スペック
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パイロット(一部) |
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概要
ヘリック共和国が保有する肉食恐竜型の巨大ゾイドで、ヘリック共和国軍及び『ゾイド』シリーズのシンボル的な存在である。かつてのイメージに則った直立姿勢の肉食恐竜のデザインをしている。
共和国軍最強のゾイドの一角であり、後にゴジュラスの名を冠するゾイドも生まれており、他の追随を許さぬ最強のスペックも引き継がれている。
ベースになった野生体は「神族の守護神」と言われる「神獣型ゾイド」であり、HMM版では「ホワイドン(ホワイト・ザウルス)」と命名されている。地上では凍結期で絶滅しており、現存しているのはそれを逃れるために地底に移り住んだものである。神族はそれを地底から捕獲し、幼体から成長させて飼い慣らしていたと言う。また、この野生体はキングゴジュラスのベースにもなったとされている。
- 「ホワイドン」は、『小学三年生』に掲載された同名の改造機に由来している。
公式の改造機の「ゴジュラスモンスーン」やHMM版のゴジュラスは、走行速度を上げるための前傾姿勢を取ることができるとされており、ゴジュラスギガに通じる設定となっている。
名称の由来は、HMM版ではゾイド人と地球人の共同開発プロジェクトにて命名されたとされており、「ジュラウ地方」の特産の特殊鉱物「ジュラニウム」を機構に利用しているため、「神のごときジュラニウムの竜」を意味する「ゴッド・ジュラ・ザウルス」を意味しているとされる。
能力
単機での敵部隊に肉薄し壊滅させる事を主眼に置いて開発されており、頑強な重装甲に被われた全身の強固な防御力と最強クラスのパワーを活かした格闘戦を得意とする。また、生命力が高い為、多少の損傷はものともしない。
重傷を負っても徐々に自己修復するため繊細な整備を頻繁にする必要がなく、ある程度時間がたてば戦線復帰させられる。
過酷な戦線でも長期運用ができる事こそがゴジュラスが共和国の切り札として運用された最たる理由と言えるだろう。
元々気性が荒く、自分が認めたパイロットしか乗せない等、乗せる人を選ぶ程扱いにくく、それに加えて当時はその巨体により敵味方問わずのろまメカと揶揄される程、機動性が低く小回りも利かないと言う欠点を持ち、「アーリーモデル」は武装も大して持たなく余りにも扱いづらい事から一時期は土木作業用に転用する案が出された程であった。
しかし、地球人からもたらされたテクノロジーによって改良され、ZAC2030年にロールアウトし当時は常識を遥かに超えた巨体と装甲、装備を持った機体となった。
基本火器のほとんどすべてが、ビガザウロ、ゾイドマンモス、ゴルドスと共通の規格品である。
飛行ゾイドではないがマグネッサーシステムを搭載しており、これにより走行を補助している。
また、旧版ではロケットブースターと脚裏の補助ロケットによって大ジャンプが行えるとされている。
装甲が軽量化された事により格闘戦時の機動性は中々敏捷である。皮肉なことに対ゴジュラス用として開発されたレッドホーンとの戦力比は1:3という圧倒的に優位だったことからその有用性を知らしめる。ゼネバス帝国がアイアンコングを開発するまでは対抗出来るゾイドはいなかった為にゴジュラスの無敵時代が2年ほど続いた。
オーガノイドシステム搭載機や完全野生体をベースにした新機軸のゾイドに埋もれがちではあるものの、なんだかんだでジェノザウラーの荷電粒子砲には2発程度であれば耐えられる耐久性を備え、格闘戦に持ち込めさえできればジェノザウラーにも勝てるパワーはある。
