天秤の裁き、星の正義をここに。常世全ての善なる一端、アストライアと申しますわ。
マスターたるあなたも、秤られる覚悟は良くて?
プロフィール
依代 | ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト |
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真名 | アストライア |
クラス | ルーラー |
性別 | 女性 |
身長 | 160cm |
体重 | 49kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 秩序・善・天 |
好きなもの | 他人が大事にしているものを奪い取る時 |
嫌いなもの | 誇り無きもの |
設定担当 | 三田誠 |
ILLUST | 東冬 |
CV | 伊藤静 |
今回の現界にあたっては、原典のアストライアより、
後の時代の正義の女神(レディ・ジャスティス)としての側面が強く出ている。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するルーラークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトを依代とする疑似サーヴァントで、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』とのコラボイベント『レディ・ライネスの事件簿』で初登場と同時に実装。
ルヴィアは聖杯との縁が薄いため本来なら疑似サーヴァントの依代に選ばれにくい存在のはずだが、イベントストーリー内の特異点でエルメロイⅡ世が宝具「出師表」を使ったことによって召喚された(尤も、一族単位で見れば聖杯との接点がないわけではない)。この宝具の本来の効果は「相手に必要な能力を付与する」というものだが、特異点や人理の危機というイレギュラーが作用して、彼に縁のある人物を呼び寄せた結果、疑似サーヴァントとして成立したのである。
その後、第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』でも登場。汎人類史側のサーヴァントであるが、中立の立場を選んでおり、異星の神の使徒にもカルデアにも等しく助力する。
真名
ギリシャ神話における天秤と正義の女神、「アストライア」。
源流はギリシャ神話におけるホーラ三姉妹のひとり。人類を天空から導き続けて来た星の女神で、ゼウスとテミスの娘などとされるが、神話上における彼女の記述は少ない。
悪徳がはびこる鉄の時代となり、次々と去っていく神々の中で最後まで地上に踏みとどまって、人々に正義を訴えたという伝説。そして後には彼女の持った天秤が天秤座となり、自らは乙女座になったという話のほかは、ほんのわずかである。しかし、後世になって、彼女や、彼女と同一視される母・法の女神テミス、ローマ神話のユースティティアには別の意味合いが与えられることになる。裁判所や法律事務所などの前に、剣と天秤を持つ女神像を見つけたならば彼女たちのことだ。
ルーラーのクラスカードに描かれている女性(女神)も、恐らくは同じ存在である。
人物
一人称は「私(わたくし)」(神霊としての側面が強く出た場合は「我」)。
本来のアストライアは融通の利かない権能のような女神だったが、依代の少女に影響されて自ら人を導こうとしている。公明正大で超然としており暴走することもないが、希少なものや貴重なものは自らが「保護」すべきと考えているためそこがトラブルの引き金になることがある。
また依代のルヴィアとはかなり相性がいいらしく、人格こそ女神側だが、憑依されてなお素のルヴィアとまったく性格が変わらないとのこと。さらにプロレスを得意とするルヴィアの影響で肉体言語に目覚めており、不埒な相手には物理で説教しようとするようになっている。作中のバトルシーンでもプロレス技や宝石魔術を織り交ぜた派手な肉弾戦を披露している。
外見上の特徴として、依代のチャームポイントである金髪ロールの下半分が星空のような青に染まっており、憑依したアストライア当神は青髪である可能性が高い。
能力
神霊由来の能力と依代由来の体術を複合した戦法を取る。
モーション中では、依代の体術(スライディングキック、ヒップアタック、飛び蹴り)を駆使し、光を纏った剣撃、天秤から放つ宝石弾、ルビーを握った状態で正拳突きを炸裂させるなどもする。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A+ | A+ | D | EX | B | A+ |
保有スキル
単独行動(A) | 本来はアーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Aランクなら、マスターを失っても一週間は現界可能。 |
