獪岳
かいがく
「何度も言わせんじゃねえ 消えろよ」
概要
我妻善逸の回想にて存在が示唆されていた彼の兄弟子で、元“柱”の桑島慈悟郎の下で共に雷の呼吸の流派の修行を積んでいた間柄。
当初は名前が不明だったため、読者からは善逸に桃を投げつけていた姿から「桃先輩」という仮称で呼ばれていた。
師匠である慈悟郎のことを「先生」と呼び熱心な努力家で修行に励む雷の呼吸の継承者。
雷の呼吸の型を一つしか使えず泣いてばかりの逃亡常習犯の善逸を嫌い、何かと暴力的な言動をとっていた。善逸の回想シーンでは
「じいちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえ!!先生は“柱”だったんだ 鬼殺隊最強の称号を貰った人なんだよ!元柱に指南を受けられることなんて滅多に無い!先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!目障りなんだよ消えろ!!なぜお前はここにいるんだ!!なぜお前はここにしがみつく!!」
だと善逸にきっぱりと告げ、剣士を辞めるように責め立てている。
真面目な努力家の獪岳からすれば、善逸のヘタレっぷりはよほど気に障るのだろう。
兄弟子であることから善逸より早く鬼殺隊に入隊しているようだが、階級や入隊後の動向は一切不明。
⚠️以下、無限城編のネタバレ注意⚠️
無限城編にて
「相変わらず貧相な風体をしてやがる 久しぶりだなァ善逸」
黒死牟によって鬼となり、鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人として登場。鬼化したことによる影響か、顔には痣が浮き出、耳はエルフ耳、白目が黒く染まった異様な目付きとなっている。
敗死した堕姫と妓夫太郎に代わって"上弦の陸"の数字を与えられ、その席位に従い右目に「上弦」、左目に「陸」の文字が刻まれていた。
無限城での決戦にて、対面を望んでいた善逸と遂に対峙する。
人間時の名前 | 獪岳 |
---|---|
身長 | 167cm |
体重 | 64kg |
趣味 | 博打 |
数字 | 十二鬼月 上弦の陸 |
血鬼術 | 全集中 雷の呼吸 |
一人称 | 俺 |
CV | 細谷佳正 |
(鬼としての)初登場話 | 単行本17巻 第143話「怒り」 |
公式人気投票 | 第2回:21位(865票) |
彼の日輪刀は黄色であり、鎬に稲妻のような文様が入っている。この特徴は善逸の日輪刀と重なっており、彼も善逸同様”雷の呼吸”への高い適性があることがわかる。
彼が熱心な努力家で、真面目に鍛錬に励んでいたことは間違いない。慈悟郎も善逸に「獪岳を見習え!!」「兄弟子のようになれ!!」と叱咤激励し、善逸も獪岳を嫌ってはいたものの、自分とは違いひたむきな彼を尊敬していた。そして、その背中を見ていつか肩を並べて共に戦うことを願っていた。
しかし善逸への発言からわかるように、獪岳は決して”良い兄弟子”ではなかった。
己の才能を絶対視するあまりに善逸を露骨に見下して蔑んでおり、ヘタレの彼とは違う方向の問題児。むしろなまじ真面目な故に”自分は認められて当然だ”という強い承認欲求を抱えており、それが認められない現状に不満を募らせて弟弟子に強く当たっている、といったところ。
その本性は「自分の才能を正しく評価する者が善で、自分を正しく評価できない(しない)者が悪」と口にした傲慢さにも現れている。
ちなみにこれらの事からも分かる通り、鬼になってまだ間もないのもあってか、人間時代の記憶はハッキリと保っている。
善逸はそんな彼を「どんな時もアンタからは不満の音がしてた 心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ」と評した。
過去
彼は“岩柱”悲鳴嶼行冥が心を閉ざした原因である。
かつて、悲鳴嶼が多くの孤児と共に住んでいた頃『ある子供が、言いつけを破って夜に出歩いていた時に鬼と遭遇し、自分一人が助かるために鬼に悲鳴嶼と他の子供達を売った』という事件が起こった。
その回想シーンで、ビジュアルの類似性と身勝手な行動から、その時の子供こそ、慈悟郎に拾われる前の獪岳ではないかという推測もなされていた。その後、原作17巻にてそれが獪岳本人であると明言された。
事件の真相は「寺の金を盗んだことが他の子供達にバレて責め立てられ、その日の夜に追い出され、遭遇した鬼に彼らを売った」というものであった。