デスザウラーという完全上位互換ゾイドがいるため忘れられがちではあるものの、最強クラスのパワーと接近戦における敏捷性は平成後期まで通用した。決して時代遅れの旧式機とは言い切れないのだ。
HMM版
旧版の設定を発展させたいくつかの装備と新解釈の装備が追加されており、旧版同様の大型のロケットブースターと、旧版の補助ロケットに該当するスラスターを基本装備としている。
また、ハイパーバイトファングは高電熱を帯びる武装であり、腕部はマニピュレーターやハンマーにもなり、脚部には予備のジェネレーターとスラスターがあるためキック力も上がっている。
尻尾にはサブジェネレーターが7つ装備され、火器(マクサー30mm多用途マシンガンとAMD30mmビーム砲)を折り畳んだり格納することが可能であり、尾部もスタビライザーは回転可動する。このため、尻尾の火器を損傷することを気にせずに尻尾で格闘攻撃ができる。スマッシュテイル型の打撃の他にも「テールパンチ」を得意技としており、レッドホーンを一撃で破壊できる威力を持つ。また、尻尾自体が象の鼻やサルの尻尾の様なサブのアームとしても使用可能であり、コンテナブロックを副操縦席に換装することもできるとされる。
その他にも、スタビライザーは「ゴジュラスキャノン」の反動を抑えるだけでなく「第3・4の脚」としても機能するため、カンガルーキックの様なダブルキックも繰り出せるとされる。
※金型代がかさみHMMゴジュラスキットは利益が十万円しか出なかったと言う噂が一人歩きし、一部のHMMに厳しいファンからは赤字キットと揶揄されもした。
しかし、ガナーやジオーガも商品化され、再販を繰り返していることから、それなりに利益は出たと推測される。
ストーリー
バトルストーリー
様々な強化仕様や改良機が作られ、次々と新型機や最新鋭機が登場してからも格闘戦では引けを取らず、第一線で戦い続けた。
しかし、高速を誇るサーベルタイガーが配備された際には戦力比1:2まで迫られている。
また、アイアンコングのロールアウトも含めて中央大陸戦争中盤には厳しくなってきているため、長距離攻撃が可能な大型キャノンで先制攻撃を行うMk-2に改装された。対デスザウラー戦に至ってはノーマル機で8:1、Mk-2で2:1と大差を開けられている感は否めないが、なんだかんだでマイナーチェンジを繰り返しながら第一次大陸間戦争末期まで戦い抜いた。
時代が下った西方大陸戦争時代でもグラントカタストロフで減少したが合金素材を特殊チタニウムに変更して引き続き数十台が実戦投入。戦争初期の最強機体として君臨する。だが、後の第2次大陸間戦争では自身よりもはるかに小さくオーガノイドシステムが実装された最新鋭機のレブラプターの群れにたかられなす術もなく撃破される事さえあった。その年には前線に配備された機体が全て旧Mk-Ⅱ量産型に相当する武装が施されたガナー仕様に変更されており、旧大戦でも得意とした火器による先制攻撃を併用する形にシフトした。
アニメ
『ゾイド-ZOIDS-』では『ZG(ズィージー)』のコードネームで呼ばれ、初登場シーンでは未完成の状態ながらも基地に来襲したガイロス帝国軍の大部隊を壊滅させた。しかし、アイアンコングに比べて決戦兵器的な扱いをされているせいか出番は少なく、以降もデスザウラーやジェノブレイカーに瞬殺されるなど目立った活躍は無かった。
『ゾイド新世紀/ゼロ』では出番そのものが殆ど無く、数少ない登場シーンもやられ役やチョイ役どまりで、ゾイドシリーズの顔的存在にも拘わらず扱いが非常に悪い。
- なお、警察のゾイドとして多数が配備されており、警察機なのにゴジュラスキャノンを基準装備している。ゴジュラスキャノンをどの様に警察機が使うのかは不明である。
