サンタクロース
さんたくろーす
特徴🎅
諸説あるが有名なのは真紅の衣装を身に纏い、白い髭を生やしている小太りの老人。
12月24日になると、空を飛ぶトナカイとソリを操りプレゼントを配って廻るとされている(ちなみに、その日付で季節が夏となる南半球ではサーフボードに乗って海からやってくるとも言われる)。誰かに「サンタは12月24日以外の日は何してるの?」と聞くとプレゼントを貰えなくなるので注意。
一説には24日の夜に配るプレゼントを一年かけて用意しているらしい。
昔は、あの赤い衣装の他にも様々な姿で描かれていたが、コカ・コーラのCMがきっかけで今のお馴染みの姿に定着した。そこのデザイナーが、田舎で言い伝えられるヴァイナハツ・マン(オーディンのサンタバージョン)が赤い服なので採用したと言われる。
もっとも、サンタ服を象徴する赤い色の起源自体はコカ・コーラのCMより遥か古くに遡り、もともとカトリックの司祭が白の司祭服(アルバ)の上に羽織っているストールやカズラ(貫頭衣)の色に由来するとされる。
カトリックではこうした衣服の色は儀式などによって決められており、このうち赤は「殉教者の地と情熱の色」あるいは「聖霊の炎の色」とされ、主に殉教した聖人(イエス・キリストの受難含む)や聖霊を祭る祝日に着用される色とされている。
実在のサンタ(後述の聖ニコラウス)は天寿を全うしており「殉教した聖人」ではないが、こうした「神の教えに殉ずる覚悟」を表す赤い服のイメージがサンタクロースの服装に影響したのだと考えられている模様。
最近はNORADに追跡されている。
プロテスタントは聖人信仰を認めないので、サンタも認めないが、そうすると民衆に立ち上がられるため、しょうがないので「クリスマスにはナザレのイエスが生まれたての状態(クリスト・キント)で各家を回る」と言うことにした。がその設定がいろいろあって「クリストキントと称するお姉さん」に変更され、毎年「クリストキント選考会」が開かれることになった。21世紀には嘆かわしいというかややこしいことに、カトリックの家へクリストキントがやってきて、プロテスタントの良い子へはサンタさんが回る。
オランダでは「シンタクラース(聖クラース)」と呼ばれ、クリスマスではなく11月中頃の土曜日にスペインから船で上陸し、各地を白馬に乗って慰問して回るとされている。そして12月5日の夜(聖ニコラースの聖名祝日前夜)に子供たちへみかんやお菓子を贈って回り(子供達はシンタクラースの白馬のため、藁やにんじんの入った靴と水の入った椀を暖炉の煙突脇に置く)、翌朝ひっそりと立ち去っていくのである。ちなみに現在のサンタクロースのイメージは、17世紀にニューアムステルダム(現在のニューヨーク)に入植したオランダ系移民が広めたものだとも言われている。
ロシアではサンタクロースに当たる人物が3人いる。
1人目は正教会の聖人「奇跡者」ニコライ(「伝説」の項も参照)であり、12月6日(聖ニコライの聖名祝日)に子供が枕元に吊るした靴下にお菓子を入れるとされている。
2人目は民間伝承に現れる霜の精『ジェド・マロース』であり、1月7日(ユリウス暦での12月25日)に霜の精ジェド・マロースが孫(娘とも)の雪娘スネグーラチカを連れてプレゼントを配りに回るという。
3人目はシベリア・ヤクーツクにあるサハ共和国の伝承、『冬の雄牛』に登場する“青い“サンタクロース『チスハーン』。冬将軍の擬人化であり、プレゼントはくれません。
我々はサンタさんと呼ぶが、本来、サンタとは聖(セイント)=聖人の称号を意味する言葉であり、クロースの部分が彼の名前という事になる(Clausと表記し、単体では『クラウス』と読む)。わかりやすい例えで言うと我々が玄奘を称号名の三蔵法師で呼ぶようなものである。つまり、我々はこの赤い服の人物を『聖人さん』と呼んでいるのである。
伝説
聖☆ニコラウスさん(※本来の伝承を解説)
4世紀頃の東ローマ帝国・小アジアのミラの司教(主教)、教父聖ニコラオス(ニコラウス)の伝説が起源とされ、「ニコラオス」の名はギリシア語表記。ラテン語ではニコラウス。イタリア語、スペイン語、フランス語ではサン・ニコラ。イタリア語ではニコラオとも言われ、ロシア語ではニコライである。バスケとか上手そう。
教区の貧しくクリスマスが祝えない三姉妹の家に一晩に一袋、金貨の入った袋を投げ込んでいたら、三日目に暖炉に干していた三女の靴下の中にジャストミートしたという伝承や、子供を誘拐し商品にする肉屋に赴き7年塩漬けにされた7人の子供を復活させ助けたという伝承があることから、サンタクロースはこれらの伝承から発展したとする説がある。
子供の守護聖人ともされており、この伝説のほか無実の罪に問われた死刑囚を救った逸話も伝えられている。
水属性の精霊が汎ヨーロッパ的に「ニック」「ネッキ」等なので、航海の人が信仰するほか、学生(勉強ができるとされる)、商人、パン職人、公証人、弁護士、仕立て屋、職工、肉屋、なども拝んでいる。
余談
サンタの謎
サンタは一人しか存在しないと言われているが、たった一夜で全世界の人にプレゼントを配るのは不可能に近い。その為、サンタは全世界に複数人存在すると考えられる。
そう、あなたの側にもきっと…
ブラックサンタ
サンタは二種類存在するといわれている。一人は前述の真紅のサンタ。そしてもう一人は漆黒の衣装を身に纏うブラックサンタ(クネヒト・ループレヒト)である。