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陣地作成(A) | 本来はキャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地である陣地を作り上げる。Aランクならば、「工房」を上回る「神殿」を構築出来る。 |
女神の神核(B) | 生まれながらに完成した女神である事を表す固有スキル。「神性」スキルを含む複合スキル。あくまで擬似サーヴァントである為、Bランク止まりとなる。 |
天秤の護り(A+) | アストライアの権能に由来するスキル。アストライアの象徴たる天秤がその身に宿る事で、裁かれるべき対象からの絶対防御を展開するスキル。しかし、憑依された人間の意向によって、肉弾戦向けのスキルに変更されてしまっている。つまりプロレスラーは倒れない。彼女が持っている天秤が要と思しい。 |
魔力放出(星)(A+) | 星乙女と呼ばれたアストライアならではの「魔力放出」スキル。本来であれば神気と星気よりなる彼女の魔力は、あらゆる性質に変化可能な筈なのだが、これも憑依された少女の影響か、極めて攻撃的な性質に偏ってしまっている。 |
星の裁き(A+) | 星の権能を以って、地上の人間は疎か、裁判の対象になった場合に限り、神霊にさえその裁きを受け入れさせる。後述する2種類の宝具の要と思しい。 |
宝具
裁きの時はいま。汝の名を告げよ(クストス・モルム)
- ランク:A+→EX
- 種別:対罪宝具
- レンジ:1~100
- 最大補足:100人
「判決の時ですわ、星の声を聞きなさい。」
「裁定を下します。これは貴方の善の軽さ。そして、貴方の罪の重さ。さあ、覚悟は出来て?『裁きの時はいま。汝の名を告げよ(クストス・モルム)』!!」
本来の権能である天秤を実体化させ、裁くべき相手を星空の法廷まで連れ出し、その罪に応じた星屑を落とす宝具。金星の概念を渾身の一打で打ち出すイシュタルに対し、アストライアは夜空に広がる幾多の星の概念を惜しみなくぶちまける……なのだが、依代の影響が強く出た結果、最後の一撃はアストライア自らが敵にバックドロップを仕掛けるというものになっている。
詳細は該当記事を参照。
ここに秩序は帰還せり(ヤム・レディト・エト・ウィルゴ)
- ランク:EX
- 種別:対罰宝具
- レンジ:1~100
- 最大捕捉:1000人
「我は招く星の法廷、我は掲げる断罪の剣。正しき裁きを此処に、正しき赦しを此処に。『ここに秩序は帰還せり(ヤム・レディト・エト・ウィルゴ)』!!」
第二宝具。改変されたものを本来のあるべき姿、あるべき秩序に戻す効果がある。
宝具名はウェルギリウスの『牧歌』より、新たな秩序の成立を謳った第四歌の一節が由来。「今やウィルゴ(乙女座の女神)は戻った」という意味で、この女神こそまさにアストライアである。
ゲーム上での性能
最大HP | 11531 |
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最大ATK | 9734 |
カード配分 | Quick×1 / Arts×2 / Buster×2 |
スキル1 | 天秤の護りA+ / 味方単体の攻撃力をアップ&味方単体の防御力をアップ&味方単体のNP獲得量をアップ(3T) |
スキル2 | 魔力放出(星)A+ / 自身のArtsカード性能をアップ(1T)&スターを大量獲得 |
スキル3 | 星の裁きA / <スターが5個以上ある場合のみ使用可能>スターを5個減らす【デメリット】&自身のスター集中度をアップ&自身のクリティカル威力をアップ(1T)&自身のNPを増やす(+20%) |
宝具 | Arts / 自身に無敵貫通状態を付与(1T、強化後に追加)&敵単体に超強力な〔悪〕特攻攻撃<オーバーチャージで特攻威力アップ>+スターを大量獲得 |
カード配分は《Quick:1/Arts:2/Buster:2》のセイバー型。
固有スキルと宝具によるスター獲得・集中・クリティカル威力アップ・Artsカード瞬間強化を主軸としたクリティカル戦法に特化したアタッカー。運用方法の似通った剣スロットと同じく、クリティカルアタッカーとしては珍しく、味方の補助を必要とせずに戦える自己完結した性能が特徴。
「星の裁き(A)」はコストデメリットがある分強力な上にCTも短く、そのデメリットも「魔力放出(星)(A+)」と宝具で補うことができる。スキル・宝具の回転率も高いため、継戦能力なら剣スロット以上。加えてルーラークラスであることから、回避・無敵を持たないながらも耐久性も高い部類。
宝具「裁きの時はいま。汝の名を告げよ」は上記の通り。特に邪神後輩と人魚もどきにはクラス相性もあって特に刺さるため、戦闘の機会がある場合は凄女と並び主力になる。2020年12月実装の幕間の物語で強化が入っており、基礎威力の底上げと共に無敵貫通の付与が加わっている。ルーラー特権による1.3倍ダメージに「悪特攻」が合わさることで、等倍だろうと宝具Lv1だろうと、バフさえ持ってしまえば驚異のダイナマイトスープレックスを炸裂させる。加えてArts攻撃&多段ヒットという特性上、バフの盛り方次第で短期間に連発が可能という、恐るべき回転率を発揮する。