これらの扱いは、本機のモールドが非常に細かくてデータが重くなり、当時の技術的な限界もあって作画に手間と予算がかかるためだったらしい。
『ゾイドフューザーズ』では、後継機のゴジュラスギガが出演しており、圧倒的なパワーを活かして活躍している。これ以降は、姿すら見せなくなった。
- 同じく治安組織に所属していた『ゾイド新世紀/ゼロ』における配属機とは異なり、このゴジュラスギガは外付けの大型武装は装備しておらず、ネットランチャーやパトランプも装備しているなど、より警察機らしい機体コンセプトになっていた。
ゲーム
ファミコン用ロールプレイングゲーム『ゾイド中央大陸の戦い』に主人公をはじめ多数のモブキャラが登場。
なんと赤い恋人のゴジュラスまでいる。
初期の段階では武装が機銃のみでかなり弱いが、キャノン砲や4連速射砲などの武装を集める事でMk-Ⅱへと強化されていく。
バリエーション
ナインバリエーション
アイアンコングに苦戦したために考案された9つの強化形態。「バトロイド」「モンスーン」「ウォーリアー」「バリアント」「ドリルダート」「アルバトロス」「バンカー」「ベン・ハー」「長距離砲タイプ」に分かれる。
「ベン・ハー」は「ゴジュラスタンク」という別名を持ち、地球人の少年のジョー(神風ジョーとは別人)の愛機として、帝国軍のザムザ三兄弟の特殊レッドホーン(一機は「トルネドス」という名称)と戦ったとされている。
ゴジュラスMk-Ⅱ
上記の「長距離砲タイプ」から派生した強化バリエーション。
ホロテック仕様
『ゾイドジェネレイションズ』に登場したホロテック仕様機であり、光学迷彩によって透明になれる。
しかし、最高速度は21km/hにまで低下している。
HG-1
シールドライガーDCSのビームキャノンを腕に装備したタイプ。
ゴジュラスGS
『ゾイドサーガ』に登場したゲイル仕様機。
全長36.4m、重量267.0tとかなり大型化しているが、後述のブースターのために最高速度は200km/hに上昇している。
増設された武装として、ハイパーファング、レーザークロー、アサルトキャノン、ブースターを持つ。
ザ・バズソー
戦闘で大破し工兵用として転用するべくレーザーチェーンソーを搭載された個体だが、戦いを望んだために工兵としては使い物にならず、パイロットが根負けしたので戦線に配備された。
スピノサパーの先行とも言える機体コンセプトである。
シルバーゴジュラス
ヘリック・ムーロアII世のロイヤル仕様。
「Zoid Zilla」のデザインの流用であり、頭部に火器を持つ。
惑星Ziを離脱するグローバリー3世号を暗黒軍から守護し、パイロットとゴジュラスは死亡し、本機のゾイドコアは回収された。
マグネゴジュラス
両腕に電磁石を装備しており、ギル・ベイダーを引き寄せて墜落させる目的で開発された。
「ゴジュラスボルガ」という強化バージョンが存在し、電磁石チェーン付ランチャー(チェーン砲)が増設されたり、強化エンジンが搭載されており、通常型の3倍ものパワーと出力を持つ。
まるで、『ゴジラ対メカゴジラ』でみられたゴジラの磁力攻撃と似た描写である。
デストロイド・ゴジュラス
デストロイヤー兵団に2機配備された特別仕様機。巨大なウルトラザウルスですら耐え切れない「1200mmウルトラキャノン」の反動の抑制や予備弾薬の運搬・装填が主な任務だが、1号機は6連装ロケットランチャーを、2号機は背部のエネルギータンクに接続されたレーザー砲を装備しており、近づく敵を破壊する。
ネオ・ゴジュラス
ジャコリー専用の実験機であり、頭部形状が大きく変更(コクピットが小型化され、装甲が追加とモノアイが追加されている)されている。