子供達は悲鳴嶼に相談もなく(後になって自分たちの仕出かした事の重大さに気付いたのか)追い出した後ろめたさからか獪岳は寝ていると嘘を吐き、悲鳴嶼自身も目が見えないこともあり鬼に言われるまで獪岳がいない事に気づかなかった。
彼が寺での生活についてどう思っていたかは不明だが、悲鳴嶼の回想シーンや単行本のオマケページでは食事や悲鳴嶼に頭を撫でられた時に屈託なく笑っている場面が描かれ、師匠である慈悟郎や善逸と暮らしていた時と違う面も見せている。
善逸は獪岳のことを「クズ」と評し、その苛烈な性格から確かに嫌ってはいたが、それでも獪岳はたった一人の兄弟子であり、彼の”雷の呼吸”の継承者としての確かな才能とその弛まぬ努力を尊敬し、他の隊員が彼を馬鹿にしていた時は殴りかかった事すらある(当の本人からは、『問題起こすなカスが』『お前みたいなのがいるのは本当に恥だぜ』と吐き捨てられているところにすれ違いがある)。また善逸は修行場を離れた後も獪岳にまめに手紙を送り、心の底では「兄貴」と呼ぶなど敬意と親しみを抱いていたが、それが獪岳の心を満たすことはなかった。
そんな獪岳が善逸を嫌っていた最大の理由は、善逸の性格とは別のところにある。
善逸が“雷の呼吸・壱ノ型”しか使えなかったのに対し、獪岳は“雷の呼吸・壱ノ型”だけが唯一使えなかったのだ。
そのことから、師匠である慈悟郎は二人を共同で”雷の呼吸”の後継者にしようと考えていた。
しかし、獪岳は弟弟子と自分が同列に扱われるのが我慢ならず、善逸が贔屓されていると考えていたのだ。
実際は慈悟郎は獪岳と善逸を平等に慈しんでおり、揃いの羽織まで渡していたにも拘わらず。
獪岳がその事を理解することも、その羽織に袖を通すこともなかったが、善逸ばかり贔屓されていると感じたのは、気絶(睡眠)状態でないと実力が十分発揮できない善逸の性格とそれでも慈悟郎からは全く見捨てられていないこと、自分には出来ない壱の型が使える嫉妬、逃亡常習犯で泣いてばかりの善逸がそれでも慈悟郎に懐いていたからだと考えられる。
そんな獪岳の運命の分岐点は十二鬼月最強の鬼、"上弦の壱"黒死牟に遭遇してしまった事であろう。
良くも悪くも一般人的な感性を持っていた彼にとって、黒死牟の存在は目にするだけで恐怖と絶望感を与えるものであった。その圧倒的な力に追い詰められて彼に土下座をしてまで命乞いをした結果、それを聞き入れた黒死牟によって提案されたのは鬼への勧誘。(命乞いを聞き入れたと言っても黒死牟からしてみれば「鬼になるなら見逃してやる。ならなければ殺すだけ(要約)」ということなのでこの時点で獪岳には選択の余地などなかった)
そして獪岳は恐怖に震えながら無惨の血を摂取した結果、その血に順応し歪んだ本性を無惨に認められて人を貪る鬼へと変貌してしまった。
戦闘能力
雷の呼吸と血鬼術を組み合わせた技を使う。血鬼術により刀の斬れ味が強化され、呼吸の演出も善逸と異なり黒い雷になっている。
その斬撃を喰らうと体に亀裂が奔り、肉体を罅(ひび)割り続ける。
また刀は、鎬に稲妻のような文様が入った刀を使用している。因みにこの刀は黒死牟と同様、自分の血肉から生み出したもの。剣士であることに固執しているので日輪刀に酷似したものを作っている。
- 弐ノ型 ~ 陸ノ型
詳細は雷の呼吸の項を参照。
最期
善逸「鬼になったお前を 俺はもう兄弟子とは思わない」
無惨の本拠である無限城にて善逸と対峙した獪岳。鬼化したことで精神の歪みが加速したのか、善逸が伝えた弟子に鬼を出した不始末の償いとして自刃を選んだ慈悟郎のことも侮辱。しかし、善逸は一言の元に吐き捨てた。
善逸
「俺がカスならアンタはクズだ」
「壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ」
「後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ」
獪岳
「テメェと俺を一緒にすんじゃねェ!!!」
「死んで当然なんだよオオ!! 爺もてめェもォオ!!」
「俺を正しく評価し認める者は“善”!! 低く評価し認めない者が“悪”だ!!」
善逸との戦いでは、雷の呼吸に加えて鬼化で得た相手の体を崩壊させる血鬼術を組み合わせた技で、善逸に致命傷に近い傷を負わせる。しかし、善逸が他ならぬ「いつか獪岳と肩を並べて戦うため」に編み出した漆ノ型によって頚を刎ねられ敗北。上弦の陸としての初登場からわずか4週で退場した。
散々見下していたはずの善逸が、自分だけの新たな型を生み出す。そして、自分がその技を受けて敗北する。
