂が幼少期の世話係。旧アニメ版では親戚に陶芸家の伊吹ケンゴがいる。
原作版とCrystal
前髪に分け目がある。気楽なひとりを好むクールビューティー。高飛車で警戒心が強く、超高温の「蒼い炎」のごとき少女。当初はお嬢様言葉を使っていたが、次第に月野うさぎたちに影響されて普通の言葉遣いになっていった(Crystalではお嬢様言葉は初登場時のみ)。預言やタロットカードの占いを得意とする。
将来の夢は祖父の跡を継ぐことで、宗教上の理由でT.A女学園のミサ出席を遠慮している。原作版によると「バカだと思ってる」という理由で男嫌い。「うるさいしくだらない」という理由でテレビ番組も嫌いだが、「カルピスこども劇場」(=世界名作劇場)と「デビルマン」だけは見ていた。
番外編「カサブランカメモリー」によると、父親の秘書だった海堂と恋に落ちたが、政治家を志して父親の命令で政略結婚していく海堂と別れ、次に恋をしたら独占欲でその人をダメにするとして「もう恋はしない」と決めた(ジェダイトの面影を追っている節もある)。
セーラー戦士で唯一十番高校に入らず、T.A女学院高等部にエスカレート進学して弓道部に入部した。ミーハーでうるさい愛野美奈子とは相性が悪そうに見えて、不思議とウマが合う。
携帯ゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」にコラボ出演時は、一人だけ「知らない人に素性は明かせない」と主人公を警戒した(うさぎの説得で素性を明かしたが)。
旧作アニメ版
「今時女よりも男の方が偉いなんて言ってるのはおじさんだけだわ!」
前髪に分け目がない。しっかりしているが変わり者なツンデレキャラで、普段は猫をかぶっている。月野うさぎと衝突したが、最終的に喧嘩友達兼ボディーガードに収まった。
地場衛に半ば強引に交際を申し込んだが、タキシード仮面の正体と知って身を引いた。
居候の弟子入り志願者・熊田雄一郎とは友達以上恋人未満で、雄一郎には好意もあるものの、もてあそんでもいる。旧アニメ30話ではアクシデントで裸を見られた(全裸だったかセミヌードだったか不明)。後に136話では逆に風呂場で全裸の地場衛の後ろ姿を目撃するというアクシデントが起きた。
さすがに原作のようなサブカル嫌いはスポンサーがつかない恐れがあり、視聴者からの親しみやすさを優先させる判断の元でうさぎや美奈子に近い面食いのギャグキャラになった。自室に漫画を置いており、うさぎによく読まれている。
特に無印の第21話はその最たるもので、「アニメなんて子どもの見るもの」とバカにしておきながら、当時のアニメオタクのテンプレ衣装だった白シャツとピンクのオーバーオールに身を包み、前番組『きんぎょ注意報!』の紙袋に色紙を詰めてアニメ制作会社「スタジオダイブ」の見学に行こうとした。どうも只下和子さんたちのサインでも貰おうとしたらしい。もっとも、誘ったのはうさぎだが。
この「ぶっ壊レイちゃん」を仕掛けた演出家の幾原邦彦氏だが、劇場版の監督を務めた上に2代目のシリーズディレクターになり、さらに後に評価の高い作品を次々に叩き出す名監督になった。
実写版
元々黒髪だったため、変身前後での容姿(特に髪)の変化は比較的少ない。
基本的には原作に準じたクールビューティーだが、うさぎに文句を言いながらも世話を焼いたり、負けず嫌いであるなどテレビアニメの性格も混じっている。お嬢様言葉は使っていない。
原作以上に美奈子との関係が掘り下げられており、彼女とは前世への考え方を巡って対立関係にあったものの、病魔に侵されていた美奈子が自分にリーダーを引き継がせようとした時に友情が芽生え、彼女の死に号泣した。
クリスチャンの母に合わせて彼女自身もクリスチャンになり、母の命日には教会で祈りを捧げている。
男嫌いの原因は原作とは異なり、母親が亡くなった後神社へ預けられた上、母の死に目に会わなかった父親への反抗心が主な原因。父親とある程度和解した後は男嫌いも解消しつつある模様。
後日談の「Special Act」では怪我のために最終決戦には参戦できなかった。
余談
実写版でレイを演じた北川氏は劇場版美少女戦士セーラームーンCosmosにてセーラーコスモスの声を担当する(実写版が女優デビュー作でもあった)。
レイのモデルとされた観月氏は『セーラースターズ』のエンディングテーマを歌っている。
関連タグ
超力戦隊オーレンジャー…第5話で富沢女史が「火野先生」という役名で実写出演している。
他作品の関連キャラ
テレビ朝日系のアニメ
日野あかね:『スマイルプリキュア』の登場人物。名字の読み、制作会社、炎属性の突っ込み役繋がり⇒セーラームーン×プリキュア
青木れいか:『スマイルプリキュア』の登場人物。黒髪ロング、名前に「れい(レイ)」が入る、お嬢様、弓道部所属で弓道由来の技がある、祖父のCVが西村知道氏といった共通点がある。彼女の母親のCVはまことと同じ。
その他
火野映司:『仮面ライダーOOO』の登場人物。政治家の子供繋がりでもある。親戚説あり。一族?の後輩で行動原理の一部がアイツに似ている⇒火野あかね
富沢レイ:『レッスルエンジェルス』のかなり直球なパロディキャラ。旧作ではリングコスチュームが巫女服やセーラー服風レオタードで更にヤバい。富沢氏も出演したがさすがに別キャラを担当。
綾波レイ:『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物で、綾波レイの名前の由来になった。
飛影:原作者の武内直子氏の旦那の冨樫義博氏が原作の『幽遊白書』の登場人物(⇒冨樫夫婦)。名前が「ひ」で始まる、炎属性、クールであまり群れない性格という共通点がある。
日暮かごめ:『犬夜叉』の登場人物。セーラー服、黒髪ロング、弓を武器に使う神社生まれの巫女という共通点をもつ。レイ役の佐藤利奈氏は『犬夜叉』でモブキャラを演じ、かごめ役のゆきのさつき氏は『美少女戦士セーラームーンCrystal』でコーアンを演じた。
土方レイ:『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の登場人物。黒髪ロング、クールな性格、「レイ」の名前が共通するが、こちらは男子である。土方レイ役の木藤聡子氏は『美少女戦士セーラームーン』にて西園寺瑠衣を演じた。
風切大和:『動物戦隊ジュウオウジャー』の登場人物。病気の母親の死に目に遭わなかった仕事人間の父親を嫌う赤色戦士。
東條希:『ラブライブ!』の登場人物。占い・霊感のスキルを持ち、巫女姿になることが多い女学生。多忙な両親と暮らしていない。⇒セーラームーン×ラブライブ
神凪綾乃:『風の聖痕』の女主人公。退魔士の一族であり巫女衣装を着ることもある炎属性の黒髪ロング。性格も気が強く口調も似ている。