専用装備である「ライトニング・ブラスター」は、レッドホーンを一撃で破壊する威力の他にも対象の機能をスタンさせる機能も持つ。
量産化の一歩手前まで進められていた機体だったが、初めて姿を見せたアイアンコングとの戦闘で惨敗したため完成が延期。そのまま量産化に至ることはなかった。
ディープ・フォレスト・ゴジュラス
密林戦仕様機で、大型ミサイルの「ギガントミサイル」やマイクロミサイルなどの大量のミサイル武装が装備されている。
メガゴジュラス
前傾姿勢と直立姿勢の可変機構を持つ改造機であり、ゴジュラスギガの開発に大きく貢献したとされる。
ゴジュラス3
『白銀の獣機神ライガーゼロ』に登場した個体。
ゴジュラスギガの開発段階の「アルティメットゴジュラスT2」の設定を受け継いでいる。
キングゴジュラスに似て胸部に主砲を持っており、大口径のプラズマキャノンを装備している。
水陸両用タイプ
「ゴジュラスマリナー」に通じるコンセプトの水陸両用機で、通常型よりも深い水域に潜ることができる。
増設装備として、シュノーケルとヒレ型の尻尾、サビ防止機構と対砂漠戦用の迷彩が施されている。
神風ジョー仕様
名前の通り、神風ジョーの専用機で、格闘戦により特化している。後年の「X-Day」に発表された改造機の第1号にもこの呼称が使われることもある。
特徴は、頭部の火器、強化された脚部、超高速コンピュータであり、ゾイドとパイロットとのコミュニケーション性能も大幅に上昇している。
ゴジュラスEM
鹵獲された帝国仕様機を指す。
ゴジュラスCA
『ゾイドコンセプトアート』シリーズや『ゾイドFOR』に登場した、ゴジュラスとは別系統の種類で。「暴君竜型」に分類される。
複数の亜種が存在し、「単機攻撃型」は長距離キャノン砲x2、シールド付ハンドキャノンx2、連射砲を装備した、ゴジュラスMK-Ⅱを意識した機体コンセプトになっている。
「高機動仕様」はゴジュラスギガに通じるコンセプトになっており、連射砲と対空ビーム砲の他、シールドライガーと同様に装甲に格納して空気抵抗を減らすことが可能な「アサルトビーム砲」を持つ。背びれの付近から、同時に4本のビームを3方向に発射できる。
火力は一見地味であるが、アイアンコングは火力で撃破している。
また、マッドサンダーですら仕留めきれなかったデスザウラーと格闘戦で互角以上に渡り合っている。
ZNAゴジュラス
『ゾイドコンセプトアート』シリーズに登場したゴジュラスCAの系統の一つで、「ZNAシステム」を搭載した「ZNAゾイド」の一体である。
強靭な大腿骨のおかげでかなりの速度で走れる。また、未知の生物を鹵獲するために電磁ネットや電磁ショックガンも装備されている。
ケンタウロス
ウルトラザウルスの体にゴジュラスの上半身を繋ぎ合わせ、短距離であれば飛行可能なサラマンダーの翼と高性能なレーダーとなるゴルドスの背鰭まで搭載した、大統領親衛隊所属の改造ゾイド。
トンデモな見た目だが、ゾイドバトルストーリー第3巻の後半で活躍を見せた機体である。ケンタウロスにちなんでかバスターボウガンという巨大な弓矢を装備しており、その威力は小山をも吹き飛ばすとされている。
デスザウラーに勝るとも劣らない性能とされていたが、1機製造するのに共和国軍の主力ゾイド4機を潰す必要があるため、ヘリック大統領専用機として造られた1機しか存在せず、その機体も大統領暗殺を狙ったゼネバス帝国のフランツ・ハルトマン大尉が駆るデスドッグ(デスザウラー改造機)と相打ちになって失われた。
ヒポパタマスソニック
カバ型の改造ゾイド。
ゾイドの象徴として
ゴジュラスは、ゾイドシリーズの象徴といわれる。初期のマイナー寄りの玩具だったゾイドがゴジュラスの登場をきっかけに大ヒットシリーズとなったためだ。