その事実を受け入れられない混乱の中で、力尽きた善逸も死ぬ以上負けではないとほくそ笑むが、そこに愈史郎と他の隊士が駆けつけて善逸を救出。そして、愈史郎から
「人に与えないものはいずれ人から何も貰えなくなる」
「欲しがるばかりの奴は結局 何も持ってないのと同じ」
「自分では何も生み出せないから」
「独りで死ぬのは惨めだな」
と、今までの自分勝手な言動に対する嘲りと哀れみの言葉を浴びせられた。
あらゆるものを踏みにじってまで保とうとしていた己の自尊心が覆しようのない形で折れていく事実に、もはや声にならない断末魔を上げながら消滅した。
上弦の陸という位を与えられていたものの、柱ですらない善逸一人に倒されるというその最期は、先代の上弦の陸や他の上弦の鬼と比較しても明らかに見劣りする最期であった。
もっとも、鬼は長い年月で人間を食いながら力を蓄えて強くなるものであり、先代の上弦たちも百年以上代替わりしておらず、すなわちそれ以上に長い時間を無数の人間を食って強くなってきたのである。
鬼になって短期間の獪岳が先代の上弦の陸や他の上弦の鬼と比べて能力が見劣りするのは当然のことである。
愈史郎は“善逸が生き残れたのは獪岳が、まだ自分の術や能力を使い熟せていなかったから”であり、"もし戦いが一年後であったら善逸は即死していただろう"と述べており、上弦に相応しい素質は持っていた可能性が高い。
上弦入りのきっかけは黒死牟からの推薦により無惨が期待したためではあるが、十二鬼月の慣例であった入れ替わり血戦無しの特例による上弦入りであり、無惨も呼吸を使える鬼に対して興味を無くしていたことを踏まえると、善逸からの「穴埋め」との煽り文句は当たらずとも遠からずといったところか。
無限城編前に再編成された上弦は5人しかいなかったのに伍を飛ばして陸を付けられていたことから、その時点では 上の4人と歴然たる差があり伍には価せずあくまで伸び代に期待される立場だった、と推察できる。
総評
本作で鬼になったことで精神が歪んでしまった者や、鬼と出会って人生が一変してしまった者は数多くいる中で、鬼と出会う、鬼になるずっと前から強い心の歪みがあったことが明言される数少ない人物のひとりである。
人間時代から「自分さえ良ければいい」と他者を顧みない身勝手なスタンスで数多くの人物の身も心も傷つけ死に追いやっているうえ、その事を一切悔いずに果てた事は到底許されない。
獪岳は、自身の未熟な部分も優れた部分も全部込みで理解しようとしてくれていた善逸と慈悟郎の本心を見抜けず、「泣き虫なお前と努力している自分を一緒にされたくない」「自分だけの才能や努力を評価してほしい」という異常な承認欲求の末、二人ともを裏切り鬼となった。
更に言えば、獪岳の行為によって被害を受けた悲鳴嶼や責任をとって切腹した慈悟郎も、憐れみこそすれ、決して獪岳を恨んだり責めたりする言動は最後までしていない。
理解者であったはずの周囲の気持ちを慮ることなく一方的に自分が理解されないと嘆くばかりで、満たされない承認欲求だけに従い生きた結果、獪岳は誰にも認められることなく、誰にも迎えられず、独りぼっちで最期を迎えることとなったのである(慈悟郎の霊は死亡した獪岳のところには現れず、三途の川を渡りかけていた善逸の元に現れた)。
このように獪岳がエゴイストであるのは確かで、善逸の台詞の通り「クズ」であった事は否めない。
自分だけを絶対視し、力だけに執着し、己の短所に向き合わなかった傲慢さこそが彼を破滅に追いやったといえるだろう。
それを裏付けるように彼の名前の「獪岳」だが、「獪」の意味は"ずる賢い、悪賢い"であり「岳」は"高い山の頂上"を意味する。この二つを繋げて直訳すると「悪辣さの頂点」となり、彼の自己中心的且つ承認欲求に塗れた本質を皮肉にも射抜いた名前と言える。
その顛末は自業自得そのものだが、とはいえ1度目の鬼との出会いは彼にとっても不運であった。
獪岳が幼少期に住んでいた寺は、鬼の脅威の伝承が根強く残り夜には藤の花の香炉で自衛する風習の根付く危険地域にあった。
そんな中、子どもたちが彼に対して行った『保護者への相談もなく、夜に藤の香炉の効果外に追い出す』という仕打ちは、いくら彼の盗みに根本原因があるとはいえさすがにやりすぎで、結果的に子どもたち自身を含め皆を不幸にする誤った判断だったと言える。
また、いくら鬼殺隊に入隊した後とはいえ黒死牟と出会ったことに関しても不幸としか言いようがない。