ブラックサンタは「悪い子はいねぇかぁ~」と言いながら徘徊し悪い子のいる家を探す。そして悪い子にプレゼントではなく厳しい仕置きを行ったり、石炭などをプレゼントして去っていくと言われている。
黒サンタの他、シャープス&クランプスというお供がお仕置きをするという地方もある。
ハイチではトントン・マクート(麻袋おじさん)と呼ばれ、悪い子を麻袋に詰めて連れ去ってゆく。
エルフ
上記のサンタの謎への解答になるが、クリスマスのサンタの仕事を妖精エルフ達が手伝っているとされる。(クリスマスエルフ)
彼らは小さな子供のような姿で緑の衣装を着てプレゼント工場でおもちゃを作り梱包作業を行っているとされる。
日本ではあまり馴染みがないかもしれないが洋ゲーのクリスマスイベントなどに登場するのを見て知った人も多いかもしれない。
例としてはTerraria、クッキークリッカー、HAPPY WHEELS等に登場する。(いずれもブラックジョークで酷い扱いだが…)
スウェーデンや他では、ニッセやトムテなど、クリスマスには小さい人が来ると言われる。
ミセスクロース🎅🤶
サンタクロースの奥さん。初登場時からサンタさんと結婚している謎の多いお婆さん。(サンタガールが成長した姿ではない)
クリスマスイベントでサンタクロースとセットで扱われ、登場頻度はまちまち。
アメリカ・イギリス発祥だとサンタ服を着た優しい奥さん、フィンランド発祥だと魔女の家系の女性(ヨウルムオリ)とされる。
ミクスクロース🧑🎄
Twitterの絵文字で存在を確認できる。
男女どちらにも見えるユニセックスなサンタクロースで、サンタクロースとミセスクロースの中間の衣装を着ており、アウトドアにもインドアにも見える。
銀魂
写真右側のオッサン左側はトナカイのベン。
こちらのサンタは、もはやサンタなのかどうかが怪しまれる人物。
トナカイと仲が悪い。クリスマスの日だけ髭を白く染めており本当は茶色らしい。初回登場の時にはプレゼントにけん玉しか持って来ておらず、本人曰く「当てが外れた」らしく、去年の韓流ブームで予想がヒットして調子にのったらしい。銀時が用意した泥棒コスチュームでプレゼントを配ろうとしていた。2回目の登場時にはサンタの格好でバイトをしており、借金取りに追わる身となって再登場、その時はすでに、サンタをやめて、トナカイとのコンビも解散(トナカイの方はリムジンにのって再登場し、サンタの借金をその場で完済させるほど金持ちになっていた)。
しかしその後、道端で陣痛に苦しむ妊婦と遭遇。それはかつて「優しかったお母さん」をサンタに願ってたゆりちゃんのお母さんだった。サンタとベンは親子を病院まで運んで無事に出産したのを見届けた後、ゆりちゃんから「私に可愛い弟と優しいお母さんを届けてくれてありがとう」と感謝される。…………鈴の音が再び聖夜の空に鳴り響くのだった。
CV:緒方賢一
それいけ!アンパンマン
CV:滝口順平(初代)→森功至(二代目)、緒方賢一(映画第3作同時上映)
初登場回:TV第12話「消えたサンタクロース」
このサンタクロースは、氷の国のクリスマスの谷にトナカイのルドルフと一緒に住んでいる(最初の頃は北国にある山奥に住んでいたが、ばいきんまんに見つかったため引っ越したらしい)。クリスマスの夜にはルドルフと一緒にクリスマスプレゼントを世界中の良い子へ届けている。また、悪い子のばいきんまんやドキンちゃん達にも最後はプレゼントしている優しいおじいさん。小柄なのは、サンタは煙突を通ってプレゼントを渡すのだから小さいにちがいないと作者のやなせたかしがそう考えたため。
ラヴヘブン
乙女パズルゲームの攻略キャラクター。→サンタクロース(ラヴヘブン)
ノースリーブのサンタ服を着用したギザっ歯のヤンキー風の若い男性。人相も口調も迫力がある。
異世界の危機を救うため、主人公により召喚された。
聖剣伝説2
普段は氷の国の山小屋で、相棒の人語を話すトナカイと暮らしているおじいさん。
マナの力が失われた為、子供たちから信用されなくなり、
火の神殿からマナの種子を盗み出し、巨大なクリスマスツリーを作ろうとしてフロストギガースになってしまう。
魔物化した後は、クリスタルパレスを根城にしていた。
サンタクロースは実在するのか?
1897年に本当にあった話。当時8歳の少女、ヴァージニア・オハンロンが友人とサンタクロースの存在について意見を交わした際、「サンタクロースはいない」という友人の意見に疑問を持ち、地元の新聞社(The Sun。1950年に他社に吸収される)に質問の手紙を送ったというもの。
彼女はサンタクロースは実在する派だったらしい。
この一歩間違えれば論争になりかねない質問に対し、新聞社は社説をもってサンタクロースが実在することを支持した。原文や訳文は返答の社説に含まれた文「Yes, Virginia, There Is a Santa Claus」で検索すれば出てくる。
現在はフィンランドが公式でサンタクロースが暮らす国と公言している他、グリーンランドにもサンタクロース協会が存在している。
2019年現在、日本には1人だけデンマークサンタクロース協会(グリーンランドがデンマーク領であることが自明でない日本では「グリーンランドサンタクロース協会」とも訳される)の認定サンタクロースが存在しており、オフシーズンにはパラダイス山元という芸名でマンボミュージシャンとして活動している。