しかし、シリーズ時期によりゴジュラスの扱いは全く異なる。故に昭和世代と平成世代でその受け取り方も温度差があった。昭和初期ファンや公式はいまだにシリーズそのもののシンボルとして捉えているものの、平成世代にとってのゾイドと言えばライガーがシンボルであり、ゴジュラスはいわば決戦兵器や噛ませ犬としてのイメージが強い。ある意味では、どんな強いゾイドもインフレの波にのまれ噛ませ犬になるゾイドのシンボルらしいともいえる。
- ゾイド第一期初期
あらゆる媒体で最強のゾイドとして奮戦する。媒体によっては敵軍の罠にかかり苦戦したり満身創痍になることはあっても、最後には必ず勝つ。主人公機としてのイメージが初期のファンに定着したのはこの時期である。若い世代に伝わりやすいイメージとしては、少年漫画の最強主人公ないしなろう系主人公に近い。また、対抗機アイアンコングや初の高速ゾイドサーベルタイガーが登場しても格闘戦においては無敵で、接近さえすれば勝てる地位は守り続けた。
- ゾイド第一期中期
天敵デスザウラーの登場。それまで無敵だった格闘戦において正面から初敗北を喫し、あのゴジュラスが負けたとファンの間で衝撃が走った。この商法は当時大成功し、デスザウラーの無敵イメージを造り出すことに成功する。若い世代にわかりやすく例えるならば、アニメポケモンのピカチュウやリザ―ドンが完全に負け、リベンジせぬまま新ポケモンに世代交代する様なイメージであった。これ以降、ゴジュラスはシリーズのシンボルとは思えない程噛ませ犬化が定着していく。
- ゾイド第一期後期
天敵デスザウラーでさえやられ役に徹していく戦況において、ゴジュラスはもはや雑兵に等しく、新型ゾイドの強さを表すために次々改造型ゴジュラスが現れてはやられるのが定型化していった。もはや無敵感は見る影もないものの、最後まで共和国戦線を支え続けた。また、素体を共有するキングゴジュラスは、媒体により微妙に強さに差異はあるものの惑星Zi史上最高峰の機体として最後を飾った。
- ゾイド第二期初期
所謂惑星大異変が起こり、デスザウラーをはじめとしたゴジュラスより強いゾイドは絶滅し、最強ゾイドに返り咲く。大異変を生き延びた機体は少ないものの技術革新により第一期より格段に強化される。しかし、帝国側にはアイアンコングが多く生存しており、戦局を左右する存在にはなり得なかった。また、オーガノイドシステムを搭載した新鋭機ジェノザウラーの荷電粒子砲をなんとか耐えきるも、直後に現れたレブラプターの大群にたかられて撃破され、旧式化が露呈する。
アニメにおいては初登場回だけは最強の決戦兵器として扱われたものの、当時の技術力の問題からほとんど活躍せず、固定砲台としての役割が大きかった。アニメから入った世代は背中にバスターキャノンを背負った機体が当たり前だったので、バスターキャノンを背負っていないキットは寂しく映ったという。
- ゾイド第二期中期
時代は完全に高速ゾイドが担っており、接近さえ許してもらえないゴジュラスは、最強とされながらも活躍が描かれることはないまま、デスザウラーがオーガノイドシステムにより大幅に強化され復活。その強さを表す物差しとしてデスザウラー相手に二機が散る。一応改良機にあたるゴジュラスジオーガは要所要所で大活躍したものの、公式性能表ではジオーガでさえデスザウラー相手にはかなり分が悪いとされた。
- ゾイド第二期後期