しかしこの宝具の本領はスター獲得の方で、次ターンこの大量発生したスターを軸に味方全体のクリティカル発生を促し、さらにNP効率も一緒に上げるという一石二鳥の効果も付随する。Arts単体宝具でスター獲得が存在するのは、彼女と不死者となったヴラド三世の特権だったりする。
総括すると、高い爆発力を待つエースアタッカーと、味方全体のスター運用をさりげなく支えるサポーターの両刀をこなす器用さを持つ。メインアタッカーとして暴れてもらうもよし、サブアタッカー&スター供給役としてパーティーを盛り立てるもよしと、見かけに寄らぬ才媛ぶり。
難点を挙げるとすれば、素の攻撃力が低いこと。
クリティカルが出せない場合や特攻の掛からない相手への宝具攻撃となると威力の低さが露呈しやすい。ルーラークラスなので弱点は突かれないことがほとんどだが、逆に相手の弱点を突くことも難しいため、彼女を運用するにはスキル・宝具のタイミングを見計らうことが勝敗を分けるだろう。幸い、一人でスター生産からクリバフまで全ての工程をこなせる上、スキル上げもボックスイベントを狙えば難しくはないため、育てれば育てた分活躍してくれるだろう。
後にアルトリア・キャスターという最高のセコンドが登場したことで、より高い爆発力を獲得。多少の上手だろうと、耐性と特攻とスター運用力を盾に縦横無尽の裁定を下すようになった。それに及ばないものの、奏章IIで同クラスのジャンヌ・ダルクがスキル強化で全体Atrs強化を獲得。サポーター力と噛み合いの良さが増し、恒常実装ルーラー同士での耐久タッグ運用が成立するようになった。
さらに若き日の悪徳数学者もしくは冥府神と融合した女王とタッグを組むことで、スキルで相手を強制的に悪属性にして宝具を決める「冤罪バックドロップ」という反則技まで獲得した。しかもどちらもArts軸、かつArtsダメージを加速させる手段があるためArts全体宝具持ちなので、取り巻きを若モリorニトオルタで蹴散らして女神がバックドロップでフィニッシュホールドを仕掛ける盤石な体制が整う。
関連人物
生前
同じくゼウスを父親とする異母姉弟達。現時点では特に関わりはない。
なお、前者2人とは第2部5章においてニアミスしている(自身は後編、彼らは前編に登場)。
どちらが先に生まれたかの言及は今のところないが、恐らく彼の方が年上。
同じく黄道十二星座関連者で、彼女の黄毛羊皮は牡羊座となった羊から採れたもの。
なお、特定の事象を無効化する刀剣の宝具を持つという点で共通する。
義理の孫。彼女の父親・アーディガルを養育した。
彼女からはアストライア本神とは違うからか「お祖母様っぽい人」と呼ばれる。
Fate/Grand Order
依代のライバルの姿をしているメソポタミア神話の女神。
嫌味を言って煽るが、水着版の存在を知ると対抗心を燃やしマスターに自分の水着を要求してくる。また、乙女座の元ネタになったのはイシュタルの方という説もある。
依代が愛した「シェロ」が至った成れの果てたち。
マイルームボイスでは彼らに対して反応があり、哀れみや苛立ちの感情を向けている。
かつて正義の味方を目指した男。イベントでは主従関係にあり、彼の初恋の人よろしく「ケリィ」と呼ぶ。なお、彼は依代が愛した男の義父(ただし別世界の同一人物)でもある。
異星の神の使徒のひとりであり、依代が愛した「シェロ」を依代とする疑似サーヴァント。
第2部5章前編においては、自身が治める「アストライア島」を拠点として提供し、その恩義で彫像を掘って貰った。なお、そのせいで島中に彼女の像がいくつも立ち並ぶ異様な風景になっている。
契約したマスター。
天秤自体は公平だが、サーヴァントとしての自分は彼/彼女の味方をするというなどかなり入れ込んでおり、幕間でも改めてマスターの手助けをすると決めた。ここもイシュタルと似た者同士か……
自らの幕間の物語で夢の情報を虚数に廃棄することを頼んだ相手。
このことからマスターの精神を守護する彼の事情はある程度察している模様。
同じく後天的にレスラー属性を得た、主人公に肩入れする正義の女神。彼女のルチャ・リブレに対抗心むき出しのマイルームトークがあり、サンタバージョンの場合クラスまで一緒となる。
余談
ハサン・サッバーハがアサシンクラスの起源となったのと同様、彼女はルーラー(裁定者)という概念の起源となった存在であるという考察がある(クラスカードのデザインより)。
疑似サーヴァントの依代が誰かについては(孔明と司馬懿を除いて)これまで『FGO』のゲーム中では明言されていなかった。しかし、アストライア及びイシュタルに関しては、司馬懿がマイルームボイスで「ルヴィア」「凛」と呼ぶという形で依り代の名前が明かされている。
アストライアは乙女座や天秤座のモデルとなった女神だが、ルヴィアがメインキャラとして登場する『プリズマ☆イリヤ』シリーズの楽曲にも星座をテーマにしたものが多い。また、ルヴィア自身も「天秤」に縁があり、エーデルフェルト家の当主を天秤と呼ぶ事から、聖杯と関係が無いにもかかわらずアストライアの依代に選ばれたものと推測される。