彼の人生を大きく分けた鬼との2度の遭遇で提示された選択肢はどちらも「自分が死ぬか、他の誰かが死ぬか」という究極の二択だった。
緊急避難という観点で「他の命を犠牲にしてでも自分の命を守って生きる」というのはいかなる場合にも間違った行動だとは言えない。
真の過ちは、愈史郎も言及したように自分の利益だけに固執し、他者に分け与える事を頑なに拒み続けたことであり、周りの利益を奪い自らがすべてを独り占めしようとした愚行の積み重ねこそが巡り巡って運命を決めたとも言えるだろう。
もっとも、彼の生い立ちと成長していく上での悲惨な境遇を考慮した場合、その選択に至るのも無理もないとする考えもあるが。
鬼殺隊士としての実力
獪岳の隊士時代の戦績は詳しくは描写されていない。
正確な時期は不明だが、上述の獪岳の悪口を言っていた善逸より階級が上の隊士たちが、獪岳が一の型だけを使えないことを槍玉にあげて獪岳の態度の悪さを本人に言わずに陰口を叩いているため、彼らより階級が上に出世していた可能性はある。
一方で「柱になんかなれねえよ」「どうせすぐ死ぬ」と言われていることから少なくとも次期柱を見込めるほどの華々しい戦果をあげてはいないと考えられる。
また、血鬼術で強化された雷の呼吸の弐から陸を一通り浴びせたにもかかわらず結局は善逸を仕留めきれなかったという事実も考慮すると、隊士時代の獪岳には頸以外の斬撃が致命傷にならない鬼に対しては決定力が不足していたという可能性も考えられる。
一方の善逸は、壱とオリジナル技の漆は余程の大物の鬼相手でなければ決定打になりえ、名無しの鬼を屠ってきだけでなく歴戦の隊士でも極めて難易度の高い先代の上弦の討伐に貢献し現場にいた宇髄天元に「後進は育っている」と評価されるなど柱以外の隊士としては破格の戦績をあげている。
修行はサボっているように見える弟弟子がいざ実戦となると次々と目覚ましい戦果を挙げているともなれば、技の種類は多くても切り札は持ち合わせていないばかりに弟弟子に戦果で大きく水をあけられているという事実は自尊心の強い獪岳には耐えられない現実だったかもしれない。
一方で弐から陸は”鬼を討つのには壱に劣るが鬼の攻撃から身を護るのには壱よりも有効”ともとれる。そして隊士の役割には”鬼を斬る”だけでなく”日の出まで鬼の攻撃から無力な一般人を護る”というのもあったはずである。そうした護衛に関しては技の豊富な獪岳の方が適性が高いと考慮して慈悟郎は二人を同格とした可能性もある。但し、”人を護り分け与える”ことは眼中になく”他人を押しのけてでも自分が認められたい”という欲求が肥大した獪岳にとっては、護るということに価値を見出せず大きく道を踏み外してしまう末路を辿ることになってしまった。
余談
- 公式ファンブック「鬼殺隊見聞録」にて無惨による上弦への評価では他の鬼への評価は全て判明しているものの、発売時期の影響か獪岳のみ無惨からの評価が判明していなかった。しかし「鬼殺隊見聞録・弐」にて評価が判明する。黒死牟の推薦もあり今後の活躍を期待されていたが、無惨は既に呼吸を使う鬼に興味は失せていたようだった。
- 彼や悲鳴嶼の運命を大きく変えた寺での盗みも理由や動機は描かれておらず、何を思って盗みを働いたかは劇中で明かされていない。その後の彼の態度・言動から利己的な動機だったと想像する読者もいるが、あくまで考察に過ぎない。
- アニメ版竈門炭治郎立志編では「善逸の兄弟子」表記でテロップされている。後に柱稽古編では役名無しの状態で「寺の子供たち」として細谷氏がテロップされていた。
公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐にて明かされた。
本名は稲玉獪岳。高等部3年。土竜組。
悪い政治家である鬼舞辻議員のスパイとしてキメツ学園に潜り込んでいる。
勾玉はズボンにチェーンとして付けており、体育の時には首にかけている。(1巻1話参照)
キメツ学園!では、善逸とは慈悟郎に養子として引き取られた義理の兄の関係と明かされた。義兄弟仲は悪く、何かにつけて善逸を目の敵にしている。
クラスメイトである矢琶羽と朱紗丸にはバイトでスパイをしていることを伝えてあり、スパイ活動の一環ではあるものの一緒に冷やし中華を作るくらいには仲が良い。なお2人はスパイではない。
文武両道で、獪岳特製「必勝ノート」を朱紗丸に貸そうとする場面も。ちなみに現段階で22冊目まであるようだ。
今作品中の獪岳はやや詰めが甘いところがあり、任務では度々惜しいところでミスをしてしまい黒死牟にお叱りを受けている模様。