ゴジュラスジオーガやゴジュラスマリナーなど、局地戦特化改良機が僅かに生き残るのみで、ほとんどが旧式化し耐用年数も限界となり、後継機ゴジュラスギガに出番を譲る。今まで積み重ねた噛ませ犬のイメージに加え、後継機ギガも描写不足から弱いと揶揄される事態に。一応各媒体を詳しく読み込めば、ギガにしろゴジュラスにしろ得意な格闘戦では最強クラスであることはわかるが、文字で最強と繰り返されるばかりで直接の描写は少なく今ひとつファンにはそれが伝わりきらなかった。
- ゾイド第三期までの期間
コンセプトアートでデスザウラー相手に一騎打ちを行い、互角以上に渡り合いながらも事実上の相打ちとなり姿を消す。相打ちではあるものの、往年のファンからはひさしぶりにゴジュラスが活躍する姿を見たと賞賛された。とりわけデスザウラー相手に相打ちというのは昭和ファンからは大変に衝撃的で大金星に映ったようである。
- ゾイド第三期
ゴジュラスそのものは登場しないものの、似たようなシルエットで明らかにゴジュラスを意識したゼログライジスが登場。最強の敵として君臨した。
モチーフ
- 名前とデザインは、東宝の怪獣のゴジラに準拠している。
- デスザウラーなどと異なり、口の中に武器を装備していないが、企画段階では口の中に武器を装備する予定だった。
- 『三大怪獣地球最大の決戦』の影響を受けており、サラマンダーはラドンに、モルガはモスラに影響を受けたとされている。また、『84ゴジラ』のアメリカ合衆国公開版では、ゴジュラスが映っている場面がある。
キット
80年代の旧ゾイドシリーズ初期におけるモーター駆動タイプの大型ゾイドで、無骨かつ洗練されたデザインと最強のゾイドというキャッチフレーズが人気を呼び、ゾイドシリーズを大ヒット作品に押し上げ、シリーズ全体のシンボルとなった。ゾイドマンモス、ゴルドスに続くビガザウロの胴体フレームを流用したゾイドの1つである。
使用する電池は単2電池2本(歩行)+単3電池2本(目の発光)で、尻部のスイッチを入れると首を左右に振りながら腕を上下に振りつつ歩行。後頭部と尻尾の尖端部には歩行時のバランスを取る為の鉄製の錘が入っており、これを紛失してしまうと歩行させる事ができなくなる。
更に背部のロケットブースターにあるスイッチを入れるとコックピット内部の赤いクリアパーツの目が点灯し、しばらく経つと点滅を繰り返す。ちなみにごく初期に製造されたタイプは目が無色透明で、赤く塗装されたムギ球を光らせる仕様となっていた。
旧来のゾイドのフレームを流用しながら直立2足歩行を実現する工夫は画期的であったが、それを実現するために重りを入れた事で尻尾の付け根など一部破損しやすい箇所が存在する欠点がある。キットを未だに持っている方は尻尾の付け根の扱いに注意しよう。
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関連タグ
キングゴジュラス・・・ゴジュラスの名前を冠してはいるが、実際はそれどころじゃない禁断のゾイド。
ゴジュラスギガ・・・後継機。本機との繋がりは無いが、最強のゾイドであるゴジュラスの名を与えられた。
ゴドス・・・小型版ゴジュラスの触れ込みで開発された。
LBゴジュラス・・・ゴジュラスをモデルに制作された。
ゴジュラスMk.3・・・『電撃ホビーマガジン』に掲載されていたティラノサウルス型ゾイドで、通称「G-Rex」。バーサークフューラーをベースにゴジュラスのような外装と武装が施されている。バーサークフューラーの没画稿の一つであり、後に凱龍輝にリライトされる。
ゴジュロックス・キメラゴジュラス・・・ブロックスゾイドが合体した形態だが、ゴジュラスとは別物。
バルガ(地球防衛軍5)・・・旧バトルストーリーのゴジュラスの来歴である、「鈍重で作業機とされてきたが、後に戦闘力のポテンシャルが活かされてチューニングされ、強化機では背面に連装型の大型砲を基準武装として持つ」など、類似点が見られる。